近頃は髪を切りに行くのも一苦労で、エゴチェイサー漬けの不良が改造スーパーカーで突っ込んでくるのが当たり前です。そこで活躍するのが、軍用アーマー搭載のSUV、スクワディーです。これさえあれば、安心して美容院に向かえます。
(ロード画面での解説)
子供たちと兵隊ごっこをする時代は終わりました。昨今の世は、大人たちと兵隊ごっこをする時代です。髪をクルーカットに刈り上げて装甲車に乗り込み、上半身裸になってエンジン音を轟かせる以上に大人な行為があるでしょうか?昔と変わらないようですが、もうママはオヤツを用意してはくれませんよ。
(Warstock Cache & Carryでの解説)
「カヨ・ペリコ強盗」アップデートで追加されたスクワディ。今こそ最高の部隊を組み上げ攻撃を仕掛ける時です。自由自在に組み替えられる軍用トラックを見ていきましょう。
車両データ
メーカー:マンモス(Mammoth)
名称:スクワディ(Squaddie)
分類:SUV
駆動方式:AWD
乗車定員:6人
購入価格:$1,130,000
備考:マップ上では専用アイコンで表示
モデル車の考察
モデルはAMゼネラル ハンヴィーですね。中でも車体を大型化し積載量を増やしたM1097型が主なモデルになっていると思われます。ハンヴィーを民生仕様にしたのがハマー H1で、そこからH2、H3と大衆向けに進化していったのがハマーのSUVシリーズなので、スクワディはH1をモデルとするパトリオット・ミルスペック、H2をモデルとするパトリオットの祖先と言えるでしょう。H1をベースにした改造車「ボスハンティングトラック」がモデルのメナサーも子孫と言えるかも。
また、ハンヴィーは「ケネディジープ」ことフォード M151の後継機として作られた車で、M151は初代ジープであるウィリス MBおよびフォード GPWの後継機として作られた車。ウィンキーはこのウィリス MBおよびフォード GPWをモデルとした車なので、ウィンキーの後継機がスクワディ、スクワディから派生していったのがパトリオットとメナサーなのではないでしょうか。
実はこの車、GTA5に登場するはずだったボツ車両でした。その姿はリアル世界に作られたライフインベーダーのサイトから見ることができ、ライフインベーダーのウォーストック・キャッシュ&キャリーのプロモーションにスクワディが映った画像が表示されています(上段の「ATVS」のところ)。今のデザインよりもハマー H2の要素が強めで、デフォルトで迷彩ペイントが施されていますね。
走行性能
モデル的に軍事カテゴリーと思いきやSUV。性能はSUVとしては平均クラスで可もなく不可もなくといったところ。加速性能は少し低めで発進がもたつきます。最高速は割と高いので長い直線でしっかりと加速できるなら良いスピードが出ます。
ハンドリング面はアンダーが強めで旋回半径が大きくなりがち。ブレーキの効きもあまり良くないのでコーナーを攻めるのはほどほどに。トラクション性能は高いので登坂性能は良好。ただし、重心が高くサスペンションはあまりショックを吸収してくれないので山道などを激しく走行するとあっさり大クラッシュの危険性も。
スクワディのボンネット左側にはシュノーケルが付いています。大抵こういうパーツは見かけだけで機能していないのがこのゲームですが、スクワディのシュノーケルは実際に効果がありシュノーケルが沈み込まない深さまでは潜水しても問題なく走ってくれます。シュノーケルの高さはルーフと同じくらいまであるので、ほぼ全身が沈み込んでも動き回れるこの逞しさ。山で飛び跳ねるより、沼地や川で走らせるのが合ってますね。
カヨ・ペリコ強盗では島に置いてある車の1つで移動手段として活用することができます。しかし車体が大きめなので当たり判定のある木々が大量に群生しているカヨ・ペリコではかなり使いづらく、あまり優先して使われることはないでしょう。ウィンキー等と比べて置いてある数も少ないですし。
カスタマイズ
軍用トラックらしいパーツが多数用意されており、自分だけのユーティリティビークルを作り上げることができます。
荷台部分にはロールバーやサイドレールにフレームを付けることができ、シャーシの項目では弾薬箱やガソリン缶などを搭載して使用感を出すことができます。このあたりを上手く組み合わせるだけで一気にミリタリー色が強くなりますね。
ドアの項目ではウインドウにアーマープレートが付いたドアも選べます。実際に防弾効果があるのかは分かりませんが、武装車両っぽい雰囲気は出ます。
その他、グリルガードやライト付きルーフラック、サイドステップなどSUVらしいパーツも各種10種類以上と豊富に揃っています。細かな違いを楽しめますね。
ボディーペイントは武装車両用の迷彩ペイントが用意されています。ミリタリー色を強く出したいならボディーペイントを使ってみましょう。
感想
過去作で登場したパトリオットはハマー H1がモデルで、あの無骨でミリタリー色の強いデザインが好きだったのでH1をモデルにしたパトリオットレトロとか出てこないかなーと思っていたらハンヴィーをモデルにしたスクワディが登場してくれました。やっぱりこのデカくてカクカクしたデザインが堪んないぜ。改造パーツも欲しい物が揃っていて満足。
不満点があるとすればボディーペイントが迷彩ペイントしか無いところ。アメリカ軍を模した星マークのペイントとか、アメリカ国旗カラーとか、ウィンキーに用意されていたようなThe America!なペイントがあればもっとよかったなぁ。
モデル車について
AMゼネラル ハンヴィー
M151に代わる軍用の汎用輸送車両として生み出された車両。製造を担当したのはアメリカン・モーターズの軍用車部門、AMゼネラル。名前のハンヴィーは「High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle=高機動多用途装輪車両」の略となっている(HMMWV、Humveeと表記されることも)。
1989年のパナマ侵攻で初の実戦投入がされ、1991年の湾岸戦争で大量に配備されたことから国際的に認知されるようになる。用途に合わせて野戦救急車型のM996、対空装備のアベンジャーシステムを搭載したM1097 HMMWV Avengerなど様々なバリエーションが用意されている他、アメリカ軍の特殊部隊では隊員の手によって独自の改造が施され運用されることも多く、非公式なものも合わせて無数の型が存在する。
1992年、自家用のハンヴィーを求めていた俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーが働きかけたことで、民生仕様のハンヴィーである「ハマー」が誕生。1999年にはゼネラルモーターズがハマーブランドを買い取り、ハマーは「ハマー H1」に名を改め販売が継続された。
フォトギャラリー
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