自分が見た中で「これは面白い!」と感じた動画(YouTubeでもニコニコでも)を紹介するコーナーです。今回は「ポケモンコマスターデオキシス史【ゆっくり解説】」です。
宇宙人の侵略!
こちらはRTA動画や解説動画を投稿しているエンペラさんの動画です。代名詞となっているのは有名なクソゲー「大奥記」のRTA動画で、大奥のクソゲーたる冗長な部分を視聴者にしっかり味あわせつつ、冗長さの裏に埋もれていたストーリー性を楽しませてくれる、クソゲーの正負の楽しみ方をフルで見せてくれるスタイルに定評があります。
今回の動画はポケモンコマスターのぶっ壊れキャラ「デオキシス」を紹介するというものです。まず、ポケモンコマスターというゲームを知らない人が多そう(自分も動画を見るまで知りませんでした)なので説明すると、こちらはHEROZ株式会社が開発し、株式会社ポケモンから配信された、基本プレイ無料のAndroid・iOS用デジタルボードゲームアプリです。
ベースとなっているのは2007年に日本国外で発売されたアナログゲーム「Pokémon Trading Figure Game」で、このアナログゲームをアプリゲームに落とし込んだものがポケモンコマスター(海外名は「Pokémon Duel」)です。ゲームで用いる「コマ」と、「ポケモンマスター」を混ぜたタイトルになっています。
ポケモンたちはフィギュアとして登場し、フィギュアの台座にはルーレットが。対戦でポケモン同士が相対すると、ルーレットを回してお互いに行動を決め、その出目でわざを出したりして戦っていきます。そして相手のポケモンを突破しながらポケモンを移動させ、相手の敵陣に自分のポケモンが到達できれば勝利。
ポケモンのボードゲーム、そのアプリゲームというのは珍しく、ボードゲームの戦略性やフィギュアの収集要素など話を聞いていてもかなり面白そうに感じます。しかし、日本では2016年4月にリリースされ、その後他の地域でも2017年1月にリリースされたポケモンコマスターは、2019年10月31日にサービスが終了。
世界的にはそれなりのヒットをしたものの、度重なる迷走によってユーザー離れが進み、ポケモンというコンテンツパワーを持ってしてもサービス終了は免れず。ポケモンシリーズ初のソーシャルゲームとして売り出された作品でしたが、ポケモンシリーズで数少ない「サ終してしまったポケモンソシャゲ」として歴史に名を残してしまいました。
運営の迷走の中でも最も象徴的なのが「デオキシス」の実装。「対戦ゲームの歴史上最悪のバランスブレイカー」と言われていて、それが一切誇張表現でないことが動画で説明されていきます。「デオキシスデッキはその他のデッキに99%勝つ」というのが、冗談抜きで99%以上の勝率を出せるデータが出されていって笑ってしまいました。99%イケるって言われて、本当に統計的に99%イケることあるんだ。
デオキシスがどんだけイカレているのかはエンペラさんの動画で完璧に解説されているのでそちらをご覧ください。また、デオキシス事件を含め、ポケモンコマスターのサービス開始からサービス終了までをまとめた動画も出されているので、そちらも見てほしいです。デオキシスもヤバいですが、デオキシス抜きでもヤバい話ばかりで、「むしろ3年もよく持ったな……」という感想。ポケモンじゃなかったらもっと早く死んでいたであろうガバガバ運営を見て、笑いつつ学びとしていきたいですね。
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