アメリカンドリームを叶えるのに必要なのは、真っ白な犯罪歴とポケットいっぱいのお楽しみだけ… そんな時代が生んだ、究極のラグジュアリークーペです。 時代は変わっても、ビジネスを成功させる秘訣は、固い握手と、90秒で境界を越えるマッスルカーにあるのです。
(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「ロスサントス・ドラッグウォーズ」アップデートで追加されたタホマクーペ。誰もがギャングスタに憧れたあの時代が蘇ります。カラーギャングの黄金期を思い出させる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:デクラス(Declasse)
名称:タホマクーペ(Tahoma Coupe)
分類:マッスルカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,500,000
モデル車の考察
モデルは第3世代のシボレー モンテカルロですかね。ヘッドライトは第2世代のシボレー カプリスっぽく、テールライトは第7世代のポンティアック ボンネビルらしい要素が見受けられます。
過去作ではサンアンドレアスで第4世代のシボレー モンテカルロを4ドアにしたような車がTahomaの名前で登場していました。デザイン的にはそれほど目立つ存在ではないですが、バラスのギャングカーとして設定されていて見る機会も多く、印象に残っている人は結構居ると思います。たまにハイドロが付いていたり、魅力値がスポーツカーと同等クラスに高かったのも印象的です。
(SAのTahoma。地味なんだけど印象的という車)
今作で登場したこの車も世代は違えど同じモンテカルロがモデルで、タホマの名を冠していることから復刻車的な立ち位置なのが分かります。ちなみに、サンアンドレアスのTahomaと区別するようにこの車には「クーペ」と付いていますが、モデルのモンテカルロは各世代を通じて2ドアクーペが基本でした。モデル基準で考えるとクーペが基本なのにわざわざ名前にクーペと付いているのは変ですが、GTA世界では4ドアのタホマが基本で2ドアクーペが特殊なのかもしれません。
この車が実装されたのは2022年12月16日で、そこから3日間は先月行われた強盗チャレンジのプレゼントということで無料で購入することができました。Newswiresでの「ロスサントス・ドラッグウォーズ」の第一報にも出てきた車なので、この車の情報が出てきた時は盛り上がりましたね。
走行性能
安定した走りの旧車マッスルカーです。性能自体は速くもなく遅くもなくといった感じですが、乗りやすいので同程度の性能の車と比べればタイムが出やすいでしょう。
加速性能はまずまずで、迫力のあるエンジン音で気分を高揚させつつ、実際は穏やかなスピードで加速していきます。最高速はマッスルカーカテゴリーの平均クラスで、こちらも可もなく不可もなくという感じ。
ハンドリングは見た目の印象に反して軽い操作感が特徴的。レスポンス良く動いてくれますね。純正サスペンションだと車高が高く重心が高いせいかアンダーもオーバーも出やすいですが、車高を落とすと浮ついた動きが抑えられます。ブレーキの効きはまずまず。
カスタマイズ
元々の落ち着いた雰囲気を活かすパーツと、マッスルカーらしくド派手に決めるパーツが用意されていて、カスタム次第で極端に雰囲気を変えることができます。
バンパー類は純正と似たようなデザインのものが黒塗りとクロームカラーで2種類ほど用意されています。バンパーとは別にフロントスプリッターも用意されていて、こちらも黒・クローム・サブカラーの差分で1種類用意されています。十分といえば十分ですが、もう少し種類が欲しかったかもしれません。
ボンネットはマッスルカーらしく中央が盛り上がっていたり、巨大なバグキャッチャーが飛び出しているものなど。ミラーはクラシカルな丸形や長方形の洒落たミラーが用意されています。
ルーフは結構凝っていて、ルーフラックを装備し、荷物やサーフボードを置けるものなどファミリーカーっぽいパーツが多く用意されています。また、大きめのサンルーフを装備することも可能。
サスペンションの変更による車高の下げ幅は大きく、スポーツまでは1段階ずつ下がっていき、コンペにすると一気にシャコタンになってキャンバー角もガッツリつきます。この辺はカスタムの方向性次第で。
ボディーペイントは2本線のストライプ、ファイヤーパターン、ローライダー的なピンストライプなど、如何にもアメ車なラインナップとなっています。折角なら他のカスタムパーツにもローライダーを意識したものが欲しかったですね。
感想
モデルの雰囲気がよく再現された車ですね。まぁ良い車だと思いますが、これといって特別評価できる部分が有るわけでもないので、なんともコメントに困る車ではあります笑。値段は高めだし、走りもモデル通りに古いわけでもなければ高性能なわけでもないし、ローライダーっぽいカスタムもほしかったし……でも、それらの点も欠点と言い切るほどのもんでもないし。そんなわけで、デザインやモデルが気に入っている人でないとちょっとハマりづらい車かもしれませんね。
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