自分が見た中で「これは面白い!」と感じた動画(YouTubeでもニコニコでも)を紹介するコーナーです。今回は「バカゲーと見せかけ奥が深すぎるエイプリルエクゾディア決闘【遊戯王マスターデュエル】」です。
何の前触れもなく襲いかかる面白イベント
こちらはYoutuberのあまくだりさんが上げている配信のアーカイブ。遊戯王マスターデュエルでエイプリルフールイベントとして実施されたエクゾディアデッキイベントに挑戦した配信です。
全員同じエクゾディアデッキを使ってデュエルするイベントなのですが、エクゾディアパーツが全て3積みのレアハンター状態で、更に強欲な壺や天使の施しなどが3積みという制限無視のトンデモデッキになっています。マスターデュエルはこの手のお試しイベントを結構な頻度で行いますが、ぶっ飛び具合は歴代のレンタルデッキイベントでもトップクラスでしたね。
初見だと誰もがエイプリルフールの手抜きバカゲーだと思ったこのエクゾディアイベント。しかし、実際にプレイしていみるとその奥深さに唸らされることになりました。配信者のあまくだりさんからはもちろん、コメントの流れもデッキを考えた名もなき運営のデュエリストへの賛辞で溢れて掌返しされていく逆転現象が痛快です。
このデッキの凄さはエクゾディアの勝ち筋を色んな方向で見せていること。ドローソースで普通にエクゾディアを揃えるのは勿論、アギドとケルベクで墓地肥やしをした後にソウルチャージで蘇生して撤収命令で回収、あるいは封印神でぶん殴りと、状況によって勝ち筋を変えることができます。
また、駆け引きを生み出しているのがピン挿しの現世と冥界の逆転とトランザクション・ロールバック。アギケルが共に3積みなのでデッキ破壊という勝ち筋もあるんですが、それを防げる現世と冥界の逆転、そして一度だけ使えるトランザクション・ロールバックの使い所がプレイスキルを如実に表します。
現冥はソウルチャージの妨害、落ちすぎてしまったエクゾディアとソウルチャージの回収にも使え、このデュエルで唯一の妨害かつリカバリー手段である現冥の使い道が勝利の鍵でした。ケルベクの追加効果までしっかり使いこなせたデュエリストは少数でしょう。
このように、噛めば噛むほど面白い奥深さがあるエクゾディア勝負。しかし、デュエルタクティクスが求められる一方でやっぱりバカゲー要素も強く、あれこれ考えようが「第六感で5・6ドローして勝ちました」も普通にあるのがこのイベントの面白さ。ノリでやって楽しく、考え込んでも面白い、エンタメの理想形がそこにありました。
あまくだりさんの配信の面白さは、豊富なカード知識とガバガバプレイングのアンバランスさ、そして面白展開を引き当てる配信者としてのヒキの強さですが、このイベントではそれらがフルで発揮され、このイベントの負け筋をコンプリートしたのではと思われる豪快な負けっぷりが笑えます。このイベントの奥深さに気づいて駆け引きを考えるようになってから負けが込んでいく、あまりにも運営の想定通りっぽい振り回され方が不憫ですが面白すぎます笑。
そして最終的には状況に適応してチャレンジをやり切るのもあまくだりさん。かっこいい勝ちも決めて、視聴者と共にイベントを楽しみ尽くしました。2時間ある配信ですがノンストップで見られるくらい常に見所があり、あまくだりさんのマスターデュエル配信の中でも最高レベルの面白さでした。自分もこれを見てイベントを見直して遊びたくなりましたし、年イチの定期イベントにしてほしいと思えるくらいこのイベントの魅力に気づけました。ゲーム実況の素晴らしいところですね。
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