GTA5に登場する企業、オベイ(Obey)について紹介していきます。
モデルの考察
モデルはドイツの自動車メーカー、アウディですね。エンブレムもアウディのフォーシルバーリングス(アウディの前身であるアウトウニオンのエンブレムに手を加えたデザイン)を真似たものになっています。Obeyという名前も英語で「従う・服従する」を意味していて、ラテン語で「聞く」を意味するAudiのパロディとなっています。
ライバル企業はBMWをモデルとするウーバーマフト。2社のライバル関係がよく分かる場所として、ダウンタウン・バインウッドのビル看板があります。一方にはオベイの広告看板が置かれていて、もう一方にはウーバーマフトのビル看板が。そして、ウーバーマフトの広告には「DisObey(反逆する、背く≒自由に生きる)」のキャッチコピーが書かれていて、これにはObeyをDisる意味も含まれています。
この広告バトルには元ネタがあり、BMWとアウディがビバリーヒルズで広告を使ってお互いを挑発しあったエピソードが元ネタになっています。この点に関してはリアルの方が凄いプロレスを見せてくれていますね笑(詳しくはこちらの記事で)。
このブログで紹介した車
ロコト:ポルシェ カイエンの初代と第2世代がモデル。フォルクスワーゲン トゥアレグの初代と第2世代の要素も含まれています。アウディ要素はほぼ無いのでフィスター製でもいい気がする。
テイルゲイター:アウディ A6(C6型)。アウディといえば4駆かFFですが、この車はFR。
9F:アウディ R8がモデル。オープンモデルもあり。
テイルゲイターS:モデルはアウディ RS3 セダン。テイルゲイターの名前を冠していますが、テイルゲイターのモデルであるA6はEセグメントでこちらはCセグメントの車がモデルなので車両のクラスが違います。直接的な後継機ではないのかも。
10F:モデルはアウディ R8(第2世代)。9Fの後継機ですが、駆動方式はMR。
8Fドラフター:モデルはアウディ RS5 クーペ。乗りやすく高性能なスポーツクーペ。
I-ワーゲン:モデルはアウディ e-tron。GTAシリーズで初のSUV電気自動車で、当然オベイにとっても初。
オムニスe-GT:モデルはアウディ e-tron GT。I-ワーゲンと同じく電気自動車。
オムニス:フィアット 131をベースにアウディ スポーツクワトロ S1の要素をかけ合わせたような車。見た目は小さな怪物っぽいですが走りは割と素直です。
モデルについて
アウディ
メルセデス・ベンツで工場長を務めたアウグスト・ホルヒが独立し、「ホルヒ」という名前で会社を立ち上げたのがアウディの始まり。ホルヒは1901年から自動車の生産を開始し、高品質な自動車作りで名声を得るが、アウグストは質の良い車を作ることに拘るあまり経営面への配慮を欠くきらいがあり、1909年に会社を追放される。
社から追いやられたアウグストは同じ名前で新しい会社を作り自動車の生産を再開させるが、ホルヒ社の抗議により同一社名・車名を使うことを差し止められる。これによりアウグストは社名を「アウディ」に変更。アウディとはラテン語で「聞く」意味するオーディオの語源であり、ホルヒのドイツ語での意味と同義であった。
その後、アウディは高級車メーカーとして活躍したが、第一次世界大戦の不況とアメリカの自動車メーカーのドイツ進出に脅かされ、同じ国内の中堅メーカーであったDKW、ホルヒ、ヴァンダラーとアウトウニオン(Auto Union:自動車連合)を結成。アウディブランドのモデルは同社の中級〜高級クラスの車種として存続したが、第二次世界大戦勃発で製造が中止される。
第二次世界大戦後、1964年からフォルクスワーゲンの傘下に入ったアウディはヒット作を次々と世に送り出しブランドとして発展。世界的な大衆車であるフォルクスワーゲン ゴルフの開発に携わった他、WRCのみならず自動車業界に革命をもたらした四輪駆動システム「クワトロ」を開発、今では鉄の防錆に欠かせない亜鉛めっきを世界で初めて量産車に採用するなど、自動車の発展に大きく貢献してきた。
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