過酷なラリー体験が出来るDiRT Rally 2.0。無事に完走することすら難しいこのゲームで、安定してイベント上位入賞ができるようになるためどんなことが必要なのかを考えていきます。
目次
情報を収集する
何も考えずステージに繰り出して、良い走りをして帰ってくることは難しいです。出走前には必ず情報収集をして、どうやってイベントを乗り切っていくか計画を立てていくことが大事です。
出走準備の画面で「イベントの詳細」を確認すると、各ステージの距離、時間帯、コンディション、サービスパークのタイミングなどが分かります。これによりタイヤ選択でどのタイヤを選ぶのが有効か、プッシュすべきタイミングとそうでないタイミングが分かったりするので、戦略を立てて走ることができます。
特に時間帯とサービスパークの情報は重要です。今作のナイトステージはライトが故障していると誇張抜きで走行不能なので、ナイトステージとその前のステージはライトにダメージを与えないよう注意深く走る必要があります。また、サービスパークから遠いところで車にダメージを与えるのと近いところでダメージを与えるのではかなりタイムへの影響度が変わるので、リスクを取ってプッシュするのはサービスパーク直前のステージにしておきましょう。
情報収集をした後は忘れずにシェイクダウンも行っておきましょう。シェイクダウンで走れるのは最初のステージの第1セクションのみと短い距離ですが、ここでの走りで車の動きを確認することができます。短い距離でも車の動きを確認しておくのとぶっつけ本番で走らせるのとでは全く違うので、めんどくさがらずにシェイクダウンしておきましょう。
タイヤマネジメント
グラベル
ステージの状況を把握したらタイヤを選びましょう。タイヤは基本的にソフト・ミディアム・ハードの3種類が用意されていて、ソフトは最もグリップする代わりに寿命が短く、ハードはその反対にグリップ力が低い代わりに寿命が長く、ミディアムはその中間となっています。
デフォルトではミディアムに設定されていますが、ステージの距離あるいはサービスパーク間の距離を見てソフトを選択するのも有効です。個人的な体感ですが、ソフトは約15km近く良好なグリップが得られ、約20kmくらいでグリップ力がかなり減っていく感じがします。
路面の荒れ具合によってタイヤの寿命となる距離は変わるので国ごとにタイヤの寿命距離は変わりますが、どの国でもソフトタイヤは長距離ステージを1つか短距離ステージ2つを走ればもう寿命だと考えていいでしょう。
なので、サービスパーク間の距離が上の条件に合っているならソフト、そうでなければミディアムを自分は選択しています。ということで、デイリーチャレンジのような1ステージのイベントならソフトを選んで間違いありません。
ハードタイヤは?と思うかもしれませんが、正直ハードタイヤの存在意義を感じません。というのも、ミディアムタイヤだと寿命が足りないと感じるような場面が無く、交換できるタイヤのセットはサービスパークの回数分用意されているので、寿命の長いタイヤが必要になることが無いんですよね。というわけで、自分はソフトとミディアムだけを使っています。
ターマック
ターマックイベントで、尚且つウェット路面のステージがある場合はソフト・ミディアム・ハードに加えてウェットタイヤが用意されます。ウェットタイヤはドライ路面だとハードタイヤ以下のグリップとソフトタイヤ並みの寿命という性能の低いタイヤですが、ウェット路面では他のどのタイヤよりもしっかりグリップします。
正確には、ウェット路面だとドライ用のタイヤは殆どグリップが効かなくなります。そのため、ウェット路面でウェットタイヤが有効というよりはウェットタイヤを使わざるを得ないと言った方がいいでしょう。
そうなってくると厄介なのは、サービスパーク間のステージでドライ路面のステージとウェット路面が混在している場合です。この場合はドライタイヤでウェット路面を走るか、ウェットタイヤでドライ路面を走るか選ばないといけません。
個人的には、ドライタイヤでウェット路面を走るとまともに走るのも難しく、対してウェットタイヤでドライ路面を走るのはややグリップが足りない程度で走ること自体は問題ないので、ウェット路面のステージがあるならとりあえずウェットタイヤを選んでおくのが安定だと思います。
スノー・アイス
ここからはDLCの話となりますが、雪道となるスウェーデンとモンテカルロではタイヤの選択肢がまた変わります。ただ、スウェーデンはスノータイヤの1種類のみが用意されていて選択の余地はないので特に語ることはありません。
ターマック・スノー・アイスが混在するモンテカルロはその全てに対応するウィンタータイヤと、ドライターマック用のソフトタイヤの2種類からタイヤを選ぶことができます。当然、ソフトタイヤの方がドライターマックでしっかりグリップしますがスノーとアイスはからっきしなので安全に走りたいならウィンターが安定です。
スペアタイヤ
タイヤに関しては種類を選ぶだけでなく車両に載せておくスペアタイヤの本数も選ぶことができます。載せられるスペアタイヤの本数は2本が最大で、タイヤ1個につき車両重量が20kg増加してしまいます。
車重が増えれば当然スピードは落ちるので、好タイムを狙うならスペアタイヤは降ろした方が良いです。特にデイリーチャレンジのような1ステージ勝負のイベントなら「パンクするようなクラッシュをしたらどっちみち終わり」と割り切ってスペアタイヤを載せない方が良い気がしますね。
勿論、スペアタイヤを載せないならパンクした時は悲惨なことになります。パンクした状態でサービスパークまで走り切るだけでもかなりのロスですが、最悪ホイールまで壊れて走行不能になります。リスクを取るべき場面以外ではスペアタイヤを載せておいた方が懸命ですね。
安全なペースを守り続ける
ラリーイベントで大事なのは速く走ることよりもトラブルを少なくして完走すること。一発の速さを求めるのはタイムアタックの走りであって、イベントではリスク管理をしながら最終的な総合タイムをまとめ上げることが求められます。
そこで考えなければいけないのは、「事故ってでも速く走ること」と「事故らずに抑えめで走ること」のどちらが総合的に良いタイムに繋がりやすいかです。最高なのは勿論事故らずに速く走ることですが、常に理想の走りが出来ると考えて走るのは危険です。
結論は「事故らずに抑えめで走ること」です。プッシュして走っても1ステージで縮められるタイムなんてロングステージでも10秒前後とかそんなものでしょう。しかし、リスクを取って事故った場合はペナルティーを含め簡単に10秒以上のロスをしますし、パンクしてしまった場合は30秒〜1分のレベルでロスをします。限界ギリギリで速く走ってたまたま事故らずにいれたとしても、一つの事故で簡単にマージンを吐き出してしまうのです。
また、クラッシュした場合は単にその場でタイムをロスするだけでなく、車にダメージを負うことで運転がしづらくなりクラッシュ後も影響を引きずり続けます。サービスパークに入れば車の修復ができればそこで状況をリセットできますが、サービスパークで修復しきれないほどのダメージならその後もロスが重なり続けます。
というわけで、イベント全体を考えると自分が事故らないであろう抑えめのペースで走り続けることが結果的に最速のタイムに繋がりやすいです。安全運転をした結果ステージのタイムが遅くなっても、「それが今の自分の限界」と考えて割り切るべきです。
リスクを掛けるべき場面もあります。ここでプッシュしないとイベントで勝ち目がない場合や、絶対の自信を持つステージであれば勝負どころと考えてプッシュすることも必要でしょう。また、サービスパーク直前の短距離ステージはクラッシュしてもすぐにサービスパークに駆け込めるので他のステージと比べれば低リスクでプッシュができますね。
修復箇所の選択
車にダメージを負った状態でサービスパークに入ったら車をリペアしてもらわないといけません。短時間で簡単に直せる損傷だけなら特に問題はありませんが、困るのはサービスパークでの規定時間30分以内で修理が終えられないほどダメージが大きい場合です。この場合はサービスパークの時間をどう使うか考えなければいけません。
基本的には推奨されているリペア箇所を素直に直すのが一番です。ただ、推奨リペアだと「必ず30分以内に終わる作業」「リペア方法は標準リペアかパーツの交換」の2つの条件を必ず守ったリペアが行われるので、状況に応じた柔軟なリペアが行われるわけではありません。なので、推奨リペアには頼れない状況を考えていきます。
まず、30分以内に作業が終わらない場合は推奨リペアだと30分で終わる分のリペアしかしてくれません。30分を超える作業の場合は超えた時間の分がタイムペナルティーとしてタイムに加算されるので、推奨リペアはそれを避けるようにリペアをします。
しかし、修復が終わらないまま走るということはダメージを抱えた車でステージを進まなければいけないわけで、タイムペナルティーを受けなかった代わりに調子の悪い車で走る分のタイムロスは、車が完全に修復された代わりにタイムペナルティーを受けた場合のタイムロスと比べてどうかを考えないといけません。
なので、たとえペナルティーを受けようが全て直してしまった方が良いような状況なら、ペナルティーを受け入れて修理を済ませてしまうのも手です。サービスパーク間の距離が離れているほど不調の車を走らせるタイムロスが大きくなるので、当分次のサービスを受けられないならペナルティー覚悟でしっかり修復、すぐに次のサービスパークに入れるならダメージを抱えたまま走り切るのが良いでしょう。
あるいは、リペアの種類を変える手もあります。推奨リペアでは標準リペアかパーツの交換のどちらかしか行われませんが、手動で簡易リペアを選ぶこともできます。
簡易リペアは標準リペアよりも短時間(ついでにお金も少なく)で作業を済ませることができます。ただし、簡易リペアは応急処置的なものなので、簡易リペアで直した部分は普通の状態よりも走行中の消耗が激しい状態となってしまいます。なので、簡易リペアで修復してもまたすぐにリペアが必要になってしまうということですね。
そして、一度簡易リペアをするとその部分はパーツの交換を行うまで標準リペアが行えなくなります。パーツの交換は1部分だけでも30分前後掛かるものが多いので、イベント中にパーツの交換を行えるとはあまり考えないほうが良いでしょう。
なので、できるだけ標準リペアでしっかり直したいところなのですが、やはり簡易リペアで作業時間を短縮できるのは魅力的。マシンがかなりのダメージを負っている場合は、簡易リペアを交えてできるだけ多くの部分を突貫工事で修復したいですね。
スタッフと車のアップグレードを行う
イベントで得たクレジットを使ってスタッフや車のアップグレードを行っていくのも大事なことです。詳しくはこちらの記事で。
コ・ドライバーのナビ速度
コースを走る上でコ・ドライバーのナビゲートは必要不可欠なもの。しかし、様々なコースを走っていると走行中にナビのタイミングが気になるところも出てくると思います。ナビが早すぎて次の状況が分からなくなったり、あるいは遅すぎたり。
そんな時は「オプション→ゲーム設定→環境設定」でコ・ドライバーのコールを弄ってみましょう。ここで設定を弄ることでナビのタイミングを変えることができます。普段走行していてナビが早いか遅いかどっちに感じることが多いかで調整し、丁度いい早さを見つけましょう。これを走行中に弄れたらいいのになとか思ったり。
コースを覚える
サーキットレースに比べてラリーが難しいのは「想定外」の事態が多いことです。天候や時間帯など様々な要因で状況が変化し、それに対応しなければいけません。
また、サーキットのような周回コースではないので道を完璧に覚えるのが難しいのも想定外を引き起こす要因です。思ったよりもカーブがきつかった、思わぬところに凸凹があった、などのちょっとした想定外が大きな事故に繋がります。
ではそんな事態を避けるのにどうしたらいいか?単純なことで、道を覚えてしまえばいいのです。タイムトライアルモードでひたすらコースを走り、コースそのものを覚えてしまえば想定外の事態はぐっと減ります。完璧に覚えることは難しくても走り込んでいけばなんとなくで身体がコースを覚えていきます。
ただ、タイムトライアルモードではコンディションを細かく決めることができず、例えばアルゼンチンだと「昼間/晴れ/ドライ」か「夕暮れ/大雨/ウェット」からしか選べません。時間帯と天候を別々に細かく弄れないので、イベントで走る状況を完璧に再現することができないのは残念です。
よりイベントに近い状態で練習をしたい場合は、フリープレイのカスタムからカスタムチャンピオンシップを制作して走りたいコースを選んだイベントを自作してみましょう。マルチプレイ設定をオフラインにしておけば自分だけで走ることができます。カスタムチャンピオンシップでは時間帯と天候を細かく選べるので、その点はタイムトライアルよりも良い点です。ただ、イベントの状態で出走することになるのでタイムトライアルより遥かにリトライが面倒です。
セッティングを出す
マイチームモードの車両はチューニング(セッティング)ができなくなっていますが、アップグレードで「チューニングのアンロック」を完了させることでイベント中に車のチューニングができるようになります。走りながら最良のセッティングを見つけ出し、乗りやすい車を作っていきましょう。
と、偉そうなことを言っていますが、自分もセッティングの部分に関しては全然詳しいことが分かっていません!ただ、セッティング次第でかなり車の挙動が変わるのは確認しているので、セッティングによってはタイムが激変するのは間違いありません。車の動きに不満があるならセッティングに熱を入れるのが良いかもしれません。
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