この業界では「ヤクの売人が使う車」として有名です。90年代のドイツ製高級4ドアセダンが2010年代に、質の悪いヤクの移動式貯蔵庫に生まれ変わりました。警察に止められ、ジャンキーが群がってくるのは覚悟しましょう。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
地味なドイツのセダン代表。
(Arena War TVでの解説)
人生に必要なのは、余裕を持つことではなく、余裕があるように見せることです。だからダメージ加工したジーンズをわざわざアジアから時間のかかる船便で取り寄せるし、最高に無造作なヘアスタイルのためなら家を抵当にだって入れるし、大抵はベッドで元カレや元カノの名前を叫んだりしないのです。だから、このアメリカの歴史上もっとも象徴的なギャングカーを手に入れて、ベニーが手間暇かけた無造作なカッコよさを披露しましょう。カスタムはベニーズ・オリジナルモーターワークスにお任せください。
(Benny’s Original Motor Worksでの解説)
「アンチヒップスター」アップデートで追加されたグレンデール。まさかこの車でヤクを運んでいるとは旧友すらも見抜けないでしょう。他人を煙に巻く1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ベネファクター(Benefactor)
名称:グレンデール(Glendale)
分類:セダン
駆動方式:FR
乗車定員:4人
購入価格:$200,000
メーカー:ベネファクター(Benefactor)
名称:グレンデール・カスタム(Glendale Custom)
分類:セダン
駆動方式:FR
乗車定員:4人
カスタム費:$520,000
備考:グレンデールをベニーズに持ち込みアップグレードすることで入手
モデル車の考察
どっちも似たようなものだろうということでノーマル版とカスタム版を一緒に紹介。モデルはメルセデス・ベンツ W112ですかね。W113の要素も強めで、W112とW113のミックスのような車となっています。
後のアップデートでは映画「マッドマックス 怒りのデスロード」に登場するピープルイーターをモデルにしたブルーザーが登場。グレンデールをアリーナに持っていくとブルーザーにアップグレードすることができます。ピープルイーターはW123リムジンをトラック化した車両なのでグレンデールがベース車に選ばれたんでしょうね。
更に、この記事でも紹介するベニーズによるカスタム版も登場しローライダー仕様にすることもできるようになりました。セダンのローライダーはプリモがありますが、クラシックセダンのローライダーはこれまでなかったので独特の魅力がありますね。
過去作ではバイスシティとサンアンドレアスで登場。この頃は1955年式のビュイック スペシャルと1957年式のシボレー ベル・エアーをモデルしたような車で、正に古き良きアメ車でした。そしてGTA5で復活するにあたり現在の姿となり、古いドイツ製セダンと大きくキャラクターが変貌しましたね。
サンアンドレアスでは主要キャラクターのビッグ・スモークの愛車として登場していました。解説文の「ヤクの売人が使う車」もビッグ・スモークのことを揶揄したものでしょう。それ以外でも、ボロボロで無人なのに山の中で勝手に動き出すグレンデールが「ゴーストカー」と呼ばれ有名になったり、ミニゲームのBloodring用に改造されたバージョンであるBloodring Bangerが存在したりと、色々と存在感の強い車でした。
(SAでのグレンデール)
走行性能
まずはノーマル版から。重たい操作感と低いトラクションといういかにも旧車な特徴の持ち主ですが、フルカスタムしてみると意外なほどストレートスピードが伸びる独特なバランスの車です。
動き出しはゆっくりとしていますが、スピードが乗ってくるとグイグイ車体を引っ張るような加速感。最高速もそこそこ出るので、セダンクラスでは上位のストレートスピードを誇ります。
しかし、いくら直線で速くても足回りやボディは旧車のソレなので、コーナーではグリップが足りずにアンダーステアとオーバーステア両方に悩まされます。操作感も重たくコーナリングには期待できないので、コーナーでは大人しく走ったほうが良さそうです。
カスタム版は一回り性能がアップし、セダンカテゴリーの中でも結構速い方ではないかと思わされる性能に仕上がっています。加速はとてもスムーズで最高速は相変わらず伸びる。ハンドリング面はアンダーステアが強めですが操作感がとても軽くなり動きの重たさがなくなりました。見違えた走りです。
カスタマイズ
ノーマル版の改造パーツはそれなりに種類があり、バリエーションは少なめですが工夫すれば様々なスタイルを楽しめるようになっています。
特徴的なパーツはラックを載せたり荷物を載せたりできるルーフと、大幅に車高を下げられるサスペンション。この辺りを活かせば大衆車然とさせたりローライダーっぽくさせたりできそうです。
サブカラーはピラーとルーフ部分に適用される他、ボンネットとトランクをサブカラー適用のパーツに変更することができます。派手なツートンにしてみるのもいいかもしれませんね。
カスタム版はノーマル版のパーツを引き継ぎつつベニーズ車共通の内装カスタムなどが施せるようになっています。なので、車高をガッツリ下げたローライダーですがやろうと思えばルーフに荷物を載せてファミリーカーっぽくすることも可能です。また、ボンネットの項目からバグ・キャッチャーを装備できるようになり、新たなキャラクターも芽生えましたね。
ボディーペイントはこれまた個性的で、サビペイント、ファイヤーパターン、シンプルで優雅なピンストライプと揃っています。他のローライダーとは一味違ったカスタムを楽しめますね。
感想
ノーマル版は個性的なような地味なようなで、旧車セダンとしてもチェブレックやネビュラターボなどもっと改造を楽しめる車が他に出てきたので微妙な立場の車となっていましたが、カスタム版が登場したことでまた違う個性を楽しめる車となって蘇りましたね。旧車セダンでローライダー、いいじゃないですか。刺さる人には刺さる車ですね。
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