古いトラックのデューンローダー。大戦時代の香りを感じさせるオフロードトラックです。年代モノのパワーを見せる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ブラヴァド(Bravado)
名称:デューンローダー(Duneloader)
分類:オフロード
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$15,000(非売品)
モデル車の考察
モデルは1940年代後半のダッジ パワーワゴンですね。元々はダッジ WCという名前の軍用車だったのが、戦後に民生用ピックアップトラックとして生まれ変わったモデルです。なお、モデルは4輪駆動ですがこちらはFR。モデルを考えると4駆であってこそな車だと思いますが……
今作では同様にパワーワゴンをモデルにしていると思われる車がもう1台存在していて、それがラットローダーです。メーカーが同じブラヴァドで見た目も名前も似ているので、まるでデューンローダーのラットローダー版がラットローダーのように思えますが、「ウインターサプライズ」アップデートでラットローダーを綺麗にしたラットトラックが登場。デューンローダーとラットローダーは別物ということになりました。
「銃器密造」アップデートにてこの車をベースにした戦闘車両ハーフトラックが登場。デューンローダーにミリタリー的な魅力を感じたならハーフトラックの方も要チェックです。
走行性能
見た目通りの鈍重な走りで、オフロードカテゴリーでは堂々のブービー賞。最初から誰も期待していないと思いますが、速さには期待しないように。
加速は欠伸が出る遅さで、フルカスタムすれば多少はマシになったかな?という程度。FRということでトラクションもイマイチで、傾斜のきつい坂道を登るだけでも一苦労。最高速も低いです。
ハンドリングは重ためでアンダー傾向。ブレーキの効きは見た目の印象よりも良い気がしますが、そもそもブレーキの強さが求められるほど速度が出ていないという気もします。車高が高めな割にはサスペンションのショック吸収も微妙で、オンロードでもオフロードでも路面に対する反応は硬いですね。
車体の強度は低めで、特にフロント部分は何度もぶつけているとすぐにタイヤがハの字になって真っ直ぐ走れなくなります。そもそも遅い車なのであまり速いスピードでガンガンぶつけるようなことは少ないと思いますが、強度が気になるならアーマーで補強するのも良いと思います。
この車にはシュノーケルが付いていて、車体がある程度水に沈んでもシュノーケルがしっかり出ていればエンジンが止まらずに走ることができます。シュノーケルがちょっとだけ出てるくらいの深さに潜るとアウト判定でエンジンが停まってしまうので、ギリギリは狙わず「ボンネットが沈むくらいならOK」と思っておくといいのではないでしょうか。
余談ですが、この車の車体は大型トラックと同じ扱いのようで上に乗っていても振り落とされず立っていることができます。これを利用してNPCや他プレイヤーが乗っているデューンローダーの上に立って暴れるなんて遊びもできます。
この車は非売品で、サンディ海岸周辺やパレト・ベイなど郊外でたまにスポーンします。CEOになるとスキルで呼び出すこともできるので、エサ用のデューンローダーやオフロードトラックを走らせていると出会える確率が上がるかもしれません。
カスタマイズ
固有の外装パーツは無し。サスペンションを変えてもあまり車高は変わりませんし、カラーを変えてもボディの錆や汚れは取れません。
バリエーションとして、荷台にガラクタが載っているバージョンと載っていないバージョンが存在します。改造で変更はできないので、荷台に拘りがあるなら自分が欲しいバージョンが湧くまで頑張って散策しましょう。
感想
意外とこういう古くて大きめでミリタリー感のあるトラックが他にないので、独特な魅力がある車ですね。ボーディやウィンキーなど似たようなタイプでサイズ感が違うトラックたちと並べるとかなり味わい深い絵面になります。あとは錆を取って綺麗にすることが出来たら……
初期の車なので仕方ないとはいえ、カスタマイズがほぼ出来ないのは残念なところ。錆を落として迷彩ペイントを塗れるようになるだけでも違うでしょうし、荷台の荷物のパターンが増えると面白そう。まぁ、それらのテコ入れよりもまずは通販サイトで販売されるようになるのが第一かもしれない。この記事を書くためにデューンローダー探したけど全然出てこなくてめちゃくちゃ困ったんですよ!(結局フレンドの方に見つけてもらいました)
モデル車について
ダッジ パワーワゴン
ダッジ社は1914年に独立して以来、小型トラックの生産を行ってきた。1917年の第一次世界大戦時にはアメリカ軍に輸送用トラックを供給し、その性能が高く評価。第二次世界大戦中の1941年にはWCシリーズを開発し、WCシリーズは“ジープ”よりも一回り大きいトラックとして輸送車や救急車など様々なバリエーションで戦場を駆け抜けた。
戦後になるとダッジは民生用にWCシリーズをベースにしたパワーワゴンを開発し販売。当時から既に4輪駆動のトラックは存在していたものの、その全ては商用または軍用の大型トラックであり、民間用の中型4×4トラックは存在していなかった。そこに現れたパワーワゴンはウィリスのジープと共に市販モデルの4輪駆動車として人気を博した。
パワーワゴンは改良を加えられながら1970代後半まで生産され、WC同様にレッカー車や消防車、救急車など様々にバリエーションを増やして人々の需要に応えた。それから約25年後、ダッジは大型ピックアップトラックのラムにパワーワゴンの名を冠した特別モデルを投入し、パワーアップの名前を復活させる。
フォトギャラリー
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