遊戯王マスターデュエルで作った「メガリス」のデッキを紹介していきます。
デッキレシピ
上級モンスター(3枚)
魔神儀―タリスマンドラ×3
下級モンスター(10枚)
センジュ・ゴッド×3
魔神儀―キャンドール×1
魔神儀―ペンシルベル×3
マンジュ・ゴッド×3
儀式モンスター(15枚)
オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン×1
メガリス・オク×1
メガリス・オフィエル×3
メガリス・ハギト×3
メガリス・ファレグ×3
メガリス・フール×1
メガリス・ベトール×2
ロード・オブ・ザ・レッド×1
魔法(11枚)
禁じられた聖杯×3
サイクロン×2
魔神儀の祝誕×1
メガリス・アンフォームド×3
メガリス・ポータル×2
罠(1枚)
メガリス・エマージョン×1
エクシーズモンスター(10枚)
ガガガザムライ×1
超量機獣エアロボロス×1
電子光虫―コアベージ×1
No.57 奮迅竜トレスラグーン×1
No.70 デッドリー・シン×1
No.77 ザ・セブン・シンズ×1
No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク×1
No.84 ペイン・ゲイナー×1
No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon×1
No.97 龍影神ドラッグラビオン×1
リンクモンスター(5枚)
グラビティ・コントローラー×1
クロシープ×1
スリーバーストショット・ドラゴン×1
天晶のコーディネラル×1
パワーコード・トーカー×1
※リミットレギュレーション・N/Rレアリティ フェスティバル、第1回大会準拠
デッキの動かし方
従来の儀式召喚といえば、儀式モンスターと儀式魔法を手札に揃え、更に儀式用のリリースを手札・フィールドに揃えないといけない召喚方法で、召喚のために必要なパーツが多すぎることが難点な召喚方法でした。
そこで登場したのが、“自身を儀式魔法のように扱える儀式モンスター”「メガリス」です。自身を手札から捨てることで儀式召喚を行ったり、フィールドの自身をリリースして儀式召喚を行ったりできるため、儀式魔法というパーツを丸ごとオミットしています。これにより儀式召喚が手軽に行えるテーマになっていますね。
手札から自身を捨てることで儀式召喚を行えるのはファレグとベトール。まずは儀式サーチカードを使って手札に「ファレグ or ベトール+下級メガリス+リリース」を揃え、下級メガリスを儀式召喚していきます。
ここで出したいのはオフィエルかハギト。オフィエルは儀式召喚時にデッキから「メガリス」モンスターをサーチ、ハギトは「メガリス」魔法・罠をサーチできます。また、この2体は「自分メインフェイズに、フィールドをこのカードを含む自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から儀式モンスターを儀式召喚できる」という共通効果を持っています。サーチをしつつ次なるメガリスに繋げられるカードとなっていますね。
そして自分のターンが終わる前に必ず場に出しておきたいのがフール。儀式召喚に成功した場合、墓地の儀式モンスターをサルベージして自身のレベルをサルベージしたモンスターと同じにする効果を持ちます。更に、自分・相手のメインフェイズに手札・フィールドのモンスターをリリースして手札・デッキから儀式モンスターを儀式召喚できる効果を持っています。この「相手ターンに儀式召喚ができる」という点が重要なポイントとなります。
前述したベトールには「儀式召喚に成功した場合、自分の墓地の儀式モンスターの種類の数まで相手フィールドのカードを対象として破壊できる」という効果があります。なので、相手ターンにベトールを儀式召喚して相手の場を荒らすコンボが強力。これを利用して、儀式を連続させてカードを整理しつつ、相手ターンでの儀式召喚で妨害を行っていくのが主な戦術となります。
フィニッシャーとなるのはこちらも前述したファレグ。ファレグがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのモンスターは自分の墓地の儀式モンスターの数×300ポイント攻撃力がアップします。何度も何度も儀式召喚を行うメガリスではどんどん墓地に儀式モンスターが溜まっていきますし、ファレグの効果は重ねることが出来るので、墓地が肥えた状態でファレグを複数体召喚できれば自分フィールドのモンスターたちは攻撃力が元々の倍以上にパンプアップされます。ベトールで相手の場を片付け、ファレグで一気に押し切ってしまいましょう。
目指す盤面
フィールド
モンスター:メガリス・ファレグ、メガリス・フール、メガリス・オク
魔法・罠:メガリス・ポータル、メガリス・アンフォームド、メガリス・エマージョン
墓地
メガリス・オフィエル、メガリス・ハギト
手札
メガリス・ベトール
各カードの採用理由
魔神儀―タリスマンドラ
手札に儀式モンスターが居ればそれを見せて自身を手札から特殊召喚、更にデッキから自身以外の魔神儀(デビリチャル)を特殊召喚できるモンスター。また、自身がデッキから特殊召喚されるとデッキから儀式モンスターをサーチする効果を持っていて、他の魔神儀の効果で特殊召喚できればリリース確保とメガリスのサーチを同時に行えますね。魔神儀の共通効果として「このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない」というデメリットがあるため、肝心なところで「エクシーズ・リンクできねぇ!?」とならないよう、フィールドに出したら早めにリリースしてしまいましょう。
センジュ・ゴッド
召喚・特殊召喚時に儀式モンスターをサーチ出来るモンスター。儀式魔法を持たないメガリスではほぼマンジュ・ゴッドと同じような感覚で使えます。
魔神儀―キャンドール
手札の儀式魔法を見せることで自身を特殊召喚できますが、メガリスデッキに儀式魔法は要らないので、このデッキでの使い方は主にタリスマンドラかペンシルベルから呼び出される役です。
魔神儀―ペンシルベル
タリスマンドラ同様、手札の儀式モンスターを見せて手札から特殊召喚ができます。更にデッキから魔神儀を特殊召喚できるので、タリスマンドラを呼び出せれば次の展開に繋げやすいです。自身がデッキから呼び出された場合、墓地の儀式モンスターをサルベージする効果があるので使える時は使いましょう。
マンジュ・ゴッド
召喚・特殊召喚時に儀式モンスターか儀式魔法をサーチ出来るモンスター。センジュ・ゴッドの上位互換ですが、このデッキには儀式魔法が1枚しか入っていないので使い勝手はほぼ変わらず。
オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン
相手の魔法・罠をふっ飛ばすフィニッシャーとして採用。2つ目の効果で牽制も行えますが、わざわざグラビティで牽制を行うよりもフールなどをフィールドに置いておいた方がよっぽどプレッシャーになるので、牽制目的でグラビティを出すことはまずありません。
メガリス・オク
儀式召喚した時の効果は1枚ドローして1枚手札を捨てる効果と、レベル4メガリスでは一番しょぼいです。お目当ては自分・相手のメインフェイズに手札のモンスターを儀式召喚できる効果で、第2のフールとして活用します。レベル4メガリスの儀式召喚効果ではメガリス以外の儀式モンスターも召喚できるので、グラビティやロード・オブ・ザ・レッドはレベル4メガリスの効果で出します。
メガリス・オフィエル
儀式召喚時に「メガリス」モンスターをサーチ、からの効果で儀式召喚が行えるため真っ先に出しておきたいモンスターです。
メガリス・ハギト
オフィエル同様に「メガリス」魔法・罠をサーチしつつ後続を儀式召喚できるため、必ず序盤に出しておきたいモンスター。
メガリス・ファレグ
味方達を一気にムキムキにできるフィニッシャー。
メガリス・フール
展開・妨害の要となる儀式モンスター。N/Rフェスでは存在を危険視されて制限カード扱いになりましたが、1枚でも問題児でした。
メガリス・ベトール
フールなどの効果で相手ターンに出てきて除去を行う嫌な奴。N/Rフェスで準制限になりましたが、どうせフールで呼んでこられるので準制限の意味を感じません。
ロード・オブ・ザ・レッド
自分か相手が何らかの効果を発動するとフィールドのカードを破壊できる儀式モンスター。このカード単体でもかなりのプレッシャーを掛けることができ、隣にフールも置いておけば地獄の布陣が完成します。
禁じられた聖杯
モンスターの効果を1ターン無効にできる速攻魔法。汎用魔法の殆どが高レアリティで使えないため、サーチや除去などをモンスター効果に頼ることが多いN/R縛りでは非常に強力な速攻魔法になります。
攻撃力を400アップする効果もお忘れなく。
サイクロン
魔法・罠を除去できる汎用魔法が軒並み高レアリティで使えない中、今も昔も頼りになる汎用除去魔法です。ベトールでは魔法・罠を除去できないシチュエーション、ベトール召喚前に怪しいセットカードを処理したい時などに使えます。
魔神儀の祝誕
キャンドールを採用しているため、1枚は儀式魔法が必要だろうということで入れています。グラビティやロード・オブ・ザ・レッドを出す時に使えます。
メガリス・アンフォームド
速攻魔法と言いつつ儀式召喚が行える魔法カード。自分のターンに布陣を整えるためにも使えますし、相手ターンにフール以外での儀式召喚を行うためにも使えるので非常に重要です。攻撃力ダウン効果も持っていますが、攻撃力が足りないならファレグを出すし、戦闘自体したくないならベトールで処理するしで、こちらの効果を使う機会はほぼ有りません。
メガリス・ポータル
「メガリス」モンスターが特殊召喚されると、墓地から儀式モンスターをサルベージできるフィールド魔法。トリガーは儀式召喚じゃなくてもいいのと、サルベージするモンスターはメガリスでなくても良いのがミソ。また、儀式召喚したモンスターは1ターン1度戦闘破壊されない効果もN/R縛りでは強力。なお、①の効果も②の効果も自分フィールドに限らないので、ミラーマッチの時はお互いに恩恵を受けて非常にややこしい状況に陥ります。
メガリス・エマージョン
毎ターン墓地から「メガリス」モンスターを蘇生できる永続罠。この効果で蘇生したメガリスはフィールドを離れる際にデッキの一番下に戻りますが、サーチが容易なこのデッキでは大したデメリットになりません。勿論、儀式モンスターであるメガリスたちは正規召喚しないと蘇生制限を満たさないので、手札から捨てたり、リリースで墓地に落としただけのメガリスは蘇生できません。
ガガガザムライ
2回攻撃ができるため、ファレグと並べれば一瞬で勝負をつけられます。
超量機獣エアロボロス
裏守備にして静かにして欲しい相手が居る時に。
電子光虫―コアベージ
邪魔な守備モンスターが居るならデッドリー・シンからこのモンスターを出します。
No.57 奮迅竜トレスラグーン
正規召喚は面倒なので、ドラッグラビオンの効果で出すのが主。とはいえ、ドラッグラビオンの効果で出すのは大体ハートアース・ドラゴンの方です。
No.70 デッドリー・シン
ランク4で簡単に出せて、相手フィールドのモンスターを相手ターンまで吹き飛ばせるのが優秀。相手モンスターが戻ってきてしまうとしても、そのターンの内にケリをつければ問題なし。時械神相手ならただの除去と変わりない感覚で使えますし、時械神の除去は大抵バウンスなのでふっ飛ばされてもまら使い回せる点が時械神と相性が良いです。
No.77 ザ・セブン・シンズ
ペイン・ゲイナーから繋げて出せればN/R縛りでは無類の強さを誇ります。まぁ、ほぼ出ませんけど。
No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク
相手の墓地に面倒なカードが有る時に。
No.84 ペイン・ゲイナー
効果でランクが上がったデッドリー・シンから出したいところ。でもそんなにデュエルが長引くことがないです。
No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon
戦闘破壊されず、フィールドに残れば相手エンドフェイズでそのターン中にフィールドに出されたカードを根こそぎ除外してしまう恐ろしいモンスター。ドラッグラビオンからこのカードを出せば、N/R縛りにおいてかなりの制圧力を発揮します。
No.97 龍影神ドラッグラビオン
割と出しやすいランク8で、相手の効果の対象にならない3000打点というだけでもかなりの脅威ですが、エクストラデッキからドラゴン族のナンバーズを出せるのが凶悪。ハートアース・ドラゴンと共に場を支配しましょう。
グラビティ・コントローラー
リンク以外のEXモンスターゾーンのモンスターを素材にしなければいけないのが面倒ですが、メインモンスターゾーンのモンスターとの戦闘では破壊されず、EXモンスターゾーンの相手モンスターと戦闘するとお互いをデッキに戻すという効果は除去手段が限られるN/R縛りにおいては結構強力です。効果を使い終わったエクシーズモンスターを素材にして出しておきましょう。
クロシープ
リンク先に儀式あるいはエクストラデッキのモンスターが召喚されると効果を発揮するモンスター。儀式召喚をしてドロー加速を狙うのが主な使い方ですが、わざわざクロシープを出して儀式召喚まで行うほど大量展開をする機会はほぼ無いですね。
スリーバーストショット・ドラゴン
ダメージステップに発動した効果を無効にし、貫通効果を持つフィニッシャー的なリンクモンスター。3つ目の効果でリンク2以下のモンスターを蘇生することもできますが、わざわざこのカードを出しておいてリリースしてまで出したいリンクモンスターは入っていません。
天晶のコーディネラル
お互いのフィールドのモンスターを入れ替えてしまうモンスター。厄介なモンスターが丁度良く真ん中や右端に居るなら居たらこのモンスターで奪ってしまうのも手です。
パワーコード・トーカー
相手モンスターの効果を無効にでき、リンク先に居る自分のモンスターをリリースして攻撃力を倍に出来るフィニッシャー。ただ、素材にモンスター3体が必要で、攻撃力を倍にする効果でまた1体をリリースしなければいけないので非常に重いです。
各カードの収録パックとレアリティ
霊妙なる降臨
R:魔神儀―タリスマンドラ、魔神儀―キャンドール、マンジュ・ゴッド、メガリス・オフィエル、メガリス・フール、メガリス・ベトール
N:魔神儀―ペンシルベル、魔神儀の祝誕、メガリス・アンフォームド、メガリス・ポータル、メガリス・エマージョン
神秘の光彩竜
R:オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン
叛逆の黒き翼
R:禁じられた聖杯
オノマトライブ
R:ガガガザムライ
シークレットファイター
R:超量機獣エアロボロス
ナンバーズ・メモリー
R:No.97 龍影神ドラッグラビオン
N:No.70 デッドリー・シン、No.77 ザ・セブン・シンズ、No.84 ペイン・ゲイナー
変質する紋章
N:No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon
時空の超越者
R:グラビティ・コントローラー
愛された人形たち
R:クロシープ
虚構を貫く弾丸
R:スリーバーストショット・ドラゴン
嵐より現れる戦士
N:パワーコード・トーカー
マスターパック
N:天晶のコーディネラル
レガシーパック
R:サイクロン(ストラクチャーデッキ「シンクロ・オブ・ユニティ」)、電子光虫―コアベージ(ストラクチャーデッキ「成長する電子光虫」)、No.57 奮迅竜トレスラグーン、No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク
ソロモード
R:センジュ・ゴッド(ストラクチャーデッキ「世界の滅びを見る者」)、メガリス・オク(メガリスの謎)、メガリス・ハギト(メガリスの謎)、メガリス・ファレグ(メガリスの謎)
総コスト
UR:0、SR:0、R:750、N:480
(N/Rフェス用なので当然URとSRは0。スタンダードのレギュレーション用に作るとしても、メガリスで入れたいのはSRのアラトロンだけなので、汎用カード等を入れてもかなりリーズナブルに仕上がるでしょう)
デッキを使ってみた感想
N/Rフェスティバルの準備を一切していなくて、当日になってからツイッターで「これはヤバい」と言われていたメガリス系のデッキレシピを漁って速攻で準備した自分でしたが、使ってみてすぐにヤバさを理解できる強さでした。自分で使っておいてなんですが、これはN/R縛りで許されていい制圧力じゃないです笑。
儀式関連のサーチカードもN/Rでバンバン入れられるので初動の安定感がずば抜けて高く、相手ターンに動いて除去が出来るため妨害性能に長けていて、しかも展開の要であるフールは誘発即時効果で儀式が行えるため除去しようとすると逃げるという、どこをとっても隙のない動き。ファレグで打点も稼げますし、そもそも使えないパーツはSRのアラトロンだけというN/R縛りの申し子とも言うべきデッキでした。
N/R縛りのイベントというコンセプトは非常に面白く、直接的な利益に繋がらないであろうイベントを行ってでもユーザーに楽しんでもらおうという運営の気持ちが伝わってきて非常に好印象でしたが、流石にここまでメガリスが一人勝ちの状況になってしまうと「もっと規制入れてもよかったね」と思ってしまいますね。まぁ、1回目のN/Rイベントでどこまで規制を入れていいのかも手探りだったのでしょうし(初回からいきなり規制しまくってたらそれはそれで角が立ちそう)、次にN/Rイベントがあれば間違いなくメガリスに大量規制が入ると思うので次回に期待ですね。とりあえずフールは出禁で。
なお、メガリスが無双できるのはあくまでN/R縛りの中だけで、無差別級のランクマではエンジョイレベルですね。メガリスのようなテーマですら「サーチカードと儀式用のパーツでメインデッキがパンパンになって、手札誘発などの汎用カードを入れる枠が足りない」という儀式デッキ特有の問題が重たくのしかかりますし、ベトールによる妨害も今時のデッキなら普通レベルの動きなので、縛りが無ければありふれたデッキの1つになってしまいます。縛りがあると「強すぎる!」、縛りがないと「弱い」、そんなちょっとかわいそうな立場のデッキではありますね。
そんなこんながありますが、本気で作ってもほぼN/Rでデッキが組めるリーズナブルさ、現代の超進化した儀式ギミックを学べるという点で楽しいテーマであることは間違いありません。ソロモードで興味を持ち、N/Rのポイントが有り余っているなら試しに作ってみるといいでしょう。
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