こんばんは、麻乃ヨルダです。本日は遊戯王マスターデュエルのデッキレシピ紹介をしていきます。
今回紹介するデッキは「再世(リジェネシス)」。
デッキレシピ
下級モンスター(10枚)
増殖するG×2
PSYフレームギア・γ×1
幽鬼うさぎ×2
灰流うらら×1
屋敷わらし×1
マルチャミー・フワロス×3
上級モンスター(5枚)
PSYフレーム・ドライバー×1
深淵の獣マグナムート×1
深淵の獣ドルイドヴルム×2
千年の宝を守りしゴーレム×1
最上級モンスター(11枚)
クシャトリラ・ユニコーン×2
再世の戦神 ベレシート×1
再世の導神 シェモース×1
千年の眠りから覚めし原人×3
再世の龍神 ワイクラー×1
再世の魔神 ベミドバル×3
魔法(12枚)
三戦の才×1
再世記×3
六世壊=パライゾス×1
石版の神殿×1
クシャトリラ・バース×1
墓穴の指名者×2
再世神×3
罠(2枚)
スキルドレイン×1
天地再世×1
エクストラデッキ(15枚)
蛇眼の原罪龍×1
アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン×1
碧鋼の機竜×1
フルール・ド・バロネス×1
サイコ・エンド・パニッシャー×1
エヴォルカイザー・ラーズ×1
No.11 ビッグ・アイ×1
No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー×1
真血公ヴァンパイア×1
天霆號アーゼウス×1
厄災の星ティ・フォン×1
I:Pマスカレーナ×1
クロシープ×1
S:Pリトルナイト×1
召命の神弓-アポロウーサ×1
環境考察
今回は2025年10月環境で戦えるリジェネシスデッキの紹介ということでやっていきます。今回の構築も環境ありきで調整しているものなので、まずは現環境がどうなっているかを見ていきましょう。まだ新パックが来てから数日しか経っていないので間違っているところもあるでしょうが、全体の雰囲気は掴めていると思われます。
・群雄割拠の時代へ
先月までのマスターデュエルはM∀RICEとライゼオルの二強が完全に支配していて、M∀RICEがTierGODでTier1がライゼオル、Tier2がジェムナイト、Tier3にその他大勢くらいの分布でした。
しかし、M∀RICEが大規制を食らって神の領域から転げ落ちてTier1になり、新パックで来たオルフェゴールと巳剣がTier1〜2級の力を持っていたことで、上位の顔ぶれが変わりました。これにより二強環境が終わり、四皇〜五皇くらいの環境に。
二強環境では、M∀RICEをメタるとライゼオルに負け、ライゼオルをメタるとM∀RICEに負けの状態になっていました。逆に言うと、どちらかをメタればどちらかには勝てる状態でしたが、トップ層が増えたことで誰かにメタを絞ることはできなくなり、トップ層全体を見れる構築が求められるように。
(強い強いと騒がれててちゃんと強かった)
・誘発ガン積み環境
では、トップ層全体の傾向はどうなっているか。共通しているのは「先行展開の強度高過ぎ」です。M∀RICEは言うまでもなく、妨害がモンスター・罠・墓地・で散らばっているオルフェゴール、無限蘇生からのサンボルとニビル(あるいはパキケ)で襲いかかる巳剣は、捲りに必要な要求値が高すぎて先行展開が通ったら基本的に後手は勝てません。捲り札と初動2枚ずつ持っててやっと土俵に立てるくらい。
唯一捲りが狙えるライゼオルも、バグースカの禁止もあってマギストスや巳剣と組ませて展開力を上げてウロボロスのハンデスを優先したりするようになり、そもそも捲りに入らせない型が増えてきてむしろ捲れなくなってきました。というわけで、先行展開をまともに通したらダメなので誘発ガン積みをするしかない環境になってきました。
ただ、現在のトップ層は全員誘発耐性が高いのが問題です。何も考えず誘発をポイポイ投げても2妨害くらいなら平気で貫通できる出力を持っているため、単なる1:1交換で終わらず一発でクリティカルヒットを出せる手札誘発でないとあまり意味がありません。
・流行の誘発
一発でゲームチェンジが出来る誘発と言えばドロー系。増殖するGは当然として、巳剣以外はEXデッキを多用するのでフワロスがしっかり刺さります。巳剣は純構築だとどのマルチャミーも回避しながら展開ができるんですが、純構築だとドロバ受けが最悪だったり捲られた後のリソースが乏しかったりで、デモンスミスなどと混ぜて弱点を減らす型がポピュラーになっています。混合型だとフワロスが効くようになるので、やはりフワロスが安定です。
ドロー系がガッツリ入る環境なのもあり、展開デッキは軒並みドロール&ロックバードを積んでいます。基本的には自ターンにドロー系誘発を止める「うらら指名者のかさ増し」として使われますが、ライゼオルと巳剣がドロバに弱いので、ライゼオルや巳剣などに当たった場合は一発で相手の動きを止められるカードになります。M∀RICEもドーマウスらが規制されてマイニングなどのドローサーチ札でリペアしているので、ドロバ受けは悪くなっています。
現環境のトップ層は全て光・闇を使うので、ビーステッドも流行っています。M∀RICEとライゼオル以外は大体デモンスミスと組んでいるので、デモンスミスから入って貫通しようとしてくる相手にまずビステを当てて本命を引き出すことができます。巳剣の蘇生に当てたりオルフェの展開札を飛ばしたり、割とクリティカルを狙えるので、ビステを問題なく採用できるデッキなら採用して損は無いでしょう。
(同様にD.D.クロウも有効と思いますが、盤面に上級モンスターを残せるビステと違ってクロウは捨てて終わりになってしまうので、クロウを投げた上で捲れる手数を出せるデッキじゃないと強く使えない気がします)
モンスター系の手札誘発をどのデッキもガン積みしているということで、PSYフレームギア・γが再評価されてきています。特に先行では、才ケアやいきなり出てくるライゼオルをケアしてドロースタンバイで早めに誘発が飛んでくることも多く、それに対してγを打てたら相手の手札を1枚飛ばしつつバロネスを立てられるのでほぼ特殊勝利です。モンスターを盤面に出さないサーチにドロバを投げられた時も、同様にγでゲームを終わらせられます。
後手のγも非常に強く、無効かつ破壊なので決まったら相手の計算を大きく狂わせることができます。特に対巳剣では、手札から効果を使ってくる天羽々斬を潰して致命傷を与えることができます。γは制限で1枚しか入れられず、その上ドライバーくんという事故札を入れないといけないのが辛いですが、そのリスクを背負ってでもγのパワーを使わないといけないくらいみんなパワーの高い環境ですね。
誘発ではないんですが、レッド・リブートも最近後手デッキで見るようになってきました。トップ層のデッキは全て最終盤面に罠を伏せられるデッキなので、レッド・リブートは確実に1妨害を潰せるカードとして流行している気がします。どのデッキにも入るカードではないので過剰に気にするほどではないですが、後手捲り系デッキと当たった時は罠に信頼を置きすぎると痛い目に遭うかもしれません。
こんな感じで上記のカードがどのデッキにも入るようになってきました。なので、上記のカードを自分で上手く使いながら、相手に投げられても自分は致命傷を受けないデッキが生き残れる環境になってきていると言えるでしょう。
採用カードについて
前回の構築では、「M∀RICEに先行取られたら何投げても死ぬんだから後手は諦めよう」「ライゼオルは後手でも全然捲れる」ということで、手札誘発をそこまで積まずに戦うプランにしていました。しかし、捲りの頼みであった皆既日食はリンクモンスター主体のオルフェが来てしまった上にライゼオルにすら効かなくなってきて、誘発を多く積まないと話にならない状態になってきたので、根本的にプランを変えることに。
というわけで、フワロスガン積み、γ投入、ドルイドヴルム増量で対策をしました。誘発を増やしたことで1枚で初動になれるカードが欲しくなったのと、ルシエラの信頼性が落ちたことでディアベルスターを抜き、代わりに千年ギミックを投入しました。
リジェネシス内で千年ギミックが偉いところは、一番強い原人が守備力2500であること、先行で腐った誘発(主にフワロスとドライバーくん)を神殿で貼り付けて有効活用できる点です。なので、誘発を増やした構築だと重要性が高くなります。
邪眼の原罪龍が守備力2500なので神殿から盤面に2500を立てられる、レベル8を2体並べやすいのでヴァンパイアを立てて相手のデッキを見ながら展開を伸ばせると、リジェネシスの事故を減らせて足りていない展開力も追加できてでかなり感触が良いですね。何だったらゴーレムもレベル6でビステと揃うので、時にはランク6でラーズを出して1妨害を追加できるのもグッド。
千年ギミックは盤面にモンスターを出さない状態でうららやGの打ちどころができるので、γを狙いやすいのも噛み合ってますね。他のデッキだと純粋に1ハンデスなドライバーくん素引きも、リジェネシスデッキなら「手札に2500居るのが大事だし……」と言い訳できますし、神殿で石版化させられるのでストレスが軽減されています(ストレスが無いとは言ってない)。
ビステは元々マグナムートとドルイドヴルムを1枚ずつ採用していましたが、重要性が増したのでドルイドヴルムを2枚に増やしました。なんならルベリオンも入れてビステ型も試してみましたが、流石に弱かったのでボツ。バルドレイクもサロニールも要らん、流石にドルイドヴルム3積みは無い、というわけで2枚採用に。ビステで勝てる試合も結構あるので、リジェネシスデッキならビステをとりあえず入れといた方がいいと思います。
誘発娘たちはテスト中。リジェネシスはドロー系誘発そこまできつくないし、どうせうらら1枚で止まんねぇしで前回は採用していませんでしたが、灰流うららをとりあえず1枚入れてみました。ここから様子を見ていきますが、増やすにしても3は入れないでしょうね。
無効は無いものの破壊でリンク値を一気に飛ばしたりできる幽鬼うさぎは結構強く感じました。γも居るし緊急テレポート使っても面白いかと一瞬採用してみましたが、初動にならない緊急テレポートを入れても大して意味はありませんでした笑。屋敷わらしはまだデータが集まっていないのでなんとも言えませんが、どのデッキも墓地を触るので良さげではあるのかなと思ってます。
誘発娘が偉いのはレベル3チューナーなことで、このデッキは召喚権を使わずいとも簡単にレベル7・8が出るので、バロネスとパニッシャーを出す択が生まれるのが強いです。特にパニッシャーは千年でライフが減りやすく、高打点を意外と超えられないこのデッキでは最強クラスの捲り札になります。手札から誘発娘ポン出しでいきなりパニッシャー、ヴァンパイアで落としたカードの中に誘発娘が居てパニッシャー、展開できる時にクロシープからダムド出して誘発娘を蘇生してパニッシャー、みたいな感じ。
(このところフェイバリットカードになりつつあるパニッシャーくん)
環境内での立ち位置
では、この構築の環境内での評価をしていきましょう。まずは上で挙げた流行の誘発への受けがどうか。
ドロー系誘発に対しては引き続き強いです。上振れない限りエクストラデッキを使わないですし、リクルートをするのはトーラくらいなのでフワロスはほぼ効きません。まぁまぁ効くプルリアはマリス・オルフェ・デモンスミスなどにほぼ効かないので数を減らしてくれているのが追い風。
増Gは嫌ですけど、リジェネシスはみんな一人一妨害なので割り切って展開しきっちゃった方が良いことが多いです。ツッパしてもそこまでドローされずに妨害数を構えられます。自分のターンは展開抑えて、相手ターンにトーラやバースで展開する手もあります。
ドロバは、相変わらずしんどいです笑。千年ギミックでエクストラからの展開を狙えればドロバ化でも動ける可能性はありますし、γくんという切り札も居るのでちょっとは受けが良くなったんですけど、どうしてもリジェネシスに相性の良いカードで固めていくとサーチサーチに偏ってしまいます。まぁ、ドロバ受けを意識してプレイングするくらいしか無さそうです。
リジェネシスも千年もクシャも誰一人光・闇が居ないのでビステはガン無視です(え?リジェネシスにも光が居たはず?知らんなぁ……)。γはそもそも出会うことがほぼ無いです。後は汎用誘発系ですが、千年とクシャが大体誘発を吸ってくれるのでまぁまぁ貫通はできます。手数が多くないデッキなので1〜2無効飛んできたら大体死ぬんですけど、上記の通り汎用誘発の有効性が落ちてきて「良いからドロー系誘発だ!」と無効系誘発が数を減らしているので、その点は助かってます。
というわけで、ドロバの流行がしんどいくらいで全体の流れはリジェネシスにとって都合の良い方向に進んでいると思われます。ドロバ受けを良くするのと、殆どのデッキに出張しているデモンスミスを消し飛ばしたり出来るようにとアトラクターの採用もありだと思います。アトラクターは自分にとっても割と困りますけど、お前らの方が困るだろ?の精神で。ただ、トップ層はアトラクターがあっても詰まないデッキが多いのでその点は微妙。
(展開系デッキの抑止力になるどころか相棒になってるので、だいぶ許されない寄りのカードになりつつある)
次はトップ層たちとの相性。M∀RICEは初動が大規制されたのでようやく対話が可能になり、先行展開を誘発で抑えられることが増えましたね。こちらが先手を取った時も天地やシェモースなどクリティカルを出せるカードがそこそこあるので、超融合やルシエラが居なくなっても割となんとかなる寄り。
ライゼオルは捲りがしにくくなってちょっと嫌な相手になりました。ただ、フワロスをガン積みしてドローもしくは妥協盤面への誘導が狙えるようになったり、ドルイドヴルムのデドネ狩りが決まったりして、ちゃんと戦えてはいますね。皆既日食という切り札が無くなっても誘発でカバーできてます。
オルフェゴールは増Gフワロスが通ることお祈り、初動にビステなどを当てて致命傷になることをお祈りって感じですね。巳剣は純構築だとドロー系誘発があんまり効かない代わりに、天叢雲の蘇生にビステを当てたり、天羽々斬にうららγが決まったりすると致命傷を与えられたりするので良い感じ。混ぜものをしていたらフワロスが効くようになるので、悪くないかなと。まぁ、オルフェも巳剣もまだまだ対戦データが足りてないのでふんわりとした言い方しかできないですね。
あとよく見るのはジェムナイト、誰とでも手を組むデモンスミス、新エンフェで強化されたブルーアイズとかでしょうか。どの相手もビステが効きますし、フワロスだったりうさぎだったりが効くので互角に戦えている感触はあります。やはりこの環境は誘発でなんとかする環境ですね。
ビステもγ(ドライバーくん)も普通に入って、先行フワロスにも役割を与えられる千年リジェネシスは真面目にこの環境で良い感じの立ち位置に居ると思います。デッキパワー自体はトップ層と比べて劣るものの、上手いこと環境に流されないポジショニングが出来ています。Tier3〜4あたりで虎視眈々と下剋上を狙えるくらいの実力があるでしょう。
前回は歪みに歪んだ環境だったので割と歪んだ構築をしていましたが、今回は出張カードと手札誘発で丸い構築になりました。恐らくこの型のほうが対応力があり、環境の変化に応じて調整が効くと思うので、更に環境が激変したりしない限りは今後もこの型をベースに弄りながら遊んでいくことになりそうです。
新パックを剥いて本当は巳剣を組むか、新エンフェを足してブルーアイズを使おうかとも思っていたんですが、まだ巳剣のパーツが揃いきっていないのと未だに1枚も新エンフェが引けていないので、しばらくは浮気せずリジェネシスで戦うことになりそうです笑。未だに儀式召喚をランクマでやってなさすぎてMD検定が7段で止まっているので、早く巳剣を使って検定を進めたい……。
ARG☆Sがやたらパックで出るのと、サッカーフィールドも買っちゃったんでARG☆Sは組んでみたいですね。以前のセレクションパックでジャイアントキリングが1枚も引けていないので3枚生成がしんどいですけど、ARG☆S可愛いし罠デッキは好物なのでこの機会に組もうかと。新エンフェが引けたら龍可デッキも試したいし、今回のパックは欲しいカードいっぱいだぜ〜。
(ジャイキリは1枚も持ってないのにアドラは5枚ある)
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