
90年代の浅薄ファンの皆様に朗報です!当時の他のスーパースターたちとは違い、フィスターのアストラーレは優秀な外科医に出会うことができました。たるんだフィラーや劣化するシリコンだらけだった世代の中で、かつて絶世の美女だったこのマシンは切られ、引っ張られ、再建され、削られて自然美と人工的なグラマーの絶妙なラインにいます。事前の意識調査によれば、「不自然で不気味だ!」と口にする前にパンツを脱がされてしまうでしょう。
ミサイルのロックオン・ジャマー利用可能
(Legendary Motorsportでの解説)
「ヒルズの隠れ家」アップデートで追加されたアストラーレ。大スターの座こそコメットから奪うことは出来ませんでしたが、最高の助演俳優として今でも語り草になる車です。往年のファンたちと再会した1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:フィスター(Pfister)
名称:アストラーレ(Astrale)
分類:クラシックスポーツカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,475,500
モデル車の考察
モデルはポルシェ 928ですかね。中でも、928をナルドーネ・オートモーティブがレストモッドした個体がモデルになっているようです。純正でスプリッターやディフューザーが付いていてモデルよりもスポーティーな印象があるので、Khyzyl Saleem氏作成のポルシェ944をレストモッドしたコンセプトレンダリング「ポルシェ944ターボRS」あたりもレストモッド繋がりでネタにされているかもしれませんね。
928は1970年代に「911に代わる主力モデル」を想定して作られた車です。1960年代にポルシェの名前を世界に知らしめた911は、いずれ性能面などで時代遅れになると予想されており、同社は次のヒット商品を作り上げる必要がありました。
新しい主力モデルに求められたのは、主要市場であるアメリカの顧客たちを満足させられるパッケージング。高い走行性能は勿論のこと、燃費や居住性の良さも兼ね備えるグランドツアラーが必要だと考えられ、想定するライバルはBMW・6シリーズやメルセデス・ベンツ・SLCクラスなどのプレミアムカー。911よりも一段上のクラスに属する車たちに対抗できる商品として、928が作られました。
当初は911と似たレイアウトが考案されていたものの、エンジンを車体の後方に載せながら居住性などの問題を解決することは難しく、最終的に水冷式のV8エンジンをフロントミッドシップにマウント。優れた重量バランスに大排気量でパワフルなエンジン。未来的なデザインのエクステリアに優れた快適性が備わり、928は素晴らしい高級スポーツカーに仕上がりました。
しかし、高い評価とは裏腹に売り上げは伸び悩みました。高級志向の928は911と比べてかなり値段が上がってしまい、加えて911で確立したポルシェのアイデンティティであるRR+空冷式の組み合わせを採用しなかったことで、ポルシェファンからの反応はそれほど良くなかったのです。
これにより、928は911の後継機とはならず、それぞれ別個の車としてラインナップされ続けることに。初動こそ躓いたものの928は1977年から1995年まで販売され続け、ポルシェを代表する1台として人々の記憶に刻まれました。911の方は今もなお進化するポルシェの顔であり続けていますし、別物の車になったことが911と928お互いにとって良かったのでしょう。928が販売終了して以降、未だ928の方は後継機と呼べる車が出ておらず、ポルシェの歴史の中で唯一無二の車となっています。
Astraleという名前はイタリア語で「星の」を意味します。フィスターの車の名前はCometやAstronなど天体関係のものが多くなっていて、伝統が作られていますね。
ボディーペイントの元ネタ
走行性能
クラシックスポーツカーの中でもトップクラスの性能で、扱いやすさも良好。値段的にもかなり好条件の車でしょう。
加速性能は高め。純正だと落ち着いた加速でラグジュアリーカーの味わいを見せますが、フルカスタムするとしっかりスポーツカーの加速感ですね。トラクション性能も高く、旧車FRとは思えない力強い大地の蹴り方。最高速もかなり高いです。
ハンドリング面も安定感が高く、特に光るのがコーナリング時の粘り腰。弱オーバーステアの特性でリアが滑りやすくはあるんですが、滑った後に程よくグリップが回復し、破綻せずにコーナーを抜けられます。オーバーステアは車体の向きの変えやすさにも繋がるので、上手く操れれば右へ左へ舞うことができます。
サスペンションを変えて車高を下げると、ロールが大きく減って硬い走りになります。純正サスペンションだと古い車なのを感じさせる重心の高さですが、車高を下げると一気に現代感が出ますね。この辺はレストモッドらしいか。
スポイラーを変えてダウンフォースを上げると、高速コーナーでの安定感が段違いに上がります。安定感が増してリアがビシッと定まると今度はアンダーステア傾向となり、高速コーナーだと思ったより曲がっていかなくて最初は慣れが必要になりますが、慣れれば一気にタイムが縮まります。


ボディーの強度は初期車並みに柔らかく、数回ぶつけるだけでとんでもない凹み方をします。ボディーが凹んだ状態でリトラクタブルライトを開閉すると、古いマンガのキャラが目ン玉を飛び出させているが如く、ライトが空中浮遊するのが笑えます。強度も低めですぐにエンジンから煙が吹き出し、ボディーの歪みでハンドリングもおかしくなります。レースに使うならボディーの強化は必須かも?
自分のタイムアタック記録
救急ドリフト 0:54.920
カスタマイズ
正直言って期待外れも良いところ。あまり弄って楽しむタイプの車では無いにしても、貧弱すぎるラインナップです。
バンパー類はなくフロントスプリッターのみ。バンパーの形状を変えられない時点で割とマイナスですが、一番の不満はリアのディフューザーを剥がせないこと。このせいでどうあがいてもリアの造形がスポーティーになってしまい、ベースモデルのような大人びた高級感を出せません。
ボンネットやミラーなどの項目は無く、エアロはサイドスカートのみ。そのスカートもただ板を貼り付けただけのタイプ。あとはサンストリップとマフラーくらいで、遊び心のあるパーツどころか基本的なカスタムパーツすらも不足しています。内装も全く弄れません。
スポイラーはルーフスポイラーの色差分とダックテイル、GTウイングのみ。928っぽいウイングが無いのはやる気無さすぎじゃないでしょうか。サスペンション変更による車高の下げ幅は少なめ。とはいえ丁度いいくらいには下がります。
ペイントはメイン・サブ・トリムが用意されていて、サブは内装のステッチ部分に適用。トリムは内装全体に適用されます。
ボディーペイントは水色か緑色という珍しいカラーのストライプ、アート色の強いペイントが揃っています。社名・車名をサイドに入れるだけとかの地味なものが欲しかったですね。
感想
性能面はレストモッド車両を鑑みて、高性能で良いと思います。価格を考えてもクラスポとしてかなり良い感じ。ただ、カスタム面で不満があり過ぎて全体の評価がだだ下がりです笑。
レストモッドなので要所に未来感がプラスされているのは良いとして、モデルであるナルドーネのレストモッドがベースの高級感を大事にしていたのに対して、アストラーレは中途半端にスポーツ寄りのデザイン。
全体的にレトロフューチャーなのにリア周りだけ異様にスポーティーかつモダンなせいで違和感が凄いです。元ネタの完成度と見比べると素人の余計な味付け感が半端なくて悲しくなってきます。本当になんなのこの愚かなディフューザーは。このディフューザーを無くせるだけで俺は全てを許せるのに。
カスタムパーツも少なすぎで、純正の旧車ルックには戻せないし、かと言ってスポーツに振り切ることもできないし、開き直ってイロモノにするようなこともできません。これ、何したらいいんだ?って感じで、弄る楽しさをほぼ感じられません。純正が気に入ってないのにカスタムも楽しめずでだいぶガッカリしてます。この車が気になっている人も、カスタムの虚無っぷりを理解した上で購入を検討して貰えればと思います。
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