ハンターをただの武装ヘリと呼ぶには、いささか語弊があるかもしれません。ハンターは別格なのですから。標準装備だけでも大量の武器を積んでいて、離陸できることに驚きを覚える程です。驚異的なロケット弾幕だけでも敵軍を蹴散らすには十分ですが、人類を滅亡させかねないほどの改造オプションまで容易されています。たった1人で機甲師団のように戦いたければ、これに決まりです。
（ロード画面での解説）
平和な日常に立ち込める暗雲のようなハンターの姿を見た人は、自由の名のもとに容赦なく血肉を追い求める100発のミサイルが降り注ぐ予感におののくことでしょう。同クラスの他の機種に比べてより多くの大量破壊兵器を搭載できるスペースを備えるこの攻撃用ヘリコプターは、キロトン級の爆弾を落として世界に自由と民主主義をもたらすことにかけては地球上で最高の性能を誇ります。ブランドに拘るあなたには最適の１台です。
（Warstock Cache & Carryでの解説）
「極秘空輸」アップデートで追加されたハンター。どんな悪党も決して見逃さない熟練の狩人です。世界最強の攻撃ヘリを見ていきましょう。
機体データ
メーカー：なし
名称：FH-1 ハンター（FH-1 Hunter）＝狩人（英語）
分類：ヘリコプター
乗車定員：2人
購入価格：$4,123,000（極秘空輸ビジネスの調達ミッションを42回クリアで$3,100,000に割引）
備考：保管には格納庫が必要。武装車両のためパッシブ不可。マップ上では専用アイコンで表示。
モデルの考察
モデルはマクドネル・ダグラス社（現ボーイング社）のAH-64”アパッチ”ですね。攻撃ヘリの代表格と言える機体で、映画・ドラマ・漫画・ゲームなど数え切れないほどの創作作品で取り上げられていることもあり、名前は知らなくても「こういう形のヘリ見たことある！」という人は多いのではないでしょうか。
GTAもそんな作品群の一つで、過去作ではバイスシティ、サンアンドレアス、バイスシティ・ストーリーズで登場しています。空から安全に強力な攻撃を仕掛けることができるので、処刑ミッションでは大活躍でしたね。
（バイスシティのハンター。処刑ミッションで荒稼ぎしまくってました）
実はこのハンター、ゲーム内の映画「ザ・シミアン」等で登場しており、ゲーム初期から存在が確認されていた機体でした。しかし登場したのは2017年8月の「極秘空輸」アップデートと、GTA5の発売から4年の歳月を経てようやくの登場となりました。
飛行性能
機体のサイズは割と大きめですが機動力は高く自由自在に操作することができます。小型ヘリのバザードにも劣らない動かしやすさですね。
速度もかなりのもので、ヘリコプターの中でも最速クラスの速さです。速さと軽さに惑わされて機体サイズの大きさを無視した飛び方をしないように気をつければ、最強のヘリのポテンシャルを楽しめるでしょう。
戦闘能力
最強の攻撃ヘリがモデルとあって、火力の高さは航空機の中でもトップクラス。数々の武装で破壊的な攻撃を仕掛けることができます。
ミサイルは誘導型と弾幕型の2種類を使い分けることができます。誘導型は誘導性能自体はそれなりでリロード要らず。弾幕型は最大7発の無誘導ミサイルを一度に発射できる豪快な武器です。ただ、見た目は派手ですがミサイルの方向がバラけやすくハンター自体が機動力高めで動きやすい機体なので命中率は高くありません。
副操縦士席では機銃を使うことができます。機銃はデフォルトだとテクニカルと同じような50口径マシンガンで、改造によってワルキューレのような榴弾機関砲に換装することもできます。榴弾の方は発射レートが落ちますが、より威力の高い攻撃が仕掛けられますね。
更に爆弾の装備も可能で、これまで登場した攻撃ヘリが出来なかった真下への攻撃もこなしてくれます。動かないと相手から攻撃されやすくなるのは気をつけないといけませんが、ホバリングしながら空爆を行うことができるのはヘリならではの特徴です。
耐久力はアーマーを装備することで強化することができ、100％を装備すればホーミングランチャー2発に耐える装甲を得られます。ヘリなので当たりどころによっては耐えきれないこともありますが、爆破系の攻撃に耐性が得られるのは大きいですね。ただし、銃撃にはあまり強くないので、地上に近づいて敵の銃撃を受けると簡単に煙を吹き出します。
ヘリとしては珍しくチャフやフレアを装備することも出来るので、デコイで誘導ミサイルを回避することも可能です。装甲と合わせて上手く立ち回れば銃撃以外ではそうそうやられないでしょう。
カスタマイズ
カラー変更とボディーペイントで個性を出すことができます。ボディーペイントは動物の顔が描かれたものと迷彩柄、その両方が合わさったものが用意されています。いかにもアパッチらしいラインナップですね。
感想
バイスシティとサンアンドレアスを遊び倒した人間なので、とても懐かしく感じられる機体ですね。処刑ミッションはいつもハンター頼みでした。
戦闘力の高い様々な乗り物があるGTAオンラインでは過去作ほど圧倒的な存在ではなくなりましたが、豊富な武装に高い機動力と過去作の仕様を上回る充実した性能で登場してくれました。キャノン持ちのサベージ、ステルス機能付きのアクーラと比べると尖った部分が足りないように思う部分はありますが、ハンターは全ての部分で能力が高い優等生だと言えるでしょう。
モデルについて
マクドネル・ダグラス AH-64″アパッチ”
1970年、アメリカ陸軍はベトナム戦争における対ゲリラ戦用に強力な武装を備えたヘリコプターを必要としており、新たな機体の開発計画を練っていた。しかし、開発計画がベトナム戦争に間に合わなかったため計画は見直しとなり、ベトナム戦争で使用されたAH-1 コブラの後継機を開発する計画として新たにスタートを切った。ワルシャワ条約機構軍が戦車などの装甲戦闘車の増強を行い大きな驚異となっていたため、開発機は対戦車攻撃力を重視して開発が行われた。そうして完成したAH-64は、対戦車ミサイル「AGM-114”ヘルファイア”」を始めとした強力な武装、全天候に対応する火器管制システムを武器に湾岸戦争で圧倒的な活躍。その後も改良が続けられ、改良型のAH-64D”アパッチ・ロングボウ”は「世界最強の攻撃ヘリ」の名をほしいままにしている。
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