GTA 3Dユニバース車図鑑「kuruma」

恐ろしいまでに普通の車。スピードも普通。操作性も普通。乗り心地も普通。後輪のトラクションが高いため停止性能は優れている。

（LCSの攻略本）

GTA 3Dユニバースに登場する「kuruma」を紹介していきます。

車両データ

GTA3

名称：Kuruma
分類：Richfamily
駆動方式：FF
乗車定員：4人
重量：1,500 kg
最高速度：180 km/h
加速：17 m/s2

モデル車の考察

GTA3

モデルはクライスラー セブリング（第2世代）のセダンだと思われます。リア周りなどは同社の300Mの要素も含まれているように見られ、クライスラーのミドルクラスセダンをイメージしてデザインされていると考えられます。

名前は日本語の「車」というあまりにもド直球なネーミングですが、モデルには日本車要素は見られません。リバティーシティ・ストーリーズでは日本車っぽいデザインになり、GTA5では完全に日本車のデザインとなったため、結果的にシリーズ初登場となったこの車両が一番ネーミングとデザインが噛み合わない1台となってしまいました。

派生バージョンとして、覆面パトカー仕様のFBI Carが存在します。見かけは黒塗りされただけのKurumaですが、かなり改造されているようでスポーツカー並みの性能を誇ります。

GTA3の開発中、この車両は「Sentinal」の名前で登録されていました（Sentinelじゃないよ）。また、内部データでは「Intrepid」の名前が付けられていましたが、この時のデザインはダッジ イントレピッドの第2世代（カナダではクライスラー イントレピッドの名で販売）を思わせるもので、製品版となるまでに名前やデザインの変更はあったものの、ベータ版の時点で大まかな部分は固まっていたのが伺えます。

（GTA3 Beta版のSentinal。Kurumaよりもシャープなデザイン）

HDユニバースではGTA5にてクルマが復活。三菱 ランサー エボリューションⅩをモデルとするデザインになり、3Dユニバース時代の「4ドアセダンの大衆車」的な雰囲気から「4ドアセダンのスポーツカー」に変化しました。この車両はモデルの再現度が非常に高いだけでなく、特別仕様の装甲バージョンは登場から数年経った今も銃撃耐性の高さとコスパの良さで最高クラスの戦闘車両に君臨しており、ゲームを代表する日本車となっています。

（GTA5のクルマ。日本のスポーツカーを代表する1台となって登場）

余談ですが、GTAと同じロックスターが開発したゲーム「Manhunt2」でもこの車が登場しています。GTA3を知る人は「おっ」と気づいたかもしれませんね。

（Manhunt2のKuruma。グリルもあってより現実味のあるデザインに。っていうかGTA3のKurumaはフロントに空気を取り込むところが全く見当たらないんですが大丈夫なんでしょうか）

走行性能

GTA3

今作ではゲームのオープニングで乗ることになる車両であり、全てのプレイヤーの初ドライブを担当する重要な役割を任されている1台です（余談ですが、このオープニングで登場するKurumaはここでしか登場しない特別なカラーのレア車となっています）。

そんな役割と「KURUMA」の名前から伝わる通り、性能は極めて平均的。FF駆動から来る若干のアンダーステアやサスペンションの硬さは感じますが、基本的に乗りやすく初心者向けの車両として役割通りの仕事をこなしてくれます。4人乗りなこともありミッションでも使いやすいですね。

出現場所は3つの島全域で、ポートランドのみ運転中のものは野良湧きせず駐車されているものだけが出現するようになっていますが、ストートン島とショアサイド・ベイルでは運転中のものをよく見かけるポピュラーな乗り物となっています。

駐車スポットはポートランドだとHEAD RADIOスタジオ（ヘップバーン・ハイツ）、グリーシー・ジョーズ・ダイナー（キャラハン・ポイント）、ポートランド・ドック（ポートランド・ハーバー）、マーマズ・レストラン（セント・マークス）、イージー・クレジット・オート（ハーウッド）、ストートン島ではリバティー・ツリー（ベッド・フォード・ポイント）、ショアサイド・ベイルではアパート（ウィチタ・ガーデン）などとなっています。

車の輸出入ではショアサイド・ベイルで必要になります。上記の通り色んなところで見る車なので入手は容易いでしょう。

感想

GTA3の初プレイ時、この車両の名前を二度見した覚えがあります笑。日本人にとっては衝撃的な名前ですよね。英語圏の人からしたら「Car」という名前の車両が出てくるようなもんだと思いますが、一体どんな流れでこの名前が付けられたんでしょうか。開発中の名前を見てもKurumaなんてネーミングには辿り着かなそうですが……

見た目も性能もフツーな車両ですが、名前のインパクトで多くのプレイヤーの記憶に残る車両となれたのは良かったかもしれません。ゲームのオープニングで必ず乗る車両とはいえ、4ドアセダンの大衆車なんて大して印象に残りませんからね。そんな車両がGTAの歴史に残る1台となれたのも、独特なネーミングセンスのお陰でしょうね。

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