軍用品の専門家に言わせれば、戦闘用トラックは正にデカければデカいほど良いものです。そんな専門家も耳元で「カラカラ」とささやけば、口をぽかんと開けてよだれを垂らすこと請け合いでしょう。間違いなく、この極めて斬新なトラックにぴったりの名前です。
(ロード画面での解説)
「容姿は重要じゃない」なんて大嘘です。いくら性格がよかろうと、人生において大事なのは金と権力です。そして無骨で反社会的な攻撃性こそが成功への近道です。これらの厳然たる事実をふまえれば、どの乗り物を選ぶべきかはもうお分かりでしょう。さあ、カラカラに飛び乗って世界に真実を示しましょう。
(Warstock Cache & Carryでの解説)
「南SAスーパースポーツシリーズアップデート」で追加されたカラカラ。荒野を支配する獰猛なトラックです。大きさこそが正義な1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ヴァピッド(Vapid)=つまらない(英語)
名称:カラカラ(Caracara)
分類:オフロード
駆動方式:AWD
乗車定員:5人
購入価格:$1,775,000
備考:マップ上では装甲車タイプのアイコンで表示
モデル車の考察
モデルは、フォード F-150 ラプター及びヘネシー社がラプターをベースに作り上げたヘネシー ヴェロキラプトル6×6ですかね。
名前のカラカラは、中南米に生息するハヤブサの一種が由来になっていると思われます。モデルのラプター(raptor)の名前は猛禽類を意味する言葉なので、猛禽類のカラカラを名前に使ったのでしょう。
荷台に銃が備え付けられているのでテクニカル系の車両ということになりますが、テクニカルという車の種類についてはこちらの記事で。
走行性能
まず目を引くのはこの巨体。想像していたものより一回りも大きかったので驚きました。長さはストレッチと同じくらいです。なので取り回しには苦労するでしょう。
(ストレッチとの比較。ちょっとビビるくらいデカいカラカラ)
しかし、その巨体に似合わず加速性能が高く、ハンドリング性能も高いです。流石に「軽快」とまでは言えませんが、操作に対して素直な動きを見せ、コーナリングは意外にスムーズです。重たさをあまり感じさせない動きをしてくれます。
ブレーキ性能もこのサイズと重量を考えればまずまずの性能。街中での走行は厳しいですが、砂漠地帯などではかなりの速さで駆け抜けることができます。悪路では結構跳ねるので横転には気をつけないといけませんが、オフロード車としては中々レベルの高い走りです。
戦闘能力
テクニカル系ということで、荷台に鎮座する機銃で強力な攻撃を仕掛けることができます。
テクニカル・カスタム同様に、機銃をミニガンに換装することができます。地下基地の研究は必要ないので、ここはテクニカル・カスタムには無い利点かもしれません。
しかし、こちらは近接地雷やアーマープレートなど、戦闘車両で定番となっている改造ができません。銃撃に対する乗員保護も爆破耐性もないので、攻守において能力は不十分です。
この価格帯だとテクニカル・カスタムどころかインサージェント トラック・カスタムを買えてしまうので、単純な戦闘能力で見てもコストパフォーマンスで見てもこの車を選ぶ理由はないと思います。
カスタマイズ
戦闘車両の枠組みに入っていますが、ロスサントス・カスタムでも改造が行なえます。しかし外装パーツはなく、迷彩柄のボディーペイントが行えるだけです。一部のボディーペイントは地下基地の研究開発によってアンロックされるので、迷彩柄を楽しみたいなら研究を進めましょう。
乗り物ワークショップに入れると機銃とミニガンの換装が行なえます。ただ、機銃でも十分に使えるので、この車のために乗り物ワークショップを用意する必要はないでしょう。
感想
最初にこの車を見たときの印象は「ぼったくり」でした。実際に買ってみての感想は「ぼったくり」でした。いや、思っていたよりは良い車でしたよ?それでも約180万ドル出して買う車ではないです。間違いなく。戦闘車両としては物足りないし、普通の車としてはあまりに高すぎるし、イマイチどこの層に向けて出された車なのか分からないです。
戦闘車両にするならあれこれカスタマイズで色んなパーツが付けられたら、普通の車にするなら機銃を脱着可能にしてもっと安くしたら、それなりに人気が出たと思います。走りは結構良いものがありますが、それ以外に褒められる点が無さ過ぎるんですよね。
南SAスーパースポーツシリーズアップデートのコンテンツの1つ、ターゲット・アサルトの看板を引っ提げて登場したカラカラですが、ターゲット・アサルトはイマイチでカラカラはぼったくり価格と、ユーザーの心を掴むには至らず。売り方によってはピックアップトラック好きの心を掴んでもおかしくない車だったのになぁ。
モデル車について
ヘネシー ヴェロキラプトル6×6
北米で不動のベストセラー車であるフォード F150 ラプターを、ヘネシーパフォーマンスが大改造。ボディが延長され6輪タイヤに改造されたことで、より一層存在感を増している。当然、車重も増大したが、「VelociRaptor 600」と名付けられたV6ツインターボエンジンは600馬力と85kgmのトルクを発生させ、6つのタイヤに伝えることで、重さを吹き飛ばすような加速性能を持つ。見た目通りの怪物マシンは、35万ドルの価格で50台の限定生産が行われた。
フォトギャラリー
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