遊戯王マスターデュエル

【遊戯王マスターデュエル】2025年12月のリミットレギュレーション発表!レッドランサム許されず!

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こんばんは、麻乃ヨルダです。本日は遊戯王マスターデュエル2025年12月のリミットレギュレーションを見ていきましょう。



絶対に許さねぇぜ、マリス!

・禁止
M∀LICE<Q>RED RANSOM、大天使クリスティア
・無制限
覇王眷竜スターヴ・ヴェノム

うんざりするほど長く続いたマリス環境。2025年11月の改訂でもビシバシ規制が入り、新パックではオノマト・月光・閃刀姫と環境クラスのテーマが続々と登場したにもかかわらず、気づけばレート戦上位はマリスに支配されるという訳の分からない状況になった11月。事態はあまりにも深刻と見たか、遂にマスターデュエルでは異例の規制が飛んできました。

レッドランサムの禁止。願望としてやってほしいと思っていた人は結構居たでしょうが、まさかこのタイミングでエクストラの禁止まで踏み切ると予想できていた人はほぼ居なかったんじゃないでしょうか。

レッドランサムは特殊召喚時にマリス魔法サーチでアングラを持ってきて、アングラの効果でマリスをリクルートしてリンク値+1。そして自身が除外されると帰還しながらまたマリスをリクルートすることで、リンク値を更に+4。リンク3モンスターと言いつつ、効果が通るとリンク値が8まで伸びるというサイバースの悪いところを凝縮したパワーカードでした。

その上、ランサムが出る時は大体リンク・デコーダーかリングリボーが横に居て誘発をケアされるため、ランサムが素通りした後にアングラも素通りして、誘発の打ちどころが無いまま意味不明のリンク値が出力されるのが対マリスの日常でした。

ここまでマリスがマスターデュエルで一強になり続けてしまった要因は、デッキパワーの高さもさることながら「汎用誘発を無視できる」点にありました。みんながデッキに投入する灰流うららなどのポピュラーな手札誘発がほぼ効かず、ロンギヌスのようなピンポイントメタでないと有効打にならないため、マリスが環境に居続ける限り汎用誘発が小馬鹿にされていました。

これまでのマリスの規制はとにかく「誘発耐性を削ぐ」という部分に集中していました。無効系誘発以外が効かないのに罠で対象から逃げるドーマウス、ドーマウスにアクセスできる黄金櫃とアングラ。そして、ドロー系誘発を無かったことにするドロバとドロバを引き込めるチェシャ猫、うららニビルの打ちどころを失わせるアポロウーサ、全てのモンスター系手札誘発を無視する墓穴の指名者が規制されていき、着実にマリスの誘発耐性は失われていきました。

が、それでもまだ止まりませんでした。種族間の繋がりが強すぎるサイバースはあの手この手でメインデッキの穴を埋め、「誘発食らっても貫通してレッドランサムまでいけばどうとでもなるよね?」と、豊富な展開札で貫通力を高めて力を維持。1誘発くらいはとりあえずサーキュラーなどのサイバースギミックで踏み越えて、マリスネームにタッチしたら後はいつもどおりの展開を通していました。

こりゃまだまだマリスの規制は必要だわとみんなが思い、今度はラビットかマーチが制限になるか、デコーダーかメイジあたりが消されるかなど議論されていましたが、運営の解答はランサム禁止。結局ここを消さないことにはどこを抑えようがサイバースギミックでリペアできてしまうし、ランサムを生かしたままサイバースギミックを規制したらマリスが止まるまで他のサイバースデッキがひたすら巻き添えを食らい続けるということで、最もクリティカルな規制になりました。

マスターデュエルはこれまで、テーマの動きを殺さない規制を徹底し続けてきました。OCGで消されたスプライト・エルフ、ティアラメンツ・キトカロスがなんやかんやで生き残っているのが象徴的ですね。そんなマスターデュエルですら匙を投げたということで、如何にマリスというテーマが存在してはいけないデッキだったかが分かります。

(キトカロスより許されないカードとかいう汚名)

恐らく、レッドランサムを規制されてもマリスの動き自体はできるので、マリスデッキは今後も強力な地雷デッキとして生き残り続けるでしょう。ただ、ランサムのとんでもない爆アドを失い、普通に誘発を食らうデッキとなったマリスはよくある展開デッキの一つに落ち着きそうな気配があり、流石にこれまでのような圧倒的Tier1を維持することは不可能でしょう。これまでの最強デッキから、いきなり当たって好き放題してくる展開デッキに……それはそれでヘイト溜まりそう笑。

サイドデッキでメタを用意できる紙はともかく、シングル戦で特定のデッキをメタることが困難なマスターデュエルにおいて、展開系最強のパワー+リソースおばけ+誘発が効かない地雷の性質を併せ持つマリスは出てきてはいけないデッキでした。しかも、そんなデッキが全盛期のパワーを持ったまま強化パーツを貰って野放しにされ、その他のデッキを否定する環境が約半年も続きました。

マリスとイグニスターが入ったパックはさぞ売れたことでしょうが、それ以外の数字が余程悲惨なものになったのでしょうか。こんなに念を入れて一つのデッキが潰されていくのは初めてのことです。まぁ、全盛期の内に相性の良いテーマを実装してギアを上げるようなやり方も相当珍しかったですけどね。いつもはライゼオルに対するオノマトとエクリプスの双仔みたいに、規制で落ち着かせてから追加パーツを実装してパワー調整をしていたのに、マリスだけが優遇されていたような実装の仕方でしたから。

良い意味でも悪い意味でも特別扱いされたマリス。マジでこの半年を黒歴史くらいに思って今後の調整をしていってもらいたいですね。僕はこれまでマスターデュエルの運営は商売と環境調整をギリギリのところで上手くバランスを取っていたと肯定的に見ていたんですが、マリス周りだけが下手を打ちまくっていて呆れていたので、この失策をこれから取り戻していってほしいです。ここ数回のまるで目を覚ましたかのようなリミットレギュレーションは今後に期待ができるものなので、頑張っていってほしいです。



ジェムナイトが最強へ

マリスの話だけでやたら長く語ってしまいました。もう1枚の禁止カードはクリスティア。こちらはジェムナイトで悪用されていて、最近追加された天使系ギミックも合わせて簡単に場に出るようになっていました。

場に出るだけでも犯罪ですが、簡単に場に出ることによってドロバなどの誘発受けになって、「妥協してクリスティア」という最悪な盤面が築かれていました。スプライト・エルフで対象耐性の付与をしたりしてカッチカチにもなり、妥協してもクリスティア、突っ張ってもクリスティアがジェムナイトの犯罪度合いを高めていました。

当然こんなことが許されるはずもなく、クリスティアは監獄行き。まぁ、クリスティアが規制されたら今度は閃光の結界像か、パキケかという感じで他のロック系が注目されたりするので、いたちごっこ感はありますね。このまま1枚ずつ目をつけられたやつからロック系が消えていきんでしょうか。TCGみたいに思いっきり全部禁止禁止禁止〜!くらいやってほしいですけどね。

緩和枠は覇王眷竜のスターヴ・ヴェノム。ペンデュラムデッキでエレクトラムをコピーしてブン回してくる犯罪者でしたが、昨今のペンデュラム逆風時代で許される存在に。アストログラフが無制限になったり、ペンデュラムはどんどん犯罪者が釈放されているものの、環境的には空気。そもそもペンデュラムのテコ入れが来ませんね。ARC-Vの一挙放送もやって盛り上げ?てるのに。

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(そういや一挙放送でも本家スターヴ・ヴェノム出てきたね)

こんな感じで、タッチされたのは3枚だけでしたが激震の走るリミットレギュレーションでした。マリスはこの規制でかなり後退、Tier3くらいで「回ったらヤバい展開系デッキ」の一員に……なるよな?流石にな?

ジェムナイトは最強の飛び道具を失いましたが、別にブリリアントが3枚あれば何も変わらないでしょう。マリスが落ちたことでTier1の座に座ることになりそうです。バーミリオンも居るし、純粋なデッキパワーがちょっと抜けてますね。マリスとライゼオルに当てる感じでジェムナイトの強化と緩和をしていましたが、マリスとライゼオルが落ちて最強になっちゃった感があります。相方になるティアラもデモンスミスも元気ですからね。

月末パックで白き森などの強化が来たものの環境は動かず。このままだとジェムナイト系のデッキが最強の状態でデュエリストカップになりそうですが、年末商戦に向けて12月のパックで微妙な新規しか来ないというのは考えにくいので、環境を変えるデッキがデュエリストカップ前に襲来しそうです。ドラゴンテイルなどのジャスティス・ハンターズ組が来るのではと色んな方に予想されていますが、どうなるやら。

マリスの弱体化も含めて、新パックが出るまではどうなるか分からない次の環境。どうせ来月には色んなものがひっくり返されるだろうということで、新パックが来るまではのんびりと過ごしたいですね。



個人的な振り返り

では、最後に11月の自分のランクマッチの振り返りでもしていこうと思います。リジェネシスと出会ってから急にランクマへのやる気が出て、9月・10月とリジェネシスでマスター1を達成することができました。

【遊戯王マスターデュエル】2025年10月も「再世(リジェネシス)」でマスター1達成!環境の感想

連続でマスター1に行けたので、習慣のように今月もマスター1に行っちゃおうと頑張りました。ジェムも欲しいし。なんか最近コレクションファイルとか色々セット商品ばっかでジェム搾り取られてるんで。

大体の流れは上のツイートの通り。今月もリジェネシスを使うつもりでしたが、組んでみた巳剣が楽しくて気づいたらダイヤ帯を登りきってしまいました。MD検定の永久に進まない儀式召喚ミッションを進めるために作ったミツルギ、回してみたらかなり自分好みでした(なおペンデュラム召喚ミッションがまだ終わっていないので7から進めない)。

マスター帯に入ってもミツルギを使っていてそのまま登っちまうかとも思ったんですが、純だったり混ぜものだったりあれこれ試しすぎてよく分からなくなってきたので、仕上がってる他のデッキで気分変えよ〜と青眼を使いだしました。そしたら面白いように勝てる勝てる。

ブルーアイズに慣れているというのはもちろんのこと、ドロバ墓穴が規制されてドロー系誘発が流行りに流行っている今の環境。毎試合絶対にGかマルチャミーが飛んでくるような状態で、我がブルーアイズは「ふーん(笑)」という感じでドロー系誘発を冷笑。ハンデスあるいはただの手札交換で終わらせて妨害を立てるムーブでノンストレスでした。

ドロバも流行っていて、ドロバはブルーアイズだとキツいんですが、原石の穿光や乙女からの真の光、あとは誘発で耐えたりすればまぁまぁなんとかなるので、即死というほどはきつくなかったです。他のドロバ受けが悪くてドロバ打たれたら1妨害も立たないようなデッキと比べたら、全然耐えてる方。

そんなこんなで、ブルーアイズでずっと遊んでいたらマスターを上がっていき、ここまで登ったならブルーアイズで通すかとなって最後まで登頂しました。

調整していく中で投入されたのはドロバニビル。ブルーアイズは誘発をタコ盛りできるデッキで、妨害の手数で戦っていくデッキですが、流石に今の環境だとただの1:1交換を2回程度繰り返すくらいでは相手が止まってくれませんし妥協盤面も越えられないので、1枚でクリティカルを出す誘発がブルーアイズでも必要に。パージと合わせて入れていた無限泡影を抜いて、これらの誘発を入れました。

ドロバとニビルは非常に効いて、少し足止めを食らっていたマスター3〜2辺りでこの2枚を投入したら、そこからググッと後手で勝てるようになってマスター1に行けました。ドロバだけ、ニビルだけだと相手に致命傷を与えるのは難しいんですが、ブルーアイズデッキなら初手で2〜3誘発は引けているので他の誘発と重ね引きで致命傷を与えられます。

先行では相手にドロバやドロー系を投げられた後の嫌がらせ、後攻では妥協盤面の捲りに貢献する三戦の才も偉かったです。前シーズンまではドロー・スタンバイにドロー系誘発が投げられることが多すぎて才が腐る場面が多かったのが、今シーズンはライゼオルが数を減らしたこともあってか即投げはされなくなったので先行で才が腐ることはあまり無かったですね。

新顔のオノマト・月光・閃刀姫はどれもランクマでよく当たる相手になりました。月光はどの誘発も直撃してしまって言うほどライガーに辿り着けないせいか、騒がれてたほどは見ませんでしたけどね。閃刀姫は本当によく当たった。オノマトもライゼオルとの混ぜものが基本でしたが結構当たった。

この3デッキはどれもドロバで大体死ぬし、逆にドロバじゃないとあんまり死なないので、この子達を咎めるためにもドロバは今後も入れ続けたいカードになりそうです。ニビルも打ちどころがあればちゃんと効く。ドロー系誘発はオノマトには致命傷ですが閃刀姫にはそこまで効かず、月光は突っ張ってダブルライガーとかされたら困るって感じ。

ブルーアイズでの3デッキとの対面はどれも似たような感じで、ひたすら初動を狩り続けられれば勝ち、手数でゴリ押しされたら負け。まぁ、3デッキに限らず他のデッキと対面してもこんな感じなので、特に相性で云々というのは感じなかったですね。どのデッキと対戦しても似たような試合になるので。

無効系誘発じゃ今の環境デッキは止まらんということでヴェーラーと無限泡影を見る機会が減ったのもブルーアイズには追い風だったでしょうか。総じてブルーアイズの立ち位置の良さは感じましたね。みんなが必死に投げてくる誘発をかすり傷程度で済ませて、こちらはしっかりボディーブローを叩き込んでいって最終的に勝つ、理想的な立ち回りができていたと思います。そのせいかランクマでミラーマッチになることも多かったです。みんなドロー系誘発投げられすぎて、ドロー系誘発が効かないデッキに逃げてる人が多いっぽい。

今年最後となる来シーズンはどんな環境になるか。少なくともマリスがトップじゃない環境になるのは間違いないので、今までマリスに抑え込まれていたデッキたちが頭角を現し群雄割拠になってくれそうで楽しみですね。12月のデュエリストカップもどうなるか楽しみですが、僕は多分GTAのアプデで大忙しになっているのでちゃんとは参加できません。1st突破が目標ですね。

この3ヶ月のランクマッチは「新弾出てからちゃんと走ろう」という姿勢だったんですが、新弾まで待ってダイヤからスタートするとマスター1まで時間がかかり、ランクマで半端に上に上がると降格したくなくて面白デッキが使えずずっと真面目なデッキにしか触れないので、12月はすぐにランクマを走り出そうと思います。マスター1まで上がっちゃえば、マスター1でゲート・ガーディアンの調整したり好き放題できますから笑。12月は楽しい環境になるといいなぁ。

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