一人でじっくりとサッカーライフを楽しめるキャリアモード。その中の監督モードはチームを運営しながら試合をして遊べる伝統的なモードですが、なんだかやることが沢山あって何をしたらいいのか実はよく分かっていないまま遊んでいるという人も多いのではないでしょうか。
というわけで、キャリアモードをあまりやったことのない人や、やっているけど詳しいことはよく分かっていない人向けに、キャリアモードにおける様々な要素を解説・攻略しまとめていきたいと思います。
今回は選手の移籍に関わる部分を話していきます。
FIFA21版はこっちの記事を見てね。
目次
GTN(グローバルトランスファーネットワーク)
正式名称がやたらと長いこのシステムは、それぞれの国にスカウトを送り込むことで条件に合った選手を勝手にスカウトしてくれるものとなっています。例えば、イングランドにスカウトを送り込んでスカウト条件に「アタッカー/得点力のある」と設定しておけば、イングランドに存在する全てのリーグから得点力のあるアタッカーを探し出してくれます。
雇えるスカウトには経験と判断のステータスがあり、ステータスが高いほど給料が高くなります。スカウトは一月毎にめぼしい選手を見つけてくるのですが、一月に見つけてくる人数は経験が高いほど多くなります。そして、判断が高いほど能力の高い選手を見つけてくる確率が上がるので、出来るだけ経験も判断も優秀なスカウトを揃えたいですね。
スカウトは6人まで雇うことができ、それぞれ1人につき1つの国を担当することが出来るので最大で6つの国にスカウト網を広げることができます。ただし、気をつけたいのは選手のスカウティングには段階があることです。
国単位でのスカウト活動をして選手を見つけてきた場合、選手のレポートが完成されている時と、あくまで選手を見つけてきただけの時があります。前者は問題ありませんが、後者は正確な能力が分からない上に正確な違約金と年俸も分からない状態です。なので、そのまま獲得しようとしてもチームに加わるまで能力が分からないわ、オファーするにしてもクラブがいくらで売りたいのか選手がいくら年俸を貰いたいのか分からないわの状態で無謀な交渉をすることになります。
ではどうしたら良いかと言うと、スカウトレポートの画面で完成していない選手のレポートを見ると「(スカウト)に(選手)のスカウトを指示」というコマンドがあるのでそれを押します。すると、「現在、(選手)へのさらなるスカウティングが進行中です」となり、残り何日でレポートが完成するかが分かります。これによりどの選手も正確な能力と契約状況が分かるようになるわけですね。
しかし気をつけてほしいのは、この追加スカウティングは担当してくれるスカウトがいないと出来ないことです。
例えば、スペインにスカウトを送り込んでスペインリーグの選手を発掘、未完成の選手レポートが送られてきたとします。その後、スペインに行っていたスカウトをイングランドに行かせ、スペイン担当が居ない状態になったとします。その状態でスペインの選手の追加スカウティングを行おうとしても、担当者が居ないので誰もレポートを進めてくれなくなってしまうわけです。ここが厄介なところで、自分もこの仕様を理解するまで「なんでレポート進まないの?」と疑問に思っていました。
では、スカウトはずっと同じ国を担当し続けていたほうがいいのか?と思うかもしれませんが、そうしなくても解決策はあります。フリーで動けるスカウトを1人用意しておくことです。どこの国も担当していないスカウトが居ると、レポートが未完成で誰もその国を担当していない選手のスカウティングをしてくれます。なので、スカウトは5人を国担当、1人はフリーにしておくのがベストだと言えます。
選手の発掘はスカウト任せだけではなく、選手検索で自分から特定の選手を見つけることもできますが、この場合もその選手が居る国を担当しているスカウトかフリーなスカウトが居ないとレポートが作れないので、何にせよフリーなスカウトは1人欲しいですね。
GTNを使ってフリー移籍を狙う
GTNでは条件を設定してその条件に合った選手を見つけてきてもらうことができますが、それを利用して契約切れが迫っている選手をフリーで獲得することができます。
契約が残り6ヶ月を切っている状態の選手は、クラブを介さず選手と直接交渉することができます。そして交渉がまとまれば事前契約成立で、契約が切れた後でそのままチームに加入してくれるため移籍金を支払わずに選手の獲得ができます。
なお、この状態の選手は選手への直接オファーしか出来なくなるため、即座に獲得してチームに加えることが出来ず、加入まで半年は待たないといけないのがネックではあります。ただ、高額なスター選手も移籍金を払わず獲得できるのは、加入に時間が掛かるデメリットが全く気にならなくなるほど美味しいメリットです。
では、そんな契約切れ間近の選手をどうやって探すか。やり方は簡単で、GTNのスカウト条件に「残りの契約期間」の項目があるので、これを「0〜1年」にして設定するだけです。そうすれば、スカウトが居る国で契約が1年以内に切れる選手を探してきてくれます。
スター選手は年俸が高額なので、いくらフリーで穫れるからといって好き放題に獲得しては財政を圧迫してしまいますが、試合で活躍してくれれば問題なし、活躍してくれなければ売りに出せばいいので、どう転んでもウマウマです。ただ、あまりやりすぎるとゲームバランスが壊れるので程々にしておきましょう。CPUが運営する他クラブは積極的に契約を更新しないので、主力クラスまでフリーで出てきますからね……
ポテンシャルと選手の成長曲線
選手を獲得する場合、今現在の能力がどうかも重要ですがどこまで能力が伸びるかも重要です。選手の潜在能力はポテンシャルと呼ばれ、ゲーム中は正確な数字を見ることが出来ませんが、データとして明確に存在しています。
(21歳以下の選手ならチームハブとかGTNの選手レポートで「素晴らしい可能性〜」などのコメントがつくので大体のポテンシャルが分かりますが具体的な数字ではないし、若手以外のポテンシャルは分からないですね)
でも確認できないんじゃしょうがないじゃん、と思うかもしれませんが、実はSoFIFAのサイトで全選手のポテンシャル(POT)を確認することができます。SoFIFAを有効活用して、伸び代のある選手を獲得しましょう。
選手の能力はレートがポテンシャル上限に達するまで伸び続けますが、どう伸びていくかは選手の年齢も影響してきます。どの選手も年齢に応じて山なりに能力が上下し、山の頂上がどこまでの高さになるかがポテンシャルで決まる、といった感じです。
あくまで個人的な体感ですが、26歳までは試合に出せば出すほど成長し、27歳くらいから成長が鈍化して次第に全く能力が伸びなくなり、31歳くらいからはフィジカル系の能力を中心に少しずつ衰えが始まる(GKはもうちょっと長生き)、といった感覚があります。30過ぎでも試合に出続けていれば殆ど衰えることはないですが、33くらいからは試合に出ていようがガンガン衰えていくので、衰えるベテランをどう扱うか考える必要が出てきます。
基本的にはどの選手も年齢に沿って成長をしていきますが、ポテンシャルも成長曲線に作用してきます。例えば、27歳くらいでも能力がポテンシャル上限に達していなければじわじわと能力が伸び続けます。一概に年齢だけで限界を判断してはいけませんね。特に今作ではダイナミックポテンシャルもあるので。
ダイナミックポテンシャル
FIFA20からはダイナミックポテンシャルと呼ばれるシステムが搭載されました。仰々しい名前が付いていてなんのこっちゃですが、要は「選手の活躍によってポテンシャルが変動するよ」というシステムです。
19までは選手のポテンシャルが完全に固定されていて、チーム内でMVPクラスの活躍をしようが干されきっていようが選手の潜在能力は固定化されていましたが、20はこのシステムを考慮しながら選手を管理しないといけません。
ダイナミックポテンシャルは選手の前シーズンの活躍を参照し、前シーズンに優秀な成績を収めていればポテンシャルが上がり、全く活躍出来ていなければポテンシャルが下がってしまいます。上で書いたように選手の能力変動はポテンシャルに影響されるため、活躍したベテランは衰えが緩やかになったり、試合に出られなかった若手は成長が鈍化したりします。
特に下降方向の変動は激しめで、1シーズン干されているだけで「一流選手の可能性を秘める(ポテンシャル90以上)」と言われていた若手が「将来が非常に楽しみ(ポテンシャル86~89)」に落ちたりするので、いくら才能があっても若い内から試合に出ていないとあっという間に輝きが失われてしまいます。育成の難易度はこれまでのシリーズと比べてかなり上がっていますが、リアリティがあって良い仕様だと思います。
ポテンシャルの下降が激しいのに対して上昇方向の変動は小さいようで、前年の1シーズンかなりの活躍を見せた20代後半の選手は前年に続きほぼ能力が変わらず、同じように活躍した30代過ぎのベテランはやはりゴリゴリに能力が下がったので、本来のポテンシャルよりもっとスケールの大きい選手に育てたいなら数年は良いシーズンを送る必要がありそうです。
このダイナミックポテンシャルは自チームに登録されている選手のみに適用されるようなので、他クラブやユースアカデミーの選手は気にしなくて大丈夫です。
移籍予算を増やす
選手の能力も契約状況も分かったし、いざ交渉だ!と思っても予算が無いことには始まりません。現状の移籍予算は「オフィス→財政→予算」で確認できるので、選手の獲得にどれだけのお金を使えるか確認しておきましょう。
予算画面では移籍用の予算と給与用の予算の配分を調整する予算配分スライダーがあり、その時々に応じてどちらに予算を回すか決めることができます。なお、移籍予算を100%にして給与予算を0%にしても、給与を払う際に自動的にスライダーが調整されるので「給料払えないぞ!」となることはありません。
じゃあ常に移籍予算100%でいいんじゃね?と思うかもしれませんがそうは行きません。選手との契約交渉時、選手に出せる給与は給与予算内の数字になるので、給与予算が全く無いと選手にロクな年俸を提示することができず「バカにしてんのか?」と破断になってしまいます。いくら移籍予算を増やしたいからといって、予算配分を弄って増やそうとするのは得策ではないでしょう。
クラブから移籍用の予算を増やしてもらうにはクラブに収益をもたらすしかありません。クラブの財政状況が良くならないと財布の紐を緩めることはできませんからね。
収入はクラブのグッズ販売やチケット販売によって増えていきます。人気が高いビッグクラブではこれらの収入だけでも結構なお金になりますが、中小クラブではこれらの収入にあまり期待はできません。なので、選手を高値で売り捌いたり大会で賞金を稼ぐ必要があります。
また、リーグ戦やカップ戦で優秀な成績を収めると、次のシーズンでは成績に応じて予算を増額してもらえます。使わなかった予算の大部分は次のシーズンにも持ち越しされるので、成功したシーズンの翌年は結構な大盤振る舞いが出来るようになります。もちろん、失敗したシーズンの翌年は悲惨です。まぁ、その時は予算がどうこうよりも自分のクビが怪しくなっていますが。
選手の売り時
選手の市場価値は基本的に能力で決まります。レートが高いほど市場価値が高くなります。それに加えて、年齢によっても市場価値は変動します。
年齢が若ければ更なる伸び代が期待でき、活躍できる期間も長くなる、という未来への期待が市場価値に上乗せされます。なので、同じレートでも若い方が市場価値が高くなります。それも踏まえて売り時を考えましょう。
上でも書きましたがベテラン選手は瞬く間に衰えていき、それに伴って市場価値も急落していくので、売却益を出したいなら本格的に衰えが始まる前に売っておきたいところです。衰えていようがまだまだ使える選手、衰えていても使いたい愛着のある選手でなければ、ベテランには厳しい選択を迫る必要があります。
能力がある程度伸び切った若手・中堅選手も、絶対的な主力でないなら売ってしまうのも手です。若い内なら将来性込みの値段になるので、本来の市場価値から大きく金額が上乗せされたオファーが飛んできます。同じ金額で同等以上の後釜を確保することも可能でしょう。
もっとも、選手を売買する本来の目的は予算増加によるチームの強化。目先の金を求めてチームが弱体化してしまっては元も子もありません。戦力になっていない選手やベテラン選手から売却し、本当にお金が必要なときだけ若手や中堅を売りに出しましょう。
選手獲得のための移籍交渉
欲しい選手のデータが出揃ったらいざ交渉です。事前交渉の場合を除き、まずは選手が所属しているクラブと話をつける必要があります。GTNや選手検索で見つけた選手は移籍ハブに追加することができ、移籍ハブから選手へオファーを送ることができます。
クラブ間で交渉する場合、クラブの意思と選手の契約状況によってパターンが変わります。クラブに売却の意思がある場合はそのまま交渉スタートですが、売却の意思がない場合は設定されている違約金を支払うことでクラブ間の交渉をスキップさせないといけません。売却の意思がなく違約金も設定されていない場合はお手上げです。
これらのパターン以外には、その選手がクラブに加入してから半年以上(移籍市場を2回過ぎるまで)経っていない場合、「最近クラブに加入したので、移籍には応じないでしょう」というコメントが書かれていることがあります。このコメントがついている選手にアプローチしようとしても「最近獲得したため、放出する考えがありません」と出てしまってオファーも出せません。潔く諦めましょう。
選手への移籍オファーは完全移籍を求める通常の移籍オファーとレンタル移籍を求めるレンタル移籍オファーがあります。ただし、レンタル移籍のオファーを出してもレンタルリストに入っている選手でないと基本的には拒否されてしまいます。
レンタルリストに入っている選手は「選手検索→移籍状況→レンタル可」で探すことができます。しかし、リスト入りしている選手自体が少なく、20歳前後の若手ばかりなので、リアルでよくある「出場機会を失っている有力選手をレンタルする」ようなことはまず無理でしょう。
また、レンタル移籍に買い取りオプションを付けることもできないので、レンタル移籍での選手獲得は殆ど機能していません。レンタル移籍を活用するのは放出の時だけだと思ったほうがいいですね。
オファーを送る際は自分で交渉の席につくか代理人に交渉を委任するか選べます。代理人に委任する場合は交渉のスタートで相手にどれだけの額を提示するか、どこまでの額なら出せるかを決めて送り出します。数日後に交渉の結果を送ってくるので、それで満足なら選手との交渉に進み、満足行かなかったら自分で直接交渉に向かいましょう。
クラブとの交渉
クラブに選手の獲得オファーを出したら契約を成立させるため交渉に入ります。クラブとの交渉で詰める条件は1つだけで、いくら移籍金を払えるかが問われることになります。
選手の移籍金は市場価値に選手の将来性を含んだ数字になります。そのためレートが同じでも若い方が求められる額は高くなります。どれくらいの額でオファーをすればいいかは移籍ハブで(レポートが完成していれば)見られるので、出来るだけ低い額で相手が満足するところを狙っていきましょう。
移籍金を少しでも抑えるため、オファーの額を減らす以外にも出来ることがあります。1つは選手のトレード。こちらの選手の保有権をオファーに組み込むことで、選手の価値分だけ金額を抑えることができます。欲しい相手の選手よりも大幅に価値の高い選手をトレードで出してしまうと損なので注意。ただ、相手の有望な若手と陰りが見えるこちらのベテランをトレードするのであれば長い目で見ると有益です。
もう1つは再売却時ボーナスの設定。選手を買い取ったクラブがその選手を放出する際に、元々選手が所属していたクラブに何%か分け前を渡す契約にすることで、将来の利益を見込んで現在の移籍金を安くしてもらおうというものです。
例えば、アトレティコがインテルからラウタロ・マルティネスを買い取ったとして、その契約に再売却時ボーナス10%が付いていたとします。そして、アトレティコがチェルシーにラウタロ・マルティネスを売却したとしたら、チェルシーがアトレティコに払う移籍金の10%はインテルに流れていくというわけです。
勿論、「再売却しなかったらノーリスクで値下げできるじゃん」となってしまうので、加入してから引退まで所属し続ける可能性があるベテラン選手の移籍では再売却時ボーナスを付けさせてもらえる可能性は低いです。将来的に大きく価値が上がり、キャリアの最中で移籍をする可能性が高い若手選手なら、買い手はボーナス分を補って余りある利益が手に入り、売り手は自分と関係のないところの取引でボーナスが入るwin-winの関係になるので再売却時ボーナスが付けられる可能性が高いです。
ただし、選手のトレードも再売却時ボーナスも相手側が「現金しか認めん!」と突っぱねることも多いので確実な手段ではありません。あくまで交渉のカードの1つに過ぎないと思っておきましょう。
選手との交渉
クラブとの交渉がまとまったら次は選手との交渉に臨みます。選手との交渉では様々な契約条件を締結させないといけないのでやることが多いです。なお、移籍してくる選手との交渉時だけでなく、自チームの選手との契約を更新する際も同じ手順で話し合いをすることになります。
まずは選手のチーム内における役割を決めます。役割は5つあり、今後に期待、サブ要員、ローテ要員、主力選手、チームの要とあります。この役割によって選手は自分の出場機会が十分か少ないかを判断するので、加入後の士気に関わってきます。
今後に期待はセカンドチーム登録のようなもので、ほぼ試合に出ずベンチ外で過ごしながら時々チャンスをもらえるような役割です。将来性はあるけど現状は戦力にならないような選手に与える役割です。
サブ要員は基本的にベンチメンバーで途中出場から出場機会を得ていくような役割です。ベンチメンバーとしてなら毎試合登録してもいいかなと思える選手ならこれですね。
ローテ要員は常にスタメンではないまでもローテーションなどで定期的に出場機会を得ていくような役割です。スタメンで使うには頼りないけど主力の穴埋めには十分な選手がこの役割を担いますね。
主力選手は基本的にスタメンで出場し続けチームを支えていく役割です。この辺りになってくるとベンチメンバーが続くだけでも不満を抱えるようになってくるので、出場時間をしっかり管理していかないといけません。
チームの要は怪我や出場停止などの事情がない限りスタメンを確約する役割です。この役割だと何試合かローテーションをしただけでも不満を抱えてしまうので、絶対的な主力かつ連戦に耐えられる体力がないとすぐに不満の火種になってしまう扱いの難しい役割です。心から信頼できる選手にだけ与えたいですね。
選手がどの役割で納得するかは、その選手がレート的にチーム内でどの程度の立ち位置になるかによって決まっていきます。チーム内でレートが最高クラスならチームの要、その少し下のクラスなら主力選手、となっていくので自チームのレートを基準に提案していきましょう。
契約年数は1〜5年の間でどれだけの期間契約を結ぶかを決めることになりますが、一概に何年が良いとは言えません。契約する側とすれば安い年俸で長い年数働いてもらえるのが一番なので長期契約がありがたいのですが、選手側は「長期契約で安心だ〜」となる人もいれば「長期契約は飼い殺しのリスクがある」とあまり喜ばない選手もいます。
実際、リアルでも長期契約を結んだけど怪我とかで活躍できないわ、活躍できないから何処にも売れないわ、選手側が出ていく気も無いわでクラブ側にも長期契約のリスクがあったりする(レアル・マドリードのベイルとかね)んですが、このゲームでは移籍リストにさえ入れておけば買い手がつきますし選手の価値はレート準拠なので価値が暴落することもありません。クラブ側に長期契約のリスクは無いと言っていいので、とりあえず長期契約を提案してみて選手の反応を見てみるのがいいと思います。
次は違約金を設定するかを確認します。違約金とは、正しくは「契約解除違約金(あるいはバイアウト条項)」と呼ばれるもので、「この金額を払ったらクラブとの契約を一方的に解除できますよ」という契約条項です。
例えば、インテルのデフライは違約金が7800万ユーロと設定されていますが、「契約がまとまったらウチがこの金額を払うよ」とデフライに違約金の支払いを約束することでインテルとの交渉をスルーして選手と話し合いが出来るようになるわけです。
この違約金には色々な意味合いがあり、選手側からすると「このクラブから出たくなった時に契約解除できる手段が無いのは不安」、だから違約金を設定しようという考えがありますし、クラブ側は「適正価格には程遠い額を設定して非売品であることをアピールだ!払ってくれるクラブがいればそれはそれで儲けもん」という考えがあります。
なので、選手側は安めの違約金を、クラブ側は高めの違約金あるいは違約金の条項なしを求めます。プレイヤーはクラブ側なので違約金なしが嬉しいのですが、違約金の設定にはメリットもあり、それは選手の年俸の削減です。違約金を設定すると選手は違約金なしの時よりも安めの年俸で納得してくれるので給与を抑えることができます。選手が動きやすい契約で年俸を抑えるか、高い年俸を払って選手をプロテクトするか選びましょう。前者は中小クラブ、後者はビッグクラブっぽい契約の仕方ですね。
さて、ここまで来たら最後に年俸(週給)を調整して契約を締結します。選手の年俸は選手の能力とクラブの財政規模によって変わります。特に財政規模の影響は大きく、ビッグクラブから選手を引き抜く場合は自チームの選手の年俸と比べてかなり高額な年俸を支払うことになりやすいです。選手もかなりの減額を覚悟してくれますが、それでも自チームの選手と比べて割高な年俸になりやすいですね。
適切な年俸を提案したいなら、その選手のレートと同じくらいのレートを持つ自チームの選手の年俸がどれくらいかを確認し、その上で相手の現在の年俸を把握しておく必要がありますね(もしくは、自分で直接オファーをする前に代理人に委任を選択して、代理人がどれくらいの年俸を想定しているかで適切な年俸をチェックしてから、委任をやめて直接オファーをする手もあります)。
選手の年俸を抑えるためにボーナスを付けることができます。1つは契約ボーナスで、これは「契約してくれたらこの金額を一括で払いますよ」というもので、言わばご祝儀です。一度ポンと払うだけでよく、金額もそれほど大きくなくていいので付けておいて損はないですね。
他には記録に応じたボーナスがあり、出場数、ゴール、無失点ボーナスがあります。どれか1つを選んで付けることができますが、達成しやすいボーナスだとそれなりの負担になる可能性も。かと言って、DFにゴール数ボーナスやSTに無失点数ボーナスをつけても意味がありません。このあたりはどうすべきか自分も答えをもっていないのでお好みでどうぞ。
選手との交渉も代理人に委任することができます。代理人に任せられるのは年俸の下限と上限だけで、それ以外の条件は代理人が勝手に決めていくので自分が希望する契約になるかどうかはあまり期待できません。ある程度妥当な条件で交渉をしてきてくれることは間違いないですが、しっかり意図を持って交渉に臨みたいなら最初から自分で直接交渉した方がいいでしょう。
選手放出のための移籍交渉
他クラブから選手にオファーが来たら、そのままオファーを了承、オファーを拒否、オファーの内容を交渉することができます。あまり市場価値が高くない選手なら了承か拒否でいいですが、市場価値が高い選手だと交渉次第で大きく移籍金を増額できるので粘る価値があります。
話す内容は選手を獲得する時にしたものとほぼ同じで、どれくらいの額で交渉を締結するかを話し合います。再売却時ボーナスは含まれることもありますが、選手をトレードに含んでくることはありません。
完全移籍のオファーだけでなくレンタル移籍のオファーも飛んできます。この場合は少し注意したいところで、レンタル移籍のオファーは基本的に1年契約で飛んでくるのですが、リーグ戦が半分終わった段階で1年の契約を結んでしまうとそのシーズンのリーグ戦が終わったタイミングではなく次のシーズンのリーグ戦が半分終わったタイミングで選手が帰ってくることになってしまいます(冬移籍なら次のシーズンの冬まで待つことに)。
クラブとしても選手としても中途半端なタイミングで戻ってくるのはあまり良くないので、こういった場合は内容を交渉したほうがいいでしょう。
レンタル移籍の場合に交渉できるのはレンタルの期間と給与の負担額。レンタルの期間は半年、1年、2年の間で選ぶことができます。ただ、契約期間よりも長くレンタルすることはできないので、残り2年契約なら半年か1年、残り1年契約なら半年のみとなります。
レンタル中は2つのクラブでその選手の給与を負担することになります。交渉しないと相手4:自分6で負担することになりますが、交渉すれば相手5:自分5で分けることができます。
契約更改
チームハブからアクションを起こし選手との契約を更新することができます。選手の契約切れが迫りフリー移籍されてしまいそうな時、選手が契約に不満を持っている時、選手が成長中で今後契約に不満を持ちそうな時に契約更改を行いましょう。また、他クラブが違約金を払おうと選手にアプローチをしてきた時、契約更改を行って新たな契約を結ぶことで選手にオファーを蹴らせることもできます。既に契約金が払われてしまった状態だともう手が出せなくなるので、残留させたい選手なら興味を持たれていると通知が来た時点で動きましょう。
契約更改のシステムは上でも述べた通り選手を獲得する時と同じです。直接交渉することができるのも委任で交渉することができるのも同じです。
契約更改で気をつけたいのは、一度契約交渉を行うとそのシーズン中は再度の契約交渉が出来なくなることです。これにより、「契約を延長できずフリー移籍を許してしまった」「違約金を含んだ契約をしたので他クラブに違約金を払われ成す術なく選手を獲られた」といった事故が発生します。契約更改を行うタイミングと契約内容には気をつけましょう。
なお、後者はチームハブでオファーをブロックすれば避けることができます。しかし、オファーをブロックできるなら違約金の意味が無いですよね。むしろ年俸を下げた上でオファーをブロックできるんじゃ選手にとってはただ年俸を下げられただけになってしまいます。違約金ありの選手はオファーをブロックできないようにすればいいのに。
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