遠い昔、アメリカの荒野を制覇するのに必要だったのは1台の幌馬車とバケツ1杯分の楽観と反骨精神だけでした。その時代からそう多くは変わってはいないものの、近年は頑丈なチューブシャーシと無制限サスペンションを備えた車でも幌馬車の代わりが務まるようになりました。軽量、オフロード用設計、果てしない耐久性、そして危険なほどの性能を誇るヴァピッド ラテルが登場。それ以外に必要なのは心構えだけです。
(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「サンアンドレアスの傭兵」アップデートで追加されたラテル。密輸とカーチェイスで鍛えられたドライビングスキルをオフロードレースで活かす時がやってきました。世界最高峰のオフロードレース用に作られた1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ヴァピッド(Vapid)
名称:ラテル(Ratel)
分類:オフロード
駆動方式:RR
乗車定員:2人
購入価格:$1,873,000
モデル車の考察
モデルはブレンセル・インダストリーズのクラス1バギーですかね。SCORE オフロードレースシリーズのオープンホイールアンリミテッドクラスとなる、クラス1の出場用に作られている競技車です。他にもクラス1出場車が色々モデルになっていそうですね。
ちなみに、ブレンセルのサイトでクラス1バギーの購入ができます(現在は完売済み?)。お値段は$165,000。ロスサントスのインフレは現実世界の10倍くらいまで進んでいると伝えてくれていますね。
ボディーペイントの元ネタ
ベーシック・スポンサーはプライベーターのjimco class 1 hammerhead(La Buchoncita!)が元ネタだと思われます(画像)。
「Atomic」モータースポーツはFalken Australiaが手掛けたブレンセル クラス1バギーが元ネタだと思われます(画像)。
「Jackal Racing」はブレンセル クラス10/1000バギーが元ネタだと思われます(画像)。
「Atomic」ファイアクラッカーはWilson Racingのjimco class 1 hammerheadが元ネタだと思われます(画像)。
走行性能
落ち着きのあるデザートレイドという感じで、楽しく走れるバギーカーです。適度な速さと軽さで扱いやすいですね。
加速性能は高く、最高速もオフロード車としては高め。トラクション性能の高さは折り紙つきで、RRであっても4WDと遜色ない力強さで坂を駆け上がります。
ハンドリングは軽く、カテゴリートップクラスのバギーたちと比べると若干重みがあるんですがそれが丁度いい塩梅で、現実味のある操舵感が「バギーを操っている」という心地よさを与えてくれます。ただしブレーキは弱めなので、気持ちよくなりすぎてクラッシュしないように。
純正だと接地感がやや足りず、アクセルオンでのアンダーが気になったり、荷重移動によるリアの暴れ方が気になったりするんですが、スポイラーを変更してダウンフォースを付けるとこれらの症状が大幅に改善されます。速く気持ちよく走るならスポイラーの変更はマストでしょうね(下のタイムアタック記録はスポイラー無しの時よりも救急ドリフトは1.7秒、DiRT走行会コースは3秒速くなっています。スポイラーだけで!)。
ボディーの強度はそこそこ高めで、ガンガンぶつけていると歪みはするんですが走りに支障は出ません。耐久力も高いので、アーマー無しで雑に扱っても頑張ってくれますね。
オンロードでも楽しいラテルは勿論オフロードでも楽しく走れます。サスペンションのショック吸収力が高いので、大抵の凸凹道やジャンプスポットは問題なし。荒れ地でそのポテンシャルを解放しましょう。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:58.359、DiRT走行会コース 2:02.624
カスタマイズ
改造パーツは少なめ。まぁ外装を色々弄るタイプの車ではないですからね。
シャーシのパネルはデフォルトでカーボンっぽくなっていますが、ここのパネルをアルミやクロームカラーに変更できます。アルミのくすんだ感じが個人的にお気に入りです。
マフラーは真ん中に1本出ししたり2本出ししたり、あるいは上向きに排気するようにしたり。ちなみにこの上向きに排気するマフラーは蓋が付いていて、スロットル開度に合わせて蓋が動くというマッスルカーのバグキャッチャーのような動作をするので、高速でアクセルを入れたり離したりすると蓋が高速でパカパカして面白いです笑。
ルーフはサンストリップとライトバーを一緒に付けたり片方だけ付けたり出来ます。ライトバーはちゃんと機能してくれます。
スポイラーはデフォルトだとルーフに小さく付いていて、それプラス後方にGTウイングを付けたり、ルーフスポイラーを外してスペアタイヤの上にスポイラーを付けたり。
サブカラーの適用範囲はフレーム部分。なのでサブカラー変更でかなり印象が変わりますね。
ボディーペイントは全てが競技車両系の企業ペイントというハッキリとした方向性。この車ならこれが間違いない最高のラインナップですね。
感想
とっても楽しいオフロードバギーですね。速さだけであれば他にも優秀なバギーがいるんですけど、この車の適度な乗りにくさが走る楽しさを生み出していて、独特の立ち位置を得ていますね。速いんだけど理不尽にグリップしてコーナーをクリアしたりするわけではなく、「ちゃんと操らないと速く走れない」あたりがドライバーに楽しみを与えてくれるんでしょう。便利すぎないことが遊び道具には大事な魅力なんですね。
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