一人でじっくりとサッカーライフを楽しめるキャリアモード。その中の監督モードはチームを運営しながら試合をして遊べる伝統的なモードですが、なんだかやることが沢山あって何をしたらいいのか実はよく分かっていないまま遊んでいるという人も多いのではないでしょうか。
というわけで、キャリアモードをあまりやったことのない人や、やっているけど詳しいことはよく分かっていない人向けに、キャリアモードにおける様々な要素を解説・攻略しまとめていきたいと思います。
今回はチーム運営に関わる部分を話していきます。
FIFA21版はこっちの記事を見てね。
目次
支持率
まず初めに、キャリアモードのメニュー画面の左上に監督の名前と共に書かれている数字はクラブ内における監督の評価レート、いわば支持率です。フロント、選手、ファンから必要とされているかどうかを表しています。当然ですが、この数字が下がりすぎるとクビを切られてしまうので仲間たちの信頼を得続けなければいけません。
この数字を変動させる大きな要因は2つで、一つはフロントが設定した目標をクリアできているか。もう一つは選手たちの士気を高い状態で維持できているか。自分勝手にチーム運営をするのではなく、上手いこと周りの要求を飲みながら自分の色を出していけということですね。
フロントの期待
最初にチームを選ぶときにも表示されていますが、チーム毎に監督に対して達成してほしい目標が設定されています。項目は5つで、若手育成、ブランド露出、財政、国内での成功、国際舞台での成功と分かれています。
それぞれの目標には優先度があり、優先度が高い目標ほど達成したときはフロントからの信頼が増し、失敗したときの失望も大きくなります。結局はクビを切られない程度に支持率が安定していればいいので全ての目標を完璧に達成しないといけないわけではありませんが、少なくとも優先度が高い項目はしっかりとこなしていく必要があります。
若手育成はユースに関する目標で、大体はユース選手を育てて、昇格させて、トップチームの試合に出すことを要求されます。そうなると自然に能力が低い選手を鍛えて試合に出さなければいけなくなるので結構面倒くさい目標だったりします。折角目標に挑むならユースに力を入れて素晴らしい才能を育てながら目標をクリアしたいですね。
ブランド露出はユニフォームの売上を増やしたりシーズンチケットの購入者を増やしたりといったマーケティング面での成功が求められます。と言っても監督の立場で「SNS運営します!」「公式ショップサイトの改善します!」とかが出来るわけではないので、監督として出来るのはチームを勝たせてファンを増やすことくらいですね。
また、人気のある選手の獲得もファンを増やすのに有効で、目標でも「チームの要となる選手と契約する」と出てくることがあります。裏を返すと、チームの人気選手を放出するとその分ファンが減ることもあるので、選手の獲得と放出はその辺りも少し考えたほうがいいですね。目先の金を求めてベテラン選手を大量放出したりするとファンが減って収入も減っちゃうかも?
財政は多額の収益をあげたり選手の給料を削減したりといったことが求められます。戦力の整理をして使わない選手は売る、選手の給料が増えすぎないよう上手く契約交渉するなど、経営を安定させるため上手くカネの管理をしましょう。。そこら辺はフロントの仕事ではないか?と思わなくもないですが、折角なので色々と口を出させてもらいましょう。
国内での成功は文字通り国内のリーグ戦とカップ戦でどれくらいの順位につけてほしいかが設定されます。目標の厳しさはリーグ内における立ち位置によって決まるので、下位クラブなら残留を避けたり、中位クラブなら中位を維持したりが求められます。上位クラブだと容赦なく優勝が義務付けられたりしますが、そこはビッグクラブの宿命ということでしょう。
国際舞台での成功は国内での成功と同じようなもので、国外でのカップ戦でどこまで勝ち上がればいいかを設定されます。出場していなければ当然目標も設定されません。
それぞれの目標には短期目標と長期目標があり、短期はそのシーズン中にクリアしなければいけず、長期は数シーズンの間にクリアすればいい目標となります。とりあえずは短期目標をクリアしていきましょう。
チームハブ
チームハブの画面ではチーム内の選手のマネジメントを行うことができます。チーム運営のベースとなるところなので、ここで出来ることはしっかり把握しておきましょう。
ステータス
ステータスの画面で見られるステータスの項目(ややこしい)は選手の置かれている状況などが示されるところで、特に何もなければ「〇〇年からクラブに在籍」と出ます。
21歳以下の選手だと、その選手のポテンシャルによってコメントが書かれていることがあります。伸びそうな選手は積極的に試合に出したりトレーニングしたりして育ててあげましょう。逆に言うと、21歳以下で以下のコメントが付かない選手は将来にあまり期待できません。ダイナミックポテンシャルがあるので育て方次第なところはありますが。
素晴らしい可能性を見せる:ポテンシャル82~85
将来が非常に楽しみ:ポテンシャル86~89
一流選手の可能性を秘める:ポテンシャル90以上
なお、上記のコメントよりも優先して表示されるコメントがあり、コメントが上書きされてしまうことがあるので下に紹介しておきます。
一年以内に契約が切れる状態になっている時は「あと○ヶ月で契約切れ」、レンタル中の選手だとレンタルで来ている出しているに関わらず「〇〇にレンタル中」、何処かからオファーが来ていると「〇〇からオファー」と表示されます。また、特性で華麗な身のこなしを持っている選手は「特別な何かがある」と表示されます。能力見れば特性分かるやんという話ですが。
若手でなければこれらのコメントが付いても特に気にすることはありませんが、21歳以下の選手でこれらのコメントが付いてしまうとチームハブでポテンシャルが分からなくなってしまうので少し厄介ですね。
役割は別の記事で、調子は後述の士気の話で説明します。負傷と出場停止はそのままで、次の試合に出場できる状態かどうかが示されます。
選手の士気
士気は選手のモチベーションを表していて、士気が高いと試合中の能力がプラスされ、士気が低いと能力がマイナスされます。変動する能力は本職のポジションごとに変わり、ST登録なら決定力やシュート力、DF登録ならタックルやスライディングが変動したりします。
士気が最低の時と最高の時ではレート換算で10以上の差が出るので、士気次第では良くも悪くも別の選手のように化けることも。選手の士気が高い状態を維持できるように努めるのがチームマネジメントでは重要です。以下は士気が最高の時の選手能力です。
ST:冷静さ+5、攻撃ポジション+5、加速+5、ダッシュ速度+5、敏捷性+3、フィジカル+3、リアクション+8、決定力+8、シュート力+8、ロングシュート+8
WG・MF:冷静さ+5、攻撃ポジション+3、視野+8、加速+5、ダッシュ速度+5、敏捷性+3、フィジカル+3、リアクション+8、コントロール+8、ドリブル+8
DF:冷静さ+5、インターセプト+5、加速+5、ダッシュ速度+3、敏捷性+3、フィジカル+3、リアクション+8、守備意識+8、タックル+8、スライディング+8
GK:GKポジション+8、GK反射神経+8、GKキック+5、GKダイビング+5、ハンドリング+5
士気が最低の時はこのプラスが全てマイナスになります。モチベーションって大事!
ちなみに、レンタル移籍で加入している選手はチームハブでどれだけ士気が高くてもメンバー表では士気が普通の状態となり士気による能力の補正が得られません。ただの表示ミスで実際は士気が上がって能力も上がっているのか、「どうせレンタルバックするんだからやる気でねーよ」という選手の心情を表した仕様なのか区別できません!FIFAはパッチで修正される部分が多すぎてバグと仕様の区別がつかん!
また、上で書いていた調子のステータスには絶好調から絶不調までありますが、調子によって選手の能力が変動することはありません。調子はあくまで直近の数試合の評価点がどうだったかを表しているだけだからです。直近の試合で5.0などさっぱり活躍出来なかったら絶不調、9.0など大車輪の活躍が出来たら絶好調、となります。なので日本語的にすごくややこしいのですが、選手本人の調子(コンディション)がどうかは調子ではなく士気を見れば大丈夫です。
選手の士気に関わる要素
成績は選手がこれまでの試合で納得の行く数字を残してこれたかを表しています。評価点にゴールやアシストなど、結果を出せていれば選手も安心します。
プレイ時間は選手の役割に対して十分な出場機会を得られているかを表しています。サブ要員やローテ要員なら出番が少なめでも満足してくれますが、主力選手やチームの要だと毎試合のように出場しないと不満を抱えてしまいます。能力の高い選手を多く抱えているとチームの層は厚くなりますが、給料は嵩むし試合に出られない選手が不満を抱えて支持率が落ちるしで悪い部分も出てくるので、起用法を変えたり放出を考えたりする必要が出てきます。
パフォーマンスは成績とほぼ同じですがこれまでの試合における出来が良かったかを表しています。要は評価点がちゃんと出ているかですね。調子と似たようなものです。調子が直近の評価点を表すものなら、パフォーマンスは継続的な評価点を表すものだと言えます。
契約は選手の能力に対して適切な契約が結ばれているかを表しています。ピークを過ぎていない選手は能力が上がり続けますが、そうすると以前に契約を結んだ時より優秀な選手になっているわけで、「俺の能力ならもっと給料貰ってもいいんじゃないか?」「もっと出場機会を得られる役割を与えられてもいいんじゃないか?」と不満に思うわけですね。選手が満足できる契約を提示しましょう。
選手の士気はチームハブでチェックできる上記の要因に加えて、選手層も影響してきます。チームに帯同する主力選手が多すぎると「なんでこんなにポジション争いをするライバルが多いんだ!?」と不安に思いますし、同じポジションが本職の選手が加入すると「監督は俺を必要としていないのか?」と不安になります(実際に起用するポジションが全然違うとしても)。
……長々と書いてきましたが、選手は本当に色んなことでストレスを感じますね!選手側の目線に立てばどれも納得できる理由なのですが、監督側で見ると「安心してくれ!」と言いたくなることも多いです笑。こういった自分を取り巻く様々な人の人心を掌握することが監督の仕事なんですね。
選手チャットとインタビュー
試合の合間に選手から個人的なメッセージが送られてくることがあります。基本的にはプレイ時間に関することで、「次の試合は先発で出してくれ!」などのメッセージが飛んできます。メッセージには返信をすることができ、「先発させるからしっかり準備しておけよ」と発破をかけたり、「選手が起用法に口を出すな!」と厳しく突き返すこともできます。
また、チームの役割に対して多めの出場機会を与えている選手は「嬉しいです、これからも頑張ります」と伝えてきたり、逆に出場機会が足りない選手は「もっと試合に出してくれてもいいんじゃないですか?」と不満を訴えてきます。
基本的にはどういうメッセージが飛んできても耳障りの良いことを言っておけば選手の士気は上がります。八方美人な対応をしてもノーリスクなので、攻略のことだけを考えるなら常に甘い言葉だけ言っておけばいいでしょう。それだとリアリティが無くて嫌ならしっかり本音で向き合ってあげましょう。
各試合後や重要な試合の前だとインタビューを受けることができます。インタビューのシステムも選手チャットと似たようなもので、記者の質問にどう返答するかでチーム全体の士気が変動します。中には選手個人についての質問もあり、返答の仕方次第ではその選手の士気だけグッと上がったり、その選手含めチーム全体の士気が上がったりします。
こちらも攻略のことだけ考えれば優等生なコメントを言い続けるのが一番ですが、監督のキャラを考えておいてそれに沿った返答をするロールプレイ的な遊び方も面白いです。いつもつまらないことしか言わない監督とか、調子の良いことばかり言うけど負け試合の後はチームをボロクソにけなす監督とか笑。
アクション
チームハブでは選手に対して様々なアクションを起こすことが出来ます。アクションは「移籍」「チーム編成」「契約」の3つに別れているのでまずは「移籍」の部分から。
選手を移籍リストに入れると、他クラブに対し「この選手は売りに出していますよ」とアピールすることができます。他クラブからのオファーは移籍期間内にランダムで来ることが殆どですが、移籍リストに入れておけばシーズン中のどのタイミングでも確実に何処かから声を掛けてもらえます。契約期限が迫っていて売りに出したいのに買い手がいない!他の選手を買いたいのに資金がない!といった場面で使うことになります。
移籍リストに入れることは選手本人にも知らされるので、選手の状況次第ではメッセージが飛んできたり士気に影響が出たりします。やる気がある選手が移籍リストに入れられると「俺を売るのかよ!考え直してチャンスをくれ!」と言ってきますし、干され気味の選手が移籍リストに入れられると「決断してくれてありがとう」と言ってきます。お互いに幸せになれる選択をしましょう。
レンタルリストに入れると、他クラブに対し「売る気はないけどレンタルには出せるよ」とアピールすることができます。契約期間が残っていて手元には置いておきたいけど、今は出場機会が無いし選手もストレスを溜めているようならレンタルで出してしまいましょう。レンタルするとレンタル先と選手の給与を折半することになるので、給与の削減にも繋がります。
移籍リストとレンタルリストにはチームに加入してから半年以上(移籍市場を2回経過する)経った選手でないと載せることができません。加入してすぐの選手には他クラブからオファーが来ることもないので、獲得して即レンタルで武者修行などはできないわけですね。
オファーをブロックするとその選手には他クラブからオファーが来なくなります。この選手は非売品だと他クラブにアピールすることができます。売る気がないのに何度もオファーが来て鬱陶しいという場合は使うといいでしょう。ただ、これをやってしまうと違約金のシステムが意味なくなってしまう気がしますがどうなんでしょうか。
レンタルでやってきた選手は上の項目が無く、レンタルを破棄するという項目だけが表示されます。これを選ぶとレンタルを中断して選手を元のクラブに送り返すことが出来ますが、破棄するのに違約金も掛かりますしわざわざ選手層を薄くする意味も無いのであまり使うことは無いと思います。
強いて言えば、レンタルじゃなくて完全移籍で欲しい+成長中で時間が経つと獲得に掛かるお金が増えていくから早めに契約したい、という時には使えるかもしれません。そうでもない限りは使い道が思いつかないです。
「チーム編成」はあまり意味がありません。メンバー表とチーム管理を押してもメンバー編成の画面に移るだけなのでチームハブから飛ぶ意味がありません。意味があるのは背番号編集で選手の背番号を弄るくらいですね。
「契約」はとても重要な項目です。特に契約交渉はチーム内の選手を引き止めておけるかどうか決める大事な交渉を行うアクションなので、心して挑みましょう。契約交渉に関しては別の記事で説明していきたいと思います。委任更改についても同様。
選手の放出は問答無用で選手をクビにするアクションです。これをやると契約解除にお金も掛かるので普通に考えれば特にメリットがないアクションです。選手を出すにしても契約切れを待つなり売るなりすればいいし。あまりにも選手を獲得しすぎてチームがいっぱいになってしまったら使えるかも。
その他の項目
結果の項目では今シーズンの選手スタッツをまとめて見ることができます。シーズン中に参加している全てのコンペティションの出場試合数やゴール数などが見られるので便利ですね。選手がプレイ時間に不満を抱えないよう、ここで試合数の確認をしながら管理することもできますね。
能力の項目では現状の選手の能力と、今シーズンどれだけ能力が伸びたかを確認することができます。選手の成長はキャリアモードの醍醐味でもあるので、この画面で能力の伸びを眺めているだけでも結構楽しいですね。少し残念なのは今シーズン分のデータしか見られないことで、毎シーズン成長の履歴がリセットされてしまうことですね。入団した時から現在までの成長も確認したかった。
ちなみに、この画面でR2を押すと選手の今の士気、士気によってどの能力が変動しているかも確認できます。
財政の項目では選手それぞれの契約にまつわるデータを見ることが出来ます。年齢、市場価値、給与、成果ボーナス、違約金、残りの契約期間、チームの役割、現在どこかのクラブと交渉しているか、ですね。これらのデータを元に契約延長交渉をどう行っていくか、どのタイミングで放出するかなどの戦略を立てていきましょう。
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FIFA21版のキャリアモード攻略→チーム運営、選手の育成、選手の移籍