頑丈なグレンジャーの出来過ぎた子供である3600LXは、大は小を兼ねるということを改めて証明してくれます。異論を唱える人の頭には、5,500ポンドの鋼鉄がまっすぐ飛んでくることでしょう。
南サンアンドレアススーパーオートからデクラス グレンジャー3600LXののバリエーションを購入し、エージェンシーの乗り物ワークショップでミサイルのロックオン・ジャマーなどの特注の改造を行うことが可能です。
(ロード画面での解説)
LSハスラーの重量級王者であるグレンジャー3600LXは、室内空間の広さが売りで、同乗者の口臭も全く気になりません。それでも距離が気になる場合は、車外にしがみついておいてもらいましょう。エージェンシーの乗り物ワークショップで専用のカスタマイズが可能です。
(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「契約」アップデートで追加されたグレンジャー3600LX。世界が大恐慌に見舞われた時代から生産されているピックアップSUVの最新モデルです。農民から国賓まで送り届ける1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:デクラス(Declasse)
名称:グレンジャー3600LX(Granger 3600LX)=農民(英語)
分類:SUV
駆動方式:AWD
乗車定員:8人
購入価格:$2,000,000(セキュリティ契約を5回クリアで$1,500,000 に割引)
備考:マップ上では専用アイコンで表示
モデル車の考察
モデルはシボレー サバーバンの第11世代ですかね。今作におけるサバーバンをモデルにした車は第7世代がモデルのランチャーXL、第10世代がモデルのグレンジャーと存在するので、その系譜に連なる車でしょう。
登場時の価格は$1,380,000 (割引ありで$1,035,000)でしたが、「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートで価格改定が行われ、$2,000,000(割引ありで$1,500,000)に値上がりしました。海外だとこの車が人気だったとのことですが、日本版ではほぼ見ることのない車だったのでこの値上がりは驚きですね笑。
走行性能
見た目通りのアメリカンSUVという感じですね。想像していたよりは動きが軽いですが、予想を超えていたのはそれくらいですね。
加速性能はそこそこ。トラクションがしっかりしていてガッチリ地面を捉えた発進をしてくれますが、中速域からの伸びはいまいち。最高速はSUVの中でも低めです。
ハンドリング面は見た目の印象よりも若干ステアリング操作の反応が機敏で、ハンドルを切れば重たい車体を振り回しながらも素直に向きを変えてくれます。特性は弱オーバーで、緩やかに滑るのでコントロールしやすいです。ブレーキは重量の割によく効きますが、それでもやはり重量級のSUVということであまり過信せずに早めのブレーキを。
トラクションが良く、登坂性能は良い感じ。とはいえ車高があまり高くなく、ホイールベースもかなり長いためジャンプをしてのショック吸収能力はあまり高くありません。山道を跳ね回るのはオススメできませんね。オフロードくらいならなんとかなりますが、重心が高いのか凸凹に乗り上げると結構簡単に車体が浮き上がって片輪走行が始まるので要注意。
車体の強度は柔らかめ。高速で突っ込むと簡単に車体が歪んでいき、タイヤもハの字になってしまうので気になるならアーマーを強化しましょう。
先代のグレンジャーと同じく、車内に4人、外側に4人で合計8人の乗車が可能となっています。実際にこの車に8人も乗せる機会があるのかはともかくとして、そういった遊び方もできるというのは良いですね。
戦闘能力
エージェンシー内の乗り物ワークショップで武器などを装備することができます。まずはマシンガンで、高威力タイプのものなのでそこそこ実用性アリ。銃口はグリルの中に隠れてパッと見では全く分からないので、見かけ上は普通車を装うことができます。
アーマープレートは車体の強化ができ、爆発物一回分の攻撃を耐えられるようになります。また、防弾ガラスが装備され車体の銃撃耐久力も大幅アップ。ただし車体の強度は変わらないので、アーマーを付けずにアーマープレートを付けると銃撃には滅法強いのにぶつけたらすぐボコボコというなんだかちぐはぐなボディになります。
地雷はスリックが装備可能で、追手をツルンと滑らせることができます。仕事用に使うなら付けておくと役に立つかもしれませんね。まぁ、実用性に期待するより遊びで使うのが主な装備だと思いますが。それと、マシンガンあるいは地雷を付けるとパッシブ不可になるので注意。
「契約」アップデートで新登場のイマニ・テックでは面白い機能が2つあります。1つはミサイルのロックオン不可で、これを付けておけばフリーセッションでの移動がかなり安全になるでしょう。
もう1つはリモート操縦で、アクションメニューの「所持品」からラジコンと同じように車を操作できます。視点が一人称固定でカメラを動かすこともできない、壊れたら保険金を支払わないといけない点を除けば、仕様はラジコンと同じ。デフォルトで自爆機能があり、マシンガンやスリック地雷を装備していればそれも使用可能ということで、発想次第でいくらでも遊べそうなアイテムとなっています。イマニ・テックの装備は1つしか付けられないので、自分の遊び方に合わせてどちらの装備を使うか選びましょう。
戦闘力そのものはロールプレイ向きのお遊び車両という感じですかね。ラジコンとして使うと中々強力だと思いますが、自爆させる毎に約2万ドル払わなきゃいけないのはまぁまぁしんどいですね笑。
カスタマイズ
若干クオリティがチャチいというか、取ってつけた感のあるパーツが多めでそこら辺の安っぽさが気になるものの、ラインナップ自体はSUVに欲しいものがある程度揃っているのではないでしょうか。
バンパーの項目ではフロントとリアにグリルガードを付けることが可能。先代のグレンジャーやその派生モデルのような無骨さをプラスできますね。ノーズアクセサリーの項目ではシュノーケルを付けることも可能。なお、シュノーケルは効いているんだか効いていないんだが分からないので、シュノーケルを付けるにしろ付けないにしろあまり水深が深いところには突っ込みすぎない方がいいでしょう。
他には、ルーフにラックを載せたりライトを付けたり、車内にロールバーを入れるなどできます。この辺のラインナップ自体は良いと思うんですが、種類がそれぞれ1〜2種類と少なめだったり、他の車からの流用感がアリアリと出ていてこの車に馴染みきっていないのが、どうも手抜き感が漂っているような。
ボディーペイントはシンプルなストライプ系にアート寄りの迷彩柄、自警団っぽいアメリカ国旗カラーに企業ペイントなど。こちらもラインナップ自体は様々なバリエーションがあって良いんですが、他車からの流用でオリジナリティが無かったり、適当にステッカー貼った感のあるペイントがあるのがどうしても気になってしまいます。「Xero Gas」レーシングとか雑すぎない?
感想
新しめのアメリカンSUVということで好きな人はハマりそうな1台。なんですが、カスタマイズ面はどうにも適当感があって、自信を持ってオススメすることができないですね笑。あんまり色々と弄る車でもないと思いますが、弄れるなら弄れるでもうちょっと気合い入れたラインナップにしてほしかったような。どことなく漂う手抜き感がどうしても気になっちゃうんですよね。
価格はギミック付きであることを考えればそこまで高くない(ギミック外して安くしろという意見はさておき)ので、色んな意味でそれなりの価格でそれなりなクオリティのSUVと言えそうです。なんだかんだ言っても8人乗りであったり武装が付けられたり、珍しい部分が色々とあるSUVなのでマニアックな需要はありそう。これでライフガードとかパークレンジャーのボディーペイントとかあったら意外な人気が出そうだったけどなぁ。
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