「最も快適な逃走車両・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた頼もしい4ドアセダンで、ロスサントスに実用性を呼び戻しましょう。なぜならば、強盗においてシャンパンをこぼさずに済むことは非常に重要だからです。南サンアンドレアススーパーオートで好評発売中。
（ロード画面での解説）
SUVやセダンなんて、あなたにはふさわしくありません。「実用的」、「経済的」などという言葉に耳を貸す必要はありません。あなたはパフォーマンス至上主義者であり、上級市民なのです。家庭を持ってしまったことを、毎日、細胞レベルで後悔するような人種です。そんなあなたは、もうラインハートのオーナーです。まだ気づいていないだけなのです。
（Southern San Andreas Super Autosでの解説）
「犯罪事業」アップデートで追加されたラインハート。居住性と速さを両立させたいなら、スポーツワゴンを選ぶ他ありません。母親となった妻を説得できる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー：ウーバーマフト（Übermacht）
名称：ラインハート（Rhinehart）
分類：セダン
駆動方式：AWD
乗車定員：4人
購入価格：$1,598,000
モデル車の考察
モデルはBMW 3シリーズ ツーリング（G21型）ですかね。第7世代の3シリーズには4ドアセダンのG20、ステーションワゴンのG21が用意されていて、そのG21をモデルにしたと思われます。
名前的な繋がりはないですが、今作ではBMW M3シリーズをモデルにした車でセンチネルシリーズが登場しているので、このラインハートはセンチネルのワゴン版、あるいはセンチネルの新型のワゴン版のような立ち位置なのかもしれません。
これまでセンチネル、オラクル、ザイオン、サイファーと映画「マトリックス」から名前を取ってきたウーバーマフト車ですが、ラインハートもメタ・コーテックス社の幹部でネオの上司だった人物から取られた名前ではないかと思われます。ただ、マトリックスのラインハートの名前は「Rhineheart」という綴りなのに対し、この車は「Rhinehart」。この違いが意図したものなのか、単にスペルミスなのかは分かりません（ロックスターだからなぁ）。
走行性能
セダンカテゴリーでトップクラスの性能です。何か飛び抜けた部分を持っているわけではありませんが、全体的にソツがない走りという感じです。
加速性能はまずまず。初速は重たさがあるのかそれほど速くないですが、中速域からグイグイと車体を引っ張るように加速していきます。トラクション性能は高く、急坂などでも全く苦にせず進んでくれますね。最高速はセダンカテゴリーでトップクラス。
ハンドリング面はステーションワゴンということもあってか若干重ためで、操作に対してゆったりと反応を見せます。ハンドリング特性は弱アンダー気味で、アクセルオンでアンダー、アクセルオフで弱オーバーになるので操りやすいです。全体的に安定感があるものの、難点としてはブレーキがちょっと弱め。低中速域ではそれほど気にならないんですが、高速域から速度を落とす際は思ったより制動距離が必要になるのでスポーツ走行時は要注意。
また、サスペンションを変えて車高をガッツリ下げるとタイヤの切れ角が制限されるのか、アンダー傾向が強まります。元々アンダーステア傾向がある車なのでこの状態だと結構曲がりにくくなってしまいます。スタンス系のカスタムをする時は少し気を付けたいですね。
カスタマイズ
スポーツカーっぽいパーツが大半で、ちょこちょこファミリーカーっぽいパーツもあるという感じのラインナップです。もうちょっとファミリーカー的なパーツも欲しかった気はしますが、凡そこの車のイメージに合ったパーツが用意されているのではないでしょうか。
エアロ類は純正にチョイ足しするものと、ゴツいチューニングカー的なものが用意されています。フロントバンパーのスプリッターなんかはこの車のフロントマスクによく似合っていてかなり好印象。ボンネットもシンプルめなパーツがさり気なく効いていて、純正の雰囲気を活かしてくれるのが良いですね。
グリルは上のグリルにBMWっぽく縦線を入れられるのと、下のグリルからインタークーラーを覗かせるものが用意されています。中でもロゴが付くものがちょっとしたオシャレ感を出していて良いですね。
ルーフの項目ではルーフをカーボンにしたり、ルーフスクープなどのパーツを付けたり、ルーフボックスやサーフボードを乗っけたりと色々。贅沢を言えばルーフラックなど街乗りっぽいパーツがもう少し種類多めにあるとよかったですが、十分と言えば十分でしょう。
スポイラーの項目は小さめのリップスポイラーが多めですが、バカでかいGTウイングも2種類用意されています。かなり極端というか、中間に少し大き目のリアスポイラーなんかも欲しかったです。
シャーシの項目ではバケットシート、ロールケージ、ドア、ハンドルが一体化したパーツが用意されています。近年の車両はそれぞれのパーツを個別で弄れるパターンが基本でしたが、チューニングの度合いによってそれらのパーツがセットで変化するというのも分かりやすくていいですね。
サスペンションの変更による車高の変化は大きめで、かなりしっかりと車高を落とすことができます。ここまで車高を落とせるならもう少しキャンバー角がつけられてもよかったかもしれませんね。
ボディーペイントはシンプルなストライプが2種類に、残りは全てガッツリとペイントされた企業ペイント。どれもオシャレで気合が入ったデザインなので選んでいて楽しいですね。しかし、半分くらいのペイントで白が大きく使われているのがちょっと気になったり。別に問題があるわけじゃないんですけど、色選びのバリエーションが、ね？
感想
この車の情報が出た当時は「ウーバーマフトのワゴン？ふーん」くらいの気持ちだったんですが、カスタムしてみたら中々に楽しく気に入ってしまいました。ファミリーカーっぽく、スポーツカーっぽく、ラリーカーっぽくも出来るし、車高をガッツリ下げてスタンス風にすることもできて幅が広いです。ただ、パーツのラインナップがちょっとずつ物足りないところもあったりするので、このゲームらしく広く浅くといったカスタマイズ性ですね。
性能面はセダンカテゴリーでトップクラスとはいえ、車全体で見れば平均レベルのスポーツカーといった感じなので、まぁワゴン車ならこんなものかなと思います。値段的にも、カスタマイズが楽しめるならこの性能でも十分納得できると思います。ワゴン好きならチェックして損は無しです。
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