正義を執行するのは大変な重労働です。LS市警のクルーザーの中で大量の汗をかきたくないと感じることもあるでしょう。そんなときは昔ながらのポリス・バイクにまたがり、太平洋からふく涼しげな風で体を冷やし、街のスモッグで肺を満たしましょう。しかもポリス・バイクは小回りが利くため、ベスプッチ大通りの美女に不必要な飲酒検査を実施するときや、武装強盗の連絡を無視するときなどに役立ちます。
– ミサイルのロックオン・ジャマー利用可能
– 「ディスパッチ・ワーク」可能
– 購入すれば限定の「高速パトロール隊(夏服)」を解除
注意:この乗り物は所有中の物件でのみ改造可能。売却価値は$0。(Warstock Cache & Carryでの解説)
「マネーフロント」アップデートで追加されたポリス・バイク。何の努力もしたくないが特別扱いはされたい小太りの中年男性にとって、白バイ隊員のコスプレをすることは人生で唯一の他人とのコミュニケーション方法でした。寂しい人生の相棒となる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ウェスタン(Western Motorcycle Company)
名称:ポリス・バイク(Police Bike)
分類:バイク
乗車定員:1人
購入価格:$4,960,000(ディスパッチ・ワークを3回クリアで$3,720,000に割引)
モデル車の考察
ウルフスベインを警察仕様にしたようなバイクで、モデルはハーレーダビッドソン FLHP ロードキングだと思われます。
ハーレーのモデルFは1936年に登場したモデルE(ビッグツインエンジン搭載バイク)の大容量版として1941年に登場しました。モデルEが61cui(1000cc)のV2 OHVエンジンを搭載していたのに対し、モデルFは74cui(1200cc)のV2 OHVエンジンを搭載。
そこから圧縮比を高めてハイオクガソリンが必要になったバージョンに「L」が付いてそれぞれモデルEL、FLと呼称され、1952年には1000ccのエンジンが廃止されたため、以降はハーレーのビッグツインエンジン搭載機と言えばFLが基本になりました。
1955年にはハイリフトカムシャフトでエンジンをロングストローク化し、圧縮比を更に上げパワーが上がったFLH(High Compression?)が登場。そして、このFLHを警察仕様にしたのがFLHP(Police)になります。
1994年に登場したFLHR ロードキングはFLHシリーズの1台。FLH エレクトラグライドのフェアリング(カウル)なしバージョンである、FLHS エレクトラグライドスポーツがそれまであって、その後継機がロードキングになります。大型のウィンドシールドとビッグサイズのクロームヘッドライトを合わせた、古き良き時代のツーリングマシンをイメージさせるノスタルジックなバイクです。
ポリス・バイクはGTA4のザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー、そのオンライン版で初登場し、GTA5でも続投に。GTA5唯一の警察バイクとして人気のあるバイクですが、オフラインでもオンラインでも入手が困難で中々お目にかかれないバイクでした。
オンラインでは独立記念日を祝う「インデペンデンス・スペシャル」アップデートで、ポリス・バイクを星条旗カラーに塗った民生版のサブリンが登場。これはこれで良いバイクですが、本物のポリス・バイクも個人車両にさせてよと言われ続けていました。
「チョップ・ショップ」アップデートで遂にスタニアーLEクルーザーなどの警察車両が個人車両にできるようになり、ポリス・バイクの番もまだかまだかと待たれるも一向に実装されなかったんですが、「マネーフロント」アップデートでようやく実装。長らく待たされただけはあるクオリティーで仕上げられていました。
ちなみに、ポリス・バイクの派生バージョンは初期から考えられていたようで、データ内にはその痕跡が残されていた模様。カスタムできる派生バージョンだったのではないかと言われていますが、そのモデルは削除されてしまっているので真相は分からずじまい。ともかく、長い時を経ての実装となりました。
走行性能
通常版の性能はサブリンと同等でいかにもアメリカンバイクな性能ですね。加速はゆったりとしていて最高速もそこまで。ハンドリング面は思ったよりは曲がるかなと感じますが、概ねイメージ通りの穏やかな曲がり方。白バイそのものといったバイクです。
オフライン・オンライン共に中々見ない乗り物ですが、オフラインの方が見られる機会は多いです。市内では手配度が付いても追いかけてくることは殆ど無く、ブレイン郡で手配度が付いたらたまに追いかけてきます。
ブレイン郡では高速道路でネズミ捕りをしているようで、高速道路の脇で警官と一緒に停まっていることがあります。そのため、高速道路なんかで手配度が付くと追いかけてくることがあります。
その他、パレトにあるロープウェイ乗り場手前の高速道路脇、看板2つに挟まれた待避所でも警官と一緒に現れることがあります。時間帯は16:00〜18:00?ディグニティビレッジ(ホームレスたちの集落)の入口付近でも、日中に発見できるようです。
市内だとストロベリーアベニューのオリンピックフリーウェイ下の駅のロータリーで、午前1時から4時くらいに巡回している時があります。これはポリス・バイクに限らず覆面パトカーなど色んな警察車両が出現するスポットなので、ポリス・バイクだけを狙うのは難しいかも。
と、色々な湧きスポットがありますが、強化版以降は日中の各警察署で普通に湧くようになっている(夜間に出現しているところはほぼ見ない)ので、難しいことをしなくても確保できると思います。
(ちなみに、ポリス・バイクに乗るとピストルが手に入りますよ)
オンラインの方では湧きスポットが無くなり、手配度が付いても出現しなくなったので、ミッションでしか見られない車両でした。車両取引とバイカービジネスの調達ミッションで見られるくらい。
その後、イマニのバイク調達で出現するようになったものの、特定の位置にしか出ないレア車両で、普通の仕様ではなく黒に塗られたバージョンで出現します。
追加版の性能は通常版と据え置き、と見せかけてまるで別物なくらいに強化されています。無改造でも性能が上がっていて、チューニングすると通常版とは比べ物にならないほど加速性能も最高速も上がります。
ハンドリング面も曲がり始めこそ通常版と同じようななのが、曲がり続けると巻き込んでいくように内に切れ込んで難なくコーナーをクリアしてみせます。ストレートもコーナーも安定で、当然のように緊急車両カテゴリーで最速の車両になりました。ディスパッチ・ワーク対応車両なのも考慮されていそうですが、まさかここまで性能が上げられているとは。
ちなみに、通常版だとサイレンを鳴らしても一般車が反応しなかったのが、追加版でサイレンを鳴らすとちゃんと一般車が退いてくれます。正規の白バイは誰も言うことを聞かないのに、個人所有の白バイにはみんな従うとは、やれやれ。
カスタマイズ
通常版は警察車両なのでカスタム不可。
追加版で個人車両化出来るようになったとて、せいぜい他の警察車両のように警察装備とボディーペイントを変えられるくらいだろうと思われていました。しかし、その予想は良い意味で裏切られることに。
マフラーは純正だと後方に左右出ししているのが、右リアへの片方出しに。短いタイプや2本出しのものなど色々。
フェアリングは卵型の形状のものと、ハンドルも覆う大型のものとあり、ここで大きく印象を変えられるのが素晴らしいです。
フロントマッドガードは純正だとタイヤの半分を覆う大きなものが付けられていて、普通のサイズに変えることができます。
警察の装備では、荷物入れ、クラッシュバー、トップボックス、緊急ライトが用意されています。荷物入れはリアの左右に2つの箱を装備することができます。箱には「Obey & Survive(服従と生存)」という物騒な警察のモットーが刻まれています。
クラッシュバー(転倒時などにエンジンが直接ダメージを受けないようにする保護装備)は、単にバーを装備するもの、ホーンも一緒に付くもの、赤青のランプとホーンが付くものとあります。ランプはきちんとサイレンと連動。
トップボックスは箱の形を変えたり、アンテナを立てたり、ランプを付けたり、ナンバー読み取り機を付けたり。箱を取り外すことも可能。こちらのランプもサイレンと連動。
緊急ライトはフロントとリアにランプを追加することができます。何も装備しなくてもテールランプ周りは青赤にピカピカ光るので、どれくらいランプを装備して派手に光らせるか。フロントのランプは丸型と角型があり。
ペイントはメインカラーとサブカラーがあり、サブカラーの適用範囲がなんともイマイチ。フロントのハンドル、サスペンション、燃料タンクの中央ラインなどに入り、トップボックスにもしっかり色が入ってしまうので、色分けの難易度が高め。もうちょっと適用範囲は考えてほしかった。
ボディーペイントは警察車両特有の拘りで、高速パトロール隊や保安官など各部署の仕様に変更可能。LSPDを名乗っておきながら大抵はブレイン郡にしか現れないオフラインの白バイ隊員が不満だった人も、これで満足?ボディーペイントを外して普通のバイクにすることもできます。
感想
警察車両が次々と実装される中で音沙汰が無かったポリス・バイク。「バイクに興味が無さすぎて実装するのを忘れているのではないか」とすら思われていましたが、まさかちゃんと作り込んで満を持しての実装になるとは予想できませんでした。なんなら、これまでの警察車両で一番力が入っているのではないでしょうか。
白バイとしてしっかりカスタムできるのは勿論のこと、白バイとは関係なくハーレーとしてガッツリカスタム出来るのが素晴らしいです。一見古い車両の流用と見せかけて、殆ど新規バイクと言っても差し支えない内容になっています。これまで今作に無かったバイクになれるのが本当に素晴らしいですね。
こうなってくると、ポリス・バイクの見た目と名前、更に戦闘機並みのアホみたいな値段のせいで敬遠する人が居るのがあまりに勿体なく感じます笑。これ、白バイじゃなくて半額以下の民生版として出してたらバカ売れしてたんじゃないですか?白バイが個人車両に出来るのは嬉しいですが、白バイ要素が足を引っ張っているのではないかとも感じて複雑です。普通にアメリカンバイクとして楽しめるバイクだともっと知られてほしいですね。
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