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【遊戯王ARC-V】シンクロ次元編終了!み、みんなおかしくなっちゃったぁ!?

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こんばんは、麻乃ヨルダです。ここ数年、Youtubeの様々なチャンネルで積極的にアニメ作品の公開をしてくれている遊戯王ですが、今年は5D’s、ZEXALと続いて遊戯王ARC-Vの一挙放送が開始されました。

ネット上でボロッカスに評価されているこのアニメ、自分はZEXALと共にリアタイせず通り過ぎていった作品で、VRAINS以降で遊戯王に復帰した後も「わざわざこんな不評の作品見たくねぇな……」とスルーし続けていました。

何ならもう見ることは無いだろうくらいの気持ちでしたが、ZEXALⅡの一挙放送を追っていったことで、「来週からARC-Vか……まぁこの流れのまま見たるか」と、一挙放送を見る習慣が残ったままだったのでARC-Vを見る気になりました。

そして舞網チャンピオンシップが始まり、激闘の数々に大興奮。「なーんだ、ARC-Vって名作じゃん!」と思わせる序盤の出来だったわけですが、そこから話が進んでいくと……?

以前の感想→遊戯王ARC-V、超面白いんですけど!?【遊戯王ARC-V】舞網CSが終わりシンクロ次元編へ!ちょっと不穏な空気が……【遊戯王ARC-V】シンクロ次元編突入!大会やってる暇あるのか!?【遊戯王ARC-V】シンクロ次元編も折り返し!いつまで大会やってんだ!【遊戯王ARC-V】伝説の92話が襲来!まるで意味が分からんぞ!



これがキングのデュエル!

今回は94〜104話の感想を書いていきます。前回の93話でジャックvsセルゲイ戦が始まり、94話はその戦いの後半から。伝説の92話など突っ込みどころ満載の流れから、地縛モンスターを使いながらDホイールと合体するセルゲイの5D’sネタ詰め込みすぎデュエル。果たしてその行方は。

ジャックはセルゲイの前に出られず、延々とアクションマジックを拾われダメージを受ける状態。セルゲイは攻勢を緩めず、シンクロ・フュージョンでジオグレムリンとジオグレムリーナを出します。

そして、ジオグレムリンの効果でジャックにスカーライトを破壊するかセルゲイのライフを回復させるかの二択を突きつけます。シティ住民やロジェがスカーライトの破壊一択だと口々に言ってフラグをせっせと建築中。言うほど、破壊一択の状況ではなくないか?

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(素直に破壊しないのが微妙に弱いグレムリンくん)

ジャックはスカーライトを破壊せずセルゲイにライフを回復させることを選択。地縛モンスターでスカーライトを攻撃されますが、レッド・クリスタルの効果でスカーライトの破壊を免れ、ダイレクトアタックを防いで窮地を脱します。

セルゲイのスリップストリームに入り、一瞬の隙を突いて前に出るジャック。ジャックのどんな状況であっても自分の信念を揺るがさないデュエルを見て、セルゲイは洗脳状態から自身の美学を取り戻し、アクションカードと地縛源の効果を放棄して自らが求めるデュエルをしていきます。

セルゲイは切り札のジオグラシャ・ラボラスを出して最後の攻め。ロジェの命令ガン無視で、ロジェは「セェルゲエエエエエイ!」と発狂。あまりに迫真の絶叫で笑っちゃいます。声優さんの怪演が素晴らしい。セルゲイの攻撃を凌いだジャックは、スカーライトに魂を刻む右を装備させてフィニッシュ。キングらしい逆転劇を決めました。

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(良い勝負じゃねぇか)

コースから吹き飛ぶセルゲイをジャックは助けようとしますが、セルゲイは「俺の美しい散り様を邪魔するな!」とスカーライトの手を跳ね除けて落下。最期まで美学を貫き通したのでした。暴動で荒れていたシティも、この熱い戦いで自然と暴動が収まり一旦は落ち着きを取り戻しました。

道路の下に落ちてボロボロのセルゲイ。それを見たコモンズたちは、セルゲイが蘇らないようトドメを刺すことに。セルゲイの悪人っぷりを考えれば妥当な末路(ヴァンダリズムというテーマも含めて)なのかもしれませんが、なんとも悲惨。まぁ、後味の良い悪いで言えば、そもそも主人公が負けっぱなしのまま、リベンジを果たす前に敵役が退場してるこの展開自体があんまり後味は良くないのはそう。

切り札のセルゲイを失って自暴自棄になるロジェ。戒厳令を発令し、シティ中のあらゆる権限を掌握して問答無用で街中のコモンズたちを制圧します。行政評議会の面々は、「ロジェがこう来たなら、あなたはどうしますかな?」と赤馬零児に他人事で問いかけます。あのー、この人たち何のために存在する人なんですか?

演説するロジェに、タックルをかまして邪魔をする柚子。強烈なタックルを受け、チェス盤に首をぶつけて倒れ込むロジェ。当たりどころが悪かったら普通に死ぬ!柚子はロジェの目的が社会不安に乗じてこの街を掌握することだとバラし、全員争いをやめるように訴えかけます。この構図、ラピュタのムスカとシータみたいだな。

もちろん、この訴えだけでセキュリティとコモンズの衝突は止まるわけもなく。遊矢は柚子を助けなければと焦り、権現坂に今は柚子の言う通り暴動を止めるのが先だと叱責されます。そこにやってきたのはサム。サムはジャックから伝言を受け取ってきたと言います。

クロウとの準決勝で、ジャックは力を振り回す遊矢のデュエルに失望したと。そして、遊矢の目指すデュエルが本当はあんなデュエルでないと証明したいなら、これからデュエルで証明してみせろと。最後には「怯むな!」と持ちネタも披露。これがジャックからの挑戦状だと理解した遊矢は、ジャックが待つデュエルパレスへ向かいます。

イイ感じのことは言っていますが、どう見ても意識を乗っ取られていたクロウ戦を引き合いに出しているのが微妙に見る目無さそうな感じを出してしまっていますし、遊矢自身もクロウ戦の記憶が飛んでいるので、覚えていない試合に失望されている理不尽な状態。本題は後半の「デュエルしに来い」ってところなんでしょうが、前段の話がちょっとズレているせいでノイズが。

遊矢はデュエルパレスへ到着しますが、デュエルパレスをコモンズたちが取り囲んでいて入れない状態。そこに現れたのは黒咲さん。暴動が起きている間に遊矢と権現坂以外のランサーズの面々が合流、零児はきっと遊矢がデュエルパレスへ行くだろうと読んで、ここへやってきたのでした。みんなで実体化したレイド・ラプターズに乗ってデュエルパレスの中へ。OPの(無言の飛翔)が回収されてる!

沢渡さんのナイスアシストもあり遊矢にマイクが渡り、遊矢はデュエルパレスからシティ全体に争いを止めるよう自分の声を届けます。デュエルは争いの道具ではない、みんなを笑顔にするためのもの。それを証明すべく、ジャックとのフレンドシップカップ決勝戦がこれから始まります。



これで大団円……なのか!?

ジャックの突然怒り出した人みたいなマイクパフォーマンスに遊矢も負けじと応戦し、いざ決勝戦。ジャックが先行を取り、この間の前夜祭と同じ布陣で遊矢を待ち構えます。対する遊矢は、ペンデュラム召喚を決めつつスマイル・ワールドを披露。コンボによってレッド・ワイバーンを倒しに行きますが、キングス・シンクロで防がれスカーライトの召喚を許します。

父さんから受け継いだデュエルを、とエンタメデュエルに固執する遊矢に、「お前は成長していない」「借り物の言葉で語るな!俺と話したければ、お前自身の言葉で、デュエルで語れ!」と一喝するジャック。遊矢が自分のデュエルを見失っていることを見抜いているようです。スタンダード次元で自分のデュエルを見つけたはずなのにね。多分、見失ってるのはそこの呪いのカードのせいだと思うけど。

ロジェは往生際悪くセキュリティを操り、道路上にセキュリティたちを待機させて二人のデュエルに乱入させます(乱入ペナルティー発生せず?)。大量のセキュリティに追われるジャックですが、意にも介さずスカーライトの効果でゴヨウモンスターを一掃し、バーンダメージでセキュリティも一掃。ARC-V、この手の人数だけ揃えて相手に人数差を利用されて瞬殺される多人数デュエル多すぎ。人数差が全く意味を成してない時と、一方的に人数差でリンチする時が極端。だから無理して多人数デュエル書くなって!

そして、バーンダメージは遊矢にも襲いかかります。巻き添えで死にそうだけどどうする遊矢!で96話が終わり、話をまたいで97話。遊矢はアクションマジック「加速」でダメージを避けていました。その後スカーライトにダイレクトアタックをされるも、アクションマジック「ダメージ・ドロー」で2ドロー。スカーライトの効果が発動する前、遊矢はセキュリティの攻撃をアクションマジック「回避」でかわしていたので、3連続アクションマジックでピンチを切り抜けました。もうアクションマジックだけで戦ってるやん。デッキ名は【EM・Aカード】か?

遊矢はペンデュラム召喚で盤面を立て直し、調律の魔術師を召喚。この次元で身につけたシンクロ召喚でエンライトメント・パラディンを出し、スマイル・ワールドを回収。自分のデュエルを見つける、だが父のデュエルも捨てないと意気込みを語ります。父と母に託されたカードが、あんな気色悪くてどうしようもなく弱いカードじゃなかったら素直に遊矢を応援できるんだが……。

その後一進一退の攻防が続き、打開策を探している内に、遊矢はペンデュラムこそが自分だけのデュエルだと思い出します。脳裏に浮かぶは塾長とのデュエル。めちゃくちゃ記憶遡ってます。確か第1クール目くらいでやってた話じゃないか?初心を思い出すのに時間掛かったなぁ……。

そして遊矢は、エンライトメント・パラディンを更にシンクロさせてニルヴァーナ・ハイ・パラディンを召喚。これにはジャックもニッコリ。遊矢の力を認めたジャックは、ダブル・チューニングを見せてレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの召喚を決めます。

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(バーニング・ソウル!)

タイラントの効果でタイラント以外の全てのカードが破壊され、タイラントのダイレクトアタック。遊矢はアクションマジック「回避」でかわそうとします。おい!1デュエルで2回も回避使ってんじゃね−よ!ワンパターンデッキ外運ゲーで冷めさせるのはやめろ!タイラントの効果で回避が無効化された時に「よしよし」って思っちゃったよ!

魔法が無効化されたことで曲芸の魔術師が手札から特殊召喚され壁に。曲芸の魔術師はペンデュラムゾーンに送られ、先程のタイラント効果で破壊されてペンデュラムゾーンに送られたニルヴァーナ・ハイ・パラディンと共にペンデュラムスケールが揃いました。

「デュエルとは相手との対話。そこで使う言葉は誰から習ってもいい。大切なのは、それを如何に使いこなし、相手に自分の意志を伝えるかだ。そこにデュエルの真髄がある!」とジャックに伝えられ、これまで出会ってきた人々のことを思い出す遊矢。ここから急激に大団円の雰囲気が出てきて、最終話みたいな演出に!シンクロ次元を救うことが本来の目的じゃないのに!

ペンデュラム召喚で5体のモンスターが一気に場に並び、「遊星を支えてきたモンスターたち!」みたいな絵面に。感動シーンっぽい感じになってるけど、ペンデュラムのヤバさの方が気になってスッと入ってこない。ペンデュラムスケールがある限りこんなゾンビ戦法が出来ちゃうなんて、そりゃリンク召喚でペンデュラム駆逐したくなるわな。それってズルじゃん!

遊矢はスマイル・ワールドを再び発動し、ラディッシュホースとのコンボでタイラントの攻撃力を下げながらオッドアイズの攻撃力をアップさせます。ジャックはオーバー・ザ・レッドを発動し、タイラントの攻撃力を1万にして応戦。豪快なパワーバトルにシティ住民の目は釘付けに。

遊矢はニルヴァーナ・ハイ・パラディンのペンデュラム効果を使い、モンスターたちのコンビネーションでタイラントの攻撃力を下げていきます。一人一人の力は弱くとも、力を合わせることで大きな力になる。そんな遊矢のデュエルを見たシティ住民が格差を忘れて一体となっていきます。

遊矢!遊矢!遊矢!と全員が大歓声。みんなでハモりながらデュエルの内容を唱和し、オッドアイズの攻撃が決まって遊矢の勝利!すごい!感動シーンっぽい!でも、このシーンに至るまでの積み上げが分からんくて唐突感がすごい!すっげーその場のノリ!こんな勢いだけでみんな仲良しになれるならこれまでのシティの社会問題とか色々ってなんだったんだ!?50話に渡って描かれたギスギスはこれでまるっと解決なのか!?あんなにハッキリ喧嘩別れしてたシンジはどの面下げて応援に来てんだ!?



ハッピーエンド(笑)

力技でハッピーエンドにされたシンクロ次元。そこに行政評議会が現れ、今までの自分たちのやり方を洗いざらいバラし(正直に喋りすぎィ!)、自分たちはもう不要な存在となったので席を降りると宣言。トップスとコモンズの搾取社会が終わりを告げようとしています。

演説を終えた行政評議会の面々。まだこの世界には次元戦争の問題などが残っている、しかし自分たちを不要と選んだのはシティ住民たち。決定には責任が伴うので、これからは自分たちではなくシティ住民たちが責任を持ってこの街の行く末を決めてもらおう、それがどんな未来であろうと……と締め括ります。

つまり、散々悪政を敷いてきた狸爺たちが、責任を放り投げて勝ち逃げエンド。これに誰も気づいていないシティ住民!独裁政権が下りてみんなヤッター!と大喜びしていますが、明日から政権そのものが存在しない無法地帯になることを誰も実感していなさそうです。これ以上無い「見せかけのハッピーエンド」じゃありませんか?本当にそれでいいのか、色んな意味で。

なにが酷いって、この行政評議会のセリフを描いたことで、この強引ハッピーエンドが作中世界の中でも強引ハッピーエンドとして扱われているのが判明すること。愚衆が後先考えず喜んでいるだけ、と明言されてしまっています。ええ……?なんなんこの救いのない世界。

みんなが勝利の余韻に浸っていると、素良からの通信が。素良と月影は柚子の救出に成功したものの、ロジェに倒され柚子を奪われてしまったそうです。なんと、素良と月影を破ったロジェ。もうシティを支配するのは不可能だと悟ったロジェは、柚子を手土産とすることでアカデミアに媚を売って融合次元へ逃げ帰ろうとしているようです。

その行く手を阻んだのは赤馬零児。零児にボコボコに論破されたロジェは、自分のフィールドに零児を誘い込みデュエルを開始。アンティーク・ギア・デビルを融合召喚し、守りを固めてバーンダメージをチクチク食らわせていきます。社長はロジェをどう倒すのか、というところで98話が終了。次回予告でロジェが「お楽しみは、これからだあああああ!」と叫んでいて爆笑。ロジェが発狂する度に笑顔にされてしまいます。エンタメデュエルよりエンタメしてるよ長官。

セキュリティ本部に続々と集まるランサーズたち。ジャックとクロウはいきなり長年の友人かのようにコンビネーションを披露。あれ、この世界の二人って何の接点もない赤の他人だったよね?脈絡なくファンサービスしてきたな。

零児は流石のデュエルタクティクスを披露し、融合、ペンデュラム、シンクロと次々に決めてロジェを瞬殺。なんだ、ロジェも大したことないな……と思いきや、ロジェはもう一人の自分を乱入させてデュエルを継続。乱入を悪用した無限ループで、相手が疲弊するまで勝負を続ける。このインチキ戦法で素良と月影を倒していたのでした。乱入ってやっぱ悪のシステムだよ。

無限コンティニューでいい気になっていたロジェですが、零児は無限ループのバーンコンボを決めてロジェが乱入する度に2000バーン。ロジェはどれだけ乱入を繰り返しても負け続けるだけの状況に追い詰められます。無限ループ返し!いかにもカードゲームしてる攻防。

どうしようもなくなったロジェはデュエルを諦め、赤馬零児は融合次元を支配している赤馬零王の息子であると明かし、お前たちランサーズは赤馬親子に騙されていると揺さぶりをかけていきます。しかし、ランサーズはロジェの言葉に騙されません。口八丁も効かず逃げるロジェ。

ジャックはエレベーターで逃げるロジェをスカーライトで攻撃。攻撃の余波で柚子がふっ飛ばされ、「しまった!」と慌てるジャック。キングを降りてから急にギャグキャラになる男。落ちる柚子を遊矢が助け出し、再会を喜び抱きしめます。再会まで長かったなぁ……。

なんとか生きていたロジェは、往生際悪く次元転送装置を起動。本来はアカデミア襲来に備えてシティ丸ごと次元を超えて逃げるための装置でしたが、ロジェは自暴自棄になって世界と心中するために起動してしまいました。そして一人だけ次元の裂け目に消えていくロジェ。ロジェだけを転送する機械かよ!

と思ったら、先程の次元転送装置の起動によってワームホールが発生。裂け目に柚子だけが吸い込まれます。は?????その数秒前に遊矢と柚子が見つめって良い雰囲気になっていたのに一瞬でぶち壊し。嘘だろ?50話かけてやってきたシンクロ次元編のオチがこれ?うっかり油断して手を放しちゃったせいでまた離れ離れ?本気で言ってる?

柚子が吸い込まれた後に遊矢・権現坂・沢渡・黒咲も吸い込まれ、4人が目を覚ますとそこはエクシーズ次元。黒咲の故郷に来ていました。柚子は見当たらず、次回からエクシーズ次元編へ。えーと、彼らは何しにシンクロ次元に行ったんでしたっけ……。これリアルタイムだと一年間やってたってマジ?



エクシーズ次元の始まり始まり

記念すべき100話がエクシーズ次元編の始まり。OP・EDも変わり、エクシーズ次元編の退廃的な雰囲気を表していて良い感じ。終盤感が出てますね。寄り道をしている間に気づいたら終わりが近づいていただけで、ここまで何を積み重ねられてきた気はしないですが。

(過ち)

完全に壊滅状態のハートランド。遊矢たちはようやく一人の女性を見つけますが、女性はすぐに逃げ出してしまいます。その後、女性と再会すると、女性は子供たちを庇ってただただ怯えるばかり。やつれた顔といい、ここでどういう生活をしていたかが伺い知れます。

遊矢たちは敵意が無いことを示し、女性から事情を聞き出します。彼女の話によると、レジスタンスも今はどこかに消えてしまった様子。そうして話していると、アカデミアの兵士3人が現れ、3対3のデュエルが始まります。そして、シンクロ次元編を振り返る総集編も始まります。キリが良いからね。

とはいえ、名も知らぬモブ兵士たちにペラペラシンクロ次元のことを最初から最後まで喋りながらデュエルをしている様子は超不自然で笑えます。「何の話?」ってずっと困惑されてそう。もうちょっと自然に総集編を挟む展開はないんでしょうか。気づけばスマイル・ワールドも発動されていて笑顔スタンプがそこら中にウヨウヨ。回想が一段落したら流れでモブも処理され、モブを倒した後も続く回想。なんて片手間のデュエルなんだ。

遊矢は倒したアカデミア兵を逃しますが、彼らは逃した先で瞬殺されてカード化。退場まで片手間のモブたち。そこに立っていたのは、カイト!エクシーズ次元編のゲストキャラは天城カイトでした。

カイトはエクシーズ次元の辛い環境ですっかり人間不信になっているようで、遊矢たちを見るなり敵扱い。沢渡はカイトの態度が気に入らずデュエルへ。権現坂は見かねて二人のデュエルに乱入して、チュウサイを使って文字通り仲裁。しかし、沢渡は言うことを聞かずアクションマジックを使ったことで、チュウサイは破壊されてカイトにダメージ。

カイトは沢渡たちがアクションマジックというエクシーズ次元には無いカードを使っていたのを見て、やつらは多次元からの侵入者、やはり敵に違いないと意思を固くして敵意を剥き出しに。カイトはサイファーモンスターを並べて展開を図ると、沢渡は魔界劇団の欠員を発動してエクシーズ封じ。沢渡さんお得意のメタ戦術!こういうメタカードで試合毎に成長を感じさせてくれるのが沢渡さんのデュエルの面白いところ。

しかしこの程度ではカイトに勝てない、と言い出したのは遊矢。なぜ顔も知らなかった相手の名前を知ってるんだ?自分自身を不思議に思うと、喋りだしたのは遊矢の中のユート。これまで怒った時しか顔を出さなかったユートが普通に話しかけてきました。ナストラルぅぅぅ!

エクシーズを使わなくても強いカイトに、沢渡はペンデュラムを使って本気モード。他次元の相手にどんどん情報を開示してくれる沢渡さん。金持ちらしいオープンな姿勢。沢渡さんはペンデュラムからの展開にエクストラデッキメタ、装備魔法の活用であの手この手で攻めていきます。

権現坂もシンクロを使って状況を打開。沢渡さんもこれをサポートし、コンビネーションでカイトを追い詰めていきます。しかし、それを超えてカイトはギャラクシー・アイズ・サイファー・ドラゴンを降臨させます。サイファー・ドラゴンの力で沢渡と権現坂は敗北。沢渡と権現坂を守るために遊矢もカイトでデュエルをすることに。

(コナミから育児放棄されているサイファー)



GXからあの二人が!

カイトはいきなりサイファー・ドラゴンを降臨させアクセル全開。ユートは今のカイトに何を言っても無駄だと言いますが、遊矢はデュエルを通じて言葉を届けられるはずだと信じています。

ペンデュラムを駆使して攻撃を仕掛ける遊矢。その攻撃を難なくかわすカイト。カイトは沢渡と権現坂とのデュエルで、既にそちらの戦法は見切っていると言い切ります。遊矢はサイファー・ドラゴンの攻撃をアクションマジック「奇跡」で一度はかわすものの、二度目の攻撃はアクションマジックを取る前に食らってしまいました。

生半可なデュエルではカイトの心を動かせない、遊矢はオッドアイズ・リベリオンを出して攻撃を仕掛けます。それに対し、カイトはサイファー・ドラゴンの2体目を出すことで応戦。オッドアイズ・リベリオンがサイファー・ドラゴンの片方と相打ちとなり、もはや打つ手なしかとなった時、ユートの声を聞いて遊矢はダーク・リベリオンをエクシーズ召喚します。

ユートが持っていたダーク・リベリオンの姿を見てカイトは動揺。そこに黒咲さんも合流し、彼らは仲間だと伝えてくれます。しかし、カイトはもうお前たちと袂を分かったはずだと言って去ってしまいました。エクシーズ次元で何があったのか。

遊矢たちはこの次元の黒咲の友人、アレンさやかに連れられ彼らのアジトへ。アレンたちと話をして、黒咲とユートがスタンダード次元に行った直後にアカデミア軍の大攻勢があったこと、カイトの家族が被害にあったことを伝えられます。

話の中で、遊矢が榊遊勝の息子であると分かり、遊勝は3年前にエクシーズ次元に来ていたと判明します。遊勝はエクシーズ次元で、アカデミアの侵攻を予見していたかのようにエンタメデュエルを布教していたとのこと。それを聞いて遊矢は「父さんは臆病者なんかじゃない、逃げ出したんじゃなかった!」と喜びますが、アレンは「俺たちを捨てた臆病者だ」と吐き捨てました。

所変わって、知らないところへ飛ばされた柚子。子供に話を聞いて、海の向こうにアカデミアがあると知り、ここが融合次元であると察します。すると、周りの大人達に「このくらいの子供はアカデミアに入学しているはず」「たまに脱走する子供が居るんだよな」と通報され追いかけられてしまいます。

アカデミアに捕まったら大変なので逃げる柚子。必死で逃げますが見知らぬ土地で逃げ道も分からず追い込まれます。そこに現れたのは、天上院明日香。融合次元のゲストキャラは明日香でした。どうやらアカデミアと敵対しているようで、柚子を守るために戦ってくれます。

警備兵たちはオベリスク・フォースのようにアンティーク・ギアは使いませんが、やっていることはオベリスク・フォースと同じ。3対1で同じ融合モンスターを並べていくだけのコピペデュエル。もうええて……。モブのかませデュエルがワンパターンすぎるよ。

明日香は儀式によってサイバー・エンジェルを召喚し、モブをワンターンスリーキル。ハイハイ。明日香に連れられて、彼女たちのアジト「遊勝塾」へ辿り着きます。まさか、この名前は……と、奥に居たのは榊遊勝。配信のコメント欄が「うわでた」で埋まっていたのに笑いました。さて、どうして遊勝がここまで嫌われているのか、これから俺も理解していくことになるのか……。

(明日香さんのカード、GX時代は全然OCG化されなかったなぁ)

柚子は遊勝に会うなり、みんなが心配していたと泣きます。ついでに遊矢がいじめられてメンタルが歪んだことも伝えてやってくれ。遊勝は色々あったと言い、以前はエクシーズ次元に居たが、ある男に次元を飛ばされて融合次元に来てしまったと。

そしてエクシーズ次元にまた視点が移り、遊矢はユートと会話しながら一人で歩いていると、謎のフードの男と会います。親とはぐれてしまったのか、親の名前は?と聞かれ、正直に榊遊勝と答えると、その男はアカデミアのディスクを取り出しデュエルを仕掛けてきます。遊勝と因縁がある様子。

遊矢がエンタメイトを召喚すると、謎の男はD-HEROを召喚します。ということは、謎の男の正体は……。謎の男はD-フュージョンを使い、ディストピアガイを融合召喚。本気で戦わなければやられるぞ!と怒るユートに、遊矢はあいつは父さんのことを知っている、彼と話したいと言います。それに対しユートは、やつが榊遊勝のことを知っているということは、榊遊勝でもやつを笑顔にすることができなかったということだと突きつけます。

(ビジュアルはともかく、癖の強い効果がいかにもD-HEROって感じで好きなモンスター)

遊矢はユートの怒りに飲まれ、ダーク・リベリオンをエクシーズ召喚。ディストピアガイに攻撃しエドに大ダメージを与えます。返しのターンでディストピアガイがダーク・リベリオンを攻撃し破壊、ダーク・リベリオンはチェンジラフのペンデュラム効果で復活。一進一退の攻防。

謎の男はD-デス・マッチを発動。レベルを参照するエクシーズメタの効果とディストピアガイとのコンボで追い詰められた遊矢は、アクションマジック加速でバーンダメージを回避。ユートは更に怒りを増幅させ、RUM-ファントムナイツ・ラウンチを発動、ダーク・リベリオンをランクアップさせ、ダーク・レクイエムを召喚。か、かっこいい〜!

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(遊矢に吸収されたおかげかダリベが色々進化して楽しい)

謎の男は敗北を察し、負けるくらいならと手札のダイナマイトガイの効果を発動。お互いに1000ダメージを受ける効果で、勝負を引き分けに持ち込みます。謎の男は勝負の後にフードを脱ぎ、アカデミア軍の総司令官エド・フェニックスだと判明しました。

これで94〜104話が終了。無理矢理にシンクロ次元が〆られ、ロジェの一笑いで救われ、陰惨なエクシーズ次元編へ。正味、ロジェだけが面白かったなという感想です笑。こんだけ長々とシンクロ次元編をやってオチがこれかいという虚脱感、ようやく始まったエクシーズ次元編への期待はもうあんまり残っていなくて、ゲストキャラもどうなっちゃうんだろうな〜って感じ。ここから先、どっかでグッと引き込まれるタイミングは来るのか。そして期待のパラサイト・フュージョナーはいつ来るのか。エクシーズ次元編はどうなる……。

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