こんばんは、麻乃ヨルダです。本日はツイッターで流れてきたある話題についての日記です。
その話題がタイトルにある「コンゴでイストが増殖しているらしい」という噂。トヨタのイストがここ10年くらいでアフリカに流れまくっているとのこと。調べてみると……
ま、マジか……。海外に日本車が流れまくるのはよくある事例ですが、イストもその対象になっていたとは。しかもみんな黄色に塗られて、懐かしのピカチュウカーみたいになってます。かわいい。
どうして僕がこの話題に反応したのかと言いますと、イストは僕が免許取って初めて乗った車なんですよ。僕が小学生の頃に赤のイストを母が買って、それから長年助手席に乗り続けてきました。そして免許を取って初めてイストの運転席に乗った時は感慨深かったですね。
イストとお別れするのが決まって、最後のドライブの日は家に帰っても運転席から離れられませんでしたね。それくらい愛着のある車だったので、いつか人生でもう一度愛車にしたいなと思っていたら、まさかこんな形で思い出すとは。
イストがコンゴに行った理由
なんでイストがアフリカに流れているのか、調べてみたものの確かな情報は分からず。分かったことは、日本の中古車市場からイストが消え失せているということだけ。そんなレベルで買われてるんかい!
全く確かなことが分からないので、ここからは確証も何もないただの自分の妄想だと思って聞いてほしいんですが、情報を集めた感じだとイストが選ばれたのは全ての条件が丁度良かった様子。
イストはヴィッツをベースに大径のタイヤとクロスオーバーSUV風の5ドアハッチバックボディを被せたクロスオーバーコンパクトカーで、ホンダのフィットに対抗するためのモデルでした。低価格とコンセプトが当たり、イストは国内で人気のコンパクトカーになりました。
そして大量に生産され大量に売れたイスト。このイストたちが古くなって中古価格が落ち着くと、そこにコンゴのタクシー会社だかなんだかが目をつけた様子。安くて信頼性の高い日本車を一気に仕入れられないか探していた時に、イストに白羽の矢が立ったと。
アフリカで日本車、特にTOYOTAが人気だとして、同じ大量生産のコンパクトカーならヴィッツとかでいいんじゃないかと思いますが、イストが優れていたのはクロスオーバーだったという点。ヴィッツよりもワンランクサイズが上で居住性がよく、走破性が高められているので、アフリカという土地で尚且つタクシーにするとなるとイストの方が条件が良かった模様。
また、イストはイストでも流行っているのは初代だけで、二代目は殆ど見られない様子。何故かというと、初代は20年前の古くて堅牢なガソリンエンジンのオートマ車なので、シンプル故に修理がしやすいんですね。不動車でもなんでもとりあえず引き取って、直して使えるようになりゃいいという向こうの事情からすると、とにかく「頑丈さ」「直しやすさ」が評価されます。なので電子制御で使いやすくされた新しい年代の車より、何かあってもその場で直せるくらいの年代の車がいいと。
こうしてイストが選ばれ、一度大量に流入するとイストがイストを呼ぶ状態に。大量に同一車種があるということはパーツも大量にあるということで、より修理しやすくなったイストは生き残り続け、「じゃあウチもイストに……」と乗り換える人も出てくるでしょうし、定着していったんだと思います。
多分そんな感じでイストが人気になり、この10年くらいであらゆる国のイストを根こそぎ持っていくレベルでコンゴに買い占められていったみたいです。需要をピッタリと満たし、一度売れたら「みんなイストだから」でまた売れて、こんな人気車になってしまったと。まさかイストにこんなセカンドライフが待っているとはねぇ。
向こうで頑張ってねイストちゃん
中古価格が高騰してしまったので、本来の良さであった「安さ」が失われたのに、それでも買い尽くされるくらいにブランドとなって売れたイスト。じゃあイストが買えなくなったらどうするんだということで、次に人気となるのは共通パーツで直せるイストと同じプラットフォームの車。
NBCプラットフォームのヴィッツ、ファンカーゴ、サイファなど、これらの車も買われていて、こちらも中古価格が上がってきている様子。もう2000年代のトヨタ車はみんなアフリカ行きかもしれませんね笑。20年前の車がこうして異国で人気を博すとは恐るべし。
かつて僕の成長を見守り相棒にもなってくれたイストが、遠い地で大活躍しているのは嬉しい反面、簡単に買えない車になってしまったのは寂しさもあります。かつてはいくらでも見かける大衆車であっても、どんな理由で貴重な存在に変貌するかは分かりませんね。ともかく、ここまで評価してくれる場所が見つかったのは喜ぶべきことでしょう。
まぁ、それっぽい物語を想像しましたが、先程も言ったように正確な情報は一個もないので、推測が全て間違っている可能性も全然あります笑。イストがコンゴに大量に買われていて日本でのタマがほぼ残っていないことだけが事実です。ちゃんとした情報を知ってるコンゴの事情通の方とかいらっしゃらないかなぁ。
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