
こんばんは、麻乃ヨルダです。ここ数年、Youtubeの様々なチャンネルで積極的にアニメ作品の公開をしてくれている遊戯王ですが、今年は5D’s、ZEXALと続いて遊戯王ARC-Vの一挙放送が開始されました。
ネット上でボロッカスに評価されているこのアニメ、自分はZEXALと共にリアタイせず通り過ぎていった作品で、VRAINS以降で遊戯王に復帰した後も「わざわざこんな不評の作品見たくねぇな……」とスルーし続けていました。
何ならもう見ることは無いだろうくらいの気持ちでしたが、ZEXALⅡの一挙放送を追っていったことで、「来週からARC-Vか……まぁこの流れのまま見たるか」と、一挙放送を見る習慣が残ったままだったのでARC-Vを見る気になりました。
そして舞網チャンピオンシップが始まり、激闘の数々に大興奮。「なーんだ、ARC-Vって名作じゃん!」と思わせる序盤の出来だったわけですが、そこから話が進んでいくと……?
以前の感想→遊戯王ARC-V、超面白いんですけど!?、【遊戯王ARC-V】舞網CSが終わりシンクロ次元編へ!ちょっと不穏な空気が……、【遊戯王ARC-V】シンクロ次元編突入!大会やってる暇あるのか!?、【遊戯王ARC-V】シンクロ次元編も折り返し!いつまで大会やってんだ!
一緒に戦おう、素良!
前回の記事で、72〜82話の感想を書いていきました。本当は72〜93話でまとめて感想を書きたかったんですが、72〜82話が良いところも悪いところも見所たっぷりだったので結局72〜82話で記事がパンパンになってしまいました。なので今回は83〜93話の感想を書いていきます。
クロウと黒咲のデュエルが終わり、ロジェが派遣したセキュリティ部隊が柚子を追いかけます。そこに現れたのは師匠の素良。気を失っていたのでセルゲイ戦の事故から自分を助けてくれたのが素良だと知らない柚子は驚きますが、そのまま協力してセキュリティを退けることに。謎のミュージカルデュエルでセキュリティを殲滅します。な、なに?この素良が王子様みたいな演出。
柚子の確保に失敗し、素良と思わしき協力者が柚子を助けたと知ったロジェは、更に柚子の追跡を強化。そして、捕らえた遊矢をセルゲイのような手駒にするべく改造手術をせよと部下に命令。部下はセルゲイの再調整で大忙しで、次の試合までの時間にセルゲイの再調整と遊矢の手術を同時に行うのは無理ですと悲鳴を上げますが、ロジェはそんなことお構いなし。長官パワハラで急かすのでした。
柚子は素良に遊矢が捕まったと聞いて、助けに行きたいと言い出します。しかし、なぜ柚子をセキュリティが執拗に追っているのか、セキュリティの上層部がアカデミアと繋がっているのではと素良は推測し、更にデニスがアカデミアに帰還したことでアカデミアも動き出すとなれば、柚子を自由に動かすわけにはいかないと素良は柚子を止めます。
柚子は、自分を止める素良に対して、こうして自分や遊矢を案じてくれているということは素良はもうアカデミアの人間では無いってこと?と聞くと、自分はアカデミアの兵士を一生やめられない、でも柚子はアカデミアと関係ない人間なんだからこのままアカデミアと関わらず生きて欲しいと伝えます。
そうしてお互いに主張をぶつけ合っていると、そこに現れたのは月影。月影が兄の日影を倒された恨みを晴らそうとし、素良も受けて立とうとしますが、これ以上戦って悲しむ人を増やさないでと柚子に言われると、脳裏に過るのは遊勝塾の仲間たち。みんな元気にしてるかなぁ。素良は月影に謝り、全てが終わったら自分のことは好きにしていいから、今は柚子を守るために協力してほしいと告げます。
月影は自分の気持ちを鉾に収め、柚子とコモンズの子供たちを地下施設に連れて行って匿うことにします。月影有能。兄をやられたのにその感情を押し殺してやるべきことを間違えない、その上で人の気持ちにも寄り添える。一人だけ頑張り過ぎではないでしょうか。味方陣営で誰よりも役立ってる気がする。
スピードロイドvs月光
お次はユーゴとセレナの対戦。遊矢シリーズと柚子シリーズ同士の対戦はどうなるか。と思ったら、ユーゴは柚子を死んだと思いこんでいたり、セレナを相手にリンと勘違いして抱きつくボケっぷり。大丈夫か。
デュエルが始まっても色ボケしっぱなしのユーゴ。「フレンドシップカップでリンとデュエルするのが夢だった」とリンに思いを馳せます。でも、フレンドシップカップって負けたら地下送りにされるのが周知の事実だったような気が……自分かリンのどっちかが地下送りになっちゃうよ?本当に夢の舞台と言っていいのかこの大会。
腑抜けたデュエルをするユーゴに呆れ、本気モードで飛ばすセレナ。セレナの融合召喚に対して、「融合じゃねぇ、ユーゴだ!」といつもの持ちネタ。そろそろ本気でくどくなってきたぞ!最初から「そんな聞き間違えする?」って感じの小ネタなのに、ここに至っては他人の独り言(融合召喚)に突っかかってきているので意味不明です。こんなふわふわ二次創作みたいに雑なミーム擦りばっかしてる気がするユーゴ周り。
セレナの猛攻を受けて目が覚めたユーゴ。反撃を開始しますが、セレナを勝たせてスターに祀り上げプロパガンダに利用したいロジェは、デュエル中のコースを変更させてデュエルを妨害。セレナはアクションマジックを拾ってやり過ごします。そしてセレナが自分のターンで攻撃を仕掛けると、ユーゴの目の前にはアクションマジックが。
ここでロジェはまたもコース変更で妨害。露骨すぎるって!アクションマジックを拾えずピンチなユーゴは、切り札のクリアウイングを出すためにリサイコロを発動、赤目のダイスを特殊召喚します。ここで、サイコロで3を出してシンクロ召喚を成立させないと自分の場のモンスターが全滅するギャンブル。これを成功させてユーゴはクリアウイングを召喚し窮地を脱します。
クリアウイングが出てくると、またユーゴに遊矢が乗り移ります。セレナはクリアウイングに攻撃を仕掛けようとすると、ユーゴは逆転のサイコロッセオを発動しまたサイコロを当てて返り討ちに。ここでロジェがまたまたコース変更をし、セレナはアクションマジックでモンスターの戦闘破壊を防ぎます。流石にユーゴですらも裏に居る人間の意図に気づくレベル。
ユーゴがクリアウイングで攻撃を仕掛け、ロジェが3度目のコース変更で手助けすると、セレナは敢えてアクションマジックをスルーします。「運に頼るデュエルなど遊びと同じ」という自分の信念を貫き、誰かの思惑に乗らず自分のデュエルをやりきるセレナ。ロジェのちゃちゃ入れとセレナの真っ直ぐな性格が相性悪すぎ。
一進一退のデュエルで観客は盛り上がり、観客の盛り上がりに乗って、セレナは「レディースエーンドジェントルメーン!」とファンサービス。きゅ、急だな!そんなこと言うキャラと展開だったっけ?ともかく、セレナはペンデュラムを決めて切り札のライオ・ダンサーを出してユーゴに止めを刺しに行きます。
ユーゴはアクションマジック、クリアウイングの効果、罠でセレナの攻撃を凌ぎきります。そして、自分のターンでクリアウイングをクリスタルウイングに進化させて攻撃。出た!ガチカード!当時高かったよな。この攻撃が通り、ユーゴはセレナに勝利。セレナはデュエルを楽しむことが出来たと感謝を告げます。アカデミア育ちでデュエルを戦争の手段にしていたセレナが、デュエルの楽しさを知りました。
そんなセレナに、最後もリンの幻影を見て飛びつこうとするユーゴ。最後にしょうもない後味を残すな。ずっと発情してるよこの男。これで、遊矢はユーゴに乗り移ってランサーズを二人地下送り。あの、ランサーズ同士で絆を深めずに同士討ちを繰り返すこの大会は一体何なんでしょうか。本当に何をしに来てるんだ。
(真っ当にカッコいい切り札2体)
電気がビリビリ、勝負はガチガチ
ユーゴとセレナのデュエルが終わると、ユーゴはデュエルパレスの屋根上にリンを攫った男、ユーリの姿を発見。すぐに追いかけに行きます。セレナを勝たせる予定が狂ったロジェは、地下送りにされるセレナを確保に動き、大会の裏でいろんな動きが。
セレナが地下送りにされている最中、突然セキュリティが襲来。神経ガスでセレナの身動きを取れなくします。デュエルをせずにターゲットを拘束するリアリスト襲来。セレナが連れて行かれそうになった時、現れたのは零羅。乱入ペナルティーを受けながらモンスターを召喚してセキュリティと対峙します。ん?ちょっと待って?いつデュエルが始まってて乱入になったの?
確かに、セキュリティの連中はモンスターを出して地下送りニコニコおじさんズをダイレクトアタックしていました。舞網CSのナイト・オブ・デュエルズみたいに、セキュリティ同士でデュエルをしてモンスターを出しておじさんたちを攻撃していて、そこに零羅が割り込んだということなんでしょうか。なんにしても描写が飛びすぎてよく分からん。
セキュリティはゴヨウ・カタパルトでバーンダメージを3人で繰り返し、乱入ペナルティーでライフが減っている零羅をボコボコに。オベリスクフォースといい、このしょうもない使いまわし3対1デュエルを何回繰り返すんでしょうか。なんでこんな無理くり複数人デュエルをやりたがるのか。
ここで回想。セレナをそのまま地下送りにするはずがないと、零児はセキュリティ全員を相手にして、零羅をセレナ救出に向かわせていました。これが零羅がセレナのところへ来られた理由。6人のセキュリティを相手にしていた社長でしたが、カリ・ユガが盤面に出ていたので普通に勝てそうな空気。カリ・ユガ居たら何人居ても同じですからね。
(こっちのターンに出すのはやめてくれ!)
零羅はセキュリティを一掃。強敵というわけでもないただのコピペマンたちなので、イマイチ凄さが伝わらない。ワンターンスリーキルゥ…は一発ネタだから良かったのに。零児の方もセキュリティを全滅させていました。「一人でセキュリティ全滅させられるならもっと早くやれば良いのに」と行政評議会にツッコまれていましたが、同じく行政評議会に「零羅という子が動けるようになるまで待っていたのでは」とフォローされていました。キャラじゃなくて制作スタッフが喋ってる感のあるセリフ。
ともあれ、零児に助けてもらって難を逃れた行政評議会。こいつら、飼い犬に手を噛まれてピンチだったのに零児頼み以外の策が無くて助けてもらうの待ちで、助けてもらって感謝もなくて上から目線なのはなんなんだ。今のところ優秀そうなシーンが一つも見えないが。
何もかも上手くいかないロジェ。セルゲイの再調整が終わったと知り、セルゲイを動かして次の策へ。柚子とセレナを探してセルゲイに攫わせることにして、その間住民たちの気を逸らすためにフレンドシップカップで明日行われるはずだった準決勝第一試合を今日の夜に急遽やらせることに。いやめっちゃ困るだろそれ!チケットとかホテルとかスケジュールとか!当日にやっていい変更じゃねぇって!裏方の苦労考えろや!
対戦カードは遊矢vsクロウ。遊矢は情報が届いていないので、今ランサーズで動けるのは俺だけだと思い、クロウに協力を求めてエンタメデュエルで気を逸らしながら、試合を放棄して行政評議会に向かおうとします。しかし、ロジェは遊矢に改造手術が間に合わなかった代わりに、ヘルメットに細工をしていました。電気ショックで遊矢を苦しめ、遊矢を操ろうとします。
(エンタメってなるととりあえずカバを踊らせる遊矢も、カバの踊りで喜ぶ市民もみんなどうかしてないか?)
遊矢は我を忘れ、クロウとの約束を放棄して本気のデュエルへ。遊矢が暴走したことで、巻き添えでユーリとユーゴも意識が乗っ取られます。ユーゴはともかく、あんまりキャラとかもよく分かってないユーリが巻き込み事故で暴走させられてんのは笑えます。どんな人か知らん敵キャラっぽいやつが、80話もストーリー進んでまだまともに活躍も見られてないのに、暴走状態だけしっかり見せられてるってどんな状況やねん!
いきなり裏切られて追い込まれるクロウも可哀想ですが、「やっぱりお前もトップスとつるんでやがったのか!?」とすぐに陰謀論に走るのはやめましょう。折角レース前に「疑って悪かった」と黒咲戦で心を入れ替えたところを見せていたのに、速攻で手のひら返してます。どう見ても遊矢の様子がおかしくなっているんだから、ちょっとは遊矢のことを観察して人を信じてください。
遊矢はダーク・リベリオン、オッドアイズ・リベリオンと召喚してフルスロットル。大ジャンプも決めて攻め攻めの状態で、ロジェの思惑通りシティ中の注目を集める派手なデュエルを披露します。しかし、大ジャンプの衝撃で電気ショック装置が暴走し、遊矢を電撃でコントロールすることが不可能に。このままでは榊遊矢の命にも関わると手下の研究員は警告しますが、ロジェは別に構わないと意に介しません。あくまで遊矢は囮としか思っていないロジェ。
デュエルが盛り上がっている間に、ロジェは行政評議会と赤馬零児を追い詰め柊柚子を確保するためセキュリティ部隊を行政評議会のビルに配置。行政評議会は「今度もあなたが守ってくれるんでしょう?」と零児に頼り切り。こいつらこの後に及んで何もする気が無いのに上から目線だけど、シティを取り仕切る力が無いなら別に守る必要無いわって放り出されたらどうするつもりなんだ……?
クロウが頑張って遊矢の猛攻を凌いでいる間に、アカデミアからオベリスク・フォースが襲来。ロジェは計画を邪魔されてはまずいと、本来であれば行政評議会と零児にぶつけるつもりだったセルゲイをオベリスク・フォースへの迎撃に向かわせます。中継ヘリに捕まって様子を見ていた素良は、ヘリから飛び降りてクロウのDホイールに乗っかり、クロウに事情を説明。
クロウは遊矢を正気に戻すために決死の攻撃を仕掛け、オッドアイズ・リベリオンと共に遊矢の電気ショック装置を破壊することに成功。しかし、覇王の翼の効果でバーンダメージが入りクロウは敗北。弔風のデスのデメリットで敗北条件が満たされていたのに、バーンも食らって2回分死ぬクロウ。デスのデメリット別に意味ないじゃん!デュエルが終わり、とばっちりで苦しんでいたユーリとユーゴも解放されました。とばっちりで死にかけてるの可哀想だけど、面白いがちょっと勝ってます、ごめんね。
勲章、ほしい?
デュエルが終わり遊矢が目を覚ますと、クロウは素良からの伝言を遊矢に伝えます。それを聞いてまたもデュエル後にスタジアムを飛び出す遊矢。もう大会めんどくさくなってませんか?監禁デュエル大会だと話作りづらいなぁ、とは思っていませんか?どんどん大会の体が崩れているような。
オベリスク・フォースが襲来し、それぞれの勢力が動き出します。動かないのは行政評議会とシティ住民くらい。他力本願の極みである行政評議会と、怪しげな連中が襲来してもイベント事か何かだと気楽に構えているシティ住民たちの様子を見て、社長は「この次元と協力する価値はあるのか見極める必要がある」と渋い顔。まずい、戦争の協力者を得るために30話以上やってきたのに、そもそもシンクロ次元がアテになるかどうかを今更考えなきゃいけないところに来ているらしい。本当になんのためのシンクロ次元編か分からなくなってしまうぞ!
手負いのセレナと零羅を連れて逃げていた月影。追い詰められ、どうするべきか考えていると、零羅は一人でセレナを守るから、月影は地下へ応援を呼びに行ってと言い出します。月影は躊躇するものの、零羅の覚悟を尊重して地下へ。しかし、オベリスク・フォースの追手にマークされ、振り切るためにデュエルせざるを得ない状況に。
いつものおもんないデュエルで月影が追い込まれると、乱入で助けに来たのは素良。遂に自らアカデミアに反旗を翻す覚悟を見せた素良。素良が反撃のチャンスを作ると、月影がサポートして即興コンビネーション。流石忍者、単機よりもサポーターで力を発揮する模様。因縁があった二人のコンビプレーでオベリスク・フォースを撃退します。月影は地下へ向かい、素良はセレナたちの元へ。
一人でオベリスク・フォースを倒しまくる零羅は、疲労でトラウマを蘇らせ限界に。そこにやってきたのは遊矢。久々に主人公らしい活躍のチャンスが来たぞ遊矢!一般オベリスク・フォースを遊矢と零羅が撃退していると、向こうにも増援が。
その増援はバレット。以前、スタンダード次元でセレナの付き人として社長の前に現れ、サクッと負けて伸びているところを放置されていた男が再登場!勲章おじさんキター!バレットはセレナと柚子を連れてくるようプロフェッサーに命令されており、セレナの回収と柚子の居場所の尋問を同時にこなそうとします。
一方、地下ではクロウと月影から情報が入り、ランサーズの面々が動き出します。ラジカセ片手に労働しているDJ黒咲さんを見せていきなりこちらを笑顔にしてくるのはずるいと思います。本当に一コマで笑いを取ってくるなこの男は。そして黒咲さんはリアルファイトで大暴れ。なんでこんなステゴロが強いんだ兄ちゃん。
ランサーズが地下を出るために騒ぎを起こすと、シンジらコモンズの面々もこれに便乗して暴動を起こします。革命家、遂に本領発揮の舞台が整いました。デュエルよりも多分扇動の方が向いてるぞ。そして、柚子を頼まれた権現坂とクロウが柚子を探してタナーたちと会いますが、柚子は一人で何処かに行ってしまった模様。素良に助けられた後に一人で動いて周囲を混乱させてしまったと謝っていたのに、ここでも単独行動開始はちょっとフォローできないぞ柚子ちゃん。
勲章おじさんは先攻を取って遊矢に先制攻撃。反撃に出たい遊矢が引いたカードはスマイル・ワールド。「デュエルでみんなを笑顔に」というメッセージが頭を過りますが、今はセレナを守らないとと普通にペンデュラムで戦います。それに対しバレットは、鉄鎖の獣闘機勲章を発動。遊矢がペンデュラム召喚したモンスターたちは攻撃を封じられてしまいます。
盤面をロックされた遊矢は、スマイル・ワールドを見て「これじゃ何も出来ない……!」と呟きます。本当に何も出来ないカードだからすごいよ。普通、カードゲームアニメでこういう場面だと本当は有用なのに使い道が分からないカードに対してこんなセリフを言ったりしますが、スマイル・ワールドは使い道どうこうじゃないですからね。どう使っても弱い。なんで主人公が持つ家族との絆のカードがこんな弱いんだよ……。
(効果の弱さといい、絵面の気持ち悪さといい、視聴者からの「呪い」呼ばわりが嫌にしっくり来る)
遊矢はダーク・リベリオンを出して打開しようとすると、バレットは紅鎖の獣闘機勲章を発動。ダーク・リベリオンが拘束されます。またロック戦術かよ!遊矢自身も拘束されてピンチになり、その間にオベリスク・フォースがセレナの前に。そこを救ったのは素良。素良は遊矢の味方になるとハッキリ宣言。
それを聞いていたのは、いつの間にかここにやって来ていたユーリ。素良の裏切りを知って、素良の処刑とセレナの回収を同時にこなしてしまおうとするユーリでしたが、そこにDホイールで突っ込んできたユーゴ。遊矢シリーズ同士の対決が始まります。遊矢はバレットの戦術に苦しめられながら尋問に耐えていると、裏のユーリとユーゴのデュエルでドラゴンが召喚されたことで覚醒が……?
地下では暴動が進行。権現坂は柚子と再会しますが、人の波に流されて離れ離れに。スピード感がギャグだった。そしてランサーズやコモンズの面々が地下からの脱出に成功。権現坂・沢渡・徳松は零羅たちへの加勢を月影に任せて、柚子を探すことに。その柚子はブレスレットの反応に導かれるまま、一人で遊矢を探します。
遊矢の盤面にオッドアイズとダーク・リベリオン、ユーゴの盤面にクリアウイング、ユーリの盤面に初登場のスターヴ・ヴェノムが揃い、遂に4体のドラゴンと遊矢シリーズが揃いました。これはどうなる……!?という引きで91話が終了しました。今こそ、一つに……!
(四龍は掛け値なしにカッコいいよね)
主人公だろ(笑)
何かに意識を乗っ取られたように「我らが一つに……!」と繰り返す遊矢シリーズ4人。一体、一体何が起きてしまうんだー!とトムブラウンのような前フリが行われているところで現場に柚子が到着。ブレスレットワープでユーリとユーゴがどこかに消滅します。次回予告で期待させておいて何も起きないんかーい!
飛んで火に入る夏の虫、柚子の方から自分の前に来てくれて仕事が楽になったバレット。文字通り手も足も出ない遊矢にサレンダーを促します。それでも諦めない遊矢の姿を見て、「戦士として敬意を表する」と武人らしく遊矢を認めるバレットでした。正々堂々みたいな顔して、お前がやってることは陰湿ロックだけどな。
遊矢はスマイル・ワールドを見つめ、どうすればいいのか分からないと嘆いていると、そこに現れたのはセルゲイ。遊矢とバレットのデュエルに乱入し、フィールド魔法「地縛牢」で柚子を拘束します。セルゲイは乱入に苛立つバレットをガン無視して展開を始めます。
セルゲイは新たに得た地縛デッキを使い、シンクロと融合を操ります。ロックされていないセルゲイはやりたい放題でバレットの盤面を荒らし、これにより遊矢の場を縛っていたロックカードが破壊されます。なんと、主人公がロック戦術を破るのではなく、乱入者がロックを打ち破ってしまいました。盤面を捲るカードゲームの醍醐味ゼロ。改めて、乱入っておもんないシステムですね。ポンポンやるもんじゃないって。
そしてセルゲイはジオ・クラーケンの効果でバレットのモンスターを全滅させ瞬殺。乱入者に瞬殺される勲章おじさん、哀れ。ふっ飛ばされたバレットは、目の前のセレナに「出来れば、私自身の手で、あなたを、プロフェッサーの元へ、お連れしたかった……」と言って、融合次元に消えていきます。セレナも連れて。
は?????????????????????
ちょ、ちょっと待て、聞き間違いじゃないよな?今、任務に失敗した感じのセリフ喋ってたよな?どう考えてもセレナを連れ戻せなかった時のセリフ喋ってたよな?え?連れ帰れてるじゃん?何?言ってることとやってること違くない?
そもそも負けてんのにセレナを連れ帰ることができるって、遊矢とのデュエルなんのためにやってたん?最初からデュエル関係なくセレナ連れ帰ればよかったじゃん。何の時間だったの?何のためにデュエルして何のために負けてんのこのおっさん?どういうこと????????
視聴している自分が本気で困惑している間にセルゲイはターンエンド。柚子を傷つけたセルゲイを許さないと遊矢は怒りますが、柚子は怒りに飲まれてはいけないと遊矢の怒りを抑えます。遊矢は葛藤しながらマジカル・サンダーを使い、スマイル・ワールドを捨てて地縛牢を破壊。セルゲイにマジカル・サンダーを防ぐカードを使えとロジェは命令し、「早くしろ、タイミングを逃すぞ!」の名言も飛び出しますが、セルゲイはセットカードを使いません。
地縛牢が消え、オベリスク・フォースが柚子に近づくと、月影が間に合って柚子をガード。オベリスク・フォースはバレットもユーリも失い撤退していきます。後は遊矢がセルゲイを倒すだけ。オッドアイズ・リベリオンを降臨させて、ジオ・グリフォンを粉砕します。
しかし、ジオ・グリフォンの効果でオッドアイズ・リベリオンが破壊されると、返しのターンでジオ・クラーケンの効果が決まって遊矢は敗北。えっ?この流れで普通に遊矢負けんの?えっ?
セルゲイは間髪入れずに柚子を攫いに行き、月影と素良をふっ飛ばして柚子を回収。空を飛んでロジェの元へ帰っていきます。バレットの謎行動の困惑がまだ残っている間に遊矢がヌルっと負け、そのままの勢いで柚子が奪われました。あっという間に柚子もセレナも失いましたランサーズ。これ、自分はイッキ見視聴してるからたった数時間での出来事ですけど、当時リアタイしてた人は一週間刻みで溜めながらこれを見せられてたわけですか。そりゃ伝説の92話って言われるわ……。
混乱は続くよ
遊矢が何も守れず仕舞いで終わった一方、コモンズの革命が進行。シティはめちゃくちゃに。フレンドシップカップどころではない、はずなのですが、準決勝第2試合が無理矢理スタート。本来出場するはずだったユーゴは出場辞退扱いとなって、セルゲイとジャックが戦うことになりました。
ユーゴが消えたことは誰も把握していないはずなので、仮にユーゴがこの世界に残っていたとしても勝手に大会から消されていそうです。そして、ユーゴはここまでの話で柚・セレナ、後は沢渡くらいとしかメインキャラと面識が無いので、誰からも心配されてません。なんでシンクロ次元編の主人公みたいな存在なのにシンクロ次元民の誰一人と関わりが無いんだユーゴ……?出番はかなりあったのに。
デュエルパレスは暴動から逃れるトップスの避難所となり、コモンズは誰一人デュエルパレスに入れず街中で騒ぎを起こしています。ロジェは柚子を自分の部屋に連れてこさせて、共にデュエルを観戦させます。ロジェはセルゲイにジャックを倒させて、シティ住民に自分の支配力を誇示しようと考えていました。
会場に向かうエレベーターで、ジャックはサムと会います。サムは、自分が調律の魔術師を遊矢に手渡し、遊矢のデュエルで使えないカードなんてないんだと教えられたのだとジャックに伝えます。えーと、良い話みたいにしてますけど、君、遊矢とシンジが戦った後に陰謀論にハマって遊矢に逆恨みしてたよね?その後思い直したシーンとか無かったよね?それ本音なの?全然言葉に説得力無いんですけど。
ジャックとセルゲイのデュエルが開始し、ジャックは1ターン目からレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトを召喚。対するセルゲイもいきなり異界共鳴−シンクロ・フュージョンで地縛モンスターを2対並べてフルスロットル。セルゲイはいきなりワンキルを決めようとしますが、ジャックはアクションマジックでかわします。「流石ジャックだぜ!」「アクションマジックに救われただけじゃねぇか」とコモンズも熱狂?しています。
ジャックも返しのターンでスカーライトを使いセルゲイの地縛モンスターを2対まとめて破壊。ジオ・グリフォンの効果はレッド・ガードナーで交わし、先程のターンでアクションマジックを使わなくても耐えられていたことをさらっとアピール。アクションマジックに救われただけじゃなかったぞ。
セルゲイは地縛開闢を発動し、攻撃を耐えながらフィールド魔法「地縛源」を発動。アクションカードを拾って除外すると相手にダメージを与えられるこのフィールド魔法をフルに活かすべく、セルゲイはDホイールと合体。脅威のスピードでジャックを追い抜いて先を走り、アクションマジックを拾いまくってジャックにダメージを与えていきます。セルゲイ一人に5D’sのネタを詰め込みまくってるなぁ。
この怪物に対してジャックはどうするか、というところで83〜93話が終了。お次はジャックvsセルゲイの続きから。いや〜、今回はかなりネガティブな感想だらけでしたね。別にARC-Vを腐すために視聴しているわけではないんですが、気づけば愚痴しか出てこないこの回のイッキ見でした。殆ど良いところ無しでしたね。
全体的にずっと低調だったんですが、やっぱり92話は衝撃的でした。これまでもずっと「全然本筋進んでないけど大丈夫シンクロ次元?」って感じで困惑していて、ようやく次元戦争関連とシティの話が進むかと思ったら、主人公がデュエル的にもストーリー的にも何も成せずにヒロイン2人を連れ去られるって。遊矢シリーズの謎も引っ張るだけ引っ張ってまだ引っ張る。ええ……?
酷い展開に怒り!って感じは無く、希望を持てない展開に失望って感じですね。こんだけ溜めに溜めて約束されていたようなヒットを打てないどころか、1球も振らずに審判と揉めて退場みたいな斜め下のハズし方をされて、真面目に見るのがバカバカしくなってくる感じ。なんでそんなに王道から外れていくの。変なことしないで主人公の活躍見せてくださいよ。次回はいよいよシンクロ次元編の終わりを見ていきます……。
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