GTA5で登場するスペシャルキャラクターたちについて紹介していきます。
目次
スペシャルキャラクターとは
オフラインで州の各地にいる特別なキャラクターです。彼らと出会うとディレクターモードのキャラクターに追加されます。
GTA4ではソープボクサー(Soapboxer:街頭演説者)と呼ばれる特殊なNPCが居ました。この頃は説教者と陰謀論者の2パターンが存在する名無しのキャラクターでしたが、今作からは名有りのキャラクターとして新たに登場。バリエーションも説教者と陰謀論者だけでなく、退役軍人やコスプレイヤーなど様々な人物が街で自分の人生を語っています。彼らへの反応は3人の主人公でそれぞれ違うので、各主人公がどんな反応を見せるのかをチェックするのも楽しいです。
スペシャルキャラクター
アンディ・ムーン
ベスプッチのコルテス・ストリートにあるカフェ、「Hit the Nut!」の前で陰謀論を語っている男性。
見た目からしても明らかにヒッピーで、話している内容は意味不明。ただ、UFOと宇宙人っぽい話も中にはありますし、トレバーで話しかけると利他主義のカルト教団についても語りますし、完全なトンチキではなく真実も中にはあるというのがこのゲームの陰謀論者らしいところ。狂っているのは彼ではなく、GTA世界そのものなのです。
なお、オフラインのミッション「再会の家族」ではトレイシーが「この世の終わりとか言ってるあのヒッピー」と話していますが、これは宇宙船のパーツを集めているオメガか、このアンディのことを指していると思われます(オメガは基本サンディ海岸に居るでしょうし、ロスサントス市内にいて出会いやすいアンディ説が濃厚ですね)。つまり、アマンダはオメガかアンディと寝たことがあると……トレイシーもそうですが、デサンタ家の女は節操が無さ過ぎる。
ベイガー
ロックフォード・ヒルズのイーストボーン・ウェイ、ポートラ・ドライブで説教をしている男性。
水色のシャツをしている時点でお察しですが、彼はイプシロン・プログラムの信者です。「恐竜は存在しない」「地球の年齢は157歳」「精子は進化論を信じさせるための偽り」などとかなり刺激的な理論を展開しています。
ちなみに、マイケルで彼に会いにいくとミッションの進行度に関係なく(金を持ち逃げしてクリス・フォルマージュに怒られていても)「学びを怠るな、兄弟なる兄弟」と言われ、マイケルは「キフロム」と返します。完全にイプシロン信者のあしらい方を身に着けているマイケル。
ビル・バインダー
パレト・ベイのスーパーマーケット「Willie’s」の前でビジネス論を語っている男性。
この国に未来はなく、今後経済が崩壊していくのは間違いないため、生き残るために自分のWebサイトにアクセスして投資を行えと話します。つまり詐欺師です。不安を煽り、自分が成功者であるとアピールし、あの手この手で金を引き出そうとしているわけですね。
彼のWebサイト(www.iwillserviveitall.com)には実際にゲーム内でアクセスでき、3人の主人公は「Binder New World Wealth System」というピラミッドスキーム(ねずみ講)に1万ドルの投資が行なえます。これによりサイトで自身の投資ポートフォリオ(人民元やエジプトポンドなど各国の通貨を購入している様子)が見られるようになりますが、そのお金を現金化しようとするとなんやかんや理由をつけて引き出せないようになっています。なので1万ドルはサヨウナラ。
ブリッターでも自身のサイトを宣伝している彼ですが、彼の見た目と名前からして投資家のジム・クレイマー氏をモデルにしているようです。テレビ番組のコメンテーターやラジオ番組のパーソナリティーも務めていた人物らしいですね。
クリントン
サンディ海岸のアルマジロ・アベニューにある家の前で騒いでいる男性。
どうやら退役軍人のようで、自身が経験した戦争の悲惨さを情緒豊かに語っています。明らかにPTSDを負っている上に戦争犯罪で起訴もされているらしく、戦争に参加した人間の苦しみが伝わってきます。退役軍人というキャラクター、特徴的なバンダナ、ナイフを咥えて戦闘員を大量に殺したという話からして、ランボーのオマージュだと思われます。
そして、クリントンという名前にこの顔と声からするとフランクリンと関係がありそうな人物ですが、フランクリンはそれっぽい反応を示したりはしません。遠縁の親戚というわけでもないんでしょうか。ちなみに、ご近所さんであるトレバーは彼のことを知っているのか、「イカれたじいさん」と語っています。
ゾンビ(グラハム)
ダウンタウン・バインウッドのアルタ・ストリートにある土産物店「Fashion Vinewood」の近くでゾンビのコスプレをしている男性。
観光地であるバインウッドで、作中の映画「バインウッド・ゾンビ」のゾンビに扮した格好をしていて、1回10ドルで写真撮影を許可するというビジネスを行っています。
彼は大学を卒業したばかりのようで、大学で法律ではなく哲学を専攻したことで今こんなことをしているんだと告白しています。進路で後悔して、卒業後に学んだこととは全く関係のないコスプレで稼いでいるというなんとも胸が痛い話です。彼はブリッター(@graham_blues4life)でも呟いていますが、自分の人生への絶望感が見て取れます。
なお、彼がここで仕事をしていると母親から電話が掛かってきて、ゾンビのふりを止めて普通に喋りだします。シュール。
マイケルで話しかけると、彼の心理的問題がアマンダを思い出させるとコメントし、トレバーで話しかけると“事故”で無くなった嫌いな兄弟ライアンを思い出させるとコメントします。また、トレバーは彼がコスプレイヤーだと気付くまで、その肉の味を問いかけます。逃げて〜!
余談ですが、ジミーと結託してマイケルに動物用麻酔を盛ったバーガーショットの店員アーロンは、ライフインベーダーのアイコンにゾンビの画像を使っています。お金を出してグラハムの写真を撮ったのか、それとも単にゾンビの画像を流用しているだけなのかは分かりません。
グリフ
グランド・セノーラ砂漠のルート68にあるRVショップの前で訴えを起こしている男性。
ロガービールのシャツにアメリカ国旗カラーのジャケット、昔の貴族のようなカツラという出で立ちで、移民排斥の訴えを起こしています。彼の持つプラカードには「THIS IS THE LAND OF OPPERTUNETY GET OUT!(ここはチャンスのある地だ、出て行け!)」という文字が書かれており、移民がアメリカ人から仕事を奪うのが我慢ならないようです。ちなみに、彼の祖父母はノルウェー・アイルランド・ウクライナからアメリカにやってきた移民のようです。なんなんだコイツ。
トレバーで話しかけて「カナダ人はどう思う?」と質問すると、彼曰くメキシコ人よりもカナダ人の方が最悪らしいです。トレバーの機嫌が悪かったらその場で食われてるぞマジで。
インポマン
ウェスト・バインウッドのハードコア・コミックストア前でインポマンのコスプレをしている男性。
彼の本業は俳優で、宣伝会社に雇われてインポマンの格好をしながらこの書店で客引きをしているそうです。本人は「シェイクスピアのハムレットを演じたいのに」と言っているように、硬派な役者を目指していたようで、かなりヤケクソ気味にインポマンの仕事をしています。下積み生活は大変です。
ゲーム内のニュースでは、インポマンのコスプレイヤーとザ・コマンダーのコスプレイヤーが殴り合いのケンカをしたとのニュースが報じられていますが、その時のコスプレイヤーがここに居る彼かどうかは分かりません。以下、ニュース記事の引用です。
コスプレイヤーが大暴れ!/LS24、アニー・フロスト
バインウッド大通りの伝説的映画館オリエンタルの外で、2人のコスプレイヤーによるケンカが発生した。コスチュームに身を包んだ2人の男のうち、ひとりがリベラルなスーパーヒーロー、インポマンに、もうひとりは長年人気のスペースショー「宇宙戦隊リパブリカン」の登場人物、ザ・コマンダーに扮していた。
ケンカの原因が、お互いのキャラクターの政治的立場を深刻に捉えすぎてしまった事にあるのは明らかだ。一日中お互いの悪口を言い合い、新移民法や贈賄行為、戦争挑発に関して罵りあった末、突如ザ・コマンダーがインポマンに一発ぶちかまして、殴り合いに発展した。野次馬の大半は静止に入るでも、加勢するでもなく、スマートフォンでケンカを録画していた。
この一件を受けて、警察当局はヒーローごっこの取り締まりを強化する事を約束した。ロスサントス市警のスポークスマン、リー・ウィットレスは「人々はおとぎ話を本気にするのはやめて、大量破壊兵器といったような現実の出来事に目を向け始めるべきだ」と語った。
ニュースの内容によるとキャラクターに入れ込みすぎてしまったが故の事件っぽいので、インポマンに一切の愛着が無さそうな彼がやった事件ではないような気がします。そもそもそんな事してたらクビになりそうだし。もしかして、前任者がこの暴力沙汰でクビになって彼が後任についた、みたいな流れだったりする?
インポマン愛好家のトレバーは彼にウキウキで話しかけますが、彼からの返事は当然しょんぼりとしたもの。それに対してトレバーは何か反応をするかなと思いましたが、特に何も言いませんでした。失望したのか、彼の境遇を察してあげたのか。インポマンには優しいトレバー。
オンラインではインポマンのフィギュアを100個集めることで、このコミックストアでインポマンのコスチュームが貰える収集イベントが登場しました。彼の代わりにインポマンとなって街を飛び回りましょう。
ジェーン
バートンにあるロックフォード・ヒルズ シティホールで説教をしている女性。
話を聞いていれば分かるように、彼女は自己啓発セミナー「山の子どもたちプログラム」の信者です。「カルトでも宗教でもありません」と言っていますが、疑いようのないカルトです。彼女自身は本気でカルトではないと思っているかもしれませんが……
彼女の服装は出会う時間帯によって異なり、白とピンクのブラウスに、ジーパンとブーツ・スーツパンツとローファー・ショートパンツとサンダルをその時々で着こなしています。宗教にドハマリしていても女の子です。
フランクリンで話しかけると、彼女を皮肉ろうとするも「あざ笑うのは簡単ですが、心のどこかでやってみるべきだと思っていますね。あの娘はかわいいし、幸せそうだと」と返されてしまいます。実際、3人の主人公でフランクリンのみ山の子どもたちプログラムからメールが届き、ウェブサイトにアクセスして4段階のプログラムを受けることができます。
フランクリンの実家近くには山の子どもたちプログラムの教会もありますし、フランクリンは信者たちをバカにしつつもちょっぴり好奇心があったようです。余談ですが、カルト宗教に対して「論破してやろう」みたいな気持ちで近づいた人間ほど、絆されてコロッと入信してしまうものだそうです。カルト宗教にはそもそも近づかないのが一番!
ジェシー
デル・ペロ・ピアーで意味不明な話をしている男性。
見た目からして一目瞭然ですが、彼はイエス・キリストのパロディーです。しかし、彼自身が自分をキリストだと思ってなりきっているのか、単におかしなヤク中がキリストっぽい格好をしていただけなのかは分かりません(後述の話からすると多分前者)。彼の言うパパとは一体何者なのか。
彼を何かしらの手段でノックアウトすると、キリストが磔にされた時のような顔をしてダウンします。どんな倒し方をしてもその顔になるのがシュール。彼がイエスの演技をしているとしたら、死ぬような目に遭っても演技を止めない見上げた役者根性です笑。
オフラインのミッション「再会の家族」では、ジミーが「ベスプッチ・ビーチで自分をイエスだと思っている男」と、ジェシーと思わしき人間のことを話題に出します。つまり、アマンダは彼とも寝たことがあると。本当に男なら誰でもいいのね……
マニ
アルタのメキシコ料理店が立ち並ぶ広場で騒いでいる男性。
彼は俳優のようですが、メキシコ人であるという理由でステレオタイプな扱いを受けていると不満をぶちまけています。歌や踊りが出来ないのにマリアッチの格好をしているのも、自身の扱いを皮肉っているのでしょう。
ひたすらにアメリカへ怒りをぶつける彼は、マイケルとフランクリンで話しかけるとスペイン語が分からないのを良いことに好き放題喋り倒します。しかし、トレバーの場合はスペイン語が分かるため、トレバーに恐れ慄いて跪きます。トレバーじゃなくてもスペイン語圏の人々が集まりそうな場所なんだから、こんなところでスペイン語を喋り倒すのは止めた方がいいのでは。
パメラ・ドレイク
ダウンタウン・バインウッドのメテオ・ストリートにあるフォン・クラステンバーグ ホテルの前で自身をアピールしている女性。
かつてはウォーク・オブ・フェイムに名前が刻まれるほどのスター女優だったものの、現在は落ちぶれてしまった様子。割れたままのサングラスと黒いドレスは、スターだった頃の思い出の品なのでしょう。
現在はバインウッドのホテルの前で過去の出演作について話したり、当時の映画界で枕営業をして役を勝ち取ったことを赤裸々に語ったりしています。映画界に興味がある人間なら耳を傾けたくなるような話に思えますが、それでも彼女の周りに人が居ないのは、それ以上に彼女がイカれた老婆に見えるからでしょうか。彼女は映画界にカムバックをしたいようでブリッターでもつぶやきを行っていますが、成果が出る日は来るのでしょうか。
彼女の話を聞いていると、数々の映画作品の名前が出てきます(「ニカラグア(秘書役)」、「巴里の娼婦」、「証券取引所との戦い」、「空しき勝利」、「売春宿の覗き魔(商売女役)」、「ナポリのネルソン」)。映画大好きのマイケルは当然彼女のことを知っているようで、彼女と合うなりソロモンとやったように映画のセリフでやり取りをします。もしかしたらマイケルとの繋がりで映画界に復活できるかも?しかし、彼女はソロモンとも寝たことがあるようなので、ソロモンはちょっと気まずいかもしれません笑。
トレバーで話しかけると、トレバーは彼女に「カワイコちゃん」と囁きます。トレバーの守備範囲はどこまで広がっているのか。
ジェローム
ランチョのカーソン・アベニューにある酒屋前で説教をしている男性。会話は不可能。
ひたすらにお前たちの人間の人生が如何に惨めなものであるかを力強く説いた後、楽園に行くためには俺に殴られろと語るめちゃくちゃな人物です。なお、彼の話だとこの理論は東の地(リバティーシティ?)に居る兄弟に教わったらしいので、これはGTA4で登場した司祭(ソープボクサー)のことだと思います。そしてGTA4での司祭は歩行者に「サンアンドレアスに帰れ!」と言われています。どうしようもない教えですね。
酒屋周辺は溜まり場になっているので、彼の周りにはよく人が集まっています。しかし、人々が彼の話を聞いているのかは分かりません。それにしても、バゴスの縄張りでこんな教えを説けるのはすごいですね。バゴスの関係者なのか、バゴスも彼に触れたくないのか……
マイム
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— 麻乃ヨルダ (@yolda2s) October 24, 2022
デル・ペロのプロスペリティ・ストリート・プロムナードでパントマイムをしている男性。会話は不可能。
見た目通り、パントマイムをしている大道芸人です。コミュニケーションは不可能なので、やっていることはベスプッチビーチの銅像パントマイマーと似ているように思えるのですが、レーダー上では他のスペシャルキャラクターのように水色のマーカーが表示されるため、扱いはスペシャルキャラクターのようです。
余談ですが、彼は他のNPCと比べて体力が多めなので、殴り倒すには通常より多くの打撃を食らわせる必要があります。やはり身体が資本なだけあって鍛えられているようです(そういう問題?)。
ジェスコ・ホワイト
北アラモ海にある埠頭でダンスを踊っている男性。会話は不可能で、ディレクターモードのキャラクターにも追加されません。
彼は他のスペシャルキャラクターとは違い、何かを喋ることはなくひたすらに音楽に合わせてタップダンスをし続けます。曲はOzark Mountain Daredevilsの「If You Wanna Get to Heaven」。Rebel Radioで流れる曲ですね。
実はこの人、ラズロウと同じ実在する人物です。「The Dancing Outlaw/Hillbilly」としても知られているアーティストで、Rebel RadioではDJも務めています。実在の人物を田舎の辺鄙な場所で踊らせ続けるという、イースターエッグ的な扱いですね。
止まった時の中で動ける、だと……!? #PS4sharehttps://t.co/tBtC4et9Zd pic.twitter.com/LAcEf9KOir
— 麻乃ヨルダ (@yolda2s) October 23, 2022
ちなみにですが、彼のダンスモーションはスローモーションの影響を受けません。武器ホイールを出したり、特殊スキルを使って世界がスローモーションになっても、彼だけは通常の速度で動き続けます。能力者か!?
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