こんばんは、麻乃ヨルダです。本日はカードゲームでありがちな話題である「ガチデッキ」「ファンデッキ」について、メインで遊んでいるカードゲームの「遊戯王マスターデュエル」内における自分の見解を記していこうと思います。
あくまで僕個人がこういう区分けでこれらの言葉を使っているよというだけであって、世間一般でどう定義されているかとはまたちょっと違うかもしれません。このブログの他の記事で「ガチデッキがどうこう」「ファンデッキがどうこう」と記述されていたら、こういう基準で話をしてるんだなと理解してもらえたら幸いです。
何を持っての「ガチ」で「ファン」なのか
カードゲームではデッキのパワーによって大まかに、そのデッキが「ガチデッキ」なのか「ファンデッキ」なのかが区別されます。単純に、強いデッキがガチデッキ、弱いデッキがファンデッキと大雑把に言ってしまっても構わないのですが、大雑把なだけに「これはガチだろ」「いやファンだろ」と人によって認識のズレが起きることもしばしば。
自分としてもデッキレシピなりを紹介する時に、どういう用途を目指して作ったものなのかをハッキリしておかないと悲しいすれ違いが起きてしまいそうなので、ちゃんと定義を考えてみることに。
まず、「ガチデッキ」はあまり悩む必要が無い部分です。環境デッキなど、現在の対戦環境で勝率の良いデッキならガチデッキと読んで問題ないですね。
ではその下の「ファンデッキ」はどうかというと、「ガチデッキ以外=ファンデッキ」としてしまうとかなり幅が広がってしまいます。基本的にデッキの定義で揉めたり事故が起きるのは、ファンデッキ内のヒエラルキーを個々人がどう見るかなので、ファンデッキ内のカテゴリーを細かく整理するのが今回のテーマと言ってもいいでしょう。
ここから長々とシンキングタイムが始まるので、「読むのめんどくせぇな……」と思ったら下の「まとめ」まで飛ばしてくれて問題ないです笑。
ファンデッキを細分化しよう
ファンデッキ内の最下層は「ネタデッキ」。勝敗関係なしに、ただ面白いことをやれたらOKのデッキがここに入ります。とにかく勝率を求めるガチデッキと対局にあるのがネタデッキですね。
ネタデッキに近いものとして、「キャラデッキ」があります。キャラクターのごっこ遊びのために構築されたデッキで、ある意味ネタデッキであり、ファンデッキとも呼べる構築。この辺もごちゃまぜにされやすいところだと思うので、自分があんまり「ファンデッキ」という広い意味を持つ言葉を気軽に使いたくない理由になっています。
ネタデッキとキャラデッキは誰にも分かりやすい定義があるのでそのまま伝わると思いますが、残る問題はネタでもキャラでもないファンデッキたち。本気で組んでいるけど環境レベルではなく、まるきりネタというほど弱くもない、ある意味「普通」と言える一番のボリュームゾーンです。
今回の記事は最初にも言った通り、カードゲーム全般ではなく「遊戯王マスターデュエル」に絞って話をしていきます。MD限定でデッキの区分けをする時に便利なのが、「ランクマッチ」と「ソロモード」の概念です。
ランクマッチ級のデッキはイコールガチデッキなのでそれで終わりとして、ソロモードはファンデッキの下層を振り分けるのに便利です。「ソロモードだと余裕で勝てる」ならカジュアルデッキ、「ソロモードでもいい勝負」ならネタデッキ、という風に自分は考えています。ガバガバプレイングで誘発もほぼ積んでいないCPUデッキ相手にどういう勝負になるかは分かりやすい基準です。
残るは、ソロモードだと余裕だけどランクマでは勝てるレベルに無いカジュアルデッキの振り分け。自分は、「回ればガチデッキ相手でも戦える」ものをガチカジュアル、「回ったところでガチデッキ相手では勝負にならない」ものをカジュアルと呼んでいます。
例えば、弱めのデッキは自前のギミックを成立させるのに必死で手札誘発などの妨害カードを入れるスロットが殆どなかったりします。また、理想展開でしか動くことが出来ず、1妨害で何もできなくなったりするような(妥協盤面なんてもんは無い)デッキは、ソロモードならともかくルームマッチでただ出してもかなり苦労します。同等のレベルのデッキを用意してもらわないと勝負にならないでしょう。
一方で、同じように1妨害で止まるなど安定感は全く無いものの、回りさえすれば完全封殺できたり5妨害くらい立ったりするようなデッキは、かなりガチに近いデッキです。このタイプのデッキも、「カジュアルデッキ同士の戦い」でお互いに認識をすり合わせずに出てくると普通に勝負するのが難しいです。
なので、「手札誘発などの妨害札を積める余地がある」「理想展開が通った時の出力が高い」ようなデッキを、自分はガチデッキの下のガチカジュアルと区別しています。一番対戦相手を選ぶというか、同等の相手じゃないとまず楽しめないピーキーなデッキですね。
「手札誘発などの妨害札をロクに積めない」「理想展開もままならない」「理想展開をしたところで盤面が強くない」ようなデッキは、カジュアルで良いと思っています。その中でソロモードでも苦戦するならネタデッキ扱いだし、ソロモードくらいは余裕だとカジュアルかなと。
最後は、ランクマッチでは上を目指せるかは怪しいけど(ガチ)カジュアルと言うほど弱くもないデッキについて。環境は常にインフレしていくので、環境レベルだったデッキが一年も経つとすっかり型落ちしているのが当たり前になっています。なので、かつてはランクマで使えたけど、今ではそのデッキでランク上げを目指すのが厳しい、かといって戦えないと言うほどでもないようなデッキも出てきます。たまにランクマで当たって面白い戦いをしてくれるタイプですね笑。
このレベルのデッキはランクマで使えんことは無く、ガチカジュアル程度なら一蹴してしまったりするので、ここも定義があった方が良いと思っているので自分は「環境外デッキ」と呼んでいます。強いけど環境の中には入らないデッキ。
環境外もガチカジュアルもあんまり変わらないような気もしますが、同じような出力のデッキであっても「初動が安定しているかどうか」「妨害札を食らっても貫通できるかどうか」「妥協盤面を持っているかどうか」などは大きな違いになり、この違いを持つデッキ同士を同じカテゴリーで括るのは難しいと思います。エンジン全開で時速200kmと、余力を持って時速200kmは雲泥の差ですからね。強くても安定して高出力を出せないならカジュアル寄りのイメージ。
まとめ
というわけで、まとめるとこんな感じ。
ランクマッチ級:現在のランクマでバリバリやれる。ガチデッキ。
環境外級:ランクマで簡単に登れるほどではないけど普通に勝ち負けはできる。ガチデッキと呼んでも差し支えない。
ガチカジュアル級:ランクマに潜るのは流石に厳しい。かといってカジュアルマッチで何も考えず出せるほど弱くもない。ファンデッキとガチデッキの間くらい。
カジュアル級:ソロモード相手なら余裕。でもランクマは絶対無理だし、ルムマでも相手にレベルを合わせてもらわないと戦いにならない。ファンデッキそのもの。
ソロモード級:ソロモードで遊んでるくらいが丁度いい。ネタデッキ。
始めましての人とルームマッチなりをする時にも、この定義を共有してデッキを選べばまず事故は起こらないと思われます。同じ等級のデッキ同士ならそれで全く問題はなく、1ランク前後するデッキ同士ならやれないことはないくらいでしょう。
キャラデッキについても、原作で使用されたカードだけを積んだほぼ紙束なデッキから、普通に回せるレベルのデッキと幅広いので、上のように「強さ」を基準にして選べば大丈夫だと思います。結局は「いい勝負ができるかどうか」が大事ですからね。
カードゲームは相手ありきのものなので、楽しく遊ぶためには相手と同じ土俵に立って戦わないといけません。お互いの認識がズレていると不幸なことになってしまうので、今回の記事がコミュニケーション事故の予防に繋がれば幸いです。
ちなみに自分はカジュアル級のデッキが好みなのにそれを披露する機会が全く無い人なので、フレンドになってくれる方を募集してます笑。デス・ガーディウスデッキなりに興味あったらTwitterとかで繋がってくれよな!
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