持って回った書き方はしません。我々は自社のカスタマーベースを把握しています。皆さんのことはよくわかっています。敏捷性の上昇、6速トランスミッション、比類なきクラッチ強度、
トルク出力の多様性を列挙したところで眠気を誘うだけでしょう。そこでこのマシンを次のように紹介します:センチネルGTSならこれまでよりも速い速度で、しかもこれまでよりも多くの薬物の影響下で、他車の前に割り込めます。そしてこれまでよりも多くのパトカーをかわすことができ、これまでよりも多くの見出しに載り、これまでよりも多くの周辺被害をもたらせることでしょう。
– ミサイルのロックオン・ジャマー利用可能(Legendary Motorsportでの解説)
「マネーフロント」アップデートで追加されたセンチネルGTS。ウーバーマフトの代名詞であるセンチネルの新型が遂にサンアンドレアス上陸です。ドイツ製スポーツセダンを代表する1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ウーバーマフト(Übermacht)
名称:センチネルGTS(Sentinel GTS)
分類:スポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:4人
購入価格:$1,629,000
モデル車の考察
モデルはBMW M3(G80型)ですかね。リア周りのデザインはM4(G22型)っぽく見え、Mシリーズのクーペ・セダンの合作のような車でしょうか。
GTA世界におけるセンチネルは代々M3をモデルとしてきました。そして現在最新型のG80型をモデルとするこのGTSが登場。HDユニバースのセンチネルはこれまで2ドアタイプしかありませんでしたが、今回は初の4ドアとなります。
3シリーズは2ドアクーペ(+カブリオレ)と4ドアセダンが一緒にラインナップされてきたBMWの主力車種でしたが、第6世代のF30型の代からクーペモデルが4シリーズとして新たに独立。そして次の世代でもこの区分けが引き継がれ、G20型の3は4ドアセダンに、G20型をベースとしてBMW MがチューニングしたG80型M3も4ドアセダンとなりました。
2ドアクーペのG82型をベースとしてセンチネルGTSを作る選択肢もあったと思いますが、伝統的にM3をモデルとしてきたGTAだからか、4ドアに変わったM3の方をベースにセンチネルGTSが作られましたね。3Dユニバース時代のSentinelはずっと4ドアだったので、GTAシリーズ的にセンチネルが4ドアになるのは原点回帰な感があって嬉しいですね。
余談ですが、元ネタのG80型M3はG20型から大きく拡大されたキドニーグリルが激しく賛否両論を巻き起こしていました笑。モデルが新しくなるほどキドニーグリルが大きくなるぞとネットミームになりみんな笑っていたのが、G80型でボディー下部までグリルが伸びて、ネタ画像が現実化したと笑いと恐怖が渦巻きましたからね。GTAのウーバーマフト車はBMWに怒られないようにするためかキドニーグリルから外したデザインにしていますが、皆さんの感想はどうでしょうか。
走行性能
高性能で走りやすいスポーツカーで、この車なりの味もしっかりとあって、楽しさと速さを両立した良い車ですね。ちゃんと乗りこなせばスポーツカーでも上位の速さを出せます。
加速性能は中々の良さ。実際の加速そのものよりもエンジン音の力強さが気持ちよく、音で体感的に速く感じるのはあると思います。トラクション性能は高い方で、FR車としてはしっかりとトラクションが掛かるのでどういうコンディションで走っても大きな問題はないでしょう。最高速はスポーツカーカテゴリーでも上位クラスでかなりのもの。
ハンドリング面はセンチネル一族らしく急にツルッと滑る特性を持ちつつ、制御できる範囲に抑えられている感じ。クイックなハンドリング特性はそのままで、最新型のセンチネルなのが分かる走りになっています。
この車で気持ちよく速く走るには特性を理解して危険な動きを抑え込む必要があります。この車が一番暴れるのはブレーキング時で、前荷重になったままステアリングを切り込むとブレーキングドリフト状態で滑りますし、コーナリング時にアクセルを踏み込んでもツルッと滑っていきます。なので、コーナーの飛び込みは真っ直ぐな姿勢で、しっかりブレーキを踏んで車速を落としてからステアリングを切り始めて、滑らないアクセル開度を探っていきましょう。
サスペンションを変えて車高を下げると、動きがソリッドになって反応が良くなります。一気にオーバーステアが出る特性は変わらないんですが、操作に対する反応が良くなって「ここ急に動かしたら滑っちゃうよ」と車の方から伝わってくる動きになるので、操作性は良くなります。
スポイラーを変えてダウンフォースを入れると高速コーナーではビタッと安定します。ダウンフォースが効かない低中速コーナーでは相変わらずなので慎重になる必要がありますが、高速コーナーは切れ味良く安心してコーナリングを楽しめます。ブレーキの効きも良いので、低中速コーナーも慣れれば楽しんでいけるでしょう。
ボディーの強度は普通で、ぶつけるほどに相応に凹んでいきます。走りへの影響も出てきてしまうので、気になる人はアーマーを強化した方がいいですね。耐久力も普通で、ガツガツぶつけるとエンジンから煙を吹きます。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:52.887
カスタマイズ
M3がモデルとあって元からエアロ類が全体にしっかり装備されている車なので、パーツのラインナップもそれにチョイ足しなど、シンプルかつスポーティーな内容でまとめられています。良くも悪くも大体予想通り・期待通りではないかなと思います。
フロントバンパーの項目ではスプリッターをちょっと小さくしたり大きくしたり、カナードを付けたり。リアバンパーも同様。グリルの項目ではグリルの内側のデザインが変わりますが、全部黒くて殆ど見えません。この車のグリルは遊びどころだと思うんですが、かなり守りに入りましたね笑。
ボンネットはスムーズなもの、純正と似たようなダクト付きのもの、ボンピンが付いた競技仕様のものとあります。フェンダーはフロントフェンダーにダクトを付けたり付けなかったり。
スカートは下に板をつけるタイプ。ミラーは純正が黒で、メインカラーとサブカラーの差分が用意されています。マフラーはチタンやカーボンなどのものが用意されていますが、左右ツインの構造や形などどれも変わらないので、どれを選んでも感はあり。
ルーフはこの車で最もバリエーションがあるカスタム項目で、カラー差分にルーフスクープが用意されているだけでなく、サーフボードやルーフボックスを付けることも出来ます。生活感やオシャレ感を出して、一味違うセンチネルの姿を演出できます。
サンストリップはボディーペイントと連動するものと企業名が入っているものとあり、好みで選べるのがグッド。
スポイラーは大まかにリップスポイラーとGTウイングの2種類。ツーリングカーっぽい雰囲気のある車なので、大きめのGTウイングがしっかり用意されていてバリエーションがあるのは良いですね。
サスペンション変更による車高の下げ幅は誤差レベル。まぁ元から車高低めでしたからね。
ロールケージは内装とセットになっているもので、ロールケージを入れるだけでなくシートが変わったり、ドアの内張り、ダッシュボード、ステアリングも変化するのでお好みのセットを選びましょう。
ペイントはメインカラー、サブカラー、トリムカラーがあり、サブカラーの適用範囲は純正だとグリルの内側の線、ヘッドライト内の線、ブレーキパッドとちょっとしたところになっています。トリムカラーはダッシュボードからドア周り、後部座席と結構広めで、色を変えると内装の雰囲気がガラッと変わってしまうのは良くも悪くもといった感じ。
ボディーペイントは2本線ストライプ、アイライン付きのサイドストライプ、レーシングカーっぽい企業ペイント、鮮やかな水色のアート系ペイントなどがあります。どれもオリジナリティーがあり、2種類の2本線ストライプも黒に紫がちょっと入っていたり、白に水色がちょっと入っていたり、少しの拘りでお洒落さがグッと増しているので、この車の良さを上手く引き出せる内容になっていると思います。
感想
スタイリッシュなスポーツセダンで、特に走りが気に入りました。高性能だけど少し癖もあって、スリリングな部分を残しながら遊べるのが理想的なスポーツカーという感じで、ただ速いだけだったり安定しすぎたりしていないのが楽しいです。ちょっとの不自由が良いスパイスになるんですよ。
カスタマイズ面は可もなく不可もなく。大きな減点は無いしちょこちょこ光るものがあるから全体的には高得点、かな?やりたいことはしっかりできますからね。「M3が欲しい!」と思って買ったら、望んだ通りの車が手に入るでしょう。良い車です。
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