こんばんは、麻乃ヨルダです。本日は、昔遊戯王をやっていたけど今はやっていない人に向けて、昔懐かしのカードとそれをリメイクしたカード(OCGでもラッシュデュエルでも)を紹介していこうと思います。「うわ懐かしい!」「こんなカードあるんだ!」と思い出を振り返っていただき、紙やマスターデュエルに復帰するきっかけになれば幸いです。
今回紹介するカードは「ツルプルン」。
一つ目の奇妙なモンスター。手にするもりで、相手をひと突き。
PREMIUM PACK 1で登場したツルプルン。三白眼の一つ目がギョロッと怖いようでいて、マスコットキャラクターのような等身と柔らかそうなお腹がどこか愛らしい、キモカワなモンスターです。ツルン、プルンと水っぽい擬音が組み合わさった名前も実にそれっぽい。
強さも見た目通りで、攻守がどちらも500以下と大変可愛らしい数字。「手にするもりで、相手をひと突き」してもチクリとするくらいで済みそうです。
ゲームボーイの遊戯王DMシリーズではDM2から登場。以降、DMシリーズでは初期デッキの定番モンスターの1体となったので、DMシリーズをプレイしたデュエリストにとっては結構馴染み深いモンスターです。なお、水魔族のモンスターは数が多い上に有利を取れる炎魔族の数が少ないので魔族相性的に旨味が少なく、ツルプルン自身は融合素材に使いづらいということで、真っ先に抜けるカードの1つです笑。ごめんね。
(遊戯王DMシリーズでのドット絵。ドットでデフォルメされてるとだいぶマスコットキャラクターっぽい→【攻略】GB版遊戯王DM 全カード一覧 その9(401~450))
このカードがOCG化されたPREMIUM PACK 1は東京ドームで開催されたDM2の大会会場で限定販売されたパックで、その大会は人が多すぎて大混乱となり、大会もパック販売も全く上手くいかなかったので後日通販が行われました。
同パックにはコスモクイーンやクレセント・ドラゴンなど同じくDM2に登場し、このパックでカード化されたモンスターが収録されていました。中にはカエルスライムも居て、カエルスライムは星2/水属性/水族とステータスの殆どが共通していて、攻守はツルプルンの上という上位互換と言っていい存在です。なんで同じパックに詰め込んじゃったの。
そんな可哀想な扱いのモンスターでしたが、今も忘れ去られているカエルスライムを尻目にこちらはリメイクカードが登場。ただの下位互換ではない存在に生まれ変わりました。
「ツルプルプルン」。RAGE OF THE ABYSSで約25年ぶりにツルプルンがリメイクされました。
デザインは完全に同じで現代の絵柄になり、ツヤツヤと光沢のあるボディーに。真正面からなので顔のキモさはリメイク前よりも目立っていますが、背景にハートっぽい波紋が浮かんでいて、謎のキュートさは健在。キモもカワもパワーアップしています。
そして現代カードっぽい効果も手に入れました。どんな効果か見ていきましょう。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードが手札に存在する場合、自分のメインモンスターゾーンの水属性モンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターを破壊し、そのモンスターが存在していたゾーンにこのカードを特殊召喚する。その後、このカードと同じ縦列の相手の表側表示カードを全て破壊できる。
味方を犠牲にして特殊召喚、そして表側になっている縦列の相手カードを全て破壊する効果です。味方を犠牲にする必要があり、相手が同じ列にカードを並べていないとフルパワーを発揮できない難しい効果ですが、決まれば強いですね。
対象を取らない破壊なので対象耐性をすり抜けることができ、特殊召喚と同時の処理なのでスキルドレインのようなフィールドに効く永続効果をかわせます。現代遊戯王にはエクストラモンスターゾーンがあるので、エクストラモンスターゾーン、その下のモンスター、その下の魔法・罠の最大3枚まで破壊することができます。
「手にするもりで、相手をひと突き」のフレーバーテキストを意識してか、一直線に攻撃する効果を得たツルプルン。昔は誰にも効かないような攻撃しかできませんでしたが、現代で必殺技のようなパワーを得ることができました。破壊をトリガーにメリットを得る水モンスターと一緒に採用してみて、新ツルプルンの奇襲攻撃で相手を驚かせるのも面白いかもしれませんね。
ツルプルプルンという名前だと、今後はツルツルプルンなんて色違いとか出てきたりして……出ないか笑。これ以上ツルプルンに掘り下げるネタとか無いもんな。
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