

90年代がいかに優れていたかに気づくのに30年もかかりました。音楽はキャッチーでハッパは安全、そして携帯電話は配偶者に嘘をつくためにしか使われていませんでした。どうせ90年代のノスタルジーに浸るなら、当て逃げも体験してみませんか?ウーバーマフト センチネルXS4をご提案します。全てが台無しになる前のモデルです。
– ミサイルのロックオン・ジャマー利用可能
(Southern San Andreas Super Autosでの解説)
「ヒルズの隠れ家」アップデートで追加されたセンチネルXS4。一瞬で「正解」がシェアされることの無い、誰もが手探りで答えを探していた20世紀末に、完璧な美しさを定義した車があります。いつまでも手本であり続けるセダンを見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ウーバーマフト(Übermacht)
名称:センチネルXS4(Sentinel XS4)
分類:セダン
駆動方式:FR
乗車定員:4人
購入価格:$1,247,000
モデル車の考察
モデルはBMW M5(E39)ですかね。5シリーズの第4世代をBMW Mがチューニングしたバージョンです。XS4という名前も第4世代なことを表しているのでしょうか。
センチネルシリーズと言えば、今作だとE92型のM3をモデルとするセンチネルが初期から登場、E30型のM3をモデルとするセンチネルレトロが「強盗:ドゥームズ・デイ」アップデートから登場、G80型のM3をモデルとするセンチネルGTSが「マネーフロント」アップデートから登場しています。今作では一貫して3シリーズをモデルとする車がセンチネルの名を冠していたところに、初めて3シリーズ以外の車がセンチネルになりました。
センチネル以外のウーバーマフト車だと、6シリーズがモデルの車がザイオン、7シリーズがモデルの車がオラクルと呼ばれています。5シリーズはエグゼクティブカー(大型車)に位置づけられていて、小型エグゼクティブカーに分類される3シリーズとは毛色が違いますし、グランドツアラーのザイオン(6シリーズ)とフルサイズのオラクル(7シリーズ)もちょっと違う。この車にセンチネルと名付けるよりも5シリーズ用に新しく名前作った方が良いような気もしますね。
年代的に考えると、「センチネルレトロ→センチネルXS4→センチネル→センチネルGTS」の系譜になるわけですけど、やっぱ微妙に違和感はあります。クーペ→セダン→クーペ→セダンで一貫性もないですし。
過去作だと3DユニバースのSentinelはBMWのクーペ・セダンをごちゃまぜにした4ドアセダンって感じで、GTA4のSentinelはE46型M3をモデルにした2ドアクーペ。3Dユニバースのことを考えるとXS4は原点回帰なところもありますが、この車がセンチネルの中に入ってくるとGTA4時代のセンチネルの立ち位置も曖昧になるので、センチネルと名前を付けたせいでややこしいことになってるなぁと思います笑。
ボディーペイントの元ネタ
走行性能
スポーツセダンに相応しく、セダンカテゴリーでトップクラスの速さ。4枚ドアなのもあり仕事用にピッタリです。
加速性能は中々。発進はややソフトですがそこからの伸びは良い感じ。トラクション性能はまずまずで、ホイールスピン多めでちょっとロスしつつもアクセルワークで調整すればしっかり急坂などを登れます。最高速はセダンカテゴリートップクラスで、直線が長いほど有利に。
コーナリング面は重ためのFRらしくオーバーステアが強め。速度域関係なしにどこでも滑り出します。クーペタイプのセンチネルと違って滑り出しはマイルドで、予兆を感じ取ればコントロールできる範疇なのは救い。
サスペンションを変えて車高を下げると、重心が低くなってロールが減りダルいオーバーステアの出方はしなくなります。コーナーへの頭の入りも良くなってツッコミのキレが増します。その分、ズルっと唐突感のあるオーバステアの出方が増えるのでそこは注意。
スポイラーを付けてダウンフォースを向上させると、中高速コーナーでの安定感が劇的に上昇します。スポイラーを付けて完成、というくらいに別物の走りなので、速さを求めるならスポイラーは必須。もちろん、ダウンフォースが抜ける低速域では相変わらずオーバー強めなので、低速域と高速域で走りにメリハリを付けましょう。
ボディーの強度は普通で、ぶつければ相応に凹んでいきます。エンジンへのダメージの入りも普通で、ガツガツぶつけたらすぐに煙を吹き出します。無理はさせないように。
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:57.392
カスタマイズ
カスタムを楽しみたいタイプの車ですが、ちょっぴり物足りなさは否めない内容です。弄っている間に「これ欲しかったなぁ」が自然と出てしまうでしょう。
フロントバンパーはスプリッターが付いたり開口部が広がったりするものがあり。リアバンパーもちょっと形が変わったりして、こういうセダンに欲しいちょっとしたエアロが揃っているのが好印象。サイドスカートは「ストリート」の名前が付いているものが丁度良く、それ以外は結構大きめ。
ボンネットは開いてるんだか開いてないんだか分からないダクト付きのものなどがあり。ストリートチューンが似合う車なのでカーボン差分が欲しかったのと、細かいところだとウーバーマフトのバッジが新エンブレムになっているので時代感を考慮すると旧エンブレムが付いているものも用意してほしかったかなと。
ルーフはルーフウイング、ルーフラック、ルーフボックスと生活感のあるアイテムが揃っていて良い感じ。サンストリップは企業名付きのものが3種類、白背景と黒背景で。
マフラーはどれもサイズが気持ち大きめで色合いも含めてあんまり馴染まないものばかり。全部後方左右出しのレイアウトという一本調子もイマイチ。
スポイラーは控えめなダックテイルとそこそこの大きさのウイング。セダンタイプに丁度いいですし、ウイングは過去作のスポーツタイプのSentinelの再現みたいに使えてマル。大きめのGTウイングもあったらより良かった。
サスペンション変更による車高の下げ幅は結構あって、しっかり走ってそうな低さにもドレスアップを楽しんでそうな低さにもできるので絶妙。文句無し。
ペイントは昨今珍しくメインカラーとトリムカラーのみ。トリムカラーの適用部分もドアの内張りとシートの内側部分だけなので控えめ。これくらいが丁度いいですね。
ボディーペイントは白と黒のストライプ系、BM感のある赤青ストライプ、ボンネット・ルーフ・トランクにかけた黒ツートン、ストリート色のある企業ペイントなどが用意されています。十分っちゃ十分だし、もうちょっとシンプルなメーカーステッカーとかも欲しいような気もするし。
大凡必要なものは揃っているんですが、グリルが変えられない、当時っぽさを出せる黒い樹脂トリムが無い、サンルーフが欲しい、ユーロナンバーやナンバー位置の変更が欲しいなど、一つ気付くとあれもこれもと欲しいものが出てきます。どデカい減点は無いものの、各所で1点ずつ差し引かれていく細かい残念さは積み上がっていきます。
感想
センチネルという名前が引っかかったり、カスタムパーツが微妙に痒いところに手が届かなったり、惜しい部分が沢山ある車ですね。楽しめる程度に暴れん坊で、価格も抑えられている良いスポーツセダンなので、細かいところには目を瞑って楽しみましょうって感じです。あちこち痒いけど、何台も欲しくなる良い車です。
あと思うのは、顔面がトヨタすぎるってこと。グリルのせいでチェイサーとかマーク2とか、トヨタの90年代4枚ドアにしか見えません。グリルが変更できたらもっとフロントマスクの印象が変わって、色んな車の顔に変身できたと思うんですが、グリルは変えられないバンパーもそんなにバリエーションが無いだとマジでトヨタ顔。トヨタ顔ならトヨタ顔で、ナンバープレートずらしたりしてジャパニーズドリ車みたいなカスタムもできたら良かったんだけどね。
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