サビだらけでブレーキが調子悪いピックアップトラックを買うのではありません。歴史の1ページを買うのだと考えましょう。現在、1930年代のスタイルが大人気です。ヒップスターのお株を奪いたければ、素早い決断を。このクラシックなブラヴァドのラットローダーをこれまでに所有していた19人に負けないくらい、あなたにとっても大切な1台になるはずです。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
年代物のラットローダー。今にも止まりそうな車ですが、あくまで「止まりそうなフリ」をしているだけなので安心してください。ネズミを飼うのにピッタリな1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ブラヴァド(Bravado)
名称:ラットローダー(Rat-Loader)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$6,000
モデル車の考察
モデルはダッジ パワーワゴンのラットロッド版ですね。ラットロッド(Rat rod)とは文字通り「ネズミ(Rat)が住処にしていそうなホットロッド」のことで、高価なパーツでピカピカに仕上げられたホットロッドに対し、安価でボロボロの見た目に仕上げるのがクールとされているカスタムスタイルのことです(「バイカー」アップデートではトルネードのラットロッド版も登場しました)。
この車もラットロッドらしく見た目はオンボロで、内装も汚れていて内も外も味がある状態になっています。「ウインターサプライズ」アップデートで新車バージョンのラットトラックが追加されたため、綺麗なラットローダーに乗りたいならラットトラックを買いましょう。
同じくパワーワゴンをモデルにしているであろう車としてデューンローダーが存在します。名前も似ていて「デューンローダーのラットロッド版がラットローダーなのかな?」とも思ってしまいますが、ラットトラックが登場したことで結局別物みたいな空気に。
また、ラットローダーは通販サイトの解説文で「1930年代製車両」と書かれていますが、パワーワゴンは1940年代から作られているのでこの点もちょっとしっくり来ないところ。もしかしてラットローダーとラットトラックのモデルはパワーワゴンじゃなかったりするんでしょうか。どなたか1930年代の車でこの2台っぽいやつ知っていたら教えて下さい。
「ハイライフ」アップデートでは、通販サイトで購入すると荷台が無いモデルが納車されてしまうバグがありました。「アンチヒップスター」アップデートでこのバグは解消されましたが、荷台が無いバグが妙にこの車に合っていたので、バグが修正された後もそのままの状態で保管しているプレイヤーも居るようですね。
アリーナのワークショップではラットトラックをアップグレードすることでサスカッチを入手することが出来ますが、実はラットローダーでもアップグレードすることができます。これにより31,500ドルの節約になります。まぁ、アリーナ車の改造してたら3万ドルなんて端金だけどな!
走行性能
乗りにくさにおいて右に出るものはいないんじゃないかと思えるほど扱いづらい車です。あくまでボロ車“風”であるはずのラットロッドですが、「ボロ車風とかじゃなくて本当にただのボロ車なんじゃないか?」と思ってしまう走りです。
加速は非常に鈍く、発進時は「ちゃんとアクセル踏めてるよな?」と疑ってしまう遅さ。スピードが乗ってくると伸びが良くなるので、中速域までは辛抱です。最高速もそれほど速くはありません。
しかし、ストレートスピードよりも地獄なのはハンドリング。アンダーを超えたアンダーステアというか、「ちゃんとハンドル曲げてるよな?」と疑ってしまうほど曲がりません。全く誇張ではありません。本当に曲がらないんです。それでいてブレーキの効きも最悪レベルなので、初めてこの車に乗ったらまず最初のコーナーで事故るのがお決まりでしょう。
ボロボロなためか車体の強度も低く、何度もぶつけているとすぐにボディが変形して走りに影響が出ます。もう1回聞くけど、これ本当にボロ車“風”なんだよね?
カスタマイズ
パーツの数は多くないものの、それぞれ個性的なパーツが揃っていて特徴を出すことができます。
マフラーはエンジンルームから直接排気をするようなものとサイド出しマフラーが用意されていてどれも派手。エンジンベイでは綺麗なクローム仕上げのV8エンジンを積むことができますが、エンジンだけ綺麗にすると違和感があるので合わせ方は考えないといけませんね。
この車は元々外装パーツが傷んで歪んだりしていますが、グリルとボンネットの項目では綺麗な形のパーツを選ぶこともできます。また、グリルとボンネットに加えてフェンダーの項目ではパーツを外すこともでき、より廃車チックな見た目にすることも可能。どこまでラットロッド化するか考えましょう。
トラック荷台の項目ではちゃんとした荷台を付けることができます。しかし、どの荷台を選んでも荷物やガラクタを積んでいないのが残念。荷台を付けて尚且つ純正の物置的な荷物の積み方をしたかったなぁ。あと、純正以外の荷台はどれもナンバープレートが無いのも気になる。まぁ、それ言ったらブレーキランプすら無いのもおかしいんですけど笑。
他のボロ車系同様にボディのサビや汚れは落とすことができません。それを踏まえてペイントをしないといけませんね。
感想
普段は「性能が低くてもモデルに合った走りをしてくれればええ」と思っている自分ですら「乗りにくすぎだろ!」と叫びたくなるほど乗りにくい車です笑。これはもう乗ったことがある人にしか伝わらないと思うので、興味が無くともぜひ1度は乗ってみて欲しいですね。
カスタマイズ面は登場時期が速い車にしてはそこそこ弄れるなと思いつつも、荷台部分に満足できるパーツが無かったのは個人的にちょっとだけマイナス。とはいえたった6,000ドルで買える車なので、気軽に購入できてそれらしくラットロッド系のカスタムが出来るのは良いところですね。雰囲気も最高。こういうボロいトラックとか他にも欲しい。
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