ウマ娘 雑記

ありがとうウマおじさん、お疲れ様ニュイ・ソシエールさん(ウマおじ杯/酒雑)

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前回のウマおじさんの記事を書き終わって、もう自分が主張したいことは大体書き終わったから後はツイッターでちょいちょい呟いたりすればええやろと思っていたんですが、その後も1日毎に色んな話題が出てきて、そしてウマおじ杯当日もデカい爆弾が投下されてと、あっと言う間に主張したいことが溜まっていったのでまた書きました。なんで毎日燃料投下されてんのこのコンテンツは。

ウマおじ杯までの経緯

チームピカニュウ

いきなりウマおじ杯の件に触れてもそこまでの流れが分からないと怒りポイントが共有出来ないと思いますので、それまでの経緯についてもまとめておこうと思います(知ってるよって人は飛ばしてね)。まず、たけし・八光・ニュイのチームピカニュウの方から。

たけしさんは自宅の配信環境やスマホのスペックなど個人でゲーム配信をする環境が整っていなかったため、馬主さんである福盛オーナーとやっているいい馬見つけ旅の力を借りて、後ろの大きなモニターにゲーム画面を映す形で配信。お天気お姉さん状態の力技配信をしていました(恋さんの方もそうでしたが、演者の個人配信環境が整っていない状態で強行しているのが企画の無茶さを物語ってますね)。

そこで思い入れのあるテイオーちゃんを育てていたわけですが、どうにもたけしさんの様子がガチガチ。たけしさんはエゴサをしっかりするので、育成スタート配信が炎上していたことも把握していたようで「視聴者の意見を聞かな」と思っていたのかもしれませんし、その上でいい馬見つけ旅のチャンネルを間借りしている立場では下手なことは出来ないと思っていたのかもしれません。

お兄ちゃんや恋さんが自然体で自身の競馬にまつわる思い出を語りながら配信していたのに対し、なんだか不自然にテイオーの思い出を早口で差し込む場面が多く、視聴者が見たい「ウマ娘から連想してリアル競馬の話がポロッと出る」ような形ではなく、「喋らなきゃと思ってリアル競馬の話をする」ような形になってしまい、ウマ娘のゲーム配信と競馬語りが親和しきっていない勿体ない状態でした。

また、たけしさんは真面目なのとゲームにも配信にも慣れていないせいもあってか、コメント(特にスパチャ)を全部拾おうとする癖があり、視聴者の顔色を伺うようなスタイルになってしまったのも痛かったと思います。玉石混交のコメント欄から拾いたいコメントだけ適宜拾っていくスキルが配信者には求められると思いますが、そもそもウマ娘のゲームの基礎知識が殆ど身についていない状態で丸投げされては視聴者のコメントを頼りにする他なく、自分がゲームにも配信にも慣れていない状態では拾うべきコメントもスルーすべきコメントも見分けられないので仕方ないことですけどね。結局企画者が悪い。

八光氏は自宅の配信環境が整っているため個人で問題なく配信を行っていたものの、やはりこちらもゲームを理解していない丸投げ状態で困惑気味。というか、そもそもほぼ競馬ネタを語れない八光氏はウマ娘から話を膨らませることが出来ないので、「ゲーム初心者のおじさんがあたふたしているだけの配信」となってしまい、需要が行方不明状態。視聴者数も他の3人と比べると露骨に低い状態でした。

たけしさんと組んで配信をした時も、たけしさんがゲームをプレイしている状態では特に出来ることもなく、些細な賑やかしをして空気を微妙にすることくらいしか出来ていませんでした。八光氏がプレイしてたけしさんが話をする側になるとバランスは改善されましたが、八光氏は躊躇なくスキップ育成でポンポンとゲームを進めていくので、そこも盛り上がりとしては微妙なところ。

この2人にニュイさんが合流して3人で配信をする回もありましたが、たけしさんとニュイさんが競馬トークで盛り上がる横で八光氏がポチポチウマ娘をやっているという、「たけしさんとニュイさんだけでよくない?」という状態であり、一週間通して配信の見どころは多くなかったな……というのが正直なところです。

チームペ・ロンチョ

一方のお兄ちゃん・恋さん・ゴエによるチームペ・ロンチョは、常に面白い配信をしていて大盛りあがり。

お兄ちゃんは配信自体のクオリティが高く、「ゲーム実況者」として問題なくやっていけるどころか、ウマ娘界隈のゲーム実況者でトップ層になれそうなレベルでした。元々配信慣れしていて自宅に環境が整っている、コメントの取捨選択が上手い、パワプロをやっていたのでウマ娘のゲームシステムにすぐ順応出来ている、競馬の知識が並大抵じゃない……それでいて1人のウマ娘をじっくりストーリー見て育成するという、自身のやりたいスタイルと視聴者のニーズが完全に合致した配信なので文句のつけようが無いですね。最高。

恋さんの方も少しだけ環境が整い、ゲーム画面だけはちゃんと配信に載せられるようになりました。そして、相変わらずのアテレコや弾き語りなど恋さんワールドを全開にしながらの配信で見どころたっぷり。

特に凄かったのが配信止められない事件。恋さんのウマ娘配信は「恋ちゃんパラダイス」のスタッフであるササキさんが遠隔で配信の操作を担当していたのですが、恋さんの配信が深夜2時前後まで伸びていた(1週間6人育成のせいで、キツいスケジュールの中に無理やりウマ娘配信をねじ込んでいた)ため、ササキさんが寝落ち。機械オンチの恋さんは自身で配信を止める術を知らず、電話をしてもササキさんが起きないので配信が垂れ流しに。

Youtubeの規約では、画面が全く変わらない配信をただ垂れ流し続けるのは再生時間稼ぎの違反行為(Youtubeの広告収益は再生回数・再生時間が大きく関わるのでその辺は厳しい)であり、最悪チャンネルがBANされる危険性もありました。そこで、BANを回避するため視聴者の方々が協力して、配信が終了するまでコメントを絶やさず投稿(視聴者のコメントが流れ続けていれば、垂れ流しでも配信が成立しているものと捉えられるっぽい)。

結局ササキさんが起きることはなく、先に恋さんが寝て起きて自分で配信終了のボタンを押すことで事件は解決したわけですが、その間は約4時間。深夜2時から6時まで、視聴者の方々が恋さんのチャンネルを守り続けたのです。

それ自体も凄いですし、ササキさんが寝落ちして配信が終われない状態になった時に恋さんが取った行動が「何故かプロスピの配信をする」「退席時に自分の超リアルなお面を複数置いていく」という芸人魂が炸裂したものだったため、色んな意味で伝説の配信になりました。

また、事件の次に出てきた配信もこれまた爆笑モノ。寝落ちしてしまったことで視聴者コメントによりササキバクスイオーと命名されたササキさんが顔出しで謝罪。そして、そんなササキさんを配信画面に座らせたまま恋さんが弾き語りで歌を送るという謎の展開となり、しかも弾き語りが結構長かったためササキさんは即興で寝落ちするという謝罪コントになっていました。このネット社会で裏方のスタッフが顔出し謝罪というとても勇気がいることを行い、そして寝たフリでオチをつけたバクスイオーさんの株が爆上がりした回でしたね。

ゴエさんの方はコーチとしてお兄ちゃんと共に配信をすることが多かった(恋さんとはスケジュールが合わず)のですが、ゴエさんのコーチぶりが非常に良かったです。ゴエさんはネットの攻略情報を見ずに独学でウマ娘をプレイしているため、詳しいところとそうでないところで知識のムラがあるんですが、「とにかくお兄ちゃんと恋さんにウマ娘というゲームを好きになってもらう」というスタンスを崩さずに指南を行っていたのが素晴らしいです。

「1週間で急いでウマ娘たち作ってこい」という、売れっ子芸人にノルマを課すような企画で下手したらウマ娘が嫌いになってしまいそうな状況の中、基本的にはお兄ちゃんと恋さんの好きにさせて大事なところだけやんわりと誘導する、対初心者では理想的なコーチングをしていました。結局好きになれば人は勝手に勉強をし始めるので、まずはそのコンテンツが好きになる触れ方をさせられるかが一番大事ですからね。

そんなこんなで非常に良い雰囲気で配信が盛り上がっていたチームペ・ロンチョでしたが、ウマおじ杯前日に事件が起こり視聴者は大荒れに……

(↑伝説の寝落ち回)

恋さんの悲しみ、お兄ちゃんの快進撃

ヤエノムテキに「むっちゃん」と名前をつけて可愛がっていた恋さん。むっちゃんの育成が完了し、さぁ次のウマ娘を育てようとなったそのタイミング。恋さんは配信の冒頭で「昨日LINEが来て、明日までに5人育てないといけないと言われました」「時間がなくてスキップしろと言われているので、今日は急いで育てていきたいと思います」と発言したのです。

それまでマイペースにむっちゃんをじっくり育てていた恋さんが、ここに来てスキップ育成を宣言。そしてその配信では宣言通りスキップ育成をすることになったのですが、ストーリーを読めずキャラが掴めないことで「寂しい」「悲しい」を連呼しながらの配信となりました。

なぜこんなことになったのか。まず、1週間に6人は無理だろという意見が殺到したため、中田氏は「やっぱり1人でもいいです」と意見を翻しました。なお、その1人でも良いという情報がニュイさんにしか共有されていなかったようで、他のウマおじさんたちはそのことを知っているんだか知らないんだか分からない状態でヤキモキしていたのですが、ともかく週の半ば辺りでは「急がなくて大丈夫だからゆっくり育成して!」という視聴者たちの声が大きくなっていました。

しかし、同時期に騒がれていたのがルームマッチの解放条件でした。ウマおじ杯の対戦企画ではルームマッチの機能を使うことになっていましたが、ルームマッチの機能を解放するにはチームランクE3以上が必要で、初心者がルームマッチを解放するにはそれなりに育てたウマ娘を複数人用意する必要があったのです。それを考えると木曜時点でむっちゃん1人しか育てていない恋さん、タイキ1人しか育てていないお兄ちゃんはそのままのペースだと土曜のウマおじ杯にはまず間に合わないのが分かりきっていました。

視聴者たちの中でもこのルームマッチの条件は「教えた方が良くね?」派と「黙ってた方が面白くね?」派が居たりと混迷を極めてしましたが、どうやらこの騒動は中田氏の耳にも入ったようで、それが上述のLINEに繋がったのでしょう。この件があるまで恋さんはマイペースに育成を行っていたことを考えると、「6人育成して→やっぱり1人でもいいです→やっぱり5人育ててください」という流れが裏でもあったというのが想像できます。

最初の企画時点で無理があったのに、ルームマッチの解放条件すら理解していなかったという杜撰さ、それに巻き込まれ楽しめないゲーム配信をさせられる恋さんという構図に、それまで「企画はクソだけど個人配信は楽しい」と感じていた層も激怒。またしても各所で批判が殺到しました。

そんな金曜お昼の恋さん配信があった数時間後、お兄ちゃんも育成配信を行いました。視聴者たちは「恋さんがスキップ育成させられたならお兄ちゃんも……」と絶望していましたが、なんとお兄ちゃんはタイキと同じようにルドルフをじっくり育成し始めたのです。「今日はオフなんで」「何時間でもやります」と言いながらストーリーを楽しみ始めたお兄ちゃんの配信は、恋さんの地獄の配信で負った傷を癒やすような内容だったのです。

更に凄かったのは、夕方の配信が終わる直前に「明日までに5人育てないといけないと言われました」と恋さんと同様の内情を語ったこと。もしこの事実を配信の最初に言っていたらかなり荒れていたと思いますが、配信終わりにサラッと言ったことで荒れる間もなく配信は終了。更に、今やっているルドルフの育成は夜も配信をすることでしっかり終わらせ、その後プライベートでスキップ育成をしてウマおじ杯用の子を揃えると宣言しました。

そして、「スタッフも頑張ってるんであんまり言わんたってください」と中田氏をフォロー。視聴者が求めていた完璧な配信を行いつつ、表向きスタッフを庇うことで事態を沈静化(お兄ちゃんがこう言ってるのに視聴者が暴れたらお兄ちゃんの顔に泥塗ることになりますからね)。その上で、恋さんがやらされていたような需要の無いスキップ育成はやらないという明確な反抗。ウマおじさん企画初期から“しらこい(白々しい)”キャラが付いていたお兄ちゃんが、スマートに命令を無視しながら大人の解決法を見せつけるという、最高にカッコいい“しらこさ”を見せてくれたのです。

そして夜になっても、ゴエさんと共にデイリーレースの仕組みを教わったり、ルドルフのストーリーを楽しむ配信を敢行。時間が足りない状況であっても、視聴者が求めているものを見せるというプロ根性を見せてくれました。実力で芸能界を生き残り続ける芸人とはどんなものなのか、その凄さを垣間見た気がします。というか、お兄ちゃんは実家のおせち料理会社(業界最大手)でもビジネスマンとしてバリバリやってますし、競馬Youtuberとしてもトップクラスな人なので、「需要を掴む」のが恐ろしく上手いんでしょうね。

なお、最後の配信ではたけしさんがチラッと乱入。お兄ちゃんとゴエさんが配信している様子を眺めていましたが、去り際に「(こっちのチームは)雰囲気がええなぁ」と呟いたのが印象的でした。落ち着かない環境にプラスして、八光氏とコンビを組む際は自分もゲームに慣れていないのに八光氏を介護しているような状態。本来であればお兄ちゃん以上の競馬語りが出来る人材なだけに、そのスペックを全く活かせない状況がもどかしいですね……

ウマおじ杯

あの配信から一週間、遂にウマおじ杯の日がやってきました。当日はこれまでのウマおじさん配信とは違い、吉本のスタッフが来てバッチリ配信用の機材を揃えてきた模様。ここまでかなりゴタついてきましたが、今回のコラボ案件は吉本の芸人とにじさんじのVtuberが手を組む、今後の吉本とにじさんじの関係性を決めかねない重要な案件なので、上手くいっていない状況を見かねて吉本が出張ってきたのでしょうか。

19時スタートの配信は若干出遅れた(恒例行事)ものの、予定されていたルームマッチは無事に開催。お兄ちゃんと恋さんは配信裏でウマ娘を育て、ルームマッチの解放条件を満たしていました。ただ、中田氏の言う通り5人分作ってきた恋さんに対し、お兄ちゃんはエルコンドルパサーを1人だけ作ってチームランクE3をギリギリクリア。ここでも、正確に状況を把握して自己判断で動く賢さを見せました。

そしてウマおじ杯が始まったわけですが、そこで場内がざわつく事件が。なんと、第1戦の桜花賞ルームマッチに八光氏がスピードカンスト+逃げSのサイレンススズカを投入したのです。4人の中では最もゲームプレイで不安を見せていた八光氏が、因子もサポカも揃っていないURAで突然スピードカンストのスズカさんを出してきた(いかも配信外で育成)ことで、視聴者の中には不正を疑う人も。なお、このスズカさんはスタミナがそれほどない状態で大逃げスキルを取得していたため、ツインターボの如くレース終盤で沈んでいきました。

そして第2戦日本ダービー、八光氏はまたも強力なステータスを持つキタサンブラックを投入。キタサンは育成だけでなく入手手段も配信外でのガチャということで、「本当にあの因子とサポカで育てたのか?」「これ別アカウントでやってないか?」「他人に育成してもらったんじゃないか?」と、視聴者の疑念は更に燃え上がることに。そして、第2戦をこのキタサンが優勝したため、視聴者からのブーイングはどんどん膨らんでいきました。

ウマおじ杯の後、視聴者たちはルームマッチを検索しそこから八光氏のアカウントを探し出し、スズカさんとキタサンに怪しいところが無いかを調べていきました。自分も調べてみましたが、そのアカウントは八光氏のもので間違いないでしょうし因子にもサポカにも明らかな不正は見当たりませんでした。

他人に育成してもらった疑惑については証明のしようがないですが、スキルの選び方などを見ると熟練者がやっているとは思えない構成だったので、八光氏の「人が多い・光ってる練習をとりあえず押す」というスタイルと豪運が上手くマッチして奇跡的にこの2人が作られたという可能性はあります(とはいえウマおじ杯後の八光氏のウマ娘配信を見ると、レースの選び方などからどうしても「この人があのスズカさんとキタサンを……?」と思ってしまうのはあります)。

しかし、ウマおじ杯で最初から危惧されていた「スキップ育成等で作られた視聴者にとって思い入れの無いウマ娘が、思い入れのあるウマ娘を倒してしまう」という状況がしっかりと結果に出てしまったので、不正云々を抜きにしても場が白けていたのは間違いないでしょう。

第3戦は両チームのコーチであるニュイさんとゴエさんが参戦。結果は最も熟練者であるニュイさんが圧勝するという分かりきっていたものに。正直これも「思い入れの無いウマ娘が〜」に通じてしまうのですが、ニュイさん自身「(最もゲームに慣れていない)八光さんがどうなるか不安だったので手抜きは出来なかった」と判断してちゃんとした2人を投入するというしっかりとした理由があり、そもそもコーチ陣にランク制限を設けていなかったり、コーチ2人の着順ポイントを他のメンバーと同じ扱いにしていたり、コーチ入りのレースをエキシビジョン扱いにしなかったなどレギュレーションそのものに不備があったため、この件でニュイさんを責めることは出来ないでしょう。

そして総合ポイントは2戦目まで優勢だったペ・ロンチョをピカニュウがギリギリで差し切り勝利。なんだかんだで拮抗した勝負になったため、色々あったもののレース大会そのものは良い勝負だったということで幕を閉じることになりました。

が、問題が起きたのはレースの後。レース後に罰ゲームやらなにやらで話が盛り上がるのですが、そこで八光氏が大暴走。ペ・ロンチョに「72時間耐久配信をやれ」と言い出したり、恋さんのバクスイオー事件を「寝てても金貰えるんやろ?」と茶化したり、ピカニュウ3人で「ウイニングライブやるわ」など言いたい放題。

誰も求めていない72時間配信を何故かゴリ押しするわ、自分のとこのスタッフが無茶な企画を出したせいで起きた(しかも視聴者の善意でなんとかしてもらった)バクスイオー事件を軽率にネタにするわ、機材等々の問題でそう簡単に準備が出来ないVtuberを巻き込んでウイニングライブをしようとするわで現場はかなり嫌な空気に。不正疑惑の時にもググッと上がっていた低評価数がここで爆発し、約3000の高評価に対して約2000の低評価が入るという事態となりました。

(今のYoutubeは低評価数がチャンネル主のみに表示される仕様となっていますが、ブラウザに「Return YouTube Dislike」を入れることで表示されるようになります。ちなみに、記事執筆時点でウマおじ杯の配信動画は高評価が約4300、低評価が5300と低評価が上回る状況となっています)

飲み会

ウマおじ杯の終了後、前日に告知されていた飲み会配信(酒雑談)がスタートしました。ニュイさんは以前から「ウマおじさんたちに自分が知らない当時の競馬の深い話を聞きたい!」と言っていたため、同じくそういった話に興味がある視聴者のためにもと飲み会企画がセッティングされたのでしょう(育成スタート配信でもニュイさんは「飲み会したいですね〜」と話していた)。

ウマおじ杯がスタートする前から「むしろこっちが本番」と思っていた視聴者も多く、先程の八光氏の暴走もあり、ウマおじさんたちがウマ娘に関連するリアルタイムの競馬トークを期待する空気が高まっていました。が、この願いはまたしても八光氏にぶち壊されることとなります。

座席のセッティングで八光氏がセンター、そして何故かマイク音量が1人だけ大きめということもあり、この時点で何か嫌な雰囲気がした方も居たかもしれませんが、酒雑談はその予想通りの展開となっていきます。チャンネル主のニュイさんではなく八光氏がトークを仕切りだし、周囲のメンバーが競馬の話をしようとすると流れをぶった切り。そして自分が好きな馬券の話だけを推し進めるため、話はどんどんウマ娘と関係のない方向に。

周囲のメンバーは何度も軌道修正を試みるものの、その度に八光氏は自分の話したい流れに持っていってしまい、軌道修正を試みていたメンバーたちも諦め気味に。こうして約1時間の飲み会はウマ娘の話をほぼしないまま終了し、これだけのメンバーを集めておきながら深い競馬トークもウマ娘トークも無いただの飲み会で終わってしまうのでした。

本番と思われていた飲み会すらこの体たらくだったため、失望に失望を重ねた多くの視聴者は更に燃え上がりました。約3200の高評価に対し約2000の低評価が入り(現在は高評価が約5200と増えているものの低評価は変わらず2000超え)、「低評価3桁すら無い」と言われていたニュイさんの配信では記録的な低評価となってしまったのでした(ニュイさんだけでなくにじさんじとしても普通はあり得ない数字)。

ちょっと余談ですがここでYoutubeの低評価についてお話をさせてもらいます。ここ最近のYoutubeでは上述の通り「チャンネル主以外から低評価数が見えない」に加えて、「一定時間再生しないと低評価が反映されない」という仕様変更がされています。これはアンチや愉快犯が「見てないけど低評価押してやろ」と嫌がらせが出来ないように配慮された仕様変更で、これにより低評価数はより正確にユーザーのリアクションを反映するようになりました。

また、配信・動画の高評価や低評価というのは案外忘れられがちで、良くも悪くも視聴後に心に残るものが無ければ押さないボタンです(だからこそアップしてる側はしつこく高評価とチャンネル登録を勧める)。評価ボタンはワンタッチなのでコメントを残すよりは気軽なリアクションですが、日本人の気質を考えてもわざわざ自分のリアクションを相手に見える形で残していくというのはそれなりにハードルが高いものです。特に評価が低い配信・動画に関しては、わざわざ低評価ボタンを押す前に戻るボタン押して静かにサヨナラすることの方が多いでしょう。

なので、そんな低評価ボタンを数千人規模の人間が押すということは恐ろしい事態であり、その裏では低評価数の何倍もの人数が低評価ボタンを押すことすらなく去っていったということを示しています。それも、アンチや愉快犯ではない、楽しみに配信・動画を見に来た人たちが、です。このことが何よりも雄弁に企画の失敗を物語っています。

かくして、ウマおじ杯+酒雑談は八光氏の暴走により終了。元々八光氏は他のウマおじさん企画でも「誰それ?」「知らん」「興味ない」で各メンバーの競馬トークをぶった切り、数年間競馬番組のレギュラーを務めながらもロクに競馬知識がなく勉強をしている様子も見せず、興味を見せるのは馬券の話のみという姿勢を見せていましたが、編集が利かない生配信の舞台でそれが最悪の形で表れてしまいました。各メンバーも覆せない力関係があるのか八光氏の暴走を止められず、スタッフも台本やカンペで軌道修正を図ることもなかったのが痛かったですね。

それまでの八光氏は「空気は読めないし知識もないが、賑やかしのMCであれば価値がある」という評価が多かったものの、この日を境に視聴者の間で積もり積もっていた不満が爆発。中田氏の暴走も「そもそも雇用主があのスタッフを好きにさせてるのがおかしいだろ」と暴走の被害者から責任者として見られるようになり、中田氏とセットで「ウマおじさんには不要」という意見が増えていきました。

実際、八光氏は各企画で「視聴者の立場に立ってますよ」という態度を取りつつも、やっていることはウマ娘ファン・競馬ファンの神経を逆撫ですることばかりだったので、進行役すらまともにこなせないなら「なんのために居るのか」を通り越して「居ない方がマシ」になってしまうんですよね。お兄ちゃんや恋さんの個人配信がウケた今、このお二人は本格的に自身の存在意義を問われている状態です。

エピローグ

ウマおじ杯が終了し、地獄の一週間は終わりを迎えた……と思っていたんですが、なんとその続きがありました。

八ちゃんねるでアニメ1期の13話に関する動画がアップされた(撮影は育成スタート配信の前に行われています)のですが、その内容が13話のWDT(ウインタードリームトロフィー)の勝敗予想をするというものだったのです。

13話を既に見ている人なら知っての通り、WDTは決着が付かずに終了するレースです。「夢の第11レース」を元ネタとするWDTは名馬たちの勝敗を付けようというものではなく、特に1期中で怪我を負ったスズカさんを含め、作中で登場した様々なウマ娘を一緒に走らせて「こんなレースがあったらなぁ」と夢を見させるためのレースであり、決着を見せないこともそこからアプリの世界に繋げて「あなたにとっての一番のウマ娘を育てましょう!」というメッセージを伝えていると思われます。

そんなレースで勝ち負けにピントを合わせること自体が微妙なところで、しかもレース後に「誰が勝つと思います?」ならまだ単なる妄想として楽しめるのに、レース前に予想をやってしまったらテーマとなる“夢”の部分を差し置いて「決着付かないんかい!?」が感想として先に来てしまう恐れもあります。総じて「分かってねぇなぁ」と言わざるを得ない企画でしょう。

ウマおじ杯+酒雑談が炎上のピークと思われていたのも束の間、ウマ娘のアニメファンも大ブーイングのこの動画が投稿されたことで炎上は更にヒートアップ。動画は1日が経過した時点で高評価約1500、低評価7500という凄まじい数字を記録(記事執筆時点で高評価約1600、低評価約8500)し、「これ以上底はないだろう」という視聴者の予想の斜め下をぶち抜いたのです。

ウマおじ杯までは主に否定的なリアクションが同人速報の記事コメント欄やニコニコ大百科の記事コメント欄で行われていましたが、この件からはツイッターや動画のコメント欄など表立った場所でも否定的なリアクションが爆発的に増え、「ウマおじさん界隈での炎上」から「ウマ娘界隈での炎上」にランクアップしてしまった感があります。これまでにも散々致命的な悪手を打ち続けてきましたが、動画の圧倒的な評価比率を見てもこれがコンテンツにとって最後のトドメと言って差し支えないでしょうね。

その後、八ちゃんねるでは5万人に迫ろうとしていたチャンネル登録者数が減少、アップする配信・動画は尽く低評価の嵐と苦境に。対して、ウマおじ杯終了後もウマ娘配信を行っているお兄ちゃんと恋さんは、変わらずの楽しい企画でウマおじさんから心が離れていたファンの心をガッチリとキープ。着実にウマおじさん離れが進んでおり、八光氏以外の個人チャンネルへの移行が進んでいます。

3人の中ではたけしさんだけが出遅れている状況で、自分の裁量でウマ娘配信ができる環境を持たないことから今のところ炎上を利用した立ち回りができていません。今回の炎上で最も割を食ったのがたけしさんですし、辛い思いをした分これからは美味しい思いをしてほしいのですが、今は見守るしかありませんね。遅れてきた最終兵器、ツルツルタケシに期待しましょう。

(追記:たけしさんもいい馬見つけ旅でメインストーリー配信が決定!やったー!)

というわけで、感情のジェットコースターと化した一週間で嫌な気持ちもいっぱい味わいましたが(ワクチン接種の副反応もあって本当に辛かったよ)、怪我の功名でお兄ちゃん・恋さんという素晴らしいウマ娘配信者が誕生した今は「ウマおじさん」というコンテンツにも見切りがつきました。今後は3人とゴエさんニュイさんを応援できればそれでいいですね(特に良いところなしのニュイさんは、今後3人と個別でコラボできたらいいですね)。

今までクイズと同時視聴で楽しませてくれたウマおじさんというコンテンツ、混乱する現場で努力してくれたたけしさん・恋さん・お兄ちゃん、投げっぱなしの状態でもコーチとして頑張ってくれたゴエさん、期待していたコラボが失敗した上に低評価爆撃まで食らってしまったニュイさん、そしてこの炎上を見守り続けた全ての仲間たちにありがとうとお疲れ様を言わせていただきます。じゃあな、ウマおじさん!

参考資料?

・同人速報

【ウマ娘】ウマおじさん、ゲームOPや育成ストーリーをスキップしてスタッフへの不満が出る(まとめブログが炎上事件の避難所及び、配信の実況板になるという非常に珍しい事態に)

【ウマおじさん】作家の人が一部で炎上するほど評判悪いのなんで?(上の記事へのコメント数がコメント上限の15000コメに迫る勢いだったので、実質2スレ目とも呼べる記事が作られるというこれまた珍しい事態)

なんと、上の記事が上限の15000コメントに到達し、PCからだとコメントが見えなくなるというオチに。まとめブログのコメント欄で15000コメを消化しつくすって、そんなことこれまでの歴史でいくつ例があるのでしょうか……

・ニコニコ大百科

ウマおじさん配信運営炎上騒動(ウマおじ杯以前の件についても細かくまとめられています)

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-ウマ娘, 雑記

執筆者:


  1. ぽせうす より:

    いや読み応えのある壮大な分量の記事でした

    前回の記事から事態が二転三転したりして
    あの生放送からウマおじさんそれ自体の推移が
    こんな一大コンテンツになっていしまっている事実に驚愕しております

    ただ今回の一連の騒動でウマ娘と競走馬に対する各出演者や作家のスタンスが
    はっきりと浮き彫りになった事が一番の収穫なのかなと自分は思っています
    ただそこに至るまでにあまりにも色々ありすぎて視聴者的にも
    しんどい事実が多かった部分も否めません

    しかも現在進行形でまだ全然事態が収まっていないというのが
    本当にどういう事なんだと驚愕の毎日です

    そして自分としてはあの方のスタンスが想像以上にノイズなのが
    あの生放送ではっきりと明確になったので自分としては
    八ちゃんねるでの二期同時視聴には心置きなく別れを告げられそうです

    今後は各々のチャンネルで視聴者の求めていた需要を満たす放送をして頂いてる
    御三方には感謝と同時に良い形で末永く楽しめたらいいなと思った次第です

    またしても長文失礼しました

    • 麻乃ヨルダ より:

      >>ぽせうすさん

      コメントありがとうございます。不快なものを無理して見る必要は無いですからね、御三方の楽しい配信で心を癒やしていきましょう!

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