ロスサントスに訪れた新たな正義は、無慈悲な暴力によく似ています。ロケット推進式のヴィジランテの餌食にならないための唯一の方法は、自分がヴィジランテに乗ることです。
(ロード画面での解説)
この社会が腐敗しているのは、何も今日始まった事ではありません。裏で何がどう動いてるのか分かっていながら、誰も声を上げる勇気を持たないのです。働き者の警官、人権担当の弁護士、調査報道官、ソーシャルメディアマネージャー、そんな既得損益を誇示するカルテルが、あなたのような反合法的ビジネスマンの自由を踏み台にして肥え太っているのです。今こそ、法を我が手中にする時。フル戦闘用ロケット推進式の革命材料をお探しなら、まさしくこのヴィジランテがふさわしいでしょう。
(Warstock Cache & Carryでの解説)
「極秘空輸」アップデートで追加されたヴィジランテ。「自警団」の名を持つ戦闘車両です。裕福な人間しか持てない最高級のオモチャを見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:???(メーカー不明だが、ガレージなどではグロッティと表示される)
名称:ヴィジランテ(Vigilante)=自警団(英語)
分類:スーパーカー
駆動方式:RR
乗車定員:2人
購入価格:$3,750,000
備考:武装車両のためパッシブ不可。
モデル車の考察
あまりにも異様で巨大なボディのスーパーカーです。スーパーカーというか、ドリームカー?アメコミの最高峰「バットマン」に登場するバットモービルがモデルですね。バットマン作品は数多く存在しますが、ヴィジランテがモデルにしているのは実写映画版のバットモービルです。
ボディ全体はティム・バートン監督版、リア部分はクリストファー・ノーラン監督版の映画に登場するタンブラーがモデルになっているようです。これがなかなか両車を上手いこと融合させたデザインで、バートン版のコミックから出てきたヒーローマシンのような雰囲気もあり、ノーラン版の威圧的な戦車のような雰囲気もありで、とってもカッコいいです。
モデルとの大きな違いは、ヘッドライトがリトラクタブル型なこと。モデルの方でヘッドライトがあった部分にはマシンガンとミサイルが装備され、その代わりにヘッドライトを移動させリトラクタブルライトとしたようです。
名前のヴィジランテ(自警団)は、元ネタのバットモービルに乗るバットマンが「夜な夜な自警行為を行う大富豪」という設定のキャラクターだからでしょう。GTAでのヴィジランテは自警団というか、完全に犯罪目的で使われていますが。むしろバットマンに取り締まられる側。
走行性能
素の走りでは、同クラスのスーパーカーほどの速さはありません。頑張って、スポーツカー程度の走りを見せますが、巨体でヘビー級の重量を持つこの車をうまく走らせるのは難しいです。
しかし、そんな基本スペックをあっさり覆してしまうのがロケットブースト。ブーストを使えば一瞬で最高速まで到達し、ブーストはすぐにリチャージされるので、直線では無類の速さを発揮します。ストレートの加速でヴィジランテと勝負できるのは、同じブースト機能を持つ車両だけでしょう。
また、重たい車重は衝突への耐性にもなり、邪魔な車両を押し退けて走行できます。ボディは頑丈で、どれだけぶつけても凹み一つできません。なので、混んでいる場所では一般車を無理にかわすよりも、後ろから小突いて蹴散らしながら走った方がいいですね。
そんなわけで、高速道路などを走るときには素晴らしい移動手段なんですが、小回りは効かないので市街地や山道での運転は難しいです。コーナーを曲がりきれないだけでなく、重心が高めなのかうっかりイン側の凹凸を踏むと、跳ねて片輪走行になることがよくあります。
重心の高さはサスペンションを交換して車高を下げれば少し改善できますが、車高が低いこの車は元々段差に弱く、ローライダーのように道端の段差で事故ることがあり、車高を下げるとその現象が更に増えます。どっちにしろ、コーナーと段差には慎重にならないといけませんね。
戦闘能力
戦闘車両ということで、走りだけでなく戦闘能力もチェックしたいと思います。
マシンガンを標準装備、追加でミサイルを装備することができます。武装を持っているため、手持ち武器でのドライブバイはできません。
マシンガンの威力はお察し。他の戦闘車両のものと同じく、真正面にしか打てず、車相手なら10秒ほど当て続けてようやく火を吹かせるくらいの威力しかありません。あくまでオマケ程度の武装ですね。
ミサイルはルイナー2000などと同じ誘導性能が最高のもの。ロックオンすれば確実に相手を仕留められます。しかも装弾数は30発と多めで、高い耐久力と併せて長い間暴れ回ることができます。ただし、ヴィジランテは爆破耐性が無いので、近くで誤爆すると即死です。爆発に巻き込まれないようにだけ気をつけましょう。また、連射力はそれほど高くありません。リロードが要らないバザードって感じでしょうか。
大きな車体は壁になるので、銃撃戦の際は盾にしましょう。ボディ形状の関係で後ろからの銃撃は通りませんが、ドライブバイができないのでこちらからも手出しできません。後ろにいる相手は轢いてしまえばいいのですが、小回りが利かないのと側面に回り込まれたら為す術なしなので、ものぐさせずに降りたほうが手っ取り早いです。
実用性についてですが、持ち込める車両の制限が厳しい強盗でもヴィジランテは持ち込めるため、多くのプレイヤーがヴィジランテを持ち込んでいるのを見かけます。実際、どのミッションも移動が長い強盗ではブーストを使って素早く移動できるヴィジランテはそれだけで貴重であり、目的地に着いたあともミサイル連発で敵を掃除できる戦闘力の高さから、装甲クルマ以上に強盗で大活躍の車両と言えます。
ミッションに持ち込まれたヴィジランテは耐久性が上がり、ミサイルの誤爆にも何発か耐えられるため、全車両の中で最も強盗向きの車だと思います。当然、強盗以外でも活躍が期待できるでしょう。
カスタマイズ
外装の変更は殆どできず、ホイールの変更もできません。カスタムで個性を出すのは難しいでしょう。まぁ、この車自体が個性の塊ですし。ボディカラーの変更だけでも全く違う印象を与えられるかと思います。
感想
とりあえず「たけーよ」の一言なんですが、実際に買って乗り回していると、ブーストを使った移動の速さと超誘導ミサイルの強力さもあって、満足度は高いです。下手に戦闘車両や高級車に手を出すよりもヴィジランテ1台買った方がいいんじゃないかと。速さと戦闘力の両方を併せ持つ車両はそうそう無いですからね。
と言っても、改造してミサイルを装備しないと火力が低すぎること、改造には機動作戦センターかアベンジャーの乗り物ワークショップが必要なことを考えると、やはり金持ちのオモチャといった印象は拭えません。本体価格と併せてどれだけ金を食うんだって話です。実用性は非常に高いですが、バカでかいコストに見合うかはなんとも。
やはり、この車の価値はバットマンファンにこそ分かるものだと思います。莫大な費用に対しても「バットモービルならこれくらい掛かるよな」と思える、寛大な愛情と豊富な資金があるか。その2つを持っているなら、買うべき代物だと思います。この車で夜の街を走り回るのは特別な気分です。
小ネタ
モデルのバットモービルのように、どこぞの金持ちが秘密裏に作った車両なのか、製造メーカーが不明になっています。しかし、ガレージやiFruitアプリではメーカー名がグロッティと表示されます。表示ミスなのか、本当にグロッティが作ったのかは謎です。まぁ前者だと思いますが。
モデル車について
バットモービル 1989
「バットマン」「バットマン リターンズ」で登場。バートン版バットマンのゴシック調で暴力的な世界を象徴するマシンとしてデザインされたこの車は、それまで揺らいでいたバットモービルのイメージを決定づける新たな基準となった。監督をジョエル・シュマッカーに変えて制作された続編「バットマン フォーエヴァー」「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」では、バートン版のものを更に先鋭化、過激にしたデザインの後継機が登場した。
バットモービル 2005 「タンブラー」
「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」で登場。ノーラン版バットマンはリアリティのある世界観を描くため、これまでのSFチックなバットモービルではなく、実用的で戦車のようなこの車がデザインされた。それまでにデザインされたバットモービルとは似ても似つかない異質な一台だったが、その威圧感と満載されたギミックは紛れもなくバットモービルのものだった。劇中で「タンブラー」と呼ばれるこのマシンは、バートン版バットモービル同様に新たなバットモービル像を構築し、その後のバットマン作品に大きな影響を与えた。
フォトギャラリー
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