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遊戯王・性癖破壊モンスターズ「万力魔神バイサー・デス」

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こんばんは、麻乃ヨルダです。本日は、対象年齢9歳以上を謳う遊戯王デュエルモンスターズ・オフィシャルカードゲームにて、多感な時期のお子様が触れたら性癖を歪ませてしまう危険性のあるカードを紹介し、皆様に注意喚起をしようと思います。

今回紹介するカードは「万力魔神バイサー・デス」



悪意しかない拷問モンスター!

万力魔神バイサー・デスは、原作のバトルシティ編で「舞vs闇マリク」戦において闇マリクが使用したカードです。

その前の「城之内vsリシド」戦で神のコピーカードを使い、ラーの怒りに触れて倒れてしまったリシド。リシドが倒れたことで、マリクの中に眠っていた闇の人格が目覚めてしまいます。

目覚めた闇マリクの初戦の相手は孔雀舞。決闘者王国(デュエリストキングダム)でも準決勝まで残っていた実力者で、闇マリクが舞を相手にどんなデュエルをするのかが注目されました。

決闘者王国でハーピィ・レディを軸にしたデッキを使っていた舞は、このデュエルで新たな「アマゾネス」モンスターを使って、果敢に戦闘を行う攻撃的なデュエルを展開。それに対し、闇マリクが繰り出したのがこの万力魔神バイサー・デス

フィールドに出されてから3ターンの間、戦闘ダメージや除去を受け付けない「無敵状態」の耐性を持つモンスターで、攻撃時には相手モンスターの頭部に装備カードのように装着。プレイヤーではなくモンスターにダメージを与えることで、このカードの攻撃力分相手モンスターの攻撃力を低下させる効果を持っていました。

闇マリクはモンスターの苦痛がプレイヤーにも伝わる闇のゲームを舞に仕掛けていて、バイサー・デスがアマゾネスの鎖使いを拷問すると、その苦痛が舞にも襲いかかります。マリクの負の感情から生み出された闇マリクは、デュエルにおいてただ単に勝利を目指すのではなく、闇のゲームで相手に精神的苦痛を与え、精神を破壊して戦闘不能にさせることで勝利を目指す、極めて嗜虐的な盤外戦術を好むデュエリストなのでした。

(常に盤外戦術で勝とうとするせいで、闇のゲーム抜きだと負けてね?みたいなデュエルばかりなのはご愛嬌)

正攻法で攻める舞に対して、舞の攻めをかわしながら精神攻撃を繰り返す闇マリク。舞は苦しい状況ながら、アマゾネスの鎖使いの効果で闇マリクのデッキからラーの翼神竜を奪うことに成功。更に、温存していたハーピィ・レディを展開しラーの翼神竜の生贄を揃え、本物のラーの翼神竜の召喚に成功。逆転の一手とします。

しかし、ラーの翼神竜は古代神官文字(ヒエラティックテキスト)を解読しなければ操ることは出来ず、太陽のような球体のまま沈黙。苦労して奪い、召喚にこぎつけた神のカードなのに、壁にすらならない謎のモンスターとなってしまいました。

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これで勝負の流れは決し、そのままでも勝利できそうな状態で、闇マリクはなお舞を苦しめることに集中。バイサー・デスと同じ拷問モンスターである「バイサー・ショック」を召喚し、効果でフィールドのセットカードを全て吹き飛ばして露払い。今度はモンスターから間接的にではなく、直接攻撃でバイサー・デスとバイサー・ショックの拷問攻撃が襲いかかります。

もう勝敗は分かりきっているのに、不必要に対戦相手を痛めつける闇マリク。更に四肢を拘束されたことで、舞はデッキに手を置いてサレンダーすることも許されません。ダメ押しに、闇マリクは古代神官文字でラーを起動。ラーのコントロールを奪取し、そのままダイレクトアタックで勝利します。

まず、少年誌のカードゲーム漫画で「拷問モンスター」とかいう薄い本で出てくるオリジナルカードみたいな概念のモンスターが現れ、女性キャラを相手にバリバリ活躍するという衝撃の展開。その上、「頭部への万力」+「四肢を拘束して電撃」と、サディスティックなフェチズム全開の描写で、当時少年だった僕も「うわ〜……」となっていましたが、改めて見ても「よく載せられたなオイ!?」と思ってしまうレベルで過激な描写ですね。カードゲームこえ〜。

リョナやヒロピンといった概念がまだ浸透していない時代、遊戯王というカードゲームに心奪われた少年少女たちに、ゲロマブナイスバディの女がこれでもかと痛めつけられるシーンを見せつけたカズキングの偉大さ。カードゲームの体であれば少年誌でもしっかり女を拷問できるという、凄まじい前例を作ったバイサー・デスの活躍により、デュエリストたちの性癖も闇マリクの顔芸の如く歪んだのでした……。



こんなもん放送できるかぁ!?

さて、エンジン全開カズキングの暴走に困ったのがアニメ班。流石に拷問モンスターなるものを全国のお茶の間に披露するわけにはいかないので、万力魔神たちはオリジナルモンスターに挿し替えられました。

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それがこの「ホールディング・アームズ」「ホールディング・レッグス」。性能自体は万力魔神たちと同じで、単に腕を拘束するモンスターと足を拘束するモンスターでお茶を濁されました。

ついでにオリジナルカードとして「ウジャトの石版」なるものも登場。効果はよく分かりませんがホールディング・アームズとホールディング・レッグスが揃うと特殊召喚されるモンスターのようで、舞さんは石版に嵌め込まれるようにして身動きが取れなくなりました。

拷問まではされなかったものの、手枷・足枷を嵌められて壁に貼り付けられるのはそれだけでも「いい眺めだぜ孔雀舞」と言える絵面。舞さんの拘束に何かムズムズするものを感じた子供たちは、原作コミックを見て拘束以上の拷問を目の当たりにし、性癖を歪めてしまったことでしょう。

しかし、舞さんの受難はまだ続きます。闇マリクに敗北した後、闇のゲームの敗者となってしまったことで罰ゲームを受けることに。その罰ゲームの内容というのが……蟲攻め

巨大な砂時計に閉じ込められ、砂の代わりに虫(精神蝕虫)を流し込まれる拷問を受けます。これはスキモノじゃないと描けない(そもそも思いつけない)描写ですよ。原作コミックスでこのシーンを読んだ後、電話ボックスのような箱の中で蟲攻めに遭っている女性の夢を見たことがあります。読者のヨルダ少年がしっかりマインドクラッシュされてるじゃないですか。こわいこわい……。

当然、アニメで蟲攻めを描くわけにもいかないので、こちらも要修正。虫の代わりに記憶を奪う砂が入れられ、舞さんは砂攻めに遭うことに。拘束モンスターたちもそうですが、描写をマイルドにしたところで拷問は拷問なのでやっぱり絵面はセンシティブ。お色気担当、と言うにはだいぶマニアックで惨い扱いを受ける舞さん。

こうして、闇マリク戦だけで「頭部への万力」「四肢を拘束して電撃」「監禁蟲攻め」の3点セットを食らった舞さんは意識不明の重体に。エジプト王家の因縁とか何にもない一般デュエリストなのに、闇マリクと当たってしまったというだけで酷い仕打ちです。勝ち気でゲロマブな大人のお姉さんがこんな目に遭っているのを見て、性癖が歪まない人間など居るんでしょうか?いや、居ない。

ちなみに、舞さんは原作コミックスだとバトルシティ編以降は一切登場せず、原作世界線の続きで描かれた映画「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」でも出番なし。

アニメ版ではオリジナルストーリーの「ドーマ編」で出てきましたが、闇マリクの罰ゲームがトラウマになっていて、敗北を極端に恐れるようになったことでオレイカルコスに取り込まれ敵として登場。城之内とデュエルをして我に返り、城之内の魂を奪ってしまった償いのためにラフェールと戦い敗北するなど、メインヒロイン級の立ち回りをしました。最終回では迷宮兄弟を相手にデュエルをしている姿も映され、デュエリストの誇りを取り戻せた様子。

原作世界線でも立ち直れたと信じたいですが、その一方で、闇のゲームへの恐怖を拭えぬまま誇りを失った舞さんを見てみたい気も……フフ…なかなかいい眺めだぜ孔雀舞



読者にも拷問の傷跡が

孔雀舞vs闇マリク戦は多くの読者の心を歪ませ、今もなお後遺症に苦しめられているデュエリストが数多く居ます。

某イラスト投稿サイトでは万力魔神たちが女性にダイレクトアタックしている絵がそこそこの枚数投稿されています。被害者は原作のイメージがやはり強いか、6割型舞さん。

個人的にちょっと意外だったのは、代役であったホールディング・アームズのイラストも拷問モンスターの半数くらいはイラストを描かれていたこと(不思議とホールディング・レッグスの方で検索すると出てこない)。描写をマイルドにするためのモンスターたちでしたが、彼らの活躍もしっかりと少年少女の心に刻まれていたようです。拷問モンスターに負けてない拘束モンスター。

やはり、バイサー・デスとホールディング・アームズはどちらも性癖破壊力が非常に高い恐るべきモンスターです。未来ある子供デュエリストたちが道を踏み外さないよう、「バイサー・デスとホールディング・アームズのことは調べちゃダメだよ!」と注意喚起をしていかないといけませんね。

そういえば、原作やアニメのネタを積極的に拾ってくれる昨今のOCGですが、精神蝕虫(+砂時計)はカード化されていませんね。まぁ、わざわざこんなセンシティブなモンスターをカード化せんでもと思うので、今からカードになる可能性は低いとはいえ、もしカード化されてしまったら大変よろしくない影響を与えることは間違いありません。令和の世に砂時計蟲攻めが広まってしまう恐るべき事態が考えられるので、カードデザイナーの方々は精神蝕虫の実装について隅々まで調べて熟考していただきたいです。

リメイクカードも沢山出ているので、バイサー・デスのリメイクが来る可能性も否定できません(ホールディング・アームズが実質的なリメイクだろと言えばそれはそう)。原作では悪魔族ではなく機械族で、城之内戦では機械複製術で増殖して一気に3体のモンスターに装着されていたので、機械族となったバイサー・デス、あるいは手札・デッキのバイサー・デスを2体特殊召喚する、機械複製術を組み込んだような効果を持つバイサー・デスが出てくる可能性も。はたまた、バイサー・デス3体融合で究極万力魔神の可能性も……?

ウジャトの石版がカード化されていないので、「ホールディング」モンスターをサポートするカードとしてOCG化する可能性もあります。このように、出そうと思えば拷問モンスターも拘束モンスターも現代基準のパワーでリメイクされてしまう可能性を秘めていて、マリクの悪趣味デッキが環境レベルになる可能性も否定できません。大会でデュエリストたちが顔芸をしながらバイサー・デスを投げ合う光景が来ないことを祈るばかりです。

遊戯王デュエルモンスターズOCGは対象年齢9歳以上の健全なカードゲームです。子供たちが道を踏み外さないよう、我々大人が性癖破壊カードを見極め、ドスケベ禁止制限リストを作って特殊性癖環境にならないようKONAMIを監視していきましょう。

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