当社のAPCは、全てフォート・ザンクードの放出品を最近入手したもので、実際に使用されていた装甲兵員輸送車です。砲塔にキャノンを搭載しているほか、小火器による攻撃用の銃眼を備えています。重装兵が最大4名乗り込むことができ、ほぼあらゆる地形の陸地と水場を走行可能です。外観に関しても、祖国の無慈悲な占領を連想させる趣のある姿と言えるでしょう。
(Warstock Cache & Carryでの解説)
「銃器密造」アップデートで追加されたAPC。あらゆる地形に対応する装甲車です。今なお現役で使用されるレトロな1台を見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:HVY
名称:APC
分類:軍事
駆動方式:AWD
乗車定員:4人
購入価格:$3,092,250(機動作戦「海底資産」をクリアで$2,325,000に割引)
備考:保管には地下基地が必要。改造には機動作戦センターが必要。マップ上では専用アイコンで表示。アクションメニューの「車両」から呼び出し可能。
モデル車の考察
モデルは、ソ連が作った偵察戦闘車BRDM-2でしょうか。車体全体のデザインや、研究開発で装備できるようになる対空ミサイルなどを見るとそう考えられます。
また、細部のデザインや水上運行の仕方などを見ると、キャデラック・ゲージ(現テキストロンシステムズ)のコマンドウの要素も含まれていると思います。
前作GTA4のザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー(以下TBoGT)にも登場していましたが、過去作のSAでは「S.W.A.T.」の名前で同じデザインの車両が登場していました。ラストミッションにのみ登場する車両で、あの時は暴動鎮圧用に機関砲ではなく放水砲が装備されていましたね。
名前のAPCは「Armoured Personnel Carrier(装甲兵員輸送車)」の略だと思われます。
(SAのS.W.A.T.)
(TBoGTのAPC)
走行性能
遅いです。速く走るための乗り物じゃないので当たり前ですが、最高速はかなり低いです。フル改造でアクセル全開でも、道路を走る一般車よりちょっと速いくらいです。
その代わり、走破性は非常に高いです。車高の高さと大きなタイヤで、低めの柵やガードレールなら難なく乗り越えます。トルクもあり、強い傾斜の坂でも力強く登っていきます。
更に、水陸両用車なので、陸上でも水上でも地形に関係なく走破することができます。ただ、水上での推進力は車輪の回転力頼みで、まったりとした移動速度です。特にバックの時は動いてるんだか波に流されているんだか分からないくらいの速度です。そんなプカプカ浮いている姿が可愛いので僕は好きですが。
戦闘能力
戦車に近いスタイルの車両ですが、運転席のプレーヤーは運転のみで、助手席に乗ったプレーヤーが砲塔を操作することになります。ただ、前の座席に1人で乗っているときは、停車時に運転席と助手席を移動することができるので、少々面倒ですが1人でも運用できます。
ノーマルでの耐久力はライノ戦車程度ですが、乗り物ワークショップでアーマーを強化することで、数回の爆破系攻撃にも耐えられる耐久力が得られます。銃撃にももちろん強く、小窓から中を狙われない限りは乗員がやられることはありません。リア部分からは銃弾が入ってこないので、銃撃してくる相手がいたらリアを向けて砲撃しましょう。
主砲の威力や射程はライノ戦車の主砲と同程度。大体の車両は一撃で葬ることができます。地下基地での研究開発により、対空ミサイルに換装することができますが、こちらは主砲と同じ威力で射程が長くなり、連射もできる優れもの。ロックオンはできないですが、近接信管により多少狙いがズレていても爆発に巻き込むことができます。ただし、主砲のように弾薬無限ではなく、60発の弾数制限があるので、調子に乗るとすぐに弾切れしてしまいます。
また、後部座席には機銃が備え付けてあり、後部座席に乗ったプレーヤーも車内から攻撃ができるようになっています。ただし、かなり射角が狭いので、あくまで追手を退けることが目的になるでしょう。
他にも、地下基地での研究開発で地雷を装備できるようになります。これで追手を撒きやすくなり、単独運用でも殆ど支障がないレベルの戦力になります。
極めつけに、トレーラーの牽引ができるので、他プレーヤーと協力すれば対空トレーラーを装備することができますが、どう考えてもやり過ぎ。更に、トレーラーを牽引しているときに地雷を設置すると、地雷がトレーラーに反応して爆発してしまう困った現象が起こります。どうやらAPCが遅すぎるので、トレーラーが通り過ぎる前に設置した地雷が無敵時間を終えて反応してしまうようです。他のトレーラーが牽引できて地雷を装備できる車両では起きない現象ですね。
まとめると、「機動力がある戦車」として運用できる車両でしょうか。ただ、それでも長距離の移動には向かず、強盗ミッションへの持ち込みもできないので、お遊び要素が強いのも戦車同様だと思います。移動に関しては個人車両なので、他の乗り物で移動して、目的地周辺で個人車両の要請をすれば解決ですが、ちょっと手間ですね。
カスタマイズ
固有の外装パーツはありません。一応、対空ミサイルへの換装で見た目も大きく変わるので、実用性ではなく見た目で装備を変えるのもいいでしょう。
また、ボディーペイントが可能です。一部のボディーペイントは地下基地の研究開発によってアンロックされるので、気になる柄がロックされていたら研究を進めましょう。
感想
可愛いです。「遅い」とか「実用性皆無」とか、そんなことはどうでもいいんです。可愛いから。この車でアラモ海を漂うのはなんとも言えない癒やしがあります。
真面目に、戦闘車両としての戦闘能力は非常に高く、あらゆる相手を倒せるポテンシャルがあるのは事実です。が、その戦闘能力をどこで使えるのかというと、全然使い道がありません。なので、完全にロマン枠。お金を持て余したミリタリー好きにはオススメです。
モデル車について
BRDM-2
ソ連が開発した偵察戦闘車。先代のBRDM-1の特徴をそのままに、主武装をより口径の大きい機関銃に換え、赤外線暗視装置を装備し性能を高めた。1963年に量産が開始されたBRDM-2は様々な国に輸出され、今なお多くの国で稼働を続けている。基本形のBRDM-2から、用途に応じて装備を換えた別バージョンが多数存在するが、中でも砲塔を近距離防空ミサイルに換装した9K31 ストレラ-1(NATOコードネーム「SA-9 ガスキン」)が有名である。
キャデラック・ゲージ V-100/V-150 コマンドウ
アメリカのキャデラック・ゲージ社が開発した軽装甲車。同時期に登場したBRDM-2同様に水陸両用の特徴を持つが、水上ではウォータージェットを推進力にするBRDM-2とは違い、こちらは車輪の回転による水流を推進力とする。本来の偵察車両として使用されることはもちろん、兵員輸送車、戦場救急車、対戦車車両、自走迫撃砲など、様々な用途に対応できることが強み。国内の治安任務用に使用される際は、主武装を放水銃や催涙ガス弾グレネードランチャーに換えて使われることもある。
フォトギャラリー
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