いやー綺麗に終わりましたねデカダンス。複雑な世界観をコミカルに描き、王道のストーリーをスピーディーな展開でまとめるデカダンスの魅力が遺憾なく発揮された最終回でした。
でもやっぱ尺足りないって!掘り下げられるところが沢山あったけど、1クールに収めるためにカブとナツメのストーリー以外はカットしまくってラストまで走り抜けてましたね。その疾走感が心地よくもあったけど、2クールでじっくりキャラクターの内面も見ていきたかったなぁ。ナツメの同級生たちとかももっと活躍してほしかったし、ミナトとカブの関係やジルの過去も気になるところがいっぱい残ってるよ!
ともかく、デカダンス渾身の一発でラスボス撃破、3年後にはサイボーグと旧人類が共存する平和なデカダンスワールドが展開されてめでたしめでたしでした。デカダンスが形を変えて復興し、サイボーグと旧人類が共存するようになるまでの過程めっちゃ気になる〜システムの話とかもどう処理したんだろ〜と思いますが、タンカーの人々の幸せそうな姿を見て「なんでもいいか!」となりました。終わらない戦いが終わったんだもんな、それ以上の幸せはないじゃないか。
3年後のナツメもすごく可愛くて泣きそうになりました。もう戦う必要がなくなってお洒落した女の子になって……仕事しながら冒険を楽しむ姿を見て、色々背負ってたものを降ろすことが出来たんだなぁと。「私がもっと頑張んなきゃ、なんですよね」と泣いてた頃を思うと本当に良かった。
カブは最後まで勝手な男だった!勝手に絶望して、勝手に感化されて、勝手に世界を救って、勝手にさよならをして。ナツメが怒ったり呆れたりするのも分かります笑。全部自分でやっちゃってさぁ、カッコいいんだよアンタ!ほんで最後は生き返っちゃってさ……おかえり!もうナツメから離れるなよ!クレナイさんとも仲良くな!
ナツメのあがきがカブラギを動かし、カブラギの頑張りがジルやドナテロやミナトを動かし、彼らの行動がデカダンスの人々を動かし、終わるはずだった世界が守られた。システムから逃れることは出来ないけど、システムの中で人は世界は変わることが出来る。あがき続けた者たちに乾杯!
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