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DiRT Rally 2.0は良ゲーかクソゲーか

投稿日:2020年5月11日 更新日:

PS PlusのフリープレイでDiRT Rally 2.0があったのでダウンロードして遊んでみました。ある程度やり込んでみて色々なものが見えてきたので、DiRT Rally 2.0を持っていなくて買おうか悩んでいる人に向けた記事を書いてみようと思います。

テーマはズバリ「DiRT Rally 2.0は良ゲーかクソゲー」か。ちょっと釣りっぽいタイトルではあるのですが、実際DiRT Rally 2.0は賛否が分かれている作品で、僕自身も「賛否どっちも分かるなぁ」と思っていて、記事の内容的にもそこまで過大なタイトルではない気もするのでご容赦ください。

結論から言ってしまうと、「ラリーシュミレーターとしては間違いなく面白い作品だが、非常に高難易度で課金要素が強めの難ゲー」だと思います。本物のラリーを求める人にとっては素晴らしいゲームですが、そうでない人からするとクソゲーに片足突っ込んでるかも……というゲームですね。

では、どういった点からその結論に至ったかを見ていきましょう。



徹底的なリアルラリー体験

自分は近年のDiRTシリーズ(旧Colin McRae Rallyシリーズ)はDiRT4をやっているのみで、2.0の前作にあたるDiRT Rallyはプレイしていないので前作と比べてどうこうは言えないのですが、恐らくシリーズで最もリアルなラリーゲームであり、DiRT4とは比べ物にならないほど難しいゲームです。DiRT4はある程度やり込んでいたつもりでしたが、自信をへし折られそうなレベルで難易度が上がっていました。

全面的にリアリティが高いのですが、やはり第一に挙動が進化しています。ゲーム的な地面へ吸い付くような接地感がほぼ無くなり、ターマック以外の路面ではちょっとしたギャップなどで何処へ吹き飛ぶか分からない恐怖感を抱きます。ハイスピードなグラベルステージでアクセルを全開にするのがこんなに怖いゲームって無いと思います笑。

ギャップに乗り上げた時の車体の跳ね方、路面のうねりとタイヤの接地具合、路面状況の変化によるグリップ感覚の変化など、ラリーにおける過酷な路面状況の再現とその対応のシビアさはレースゲームの中でも屈指だと思います。目でコースを見て、コ・ドライバーからの情報をキャッチして、コントローラーからのフィードバックを確認しながら走らないと一瞬で車体のコントロールを失ってしまいます。

エンジン特性の表現もリアルになっていて、パワーバンドを外した時の力の無さがかなりハッキリと表現されています。特にドッカンターボのグループBカーは、回転数が落ちて全くパワーが入らない状態から回転数が上がって一気にパワーが入ってくる感覚がより明確になって、アクセルワークの要求レベルが上がっていますね。

次にリアルなのはグラフィック。単純に車も景色も綺麗だな(建築物や路肩に停めてある車はちょっと手抜き感あるけど)と感動できますが、「視野への影響」という点でグラフィックも難易度上昇に寄与しています。

特に影響が大きいのは日差しと日陰による視界の変化で、日光が直撃して眩しくて目が眩む、明るいところから暗いところへ行くと目が慣れるまで殆ど道が見えなくなるといった明暗順応がしっかり再現されています。そのため明るい時間帯でも視野を奪われながらの走行を余儀なくされることも。

また、ナイトステージでの暗さが冗談抜きに真っ暗で、DiRT4であればライトが破損してもうっすらとコースが見えてなんとか走行だけはできましたが、今作はライトを付けないと本当に何も見えません。ゲームなんだから夜に無灯火でもなんとか前は見れるだろう、みたいな甘えは許されず「夜中に電灯のない田舎道を無灯火で走ったら何も見えないに決まってんだろ」と現実を突きつけられます。き、厳しい……

最後のリアルさを強めている大きな要素は修理費の高さ。DiRT4のキャリアでは車が廃車寸前になってもそれほど大きな金額をかけずに完全リペアができましたが、今作のキャリアでは廃車寸前までダメージを与えてしまうと数万Crを持っていかれていまいます。各車両にはメンテナンス費が低・中・高と設定されていて、メンテナンス費が高の車だと10万Cr以上取られることも。

走行距離にもよりますが1ステージを走るデイリーチャレンジでの報酬が2万〜4万Crくらいで、7〜10ステージを走るウィークリーチャレンジでの報酬が20万前後なことを考えると、修理費で5万とか10万とか持っていかれてはもはや走るほど赤字です。

それに、大ダメージを受けるほどのクラッシュをしているならタイムは絶望的でイベント中にリタイアも考えられるので、そのイベントでほぼ無報酬になっているのではないでしょうか。賞金は出ないわ、修理費高いわ、修理しないとその車で別のイベントにも出られないわで地獄のような状態に陥るはずです。そのためクラッシュへの恐怖と後悔が凄まじいです。

とまぁ、こんな感じでDiRT Rally 2.0は徹底的にリアルなラリー体験でユーザーに試練を与えてくるゲームです。僕自身はラリーが大好きなので、リアルラリーに近いシビアさを与えられるほど「へへっ、やるじゃねぇか……」と燃えてくるので、そういう意味ではDiRT Rally 2.0は素晴らしいゲームだと思っています。

が、これを「初めてラリーゲームに挑戦します!」という人に勧められるか?カジュアルなレースゲーム好きに勧められるか?と言ったら絶対にNOです。十中八九、慣れる前に難しさで心が折れると思います。とりあえず他のラリーゲームをやってみて、難易度的に物足りないなという人にだけ勧められそうです。

ということで、このリアルさと高難易度はDiRT Rally 2.0の魅力であり短所。強烈な刺激を欲している人だけこの激辛料理を頼んでね、って感じですね。



課金要素

はじめに断っておきたいのは、自分は課金による追加コンテンツの存在には肯定的な人間です。プレイヤーがより楽しめるように制作側がゲームを拡張させ、それに対してプレイヤーが対価を払って遊ぶのは何もおかしくないことだと思います。

が、これはあくまでベースとなる作品が単体で完成されていることが前提で、DLCが無いと未完成なゲームは論外だと思っています。有料DLCはあくまで元々のゲームをより面白くさせるための追加要素で、DLCを買わないとゲームが完成しないような売り方は大嫌いです。

そう考えた場合DiRT Rally 2.0はどうなのかと言うと、DLC抜きではボリューム不足を感じ、DLCを揃えてようやくフルプライスに見合ったボリュームになると感じるので、その点「未完成じゃね?」と思う部分があります。どこら辺がボリューム不足かというと、それはズバリ登場車種とステージのバリエーションです。

登場車種

DLCを抜きにした登場車種はラリー用車両39台+ラリークロス用車両12台の計51台。ラリーゲームとしては多めな気もしますが、ラインナップに偏りがあるので実際の数ほど豊富な車種には感じません。

これは自分の好みの問題でもあるのですが、自分はDiRTシリーズに対して「最新のラリーマシンを乗り回したいぜ!」という気持ちはあまりなくて、むしろ古い車を使ったヒストリックラリーが出来ることに魅力を感じています。最新ラリーマシンでドライブしたいならDiRTシリーズのライバルである「WRCシリーズ」を選んだ方がいいのかなと。

なので、DiRTで充実していて欲しいのは最新マシンよりも過去のWRCで活躍してきたマシンなのですが、ラリーカーの内6台は最新R5マシン、4台は大パワーの最新RWD車のRally GTと、自分的にはあまり重要でない車種が多めに収録されています。これらの車が充実していること自体は良いことだと思いますが、欲しい車種が揃っていないのにこれらの車が充実しているのでちょっとモヤッとしてしまうんですよね。

特に不満があるのは、DiRT RallyとDiRT4では最初から収録されていたグループBのRWD(ランチア 037とか)、F2キットカー(セアト イビザとか)、WRカー(フォード フォーカスとか)が収録されていないこと。ここら辺は結構需要が高い車だと思いますし、他のシリーズ作品では収録されていないのになぜ?という気持ちが強かったです。

ほんで、ストアを見てみたらこれらの車両は全部有料DLCになっているわけですよ(ついでにDiRT4で出てたラリークロス仕様のグループBマシンも)。えっ?他のシリーズ作品で普通に出ていた車両を今作では急にDLC専用に?こういう売り方だと「追加コンテンツ」っていうより「元々あったものを隠して有料化」みたいなセコさを感じてしまうんですよね……

DLCはラリー用車両17台+ラリークロス用車両13台の計30台。でもその3分の1はこれまでのDiRTシリーズで最初から収録されていた車で、「最初から入れといてくれよ」という気持ちが強いですね。それらの車が無いせいでクラスも減ってしまっていますし、物足りなさが強くなるラインナップになっています。



ステージ

収録されているステージの少なさも問題です。初期からあるステージはアルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、ポーランド、スペイン、アメリカのたった6つだけ。数自体も物足りませんが、グラベルステージが5つにターマックステージが1つという偏りも気に食わないポイントです。大体、ラリーゲームなのにスノーステージが無いって結構致命的じゃないですか?冬の北欧なんてラリーの本場みたいなもんなのに。

そして、DLCによって追加できるステージは現在フィンランド、ドイツ、ギリシャ、モナコ(モンテカルロ)、スウェーデン、ウェールズ、スコットランドの7つ。DLCの方が多いってどういうこと?それに各ステージをストアで買ったら1つ400円くらいですよ。これはいくらなんでも消費者ナメすぎです。「DLCいっぱい用意したよ!嬉しいでしょ?」とでも言ってるつもりでしょうか。

初期から収録されているステージが6つだけなので、マイチームモードのイベントも基本的にこの6つの国の中から選ばれるわけですが、少ない国で回している上にコース自体も1つの国で2つ(逆走含めても4つ)しかなくて、その2つのコースを半分に割ったり逆走にしたりで12コース用意しているので、すぐにどのコースも見覚えのあるコースになってしまいます。これだと正直飽きます。

DLCを購入すればステージの少なさの問題は解決されますが、前述したように僕はDLCありきでゲームを評価したくはありません。なので、DLCで解決できるとはいえ、DiRT Rally 2.0はボリューム不足だと言わせてもらいます。

イヤー1パスの中身

DiRT Rally 2.0が4月のフリープレイで来ていたのは、フリープレイで遊ばせてコリン・マクレー:フラットアウトパックなどの有料DLCに誘い込むためだと見え見えだったので、プロモーションにまんまと乗っちゃうのはちょっと悔しい!と思いつつ、フリープレイで十分楽しませてもらっているし、DLCの中身がどんなもんなのか気になったのでイヤー1パスを購入してみました。

これまでに登場してきたというシーズン1〜4パックと、コリン・マクレー:フラットアウトパックが全て入っているという触れ込み通り、現在(2020/04/25時点)オンラインストアで買える全てのアイテムが入っていました。入手した車両は全てガレージに入っていて、すぐ使える状態になっていました。

(ついでに買った覚えのないランチア ストラトス、アウディ スポーツクワトロ S1 E2、スバル インプレッサ 1995がガレージに入っていました。コリン・マクレー:フラットアウトパックの特典だったのかな?)

更に車両やステージに加えて250万Crがチャージされていました。カツカツ状態だったところに大金が転がってきて一気に資金繰りが良くなりましたね。DLCによって出場できるイベントが増えて収入も増え、資金繰りに困ることがなくなりました。課金は強い!

ストアの車両やステージは単品だとかなり高く感じましたが、イヤー1パスによって3000円でまとめ買いすると結構満足できました。ただ、フリープレイでソフト代タダ+3000円の出費だったから自分は満足しているだけで、フルプライスでソフトを購入してからのイヤー1パスだったら絶対に満足していないでしょうね。



それ以外のマイナスポイント

上記の大きなマイナスポイントの他に、自分が気になったポイントが2つあるのでそれも書いておきます。

1つはサーバーが貧弱なこと。メインのモードとなるマイチームは常にRace.netのサーバーと接続しながら遊ぶことになりますが、このサーバーがしょっちゅう不調に陥ります。サーバーとの通信に失敗してイベントを終えられない、敵車とのタイム比較が出来ない、マイチームモードに繋げないなどの事態がよくあるので、結構ストレスが溜まります。

もう1つはナビ役の声優が下手なこと。ゲームモードの紹介をするナレーター、ラリーのコ・ドライバー、ラリークロスのスポッターで日本の方が声を当てているのですが、申し訳ないんですが下手くそです。すごい棒読み。声を聞いていると気が抜けて集中できなくなるレベルなので、コ・ドライバーとスポッターをイギリスのセット(英語)に変えてしまったほどです。出演声優に金を掛けるゲームではないと思いますが、いくらなんでも素人っぽすぎるのでは。

まとめ

DiRT Rally 2.0、すごく面白いです。でもラリーゲームの入門でこれを選ぶのは絶対にオススメしないし、ラリー好きであってもフルプライスで買うと後悔する可能性が高いからセール時に買いましょう。そんなゲームですね。自分はフリープレイで入手したのでしっかり楽しんでいますが、フルプライスで買っていたらキレ散らかしていた気がします。DLC商法は程々に!

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