遊戯王マスターデュエル

【遊戯王マスターデュエル】デッキ紹介「交差する弾丸(ヴァレット)」

投稿日:2022年3月20日 更新日:

遊戯王マスターデュエルで作った「ヴァレット」のデッキを紹介していきます。



デッキレシピ

最上級モンスター(3枚)
アブソルーター・ドラゴン×3

下級モンスター(19枚)
ヴァレット・トレーサー×3
ヴァレット・リチャージャー×1
EM トランプウィッチ×3
オートヴァレット・ドラゴン×1
シルバーヴァレット・ドラゴン×1
増殖するG×3
灰流うらら×3
マグナヴァレット・ドラゴン×2
メタルヴァレット・ドラゴン×1
霊廟の守護者×1

魔法(15枚)
おろかな埋葬×1
クイック・リボルブ×3
死者蘇生×1
スクイプ・ドロー×3
ハーピィの羽根帚×1
ベイオネット・パニッシャー×1
リボルブート・セクター×2
竜の霊廟×3

罠(3枚)
リビングデッドの呼び声×3

融合モンスター(3枚)
ヴァレルロード・F・ドラゴン×2
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン×1

シンクロモンスター(2枚)
ヴァレルロード・S・ドラゴン×2

エクシーズモンスター(1枚)
ヴァレルロード・X・ドラゴン×1

リンクモンスター(10枚)
ヴァレルガード・ドラゴン×1
ヴァレルソード・ドラゴン×1
ヴァレルロード・ドラゴン×1
ツイン・トライアングル・ドラゴン×1
ストライカー・ドラゴン×3
ソーンヴァレル・ドラゴン×1
デリンジャラス・ドラゴン×1
ブースター・ドラゴン×1

※リミットレギュレーション・スタンダード、2022年版準拠

デッキの動かし方

リンクモンスターの効果対象になると自壊して効果を発揮し、更に破壊されたターンのエンドフェイズに後続の味方をデッキから呼んでくるという共通効果を持つ「ヴァレット」モンスター。そんなドラゴンたちを使ってエクストラデッキの大型ドラゴン、「ヴァレル」モンスターを呼び出していくのがヴァレットデッキです。リンクモンスターが主軸となりますが、場合によって融合・シンクロ・エクシーズと多様な召喚方法で強力ドラゴンを出していくのが楽しいデッキとなっています。

まず軸となるのはストライカー・ドラゴン。レベル4以下のドラゴン族モンスター1体で出せるリンク1で、リンク召喚時にデッキからリボルブート・セクターを持ってこられます。また、2つ目の効果で自分フィールドの表側表示モンスター1体を破壊して、自分の墓地の「ヴァレット」モンスターを手札を手札に加える効果もあります。この効果はリボルブート・セクターと噛み合いますし、自身はリンクモンスターなので「ヴァレット」モンスターの効果発動条件も満たすという、ヴァレットデッキの必須リンクモンスターとなっています。

フィールド魔法のリボルブート・セクターは1ターンに1度、「手札の「ヴァレット」モンスターを2体(同名カードは1枚)まで特殊召喚」「相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多いなら、その差の数まで自分の墓地から「ヴァレット」モンスターを守備表示で特殊召喚(同名カードは1枚)」のどちらかの効果を使えます。どちらにせよ「ヴァレット」モンスターを特殊召喚できるので、展開なり戦線維持なりで重要な役割を果たします。

「ヴァレット」モンスターで最も活躍するのはヴァレット・トレーサー。自分フィールドの表側表示モンスターを破壊し、デッキから同名カード以外の「ヴァレット」モンスターをリクルートできます。破壊するカードはモンスターに限らないので、「ヴァレット」モンスターを破壊して更に後続を呼ぶだけでなく、使い終わって要らなくなった魔法・罠を破壊すれば無駄がないですね。また、このモンスターはレベル4のチューナーなので、リンクだけでなくシンクロ・エクシーズの素材にもなれる万能モンスターです。

常に展開の軸となるのはこの3枚で、それに絡めてリクルートや墓地肥やしなどでドラゴンたちを呼んできてエクストラデッキの「ヴァレル」を出していきます。戦線維持で最も活躍するのはヴァレルロード・S・ドラゴンで、シンクロ召喚成功時に自分の墓地からリンクモンスターを装備でき、そのリンクモンスターの攻撃力の半分がプラスされます。

更に、リンクモンスターのリンクマーカーの数だけヴァレルカウンターを置き、1ターンに1度ヴァレルカウンターを1つ取り除くことで相手の効果の発動を無効にできます。破壊はできないものの無効にするのはモンスター効果・魔法・罠を問わないので、非常に強力な牽制になります。無効効果は複数回使いたいことを考えるとせめてリンク2以上のモンスターを装備したいので、シンクロ素材を準備できるソーンヴァレル・ドラゴンなどから繋げて出したいですね。

もう1体はヴァレルロード・F・ドラゴンで、1ターンに1度自分フィールドのモンスター1体と相手フィールドのカード1枚を対象に破壊できます。この効果は相手ターンにも使えるので、相手ターンに出てきたヤバそうなカードを的確に破壊することができます。また、墓地のこのカードを除外することで自分の墓地の闇属性リンクモンスターを蘇生できる(ただし蘇生したターン効果は発動できません)ので、自身がやられても後続の大型リンクモンスターに繋げることができます。

最後決め手として出てくるのはリンク4の「ヴァレル」たち。ヴァレルロードは1ターンに1度フィールドのモンスターの攻守を500ダウンさせるのと、攻撃時に相手モンスターのコントロールを奪います。

ヴァレルソードは1ターンに1度攻撃表示モンスターを守備表示にし、この効果を使ったターンは2回攻撃できます。更に、1ターンに1度表側表示モンスターを攻撃するとターン終了時まで攻撃対象の攻撃力の半分アップし、そのモンスターの攻撃力を半分にします。

ヴァレルガードは1ターンに1度攻撃表示モンスターを守備表示にする効果と、1ターンに1度自分フィールドの魔法・罠を墓地へ送り、このターンに破壊された自分または相手のモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚できます。

3体のヴァレルはそれぞれ違う耐性を持ち、前者の効果は相手ターンにも使えるのでデュエルの行方を決める力を持ちます。リンク4と消費が重くすぐには出せないので、ヴァレットや他のヴァレルで戦線維持をしながら機を見て召喚していきましょう。

目指す盤面

フィールド
モンスター:ヴァレルロード・S・ドラゴン、ヴァレルロード・F・ドラゴン、ヴァレット・リチャージャー
魔法・罠:リボルブート・セクター

墓地
アブソルーター・ドラゴン、霊廟の守護者



各カードの採用理由

アブソルーター・ドラゴン
最上級モンスターですが、自分フィールドに「ヴァレット」モンスターがいれば特殊召喚できるので重たさは感じず手軽に出せます。また、このカードが墓地へ送られた場合にデッキから「ヴァレット」モンスターをサーチでき、2つの効果で展開をサポートしてくれます。

ヴァレット・トレーサー
破壊+リクルート効果を持つレベル4のチューナーなので、ヴァレットデッキでは完全な主軸。

ヴァレット・リチャージャー
エクストラデッキから特殊召喚された自分フィールドの闇属性モンスターが破壊されると、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送り破壊されたモンスターと違う名前のモンスターを蘇生できます。消費の大きいエクストラデッキのモンスターの保険となるカードで、出来れば墓地に大型モンスターが眠っている状態で効果を使いたいですね。

EM トランプウィッチ
自分フィールドのモンスターで融合召喚できるペンデュラムモンスター。融合カードと違って場に残るので、使わない時はヴァレット・トレーサーでリクルート効果のために破壊も出来ます。

オートヴァレット・ドラゴン
ヴァレットの共通効果で魔法・罠を1枚墓地へ送れるモンスター。効果は非常に強いものの、レベル3なのでサベージのシンクロ素材にしにくい点は注意しないといけません。

シルバーヴァレット・ドラゴン
ヴァレットの共通効果で相手エクストラデッキのモンスターを1枚選んで除外できるモンスター。非常に強力な効果ですが、場が整っていたりして余裕がある時でないと使えない効果だと思ってこのデッキではピン挿しにしています。

マグナヴァレット・ドラゴン
ヴァレットの共通効果でフィールドのモンスターを1体選んで墓地へ送れるモンスター。対象にも選ばず破壊も伴わないため、殆どの耐性を無視して除去を行えるのが強いです。

メタルヴァレット・ドラゴン
ヴァレットの共通効果で同じ縦列の相手カードを全て破壊できるモンスター。並んでいるモンスターと魔法・罠、更にエクストラゾーンにモンスターが居ればこのカード1枚で2〜3枚のカードを除去することもできます。

霊廟の守護者
同名カード以外のドラゴン族がフィールドから墓地へ送られると、手札・墓地から出てくるレベル4ドラゴン。単純に保険としても使えますし、気軽に味方を破壊できるヴァレットデッキでは、破壊に反応して自力で蘇生してきて展開を手伝ってくれる優秀なモンスターになります。レベル4で闇属性なところも相性バッチリ。

クイック・リボルブ
デッキから「ヴァレット」モンスターをリクルートできる速攻魔法。特殊召喚したモンスターは攻撃できずエンドフェイズに破壊されますが、すぐ展開に使えば問題ないですしヴァレットたちは破壊を苦にしないのでほぼデメリット無しです。

スクイプ・ドロー
自分フィールドの「ヴァレット」モンスターを破壊して2ドロー出来る速攻魔法。ヴァレットのリクルート効果を起動しつつ2ドローができ、場合によっては相手の除去などを回避することもできます。

ベイオネット・パニッシャー
自分フィールド・墓地に様々な種類の「ヴァレル」モンスターが居るほど効果が強力になる速攻魔法。フィールドにヴァレル(もとい攻撃力3000以上のモンスター)が居ればこのカードの発動に対して相手は効果を発動できなくなり、えげつない除外効果を確実に決めることができます。

リボルブート・セクター
ヴァレットの展開を助けるフィールド魔法。ヴァレットたちは素のステータスが割と高いので、フィールドの「ヴァレット」モンスターの攻守を300アップする効果も地味に効きます。

竜の霊廟
ドラゴン族用のおろかな埋葬。アブソルーター・ドラゴンと霊廟の守護者を早めに墓地へ送りたいですね。

リビングデッドの呼び声
墓地のモンスターを蘇生できる昔ながらの永続罠。このカードがフィールドから離れると対象のモンスターが破壊されてしまうデメリットがあるものの、破壊を苦にしないヴァレットデッキならむしろ有効活用出来る場面も。対象のモンスターが破壊されず素材などでフィールドを離れると場に残り、その場合はヴァレット・トレーサーでリクルート効果のために破壊することもできます。

ヴァレルロード・F・ドラゴン
融合で出せるヴァレル。素材が「ドラゴン族・闇属性2体」とかなりゆるゆるで、出しやすい割に3000打点、相手ターンで使える破壊効果、墓地のこのカードを除外して墓地の闇属性リンクモンスター蘇生と使いやすさの塊のようなモンスターです。

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
フュリアスと同じくらいゆるゆるの素材で出せる融合ドラゴン。実際あまり出す機会は無いので他のカードと変えてもいいかなと。

ヴァレルロード・S・ドラゴン
シンクロで出せるヴァレル。トレーサーの登場により4+4で簡単に出せるようになったため、ソーンヴァレルから繋げて序盤でいきなり制圧に乗り出せるのが強いです。

ヴァレルロード・X・ドラゴン
エクシーズで出せるヴァレル。ランク4の攻撃力3000、モンスター効果の対象にならない耐性と光るものはありますが、エクシーズ素材を使った蘇生効果のデメリットがデカすぎて使いづらいのが難点。ぶっちゃけほぼ出さないんですが、アニメのリボルバーvsライトニング戦が大好きなのでどうしても抜けないカードです。

ヴァレルガード・ドラゴン
効果で破壊されない守りのヴァレル。リンク4で出しといて守備的な性能じゃあなぁと思っていたんですが、破壊されないことがフュリアスとめちゃめちゃ相性良しなので案外使う機会がありました笑。

ヴァレルソード・ドラゴン
2回攻撃と攻撃力増減効果を持つ攻めのヴァレル。フィニッシャーとしての性能が高いので最後に勝負を決める時に。

ヴァレルロード・ドラゴン
攻守ダウンとコントロール奪取効果を持つ始祖のヴァレル。改めて考えると、ラスボスがコントロール奪取効果を持つ切り札を使ってくるってかなりえげつないですね。まぁ、それを言ったら主人公が簡単に無限ループ作れる切り札を持っていた方がえげつないですが……

ツイン・トライアングル・ドラゴン
リンク召喚に成功すると墓地からレベル5以上のモンスターをリンク先に蘇生できるモンスター。蘇生したモンスターは効果が無効化されそのターン中に攻撃もできないので、アブソルーター・ドラゴンを蘇生して次のリンク召喚に繋げるのが主な使い方です。

ストライカー・ドラゴン
リンク1で出せてリボルブート・セクターをサーチし、「ヴァレット」モンスターの効果を起動できる破壊+サルベージできる必須カード。

ソーンヴァレル・ドラゴン
手札を1枚捨てフィールドの表側モンスター破壊し、そのモンスターがリンクモンスターならリンクマーカーの数まで墓地の「ヴァレット」モンスターを蘇生できます。相手の場にリンクモンスターが居れば都合が良いですが、そこまで都合の良いことは中々無いので、自身を破壊して墓地のヴァレットを2体蘇生することが多いです。トレーサーとレベル4を蘇生すればそのままサベージを出してソーンヴァレルを装備できるので、序盤にサベージを出したい時はこの流れを使います。効果の発動後、リンク2以下のモンスターを出せないデメリットは忘れずに。

デリンジャラス・ドラゴン
このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドに「ヴァレット」モンスターが特殊召喚されたら蘇生することができます。繋ぎで出しておけば後々のリンク4ヴァレル召喚に使えますね。1つ目の効果はまず使わないので忘れていいです。

ブースター・ドラゴン
1ターンに1度表側表示モンスターの攻守を500アップできるリンク2。リンク召喚したこのカードが破壊されると墓地のドラゴンを1体蘇生できるので、デリンジャラス同様繋ぎで使います。

各カードの収録パックとレアリティ
虚構を貫く弾丸
UR:ヴァレルロード・F・ドラゴン、ヴァレルロード・S・ドラゴン、ヴァレルソード・ドラゴン、ヴァレルロード・ドラゴン
SR:アブソルーター・ドラゴン、ヴァレット・トレーサー、シルバーヴァレット・ドラゴン、クイック・リボルブ、リボルブート・セクター、ヴァレルガード・ドラゴン、ストライカー・ドラゴン、ソーンヴァレル・ドラゴン
R:マグナヴァレット・ドラゴン、メタルヴァレット・ドラゴン、スクイプ・ドロー、ヴァレルロード・X・ドラゴン、ブースター・ドラゴン
N:ヴァレット・リチャージャー、オートヴァレット・ドラゴン、ベイオネット・パニッシャー、デリンジャラス・ドラゴン

魅了のエンタメ
N:EM トランプウィッチ

華麗なる翼の乙女
UR:ハーピィの羽根帚

淘汰する強者
SR:スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

マスターパック
UR:増殖するG、灰流うらら、おろかな埋葬
SR:竜の霊廟、ツイン・トライアングル・ドラゴン
N:霊廟の守護者

レガシーパック
SR:リビングデッドの呼び声

ソロモード報酬
UR:死者蘇生(デュエルストラテジー)

総コスト
UR:420、SR:750、R:240、N:240

(切り札級のヴァレルが揃ってUR。今回のデッキでは全部のヴァレルを出したいと思って作ったのでURのCPが嵩んでいますが、融合ギミックを抜いてサベージとリンク4ヴァレルに集中した構成にすれば少しはコストカットできそうです。SRに関しては必須カードが固まっているのでどうしても結構なCPが必要になりますね)

デッキを使ってみた感想

圧倒的な声の良さと顔の良さ、更に使用するヴァレルたちのカッコよさに惚れて、リアルOCGをやっていた頃から作りたかったリボルバー様のヴァレットデッキ。マスターデュエルでようやく作ることができ、声真似をしながら楽しく使わせてもらっています笑。今回はヴァレット(ヴァレル)に集中したので入れませんでしたが、ファンデッキ感をプラスするならトポロジックたちを入れるのも良いですね。

強さに関しては、それなりに強いけどガチとまでは言えないガチエンジョイレベルでしょうか。各カードの除去能力が高く、素のステータスの高さと使いやすい効果が光るデッキではありますが、ずば抜けて展開力が高かったり制圧力が高かったりするわけではないので、速攻にしても遅攻にしてもちょっと半端なところがあるというか。

その辺もうちょっと強化するなら、非常に出しやすくて制圧力が高いサベージを中心にするデッキが良いでしょうか。このデッキであれば融合ギミックを抜いて、「ヴァレット・シンクロン」と「調律」を入れてサベージを出しやすい構成にするのが良いかなと。あとはサベージに装備するために出しやすくて自然に墓地に置けるリンク2・3、「天球の聖刻印」や「水晶機巧―ハリファイバー」なんかを入れていくとリンクからのシンクロが上手く繋がるようになると思います。

マスターデュエルでは儀式やリンク5のヴァレルなどがまだ実装されていないので、その辺の強化が入るとまたちょっと構成が変わってくると思います。儀式を得たヴァレットは結構ガチな強さになりそうなので、今からとても楽しみですね。良き力だ……



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