遊戯王マスターデュエル

【遊戯王マスターデュエル】M∀RICE・ライゼオル環境でも戦える!「再世(リジェネシス)」デッキ!

投稿日:

こんばんは、麻乃ヨルダです。本日は遊戯王マスターデュエルのデッキレシピ紹介をしていきます。

今回紹介するデッキは「再世(リジェネシス)」

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デッキレシピ

下級モンスター(枚)
増殖するG×2

上級モンスター(枚)
深淵の獣マグナムート×1
深淵の獣ドルイドヴルム×1

最上級モンスター(枚)
クシャトリラ・フェンリル×1
クシャトリラ・ユニコーン×2
黒魔女ディアベルスター×3
再世の戦神 ベレシート×1
再世の導神 シェモース×2
再世の龍神 ワイクラー×1
再世の魔神 ベミドバル×3

魔法(枚)
強欲で貪欲な壺×1
強欲で金満な壺×1
三戦の才×1
再世記×3
六世壊=パライゾス×1
クシャトリラ・バース×1
皆既日蝕の書×3
“罪宝狩りの悪魔”×1
死の罪宝-ルシエラ×1
再世神×3

罠(枚)
無限泡影×3
竜の精神×1
スキルドレイン×1
天地再世×2

エクストラデッキ(15枚)
覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン×1
No.100 ヌメロン・ドラゴン×1
No.11 ビッグ・アイ×1
オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン×1
No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー×1
No.97 龍影神ドラッグラビオン×1
真血公ヴァンパイア×1
天霆號アーゼウス×1
厄災の星ティ・フォン×1
S:Pリトルナイト×1
トロイメア・ユニコーン×1
混沌の戦士 カオス・ソルジャー×1
神聖魔皇后セレーネ×1
アクセスコード・トーカー×1
閉ザサレシ世界ノ冥神×1

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二強相手に戦えるリジェネシス!

遊戯王OCGの25周年を記念して登場した「再世(リジェネシス)」。テーマ内のモンスターは全て攻撃力と守備力が2500の最上級モンスターで、ドカドカとデカいモンスターが並ぶシンプルな動きと、リソース回復力の高さが売りのテーマとなっています。

攻撃力が2500であればそれだけでシナジーがあり、様々な組み合わせや構築が試されているこのテーマ。展開がシンプルなデッキが大好物な自分は当然のようにこのデッキを気に入り、研究を進めていきました。

今回紹介する構築は、リジェネシス実装直後に行われたデュエリストカップ(2025 SEP)に合わせた構築となります。つまり、M∀RICEとライゼオルが二強に君臨する環境の中で戦っていけるリジェネシスを目指して作ったデッキです。

(デュエリストカップでの戦いぶりは【遊戯王マスターデュエル】リジェネシスと走ったデュエリストカップ2025 Sepを振り返ろう!の記事をお読みください)

リジェネシスデッキの基本の構築や動きなどの解説は別の機会にやりたいので、今回の記事では各採用カードの採用理由をメインに話していきたいと思います。なぜこのカードが採用されるに至ったのか、なぜこのカードが採用されていないのかなど、デュエリストカップを通じて自分がどのようにリジェネシスデッキを調整していったのかを伝えられれば。

構築の思想

この辺の話は【遊戯王マスターデュエル】リジェネシスと走ったデュエリストカップ2025 Sepを振り返ろう!の記事でも話しているので、既に前の記事をお読みの方は読み飛ばしても問題ありません。

まず、自分がリジェネシスデッキを握ったスタートは、「マリス・ライゼ環境でも楽しめるデッキを作りたい」というもの。二強に支配され「おもんない」とされている環境の中で、二強以外のデッキを使って楽しんでやろうと逆張り精神でデッキを組んだのが始まりです。

そして最初に完成したのが、このメタビ型の構築。先行ではスキドレと吸収石でクソゲーをして、後手では超融合と才とラヴァゴで捲るプラン。M∀RICEとライゼオルの両方を相手に、先行でも後攻でも戦える楽しみがあるデッキを作りたいと思ってこういう構築になりました。

ただ、この構築でレート戦を戦ってみると様々な問題が露呈しました。一つは対マリスの後攻勝率。ランクマレベルだと後攻からでも超融合やラヴァゴなどから捲れる試合もそこそこあったのですが、レート戦レベルだとどれだけハンドが良くても後攻からマリスを捲れなくなり、「マリス相手に後手から勝とうとすること自体割に合わない」という考えに変わってきました。

もう一つは、安定感の無さ。後攻からでしか使えないラヴァゴ、先行でないと使えない吸収石など、噛み合わないハンドでうまく動けない事態が気になるようになってきました。元々、リジェネシスは最上級モンスターしか居ないテーマで、事故の多いデッキなので初動の安定性はそこまで高くなく、その上で使い所が限られるカードを採用しているとより安定しなくなるという問題が発生しました。

こうした問題を解決するために、考えられる選択肢は2つ。「完全に先行特化の構築にして先行で強いカードで固める」「丸い構築にしてとにかく事故率を減らす」。個人的な好みとして、後攻でやることがないデッキは暇だしコインの結果に勝敗が左右されすぎるしで好きではないので、先寄せは捨ててオーソドックスな型に変えていくことに。

これにより対二強への戦略も変わり、「M∀RICE:後攻は誘発に任せてほぼ捨てる代わりに先行をしっかり勝ち取ってイーブンにする」「ライゼオル:先手を優位に戦いながら後手も拾って狩る」という方向性にシフト。採用カードも「マリス相手に先手で刺さる」「ライゼオル相手に先手でも後手でも刺さる」ものに変わっていきました。



採用理由

ではここから、各カードの採用理由を述べていこうと思います。今回の環境だからこそ採用したカードと、今後環境が変わっても採用が続きそうなカードと、とりあえず今回のデュエリストカップで印象的な活躍を残したカードは書いておこうと思います。

・皆既日食の書

今回のデュエリストカップで間違いなくMVPとなったのがこのカード。マリス相手だと、盤面からマリス名称が無くなり魔法・罠が起動出来ず、リンク値も失われ、墓地送りもされないので墓地除外で動くこともできないと、展開において致命的なダメージを与えられるカードになります。後攻だと一切刺さらないカードですが、マリス相手の後手はハナから捨てているので問題なし。

ライゼオル相手だと先手でも後手でも大ダメージを与えられます。先手で効く理由はマリスと大体同じで、ライゼオルはマリスほど致命的なダメージを受けないですが、それでも展開はかなり制限されます。後攻だと、ライゼオルが頑張って揃えたデドネ・デュオドライブ・フォトブラ・バグースカといったエクシーズモンスターを1枚で黙らせる捲り札に変貌し、これ一枚が通るだけで状況が一変します。

皆既日食の書のデメリットとして、エンドフェイズに相手モンスターが表になって大量にドローされるというものがあります。確かにこれはかなり大きいデメリットで、多くの場合2〜3ドローを許してしまうのですが、それだけのドローを許しても「1ターン時間を稼げる」というのは現代遊戯王において圧倒的なアドバンテージを生み出し、先行で皆既日食が通った多くの試合は問題なく相手を押し切ることができました。

ライゼオル相手の後手で皆既日食を使う場合、皆既日食1枚で捲れるかは相手の盤面にプラグインが残っているか次第です。展開の途中でプラグインが使われていて残っていないなら相手は裏返されるのを眺めるしかなく、プラグインが残っているならデドネ自爆からプラグインで復活してくるので皆既日食1枚ではまだ捲れません。

ただ、このデッキには「皆既日食に加えて必要なもう1枚」が多く入っています。プラグインの蘇生にチェーンしてデドネを弾ける墓穴・ビステ、デドネが効果を使ったら起動する三戦の才などがあるので、ライゼオルの先行盤面は皆既日食を引いてると腕組みして見ていられます(ウロボロスが出てきたら顔面真っ青になります)。

というわけで、今回の構築の思想を体現するのがこのカード。このカードで二強相手に何度勝ち星を拾ったか分かりません。二強以外でも刺さる相手にはとことん刺さるので、妨害兼捲り札としての信頼性はかなり高かったです。うららが効いてしまうという欠点もありますが、後攻はともかく先行では大抵展開時点でうららを食らっているので、皆既日食を止められたことはほぼ無かったですね。

・死の罪宝-ルシエラ

先行の妨害札として大いに暴れてくれたのがこのカード。相手がリンクなりエクシーズなりをするために2体以上モンスターを並べたタイミングでズバッとこのカードを決めると、相手はリーサル取れるほどの展開ができずにターンが帰ってきて勝負ありというデュエルが多かったです。

盤面に2500を出しておくことが大事なリジェネシスデッキにおいて、ディアベルスターは非常に頼りになる存在です。そして、そのディアベルスターが持ってきてくれるこの速攻魔法は1枚で大量のアドを稼いでくれるカードなので、基本的に1:1交換が多いリジェネシスデッキではディアベルスターと共に積極的に採用したいカードになります。

リジェネシスデッキにおけるルシエラの良いところは、ディアベルスターだけでなくシェモースも使える点です。ルシエラの素引きは基本的に事故なのであんまり引きたくないカードなんですが、シェモースを場に出せていれば事故にはならなくなります。

シェモース自身、無効破壊持ちの非常に優秀なモンスターなのでサーチせずに素引きできていると何かと助かる、とはいえ重ね引きしても強くはないので、ピン挿しでもいいカードなんですが今回は2枚採用としています。2枚採用とすることでルシエラの素引き事故の確率も軽減できるので、その点でも2枚採用とするメリットは大きいと思います。

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・クシャトリラ・バース

密かにこのデッキの超重要カードとして活躍してくれたのがこのカード。リジェネシスには「天地再世(リジェネシス・バース)」があってなんだかややこしいですが、どちらのバースにも本当に助けられました。

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このデッキではクシャトリラデッキかのように3つの効果がフル活用されます。まず、レベル7を召喚できる効果は、リジェネシスの手札事故を軽減してくれます。リジェネシスは場に2500が居ないと特殊召喚できないので、手札の組み合わせ次第では誰も最初に出ていける2500が居なくて「誰か行けよ……」と手札の中で譲り合いが発生します。

そんな時にバースがあると、レベル7のベレシートとシェモースが場に出せるようになるので、場に誰も出せない悲劇を回避することができます。また、いつもだったらカードを1枚コストにして特殊召喚するディアベルスターをコスト無しで召喚できるようになるので、1枚お得に盤面を形成することも。

このデッキは基本的に全てが特殊召喚なので、増Gを投げられると割とまとも受けないといけないところがありますが、バースで1枚ドローをさせずに済ませることができます。邪悪なカードで特殊召喚封じをしてくる相手でもバースからの召喚で打開できる可能性があったり、1の効果だけで侮れない働きをしてくれます。

2のクシャトリラ蘇生効果も戦線維持で役立ちます。攻撃においてはクシャを素材にエクシーズなどをしてクシャを墓地に送った後に蘇生をして展開をし、防御においては毎ターンクシャを出して壁を置くことができます。リジェネシスと合わせてクシャまで蘇ってくるわけですから、相手からしたらさっさとバースを処理したい、けれどバースの処理に力を入れるとリジェネシスの処理まで手が回らないという感じで、まるで原石青眼で原石と真の光が両方居座っているような圧を与えることができます。

3の除外効果も相手を問わず驚異となり、マリスもライゼオルも魔法を使った途端に墓地リソースをごっそり持っていかれて次ターン以降の動きがきつくなり、ティアラメンツやジェムナイトなんかもそのターン中の展開も大きく制限されて苦しんでいるシーンが多く見受けられました。裏側除外なのでマリスでも全く得をしないのが嬉しいですね。

元々、リジェネシスデッキにクシャトリラを出張させ始めた時はパーピヤスの方を採用していました。「ユニコーン→パーピヤス→フェンリル→ユニコーン」で、手札に2500を確保しながら盤面に2500を立てる動きが強かったからです。

ただ、パーピヤスはそれだけを素引きすると本当に何もならないカードで、素引きのストレスがマッハ。加えて、パーピヤスが通った時は勿論強いけれど本筋の展開に繋がるわけではないので、言ってしまえば「ユニコーンとフェンリルが並ぶだけ」。

そして、ユニコーンは「どうせ出張だろ」とスルーされることが多くても、パーピヤスには目の色を変えてうららなどの妨害を打たれることが多く、パーピヤスが決まるシーンは少なかったです。そうなると、盤面にユニコーンが出るだけで手札に2500が残らず、ベミドバルは出られないみたいなシーンもあって、「リジェネシスのパーピヤスって強くねぇんじゃねぇか?」と思い始めました。

そう思い始めてバースも一緒にデッキに入れてみて、最終的にパーピヤスが抜けてバースだけになりました。バースの方は素引きしても役割があるので素引きがストレスになりませんし、展開補助・リソース確保・墓地メタと多くの仕事をこなしてくれるので、リクルートして終わりのパーピヤスとは比べ物にならないほどの活躍でした。リジェネシスとクシャトリラ・ユニコーンは相性抜群ですが、クシャトリラ・バースも個人的には必須レベルで頼りになるカードでしたね。

・墓穴の指名者

元々の構築がメタビ寄りだったので最初は墓穴を入れていなかったんですが、構築がオーソドックス寄りになって墓穴がほしいなという場面が増えてきたので入れてみました。すると大活躍してくれたので、やっぱこのカードやべぇなとなりました。

誘発耐性はそこそこあるデッキなんですが、困ったことに環境で流行っている誘発がまぁまぁ刺さる誘発だったので、墓穴が無いと困るシーンが多かったです。具体的にはドロバプルリア。このデッキはクシャトリラもリジェネシスもサーチが主で、壺でドローを加速させることもあるので、ドロバが結構重かったです。

フワロスはガン無視出来る代わりに、ハンドからの特殊召喚がメインなのでプルリアはしっかり受けます。召喚でもドローされるのでバースを使っても回避できないですし、うららを採用していないこのデッキではプルリアの回避手段として墓穴があると安心できました。

あとは、真っ当にうららを弾いてくれるのは頼りになり、皆既日食に対するうららも潰すことができます。対ライゼオルでも前述したようなプラグイン蘇生の邪魔ができますし、マリスも墓地利用を邪魔すればそこで展開がストップすることも多く、これ一枚で相手の妨害を無視できる場面がかなり多くて、生きてちゃダメなカードであることを再認識しました笑。先行有利を助長しまくってるよコイツ。

・無限泡影

墓穴と共に汎用札として投入したのが無限泡影。超融合やラヴァゴといった捲り札が減ったので、代わりに先行展開を邪魔する手札誘発が欲しくなり、先行でも妨害札になる&後攻からの捲り札にもなる&重ね引きしても問題ない&クロスで止められないなどの理由から無限泡影が選ばれました。

無限泡影は対二強相手だと刺さったり刺さらなかったり。二強はどちらも貫通力が非常に高いので、無限泡影1枚で止まらないことも多いですが、対二強以外でも非常に幅広く仕事をしてくれるのが頼りになるのでこのカードを採用しました。

対二強だけ考えたらマルチャミーとかの方が有効なんですけど、先行で引いて何もならないマルチャミーを入れる気になれなかったので、ストレスの無い無限泡影を採用して良かったと思います。長時間デュエルをし続けるには、ストレスを感じずデュエルが出来るのが何より大事です。

手札誘発枠として、ビーステッドも採用することにしました。以前の構築だと、自前の光・闇がディアベルスターくらいしかいなくて先行で仕事が無いビーステッドはたとえ貴重な2500の手札誘発だとしてもあんまり入れたくないカードだったんですが、マリス・デモンスミス・ティアラメンツとビーステッドで睨める相手が多く、ライゼオル相手でも状況によって刺さるカードだったので、現環境なら結構頼りになるなと思って評価を見直して投入しました。

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・No.11 ビッグ・アイ

リジェネシスは展開力がそこまであるわけではないので、エクストラデッキは基本的に「リソースを叩いても状況を打開しないといけない」時に使うものになります。そんな時に、盤面のモンスターを使ってでも出したい選択肢となってくれるのがこのカード。

相手モンスターを永続でパクれるこの効果で、特にライゼオル相手で裏返しにしたデドネなどのエクシーズモンスターをNTRして、NTRした相手モンスターかビッグ・アイにアーゼウスを重ねる無法ムーブで捲った試合がそこそこありました。ライゼオル相手以外でも、NTRで局面を打開できたシーンは結構あったので、永続コントロール奪取の恐ろしさを味方ながらに感じることができました。

パクったモンスターが優秀ならそのまま使い倒して、もう利用価値がないと思ったらビッグ・アイと共にリトル・ナイトを出して妨害に変換したり、捲りのバリエーションを増やしてくれます。このデッキはレベル7が揃いやすく、ランク7を出すこと自体は簡単で、バースがあれば素材にしたクシャトリラを復活させられたりして無駄がないです。

本当はもっとランク7で色々したいところなんですが、ランク7は本当に選択肢が狭く、実用的だなと思えたのはアブソリュートくらい。ランク8は選択肢が沢山ありますがそもそもあんまり出ないので、色々入れてはいるんですけど実際に使ったのはヴァンパイアとタイギャラくらいでしたね。ランク7もっと充実させてくれ……。

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・厄災の星ティ・フォン

「敗戦処理係」と言われがちなティ・フォンですが、リジェネシスデッキだとちゃんと捲り札の1枚になってくれます。何故かというと、このデッキはみんな2500打点で横並びだから。

普通のデッキだと、一番攻撃力の高いモンスターに重ねないといけないので、エースモンスターを素材にせざるを得ず、しかもティ・フォンを出したらモンスターを出せなくなるので上手くティ・フォンを活用できずで終わってしまいますが、リジェネシスだと「誰の上に置いてもいい」という状況が基本なので、戦況次第で柔軟にティ・フォンを扱えるのが強いです。

対ライゼオルだとデドネを黙らせることができるティ・フォンはしっかり最終兵器になります。クロスやスラスターなどを切らせた後に出さないといけませんが、ちゃんとお膳立てが出来た後にティ・フォンが出るとデドネをふっとばしつつ殴って盤面を処理できます。ライゼオル相手以外でも思わぬところで活躍してくれたので、他のデッキみたいに「枠余ったから入れてるだけ」感がなく、貴重な戦力として計算が立つのが嬉しかったです。

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不採用理由

ここからは、元々入れていたけど調整で抜けた&枚数が減ったカードについて書いていこうと思います。

・超融合

元々は先行でも後攻でも超融合を頼りにしていたんですが、ランクマを登り、レート戦を戦うようになって、マリスの先行展開に対して超融合を打っても捲りきれない試合が増え、元々ライゼオル相手だと刺さってんだか刺さってないんだか分からない状態だったので、思い切って抜くことに。先行だと対マリス最強カードだったんですけどね。

その後は代わりに天底の使徒を入れてみたんですが、先行でまず出せないフルルドリスが弱くて入れたくない、フルルドリスを入れないなら別にリジェネシスとシナジーが無い、エクレシア+天底 or ドラパニの素引きが弱いということで、天底も抜けていきました。

リジェネシスはエクストラデッキを使わないデッキなのでエクストラの枠を有効活用したいと思って超融合か天底は入れるべきだと思っていたんですが、エクストラデッキを無理に活用しようとしてメインデッキが歪むのは本末転倒かなと思ってどちらも採用しないのが実は正解なのかなと。

・能力吸収石

先行でクソゲーが出来る強力なカードということで、2枚目以降のスキルドレイン的に採用していたカードです。ただ、後攻だと使い所が無く、後攻で引いた時のストレスが高かったので抜けていきました。スキルドレインの場合は後攻で引いても捲った後の盤面を蓋するのに使えるんですけど、吸収石だと蓋になりきれないことも多かったです。

後は、単に後攻で役割が無い以上に、ライゼオル相手の活躍が微妙だったというのがあります。エクスからのアグリゲーターであっさり止められちゃうんですよね。かと言って、エクスの後に開いてもちょっと手遅れ感があって、ライゼオル相手の活躍が微妙かなと感じました。マリス相手だとかなり刺さるんですけど。

ライゼオル(というかアグリゲーター)を考慮しなければめちゃくちゃ強くてリジェネシスとも相性が良いカードなので、リジェネシスデッキで吸収石を使ったことが無い人は是非一度試してみて欲しいカードですね。すごくテクが出るカードなので、おまけに吸収石を使ったテクも紹介しておきます。

能力吸収石はエンドフェイズに魔石カウンターを取り除きますが、他にエンドフェイズで発動するカード効果があれば、カウンターを取り除くタイミングは他のカードの後か先かを選ぶことができます。リジェネシスはみんな相手ターンのエンドフェイズに墓地から帰ってくるので、ここでカウンターを外すタイミングを選ぶことができます。

普通に自分ターンに効果を使いたいなら、リジェネシスを帰還させた後でカウンターを取り除き、自分ターンに効果を使う必要がなく相手の場に効果を発動されたくないモンスターが居る場合は、カウンターを取り除いた後でリジェネシスを帰還させると、リジェネシスの効果でカウンターがまた乗るので、吸収石が発動したまま自分のターンを迎えます。吸収石のカウンターを取り除く処置はエンドフェイズに1度きりなので、それを利用して悪さが出来るわけですね。

また、吸収石が止めるのはフィールドの効果だけなので、墓地効果は問題なく使えます。それを利用して、ディアベルスターの相手ターン蘇生効果で石をどかして自分だけ効果を使ったり、ディアベルスターの特殊召喚効果で石をコストに使ったり、このデッキでは任意のタイミングで石を退けることが可能です。相手にだけロックをかけるこのテクい動きで、相手を翻弄しましょう。

勿論、スキルドレインでも同じようなことができるので、先寄せのリジェネシスを使って吸収石などをガン積みするなら、この辺のテクニックは覚えておいて損はないです。

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・三戦の才

元々は才を2〜3枚採用していて、号も入れてたくらいなんですけど、段々と枚数が減って最終的に才1枚に。才を入れていた理由は、後手のNTRが捲りで強くて、先行でもドローで手数を増やせる、十分なハンドの時はハンデスがいけると色んな仕事が出来るのが強かったから。

しかし、現環境はメインフェイズでドロー系誘発やロンギを投げても手遅れになりがちということで、ドロー・スタンバイで誘発を投げられることが多く才が動かないパターンが結構ありました。クロス対策でドミナスや無限泡影と罠の誘発が投げられることも多く、先行の才の信頼性が低かったです。

じゃあ号を入れてみるかとなったんですが、先行で号を打っても無限泡影くらいしか持ってくるものが無いし、わざわざ号のために他の罠入れるのもなと思って号も抜け、最終的に才は1枚あったらそれで十分かとなりました。

完全に抜いちゃっても良かったんですけど、先行で全く動かないわけではないし、ライゼオル相手の後手でめちゃくちゃ頼りになるカードではあるので、1枚はあっていいかなと。実際、たまに手札にやってきて良い仕事をしてくれたりしたので、お守り的に1枚採用がちょうどよかったですかね。

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来季のこのデッキはどうなるか

2025年10月のリミットレギュレーションが発表され、ガッツリ再現性を削られたマリスが一歩後退し、ライゼオルがトップに躍り出ることになりました。そのため、来季はライゼオル優位の二強環境になるかと思いきや、新パックで早くも巳剣が実装されると判明し、巳剣とオルフェゴールがどの位置に来るかによって環境の勢力図が変わりそうです。

とはいえ、巳剣とオルフェゴールが如何に強力でもマリスとライゼオルが環境から姿を消すとは考えにくいので、対マリス・ライゼオルで考えたこの構築は来季以降も一定の活躍はしてくれそうです。特に先行マリスの安定感が失われたことで、マリス相手の後手も多少は拾いやすくなったでしょうから、対二強の勝率はより良くなるのではないでしょうか。

その一方で、来季はライゼオルメタが流行りそうなのが困りもの。ライゼオルメタのドロバとプルリアが流行るとリジェネシスも流れ弾を食らうので、微妙に困るシーンが増えてしまう気配はします。

また、バグースカを失ったライゼオルが先寄せで神宣などを投入したり(ゴッドライゼオル)、ウロボロスなどでハンデスを優先したりするようになると、誘発少なめにしているこのデッキは先行ライゼオルを止めるのが難しくなるかもしれません。バグースカならむしろ皆既日食で対処できたりしましたからね。

なので、来季のこのデッキの立ち位置はちょっと読めないですね。巳剣との相性がどうなるか、巳剣がライゼオルと組んだりするとどうなるか次第でまた変わってくると思うので、様子を見てみたいところ。構築をちょっと弄るくらいで対応できるのか、それともガッツリ変えることになるのか。リジェネシスの今後に期待。

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