こんばんは、麻乃ヨルダです。本日は、昔遊戯王をやっていたけど今はやっていない人に向けて、昔懐かしのカードとそれをリメイクしたカード(OCGでもラッシュデュエルでも)を紹介していこうと思います。「うわ懐かしい!」「こんなカードあるんだ!」と思い出を振り返っていただき、紙やマスターデュエルに復帰するきっかけになれば幸いです。
今回紹介するカードは「きまぐれの女神」。
ニート生活満喫女神
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻 950/守 700
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
コイントスを1回行い、裏表を当てる。
当たった場合、このカードの攻撃力はターン終了時まで倍になる。
ハズレの場合、このカードの攻撃力はターン終了時まで半分になる。
PREMIUM PACK 1で登場したきまぐれの女神(「気まぐれ」じゃないよ)。欠伸をして寝起きの気怠そうな雰囲気を出している女神様です。髪の毛が草になっていて、天使族ですが植物族とも深い関係がありそうな雰囲気。
気まぐれという名の通り、効果はコイントスでのギャンブル。裏表を当てれば本気を出してくれるし、外れるとやる気を失う駄女神です。本気を出しても別に強くはないですが、レベル3天使族で攻撃力1900を出せるモンスターは今も他にいませんし、当時としては下級で1900なんてヂェミナイ・エルフ級の強さを持っていたので、時代を考えればそう悪くはないです。じゃあヂェミナイ・エルフ使えって?ヂェミナイ・エルフは当時高かったのよ……。
また、「元々の攻撃力」ではなく「現在の攻撃力」を上げるため、他のカードで強化した上でコイントスを当てれば一気にとんでもない火力を出すことも可能。ロマン溢れる女神様です。
初登場はゲームボーイの遊戯王DM2で、DM2の時代は効果モンスターが存在しなかったためフレーバーテキストが存在していました。
いつも寝ている とても気まぐれで いい加減な性格の女神
ある意味とっても神様らしい、ぐうたらな生活をしているようです笑。この後にDM2の大会限定販売パック(後に通販でも購入可能に)であるPREMIUM PACK 1でカード化され、設定を活かした上記のギャンブル効果が追加されました。PREMIUM PACK 1には時の魔術師も収録されていて、時の魔術師と共に「OCG初のギャンブル効果を持つカード」として歴史に名を刻んでいます。
(遊戯王DMシリーズでのドット絵。この絵もなんかでカード化されてほしい味がある→【攻略】GB版遊戯王DM 全カード一覧 その9(401~450))
続編のDM3では効果モンスターの概念が導入され、きまぐれの女神も効果モンスターに。DM3ではギャンブル効果が再現されなかったため、「デッキから1枚ドローして墓地に送られる」という、やることやったらすぐにどこかに行ってしまう気まぐれさの部分を再現した効果になりました。
これはこれで良い効果なんですが、同じドロー効果を持っていて墓地に送られない「スケルエンジェル」という上位互換が居たので、きまぐれの女神を使う人は殆ど居なかったと思います。効果が被ってるだけならまだしも、ステータースまで被りまくってるからなぁ。
そんな評価が低いんだか高いんだか分からない女神様(本人は絶対気にしてないと思う)は、20年以上の時を経てラッシュデュエルの世界で目覚めます。
グータラなまま優秀になった女神
「移り気の女神」。レジェンド覚醒パックで23年ぶりにリメイクされた女神様は、OCGとDMシリーズの両方の要素を取り入れたモンスターに。
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻1000/守 700
【条件】相手フィールドにモンスターがいる場合に発動できる。
【効果】コイントスを1回行う。
表だった場合、このカードの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
裏だった場合、自分フィールドのこのカードを墓地へ送り、自分は1枚ドローする。
コイントスを行うのは相変わらずで、こちらは裏表を当てるのではなく表か裏かで成否を決めます。表だった場合はOCGと同じような攻撃力アップ。上昇値が1000で固定されているのでOCGのようなコンボでの爆発力はありませんが、ラッシュデュエル次元は基本的に「下級モンスターは攻撃力1500以下」のラインがあるので、コイントスを当てれば下級同士の対決は大体勝てるというパワフルさに。
裏だった場合はDMシリーズと同じようなドロー効果。手札交換になるので無駄にはならず、むしろこっちの効果が本命か。相手フィールドにモンスターが居ないと使えない=先行1ターン目に使えないのは要注意。
普通に実用的なカードにリメイクされているのが嬉しいところですが、まぁ性能はいいんですよ。それよりイラストですイラスト。構図はほぼそのままに現代的な絵柄になった女神様の可愛さを見てください。お花も咲いてポケモンのシェイミみたいにファンシーな雰囲気。こんなおっとり系で武闘派ギャンブラーな能力を持っていると思うとギャップもあり。
(ビジュアルはシェイミの擬人化みたいな雰囲気あるけど、性格は……笑)
そして胸と脇のラインがとにかくすけべ。元のきまぐれの女神様も大変魅力的でしたが、今の絵柄になって肉感が急上昇したことにより、柔らかさと匂いが鮮明にイメージできる健康的なセクシーさが強くなりました。寝起きで汗かいてホカホカになったあの凹みに顔を埋められたら、フルマラソンをした後でももう一度走り出せそうなくらい元気になれます。
こうしてラッシュデュエルの世界で素晴らしいリメイクがされ、そこから約1年半後にはOCGでもリメイクが登場しました。
ギャンブラー全員お世話になる女神
「表裏の女神」。 SUPREME DARKNESSで登場したOCG版のリメイクは、ラッシュデュエル版のリメイクを強く意識した性能に。
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻 950/守 700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「表裏の女神」以外のコイントスを行う効果を持つモンスター1体を手札に加える。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
コイントスを1回行い、裏表を当てる。
当たった場合、自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力は、ターン終了時まで倍になる。
ハズレの場合、自分フィールドのモンスターを全て墓地へ送り、自分は1枚ドローする。
まず、召喚・特殊召喚した場合にコイントスを行う効果を持つモンスターをサーチできる効果を得ました。コイントス効果持ちのモンスターは多くなく、テーマとしても現状リボルバー・ドラゴンとアルカナフォースくらいではありますが、コイントス効果持ちなら条件無しに何でも持ってこられる汎用性の高さが非常に優秀。今後コイントス系カードが強化される程に価値を高めていくカードでしょう。
(ちなみにこのカードが収録されたSUPREME DARKNESSでアルカナフォースの強化も来ました。アルカナフォースは光属性・天使族な点もシナジーあり)
そして移り気の女神と同じように、コイントスで攻撃力アップかドローの効果。きまぐれの女神を意識してか、こちらは裏表の成否を当てるタイプですね。
当たった場合も外れた場合も自分フィールド全体に影響を及ぼすようになり、よりギャンブル性が高まりました。この有り難さも迷惑さもとんでもない感じはかなり神様感があって良いですね。世界を滅茶苦茶にする力を持っていても、他人の都合なんてお構いなし。
当たった時の効果はフィニッシャークラス、外れた時はデメリットがあるけど表裏の女神だけの状態で使えばただの手札交換。更にサーチ効果持ちで、この使いやすさとパワーを持つギャンブルカードが何の召喚条件も無い下級モンスターというのが時代を感じさせますね。
イラストはこれまた欠伸をしている姿で、この女神様はこういう姿しか見てないですね笑。こちらもお花が咲いていますが移り気の女神の時とは違うお花。腕輪を付けているのが左腕で服の装飾もちょっと違うので、3人それぞれ別人の可能性もありますが、3人も似たようなぐうたら女神が居ると困るので同一人物だと思っておきます笑。
表裏の女神様も健康的な温かさと柔らかさが感じられるデザインで大変美しいですが、イラスト全体が明るいのでエロスよりも神々しさを感じますね。後ろの草花が羽根のように見えるデザインも綺麗で、こんな美人さんならどんだけ怠け者でもお仕えしたくなります。どれだけ迷惑かけても可愛さだけで許される、まるで猫ちゃんのよう。
「表裏の女神」というネーミングですが、コイントスを意識しているのと、PREMIUM PACK 1のきまぐれの女神のテキストで「裏表」と書いて「ひょうり」とルビが振られていた誤植をネタにしていると思われます。また、語感的に「勝利の女神」とも似ていて、何重にも練られた美しいネーミングです。
イラストの構図はほぼそのままに、現代的な絵柄で豪華にブラッシュアップ。効果もオリジナルを意識しながらコイントス系デッキなら絶対に入るガチ仕様。かなり気合の入ったリメイクカードとなっていて、表裏の女神様を使いたいがためにアルカナフォースとか組もうかなと思ってしまう魅力がありますね笑。リボルバー・ドラゴンの強化も待ってるぞ!(最近キースさんはメタル化の方で強化されてるけど)
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