軍事物のアクション映画に精通している方なら、ひと目でそれと分かる「ワルキューレ」は、バインウッドでジャック・ハウィッツアーよりもその名に信用があります。1960年代の戦争当時から残る数少ない乗り物の1つで、アメリカ政府は今なお積極的に予算を投じています。
(Warstock Cashe and Carryでの解説)
「強盗」アップデートで追加されたワルキューレ。このヘリコプターが通り過ぎた時、生き残る者が誰なのかは神のみぞ知ることです。死者を選ぶヘリを見ていきましょう。
機体データ
メーカー:バッキンガム(Buckingham)
名称:ワルキューレ(Valkyrie)=戦死者を選ぶもの(英語)
分類:ヘリコプター
乗車定員:4人
購入価格:$3,790,500(「強盗:ヒューメイン研究所襲撃」をクリアで$2,850,000に割引)
備考:ペガサスが保管。武装機なのでパッシブ不可。
モデルの考察
モデルはベル UH-1Y”ヴェノム”ですかね。テイルローターの辺りはロシアのKa-60”カサートカ”の要素も見られます。
名前は英語読みだと「ヴァルキリー」と読める名前ですが、わざわざドイツ語読みの「ワルキューレ(ドイツ語の綴りにするとWalküre)」とされているのは、映画「地獄の黙示録(Apocalypse Now)」を意識したものですかね。劇中ではUH-1(ワルキューレのモデルUH-1Yの先代)が「ワルキューレの騎行(Ride of the Valkyries)」をBGMにベトコンを攻撃する象徴的なシーンが流れています。
他の創作作品でもワルキューレの騎行をバックに攻撃ヘリなどが暴れまわるシーンが出てきたりしますが、元ネタとなっているのは地獄の黙示録のこのワンシーンのようです。
飛行性能
機体サイズは割と大きめですが、機動力は十分にあり操作性は良好です。他のサイズが小さいヘリコプターと同じように操作できるでしょう。
最高速度も高めで、ヘリコプターカテゴリーの中でも上位に位置する速い機体です。大柄で重量もあるはずですが、それを感じさせない動きが出来るヘリコプターですね。
戦闘能力
武装された攻撃ヘリですが、パイロットは武器を扱うことはできません。武器を扱えるのは副操縦士と後部席に座るプレイヤーだけなので、1人で乗ると非武装のヘリコプターと変わりありません。
副操縦士は大口径の榴弾機関砲を使うことができます。榴弾なので威力が高く多少アバウトな狙いでも敵に当てることができる強力な武器です。ただ、射程が非常に短く、照準は前方から機体の真下までカバーしているものの水平以上の角度に上げられないため上方向の敵には弱いと、弱点も多い武器となっています。
後部席はミニガンを使うことができ、座席から180度の方向をミニガンで攻撃できます。威力自体は機関砲よりも劣りますが、射程距離が長く十分すぎるほどの威力があります。
機関砲とミニガンはそれぞれ別の方向を向いているので、1つの敵に集中砲火をすることはできませんが3方向を同時に攻撃することができます。火力で押し切るというよりは、全方位に弾幕を張って相手を近寄らせないような戦い方が得意な機体ですね。もっとも、4人フルで搭乗していないとそのスペックは発揮できませんが。
装甲はそれほど強くなく、案外少ないダメージで煙を吹き始めてしまいます。機動力はあるものの大柄で的が大きいので、やはり相手を近寄らせないことが重要になりそうです。
カスタマイズ
ペガサス保管の機体なので改造等は出来ませんが、格納庫に搬入して個人航空機化させるとカラー変更のみ可能になります。
機首の部分にはノーズアートが描かれていて、ペガサスから呼ぶ度に絵柄が変わります(全3種類)。格納庫に入れて個人航空機化させる場合はノーズアートに気を配っておくと後悔が無くて済みそうです。
感想
性能は悪くないですし、武装の類もかなり強力ではあるんですが、如何せん1人だと武装が一切使えないのが寂しいところですね。1人でも自由に武装が使える他の攻撃ヘリや航空機の存在を考えると、複数人で運用しないと力を発揮できないのは厳しいです。価格もかなり高いほうですし。
人数さえ確保できれば中々面白い機体ですが、メンバーが揃えられるならアベンジャーでも乗ったほうが実用的なので、この機体を使うのは趣味の領域ですね。地獄の黙示録ごっこでもして遊びましょう。
モデルについて
ベル UH-1Y“ヴェノム”
汎用ヘリコプターとして世界中で長年愛されたUH-1N”ツインヒューイ”。アメリカ海兵隊もツインヒューイを愛用する組織の1つだったが、ツインヒューイは初飛行から既に30年が経過しており老朽化していることは否めなかった。そんな時、海兵隊内ではAH-1W”スーパーコブラ”をAH-1Z”ヴァイパー”へ近代化改修する計画が進んでいた。戦力強化のために必要な改修計画だったが、この計画には難点もあった。スーパーコブラとヴァイパーの大本であるAH-1”コブラ”はUH-1”ヒューイ”をベースにした機体で、両者には互換性がありコスト抑制の効果があった。しかし、新たに近代化改修で生まれ変わるヴァイパーは機体の95%が新造という改修とは名ばかりのほぼ新型機で、従来のAH-1系やUH-1系の機体との互換性が切れてしまっていた。この問題を解決するべく、ヴァイパーと互換性を持つ新たな機体を、同じく機体の近代化改修によって生み出す案が浮かび上がり、そこで改修対象となったのが老朽化が進んでいたツインヒューイだった。そして、スーパーコブラの改修計画と並行してツインヒューイをUH-1Y”ヴェノム”にする改修計画が進み、両者はほぼ同時期に開発と配備が行われた。
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