新品同様のラットローダー。この1930年代のピックアップトラックは、まるで世界大恐慌を気にしながら、密造酒をポケットに忍ばせ、ブラヴァドの店から少し運転しただけのようです。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
1930年代のピックアップトラック。状態良好。
(Arena War TVでの解説)
「ウインターサプライズ」アップデートで追加されたラットトラック。ラットロッド愛好家たちはようやく「車は綺麗な方が良い」と気づいたようです。新品同様の1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ブラヴァド(Bravado)
名称:ラットトラック(Rat-Truck)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$37,500(アリーナランク上昇で$28,125に割引)
モデル車の考察
モデルはダッジ パワーワゴンですね。元々はダッジ WCという名前の軍用車だったのが、戦後に民生用ピックアップトラックとして生まれ変わったモデルです。
今作ではパワーワゴンをモデルにしていると思われる車が他にも居て、この車のラットロッド版であるラットローダー、オフロードトラックのデューンローダーがあります。登場時期はラットローダーとデューンローダーがGTA5初期から登場、後からアップデートでラットトラックが登場した格好となります。
当初はラットローダーとデューンローダーだけだったので、「デューンローダーをラットロッドにしたのがラットローダー?」みたいな感じでしたが、ラットトラックが登場したためラットローダーとデューンローダーは別物ということになりました。見た目も名前も似ててメーカーも一緒なのに。
アリーナのワークショップではラットトラックをアップグレードすることでサスカッチを入手することが出来ますが、実はラットローダーでもアップグレードすることができます。安いラットローダーでアップグレードすることで31,500ドルの節約になりますが、バカ高いアリーナ車のカスタム費用の前では端金っちゃ端金です。
走行性能
綺麗になった分全体的には性能が向上していますが、基本的にはラットローダーと同様に死ぬほど乗りにくい車です。速さもラットローダーと共にマッスルカー最低クラスと言っていいでしょう。
加速性能は改善されて、けたたましいエンジン音と共に加速していきます。実際はあんまり速くないんですが、エンジン音のおかげでグングン速度が乗っているように感じます。実際の加速だけじゃなく“加速感”ってのも乗り手の満足度に影響しますから大事なことです。最高速はラットローダーよりちょっとだけ良くなっています。
ハンドリング面は相変わらず劣悪。死ぬほどアンダーステアで、死ぬほどブレーキが効きません。更に、エンジンパワーが上がったせいなのかトラクション性能が下がり、オイルに乗ったのかと思うくらい唐突にヌルリとタイヤが滑ることがあります。ラットローダーより多少は旋回半径が小さくなっているとはいえ、「どっちが乗りやすい?」と問われても即答できない程度の差しかないと言えるでしょう。
ボディの強度も相変わらずで、何回かぶつけるともうベコベコ。ぶつけないよう丁寧に乗るか、ぶつけても良いようにアーマーを付けて更に重くするかです。
カスタマイズ
外装パーツは基本的にラットローダーと同じで、マフラーやフェンダーなどホットロッドに適したパーツが揃っています。
が、不満なのは荷台のパーツがなく純正の荷台から変更ができないこと。荷台を弄れるだけでこの手のトラックは大きく印象を変えられるのに、それが無いのでどうしてもカスタマイズの方向性がホットロッドに限定されてしまいます。
勿論、この車はホットロッド系のカスタムが一番向いているのでメインどころはキッチリと押さえられていますが、それ以外の方向性は期待できないという感じですね。価格と登場時期を考えればこんなものでしょう。
感想
良くも悪くも「綺麗なラットローダー」で説明できる車ではないでしょうか。性能は大して変わらないし、パーツも流用というかむしろ数が減ってるし。「安価なホットロッド」という一点に魅力が詰まった車だと言えるでしょう。
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