私、麻乃ヨルダが心に残った音楽をジャンル問わずに紹介するMoonrise Radioのコーナーです。記念すべき初回はカタールワールドカップ2022で深く心に刻まれた「Hrvatski Band Aid – Moja domovina」です。
クロアチアのサライ?
この曲を聞いたのは、劇的な名勝負が沢山生まれたカタールワールドカップ2022でのことです。ワールドカップでは試合に勝った国の曲が試合後に流される(今大会だけ?前からあった?)ようなのですが、クロアチアの試合後に流れたこの曲は一瞬で自分の心を掴みました。包み込むような雄大なメロディが、全力を尽くした選手たちを敵味方問わずに讃えているかのようで、なんてワールドカップに合う曲なんだと!(当然、他のスポーツ大会でも合うでしょうけど笑)
特にクロアチアの代表チームはキャプテンのモドリッチを中心に全員がハードワークを怠らないチームであることと、90分どころか延長戦含めた120分、更にPK戦までも含めた試合のコントロールに長けたチームなこともあって、決勝トーナメントに入ってからの試合は(前回のロシアワールドカップも含め)毎回両軍が全てを絞り尽くすような死闘になりがち。そのスタイルに試合後のこの曲が組み合わさると、見てるこちらまで戦い終えたかのような気分で観戦を終えることが出来るんですよね。深夜に眠気と戦った後に爽やかな読後感を得られます笑。
この曲について少し調べたところ、「Moja domovina」というタイトルは日本語だと「私の故郷(我が祖国?)」という意味らしいです。アーティストの「Hrvatski Band Aid」は100人前後(wikiで見ましたけど人数多すぎて数え切れませんでした)のクロアチア人アーティストで構成されたグループで、正に国内のオールスター的なグループなんだと思います。「Hrvatski」という単語は「クロアチア人」を意味しているようですね。
愛国歌ということで、歌詞の内容も祖国クロアチアを想うものになっているようです。国を背負っているスポーツの代表チームでこれを聞いたら、それだけで胸が一杯になりそうです。
この曲のことを調べるためにヤフー知恵袋を覗いた時、この曲について「日本でいうサライ的な曲」という解答を見かけましたが、確かにサライもペルシア語で「家(宿)」「砂漠の中のオアシス」を意味するタイトルの歌ですし、曲調もどことなく似ています。また、Moja domovinaが公開されたのが1991年のことで、サライがリリースされたのは1992年のこと。なんだか色々と縁を感じてしまいますね。
ベスト16で日本ともPK戦に及ぶ激闘を繰り広げたクロアチア。この曲を聞く度に彼らのことを、そしてカタールワールドカップという大会のことを思い出し、想い出話に花を咲かせることができます。大会に携わった全ての選手・スタッフ・ファンたちにお疲れ様を。
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