GTA 3Dユニバース オススメ動画紹介

オススメ動画紹介「GTA SA – Removed Content [Part 1] – Feat. BadgerGoodger」

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自分が見た中で「これは面白い!」と感じた動画(YouTubeでもニコニコでも)を紹介するコーナーです。今回はVadim M様制作の「GTA SA – Removed Content [Part 1] – Feat. BadgerGoodger」です。



火炎瓶が自作できた?

こちらは以前紹介したVadim Mさんの動画と似た内容で、リークされたソースコードを元に製品版のサンアンドレアスでボツになった要素を考察してみようという内容になっています。全部の内容を紹介すると長いので、小さい内容は掻い摘んで、面白くて深く考察し甲斐のある部分を紹介していこうと思います。

まず一つ目は、「ガソリンスタンドで火炎瓶を自作出来る」というもの。計量器に近づいてお金を払うことで、火炎瓶を入手できるシステムが構想されていたようです。

製品版のSAだと火炎瓶は落ちているものを拾うか、ロスサントスのタグ全塗りの報酬でしか入手できず、レア武器となっていました(チートで入手していた人も多いと思いますが)。C.R.A.S.H.のミッション「Burning Desire」でチュートリアル的に紹介された武器なのに入手が難しい不思議な投擲武器でしたが、当初は購入して簡単に入手できるよう想定されていたとなるとちょっと納得かも。

ちなみに、火炎瓶をガソリンスタンドで入手するというアイディアはチャイナタウン・ウォーズで実現されています。

花束とアレ以外にもプレゼントできるものがあった?

二つ目は、削除されたギフト系武器です。SAにはデート中ガールフレンドにプレゼントできる武器として、花束と“棒状のナニか”が用意されていました。しかし、それ以外にも小さな正方形と長方形の箱がギフト系武器として用意されていたようです。

女性にプレゼントできる箱と言ったらなんだろうとなると、恐らくジュエリーボックスではないかと考察されています。SAの説明書には「de Koch」というジュエリーショップが載っていて、このお店はサンアンドレアスの街に存在しないんですが、ラジオコマーシャルや待ちゆく市民の会話で存在が言及されています。

コード上にはde Kochの店内にアクセスできるようにしようとしていた痕跡があり、中に入れるジュエリーショップの実装を検討していたのが伺えます。製品版だとプレゼントできる花束とアレは、火炎瓶と同じように購入できる場所が無く、ガソリンスタンドなど各地で拾うことしか出来ませんでした。

本来はガールフレンドへのプレゼントをジュエリーショップなどお店で購入して手に入れる想定だったと考えると、何故か店内が作り込まれていたアダルトショップの存在も納得できる気がします笑。ミリーをストーカーするミッション「Key to Her Heart」のためだけに内装を作ったとは考えにくいので、もしかしたら本来はあのお店で“マッサージ機”などが買えたのかもしれません。

ちなみに、de KochはGTA4で実店舗が登場し、GTA5ではde Kochブランドのアクセサリーが登場。ガールフレンドにプレゼントすることはできなくても、自分に身につけられる商品として日の目を見ることが出来ました。



ボートレースが出来たかも?

三つ目は、ボートレースの存在です。SAにはカーレース(バイクレース)、エアレースがありますが、本当はボートレースも考えられていたようです。

そしてボートレースは対戦型のレースとして想定されていたようですが、AIなどは全く作り込まれておらず、早い段階でボツになったようです。技術的に難しかったのか、他の理由か。エアレースのようにCPUとの対戦形式ではなくソロでのタイムアタック形式のレースとして実装することも考えられたので、AI以外の部分が原因な感じはしますね。

ボートはベイサイド・マリーナで教習所があるように、本来はレースを含め色々とやりたいことがあったと思われます。折角3都市を海路で行き来できるわけですから。バイスシティではそれなりに目立っていた要素なのに、以降のシリーズでは殆ど空気になってしまって寂しいですね。

CJは不動産王になるはずだった?

四つ目は、「CJが購入できる不動産がもっと多かったのではないか」という説です。

ロックスターのクリエイティブディレクターだったダン・ハウザーは、サンアンドレアスについてのインタビューで「バイスシティで不動産ビジネスを進めることで帝国を築くようなゲーム感覚を得た」「ラスベンチュラスではカジノを建設して運営できるようになる」と、バイスシティの不動産要素を更に進化させる試みをしていたと語っています。

実際にこれは実現しなかったわけですが、ゲーム内には様々な不動産が購入できたことを匂わせるコードが残されていたり、「buy(買う)」などの名前が付けられた空き地・工事現場がロスサントスにあるなど、何かしら製品版以上に細かい不動産ビジネスが構想されていたことが伺えます。

具体的にカジノやカジノ以外に何を建設できて、どういう運営ができたのかなどのヒントは何も残されていませんが、こういうアイディアは後のシリーズ作品で流用されたりしがちということで、思いつくのがバイスシティ・ストーリーズ。

VCSでは様々な物件ビジネスを行う「エンパイア・ビルディング」というシステムがありました。空いた土地、あるいは他のギャングから奪った土地に、大中小から選んだ大きさの建物を建てて、違法ビジネスのどれかを選んで運営する……。SAで同じことをやろうとしていたかはともかく、こういった感じの物件ビジネスを実装できないか企んでいたのではないでしょうか。

結局、製品版では物件を買ってミッションをこなして定期収入を得る、バイスシティと同じシステムの不動産ビジネスに落ち着き、CJはカジノや整備工場などのオーナーとして成功を収めるわけですが、もしアイディアが実現していたら更にCJが大きな成功を収めるところでした。ついでに、ビジネスに対してやる気満々だったケンドルの出番も増えていたかも。



本格的にバスケができるはずだった?

五つ目はバスケットボールの話。SAではバスケットボールのミニゲームがありますが、皆さんはプレイしたことがあるでしょうか?ストーリー中で全く触れられない要素で非常に地味なので、そもそも知らない・プレイしたことが無いプレイヤーも多いと思います。

(しかも、マッド・ドッグの家でセーブすると各地のバスケットコートからボールが消えてバスケを遊べなくなるというバグまであり……)

そして、その内容は1人でドリブルをして、好きなところからシュートをするだけというあまりに虚無な内容。たまにはボールを触ってちょっと息抜き、みたいにロールプレイを楽しめる程度で、こんな何も無いミニゲームを真面目に本気で楽しんだプレイヤーは皆無でしょう。

流石に開発も最初からそんなしょぼいミニゲームを入れたかったわけではなさそうで、バスケットボール関係のコードには「ディフェンスをする」要素が隠されていたようです。少なくとも1on1はできるようにするつもりだったんでしょう。

よくよく考えると、序盤のスウィートのミッション「Tagging Up Turf」のムービーでスモークとスウィートがバスケで遊んでいました。別になんてことないムービーの一つだと思っていましたが、ゲーム中の要素はチュートリアル的にストーリーミッションで触れることが多いので、開発もバスケのことは忘れていなかったようです。

また、バスケットボールでもビリヤードなどのように「賭け」ができるはずだったみたいです。コートに居るNPCと1on1の賭けバスケでギャンブルを楽しめる、そんなミニゲームが実現していたら忘れられない要素になっていたでしょうね。SAでは身体作りの要素がありましたが、筋力と体脂肪率でプレイのしやすさが変わったりしたらまた面白かっただろうな……。

ヒッチハイクが出来たかも?

最後は、ヒッチハイクのサブミッションがあったかもという話。ティエラ・ロバーダの北西にある町、エル・ケブラードスには固定配置のSadlerが置かれていますが、これに乗ることでヒッチハイクミッションができるというアイディアがあったそうです。

ミッションの一例として、動画ではまずラスベンチュラス空港に向かい、ヒッチハイカーのグループを拾っています。Sadlerは本来2人乗りですが、ヒッチハイカーを荷台にも載せて4人乗りをし、「ヒックス・カウンティ」へ……(ヒックス・カウンティはゲーム中に存在しない地名で、そういうキャンプ地などを作る予定だったのか、開発中に名前が変わったのか)。

こんな感じで、ヒッチハイクミッションの構想が練られていたようです。そういえばゲーム中にはバックパッカーのNPCが結構歩いていますよね。単にサンアンドレアスのマップでは山道や砂漠などの自然区域が多いからこういうNPCが用意されているんだと思っていましたが、もしかしたらミッションにも関わるはずだったのかもしれませんね。

ただ、このアイディアはそこまで練られることなくお蔵入り。動画では「冗長なタクシーミッションのようなものだったからわざわざ作らなかったのでは」と考察されています。

確かにその通りですが、形の違うタクシーミッションと言えばポン引きもありますし(固定湧きの車に乗ってミッションが始まるのも同じ)、アイディア次第で色々なミッションを作れたはずなので、納期とかもあるんじゃないかと個人的には思います。サンフィエロ以降は明らかにカットされた要素が多いですからね。

「Don Peyote」のミッションで砂漠のポールとマッカーを拾いに行くミッションもあったので、そういうミッションが作られていてもおかしくなかったですね。あと、砂漠にある謎の袋置き場に、ヒッチハイカーを“置き去り”にするとか……。ティエラ・ロバーダには何にも使われない場所が多いのでついつい妄想が膨らんでしまいます笑。

ヒッチハイクのエモートが実装されていることもヒッチハイクミッションの痕跡だと言われています。このヒッチハイクのエモートはNPCがタクシーを拾う時に使われているんですが、実はデータ内にはVCから流用されたタクシーを拾うエモートも用意されていました。最終的にVCからの流用ではなく、新しく作ったヒッチハイクのエモートを使うことにしたようですね。

没データの面白さ

いやー、面白すぎましたね。前に紹介した押収された車でどうこうのシステムとか、当時の環境でどこまでもやれることを増やそうと様々なアイディアを模索していたことが伺えて、これらのアイディアが全部形になってたらどうなっちゃうんだと考えるだけでワクワクします。製品版ですらどこまでもやれちゃうゲームなのに。

他にも動画では、チートで警察のボートが出せた、ローライダーのダンスで車も賭けられた、強盗で使うマスクは衣料品店で購入できるはずだった、強盗で使うバンは専用のBoxvilleではなく普通のBoxvilleでもよかった、映画スタジオから発生するミッションがあった、などの考察がされています。是非ご覧ください。



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