こんばんは、麻乃ヨルダです。本日は、先日行われた遊戯王マスターデュエルのデュエリストカップ 2025 Sepの振り返りをやっていこうと思います。
せいせきはぴょう!
僕にとって人生初のデュエリストカップ挑戦となった今回、金曜日は用事があったのであまり走れませんでしたが、土曜日と日曜日はガッツリ走ることが出来て、アツいデュエルを沢山経験できました。
そして、みんなが言っている「ポイントを盛ることの大変さ」「ポイントを溶かしていく苦しみ」「上位プレイヤーの凄さ」を実体験で学べてとても有意義な大会になりました。やっぱりこういうことは実際に体験してみないと分からないことが多いですし、本気でやるからこそ楽しめたり、見えたりしてくるものがいっぱいあって良いです。
最終結果は、27,529ポイントで947位でした。走っている途中で「1000位内に入りたい」と思って、目標通りにいけたのでよかったです。まだ一回しかDCをちゃんと走っていないのでこの結果が自分にとって上出来なのかまだまだなのかピンと来ていないところはありますが、とりあえず三桁順位は四桁順位よりも見栄えが良くて満足はしてます笑。
では、この成績に至るまでの戦いを振り返っていきましょう。まずはデータから。
統計
235試合122勝113敗/先行118後攻117
勝率52%/先行率50%
M∀RICE(59戦22勝37敗/先行21後攻38)
先行:15勝6敗
後攻:7勝31敗
ライゼオル(65戦38勝27敗/先行25後攻40)
先行:17勝8敗
後攻:21勝19敗
天盃龍(10戦5勝5敗/先行10)
先行:5勝5敗
青眼(9戦4勝5敗/先行3後攻6)
先行:1勝2敗
後攻:3勝3敗
ラビュリンス(9戦5勝4敗/先行5後攻4)
先行:3勝2敗
後攻:2勝2敗
ジェムナイト(8戦3勝5敗/先行7後攻1)
先行:3勝4敗
後攻:1敗
リジェネシス(7戦2勝5敗/先行2後攻5)
先行:1勝1敗
後攻:1勝4敗
ティアラメンツ(6戦3勝3敗/先行3後攻3)
先行:2勝1敗
後攻:1勝2敗
デモンスミス(3戦3勝/先行3)
先行:3勝
炎王(3戦1勝2敗/先行2後攻1)
先行:1勝1敗
後攻:1敗
メタビート(2戦2敗/先行2)
先行:2敗
@イグニスター(2戦1勝1敗/先行1後攻1)
先行:1勝
後攻:1敗
破械(2戦2勝/先行2)
先行:2勝
幻奏(2戦2敗/後攻2)
後攻:2敗
白き森(2戦2敗/後攻2)
後攻:2敗
クリストロン(1戦1敗/先行1)
先行:1敗
ゴブリンライダー(1戦1勝/先行1)
先行:1勝
センチュリオン(1戦1敗/先行1)
先行:1敗
ギミック・パペット(1戦1敗/後攻1)
後攻:1敗
メメント(1戦1敗/後攻1)
後攻:1勝
烙印(1戦1勝/後攻1)
後攻:1勝
ユベル(1戦1敗/後攻1)
後攻:1敗
海皇(1戦1敗/後攻1)
後攻:1敗
召喚獣(1戦1勝/後攻1)
後攻:1勝
オルターガイスト(1戦1勝/先行1)
先行:1勝
神碑(1戦1敗/後攻1)
後攻:1敗
銀河眼(1戦1敗/後攻1)
後攻:1敗
ブラック・マジシャン(1戦1敗/後攻1)
後攻:1敗
焔聖騎士(1戦1敗/後攻1)
後攻:1敗
原石(1戦1敗/後攻1)
後攻:1敗
背反の料理人(1戦1勝/後攻1)
後攻:1勝
???(30戦28勝2敗/先行18後攻12)
先行:16勝2敗
後攻:12勝
今大会のプラン
【遊戯王マスターデュエル】初めてのデュエリストカップ2ndステージに挑戦!の記事でも話しましたが、自分が今大会を走るモチベーションとなっていたのは「リジェネシスデッキの研究をしたい」「自分が作ったリジェネシスデッキが良い物だと証明したい」といったところでした。デュエリストカップでも戦えるリジェネシスデッキを作って、それをみんなにお見せしたいと。
現環境はM∀RICEとライゼオルが幅を利かせる「おもんない」二強環境。その環境でもしっかり抗えるリジェネシスデッキを作らなければいけませんでした。そうして、ランクマを走ってマスター1まで辿り着いた時の構築はこんな感じでした。
先行ではスキドレと吸収石でクソゲーをして、後手では超融合と才とラヴァゴで捲るプラン。M∀RICEとライゼオルの両方を相手に、先行でも後攻でも戦える楽しみがあるデッキを作りたいと思ってこういう構築になりました。
実際にこの構築でマスター1までは行けているわけですから、ちゃんと戦える構築であることは間違いないんですが、その後レート戦に挑戦してみてこの構築の問題点が見えてきました。
まず、「超融合が思ったほど仕事をしていない」こと。超融合で拾えた試合も沢山あったので超融合の投入はマストだと思っていたんですが、一番の仮想敵であるM∀RICE相手だと、先行で超融合は最強なものの後攻だと「超融合を決めても勝てない」ことが多くなってきました。ランクマだと超融合で捲れることはちょこちょこあったんですけど、レート戦になって相手の打ち回しのレベルが上がるにつれて超融合を耐える盤面を作られることも増えてしまいました。
また、ライゼオル相手だと超融合で食える盤面で返ってこないことがちょくちょくあり、先行でも超融合を打って止まるかというとそこまでの決定打にならないことも多め。こうして二強相手への超融合の信頼が揺らぎ、加えて二強以外が相手でも超融合が刺さるゲームとそうでないゲームがハッキリ出てしまうようになり、安定しないなと思って超融合を抜きました。
超融合を抜いた後は天底の使徒を入れて見たんですが、先行でまず出せないフルルドリスが弱くて入れたくない、フルルドリスを入れないなら別にリジェネシスとシナジーが無い、エクレシアと天底 or ドラパニの素引きが弱いということで、天底も抜けていきました。
リジェネシスはエクストラデッキを使わないデッキなのでエクストラの枠を有効活用したいと思って超融合か天底は入れるべきだと思っていたんですが、エクストラデッキを無理に活用しようとしてメインデッキが歪むのは本末転倒かなと思ってどちらも採用しないのが実は正解なのかなと。
超融合を入れない選択肢を取ると、対M∀RICEをどうするかが次の課題になりました。カオハンを積んだりして対策をするのも手ではあったんですが、M∀RICEにしか刺さらないカードを入れて他の対面の勝率が下がったらダメですし、元々事故りやすいリジェネシスで極端な対策札を積んで安定感を下げると、デュエリストカップのような試行回数を稼ぐタイプの戦いでは良くないことの方が多いのではないかと思って、M∀RICEだけをメタる構築にせずとにかく丸く色んな対面と戦える構築にした方が良いと考えました。
そうして行き着いたのがこの構築でした。以前までの構築と比べて大きく違うのは、「色々な対面を見られるようにする」「先手・後手のどっちかでしか使えないカードを抜く」と、とにかく安定感を求めた思想で組んでいることです。シチュエーションが噛み合えば絶対勝てる代わりに噛み合わないと全く勝てないメタビ系から変化して、オーソドックスな型に落ち着きました。
対二強については、「M∀RICE:後攻は誘発に任せてほぼ捨てる代わりに先行をしっかり勝ち取ってイーブンにする」「ライゼオル:先手を優位に戦いながら後手も拾って狩る」というパターンを構築して、二強以外と戦った場合は丸い構築で対応するという想定です。これが一番安定して勝率を出せるのではないかと思って、採用カードを変えていきました。
超融合の他に大きな変化で言うと、ランクマの時は能力吸収石を頼りにしていたんですが、M∀RICEなど多くの対面に先行で強くても、後攻で頼りないのと、ライゼオルには微妙に刺さったり刺さらなかったりで抜きました。大体エクスからのアグリゲーターで踏まれちゃうんですよね。かといってアグリゲーターの後に石を見せても手遅れになりがちだったので、丸い構築にしていくなら今回は採用見送りかなとなりました。
プランは当たっていたのか
では、自分のプランニングがちゃんと的を得ていたのか。これについては、ちゃんと機能していたと胸を張れる結果になったのではないかと思います。
まず対二強から見ていきますが、最も対戦機会が多かったライゼオルにかなり勝ち越せているのが良かった点です。先行でしっかり勝てていて、後攻ではイーブンに戦えていたので、後攻を落とさないことでしっかり勝ち越すことができました。
先行盤面の強力さに定評があるライゼオルを相手に、リジェネシスを使って後手でイーブンに戦えていて、それでいて先行もある程度勝ちきれているのは狙いがしっかりハマったからでしょう。先行25後攻40で38勝27敗できているわけですから、どんだけ後攻拾ったんだという話です。
そして問題のM∀RICEなんですが、ここが今大会で自分がバッドラックを発揮しまくったところです。後手は捨てて先行をしっかり取り切るというプラン自体は悪くなかったと思う(もうちょい先行落とさないようにしたかったけど)んですが、この後攻率を見てください。後手取りすぎです。よりにもよって後手を捨てている対面に後手を引きまくる不運によって、ポイントも勝率も大きく落とす結果となりました。
【遊戯王マスターデュエル】デュエリストカップ2025 Sep 激闘の記録……の方を見て欲しいんですが、85試合目〜155試合目にかけて対M∀RICEで15戦連続後手を引いています。もちろん、途中で挟まっている事故りまくりで正体不明の相手の先行がM∀RICEだった可能性もあるんですけど、正体分からんくらい事故ってたらどのデッキでも変わらんのでノーカンとさせていただいて、逆に正体不明の後攻がM∀RICEで実は15戦以上連続で後手を引いていた可能性もあるということで、見えている部分で15連後手は確定とさせてください笑。
統計を取っていてびっくりしたんですが、M∀RICE対面は59戦22勝37敗/先行21後攻38と、美しいほどに先行率が勝率とリンクしていました。なので、他の対面に後攻が振られてマリス相手でもうちょっと先行取れていれば30,000ポイントは普通に超えられていただろうなと。
特に土曜の午後は酷くて、M∀RICE相手だけでなく普通に7連後攻・6連後攻を引きまくっていて、125試合目で33試合ぶりの2連続コイン表を引くくらいの終わった運を発揮していました。最終的に先行118後攻117でトントンじゃんと一見思うかもしれませんが、その内の17戦が天盃龍と後攻ジェムナイトだったので、それを抜けば先行101後攻117で余裕でコイン表率は50%下回ってます。この下振れっぷりで大会全体通して負け越してないの凄くない?
しかも、土曜の午後は後手取るだけならいいんですけど、後手で戦える初手も全く引けなかったのがきつかったですね。後手スキドレみたいな先行だったら絶対勝てるハンドばかりで、逆に後攻でほしい誘発や才が全く引けないし、M∀RICE相手の後手で皆既日食引きまくるとか、地獄のような噛み合わせの悪さで、土曜昼までに20,000あったポイントが一時は3,000ポイントくらいまで溶けましたからね。
勿論、そういう運の悪さでメンタルがやられて諦めが早くなったりプレミもあったりで溶かしたところは僕の実力なんですけど、10,000ポイントくらいは運で溶かしたと言い訳しても許されるレベルで終わってました笑。M∀RICEに15連後手で盛れるわけ無いだろ!そこからほぼ日曜だけでポイントを盛っての最終順位だったので、悪夢の土曜が無ければもっとやれたのは間違いないです。この野郎!
リジェネシスの立ち位置
M∀RICEは先行で勝つ、ライゼオルは先行でも後手でも勝つ、といったところで二強相手は想定通りの結果を出せました(マリスに後手を引きまくる想定外は置いといて)。
二強以外との戦いですが、丸い構築のおかげかどの相手とも基本的にイーブンに戦ってた印象ですね。負け越してる相手も後攻取ってるから負けてるみたいな感じで、先行取ってれば勝てるんだけどな〜みたいな。まぁ先行取れないんだけど。
明確に不利を感じたのはブルーアイズくらいで、ブルーアイズは「打点がシンプルに高い」「手札誘発など1:1交換をするカードが多くてリジェネシスだと妨害を踏み切れない」「真の光+原石のリソース回復ラインを2つ潰さないと3ターン目以降勝てない」という感じで、2500以上が実は超えられない+そこまで手数が出せない+お互いミッドレンジ寄りのデッキだけど動き出しがブルーアイズの方が早いということで、ブルーアイズ対面だけは絶望してました。ブルーアイズはリジェネシスが実装されるまで愛用していたデッキなので、元カノにボコられ続けていたような気分。
先寄せをしていない構築なので、後攻デッキもちょっと苦手意識がありました。天盃龍は皆既日食などでなんとかなるのでそこまで悪くないんですけど、ジェムナイトは怒涛の手数で動いてくる上にヴォイドルーツで動きながら墓地無効も構えてくるので、よほど良い盤面を築けてないと捲られている印象がありますね。
構築もあって、全体で半数を占めるM∀RICEとライゼオルを相手にしっかり戦えていた、他の相手ともイーブンで戦えていたのは間違いないと思います。では、リジェネシスというテーマ自体が今大会で良い位置に居たのか、というと、オイシイ部分もマズイ部分もどっちもあったかな〜という感想です。
まず、M∀RICEメタはほぼ効きません。ロンギカオハンはそこまで効きませんし、フワロスもトーラで1ドローされるくらい。M∀RICEを意識した構築は問題なく狩れます。
一方で、ライゼオルメタはちょっと効いちゃうのが辛かったですね。安定性を高めるために出張しているクシャトリラなどはみんなサーチサーチの札なのでドロバが刺さることが多く、基本的にハンドから特殊召喚するのでプルリアは結構ドローされちゃいます。そんな感じで誘発を打たれて辛いことが多かったので、途中から墓穴の指名者を投入しました。メタビ型の時は指名者必要なかったんですけど、普通の型なら指名者はほしいよねと。
とはいえ、ドロー系誘発に関しては他のデッキよりは効かない方なので、痛いは痛いけど致命傷までになることはなかったですね。1モンスターが1妨害になるので、変に止まるよりは普通に展開しちゃって腕組みしたり、事故った相手にリーサルを取りに行ったり出来るのは強かったです。ライゼオルメタでちょっとだけリジェネシスもメタられちゃうのが辛いくらいで、全体としてはメタをすり抜けられる側でいられたのではないでしょうか。
そんなわけで、「M∀RICEはイーブン」「ライゼオルは狩る」「その他はイーブン」で勝ちを重ねるというプラン、プランを完遂するための構築がしっかり出来ていたと結論付けられるのではないでしょうか。M∀RICE相手に後手を引きまくる(なんならライゼオルにも後手引きまくっとるが)という計算外が発生した以外は、自分の目が間違っていなかったと証明できたと思うので満足しています。
大会の感想
自分は紙でもデジタルでも、遊戯王ひいてはカードゲームで大会に参加したことがなく、こういう競技性のある遊戯王をやったことがなかったので、人生で初めて真剣なデュエルの世界に飛び込みました。
結果を残すためのアツいデュエルの連続はこういう大会でもないと味わえないものなので、自分の知らなかった世界を味わえて楽しかったです。デュエリストカップのためにデッキを仕上げて、大会の中でもデッキを調整して研鑽していくのは、研究好きの自分にとって楽しい時間でした。
ただ、やはり運の悪さだけはしんどかったです笑。構築は上手くいっているはずだし、プラン通りの戦い方は出来ているはずなのに結果が伴わず、土曜の夜は自信が揺らぎまくりました。しかし、初日はちゃんと勝てていたので「これで間違ってはいないはずだ」とブレずに日曜で試行回数を稼いで、勝ち越してポイントを盛れたのは良い経験でした。ここまで地獄の下振れをしても、ある程度は取り返せることが分かりました。もう二度とこんな経験したくないですけど笑。
今回はリジェネシスと共に走りたくて走った大会でしたが、次のデュエリストカップなどでも走りたい相棒が居ればまた走ってみようかなと思えました。少なくとも次の大会は今回よりは運がいいでしょうから笑。もっと良い結果を残せる可能性が高いです。
ただ、今大会で200試合以上も走れたのはリジェネシスがシンプルな動きのデッキだからで、シンプルなデッキでないと自分の頭のスタミナが絶対に持たないと思うので、自分に合っていて戦えそうなデッキが見つからなかったら見送りになりそうです。もしかしたら、次のデュエリストカップでもリジェネシスで走ってるかもしれませんが笑。
他のデュエリストカップに参加された皆さんもお疲れさまでした。特に同じリジェネシス使いの方々、勝手に同士だと思っていますので、この環境でリジェネシスで戦った健闘を称え合いましょう。普段のランクマやイベント、次のデュエリストカップなどで戦うことがあればよろしくお願いします。
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