大きく目を見開いた90年代の下級管理職にとって、カリン サルタンは「もう少しでヨーロッパ製が買えそう」という位置付けでした。現在のあなたはラリードライバーに憧れる成人病予備軍の怒れる中年ですが、今も変わらずサルタンはあなたの相棒です。あなたのお金と私達の技術があれば、この車をあなたが十代の頃に運転方法も知らずに憧れていたエネルギッシュなレーシングマシンに変えられます。ベニーズ・オリジナルモーターワークスでカスタマイズ可能。
(Benny’s Original Motor Worksでの解説)
「ジャニュアリー2016」アップデートで追加されたサルタンRS。ラリーで鮮烈なインパクトを残した日本車です。オンロードもオフロードも支配するスポーツカーを見ていきましょう。
目次
車両データ
メーカー:カリン(Karin)
名称:サルタンRS(Sultan RS)
分類:スーパーカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$807,000(サルタン:$12,000+カスタム費:$795,000)
備考:サルタンをベニーズに持ち込みアップグレードすることで入手
モデル車の考察
解説文での設定、リア周りの造形、ボディーペイントなどを見ると、モデルは三菱 ランサー エボリューションですね。特定のバージョンというよりは、第2世代、第3世代のランエボを引っくるめてモデルにしているような気がします。テールランプは第2世代ですが。そして、フロントマスクはトヨタのアルテッツァですね。レクサスのIS200、IS300としても知られています。
更に、有名なスバルワールドラリーチーム(SWRT)仕様を模したボディーペイントなど、改造パーツを見るとスバル インプレッサの要素も含まれているようです。心なしか、エンジン音も水平対向エンジンの音に聞こえます。スポイラーなどのパーツを見ると、モデルにされているのは「涙目」ことGDB-C/D/E型のインプレッサでしょうか。まとめると、日本産のスポーツセダンを混ぜ合わせてみたような車ですね。
後のアップデートでサルタンレトロが登場。ボディーペイントやエンジン音などサルタンRSとの繋がりを強く感じさせる車となっています。なお、ノーマルのサルタンとの繋がりは薄めで、ノーマルの立ち位置が微妙になっているような……
ボディーペイントの元ネタ
青のパワー・ストライプは、映画「ワイルド・スピードX2」で登場したブライアンのランエボ7がモデルですかね。同作に登場するR34と共に、ブライアンの愛車として印象的な車でしょう。
ストリート・ドリフターは、映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」で登場したショーンのランエボ9がモデルですかね。ドリフトを題材にした映画だけあって、この車もFR化されたドリフト仕様だったそうです。
レッドウッド・レーシングは、WRCに出場していたマルボロカラーのランエボ6がモデルでしょうか。しかし、画像を見てもらうと分かるように、サイドに斜めの赤いペイントが施されていて、ランエボ1〜4までの三菱石油カラーも入っているようです(撮影時はメインカラーをトリノレッドにしていました。レッドだと同化して見えなくなります)。とは言え、ステッカーの多くは白色で、メインカラーを白系にするとステッカーが見えづらくなるので、マルボロカラーにすること前提のペイントでしょう。
カリン・パフォーマンスは、WRCに出場していたSWRTのインプレッサがモデルですかね。ランエボでもありインプレッサでもあるというのは、なんだか妙な気分。
走行性能
元のサルタンからかなり進化して、加速性能やハンドリングなど、あらゆる性能が向上しました。特にこの2点が向上した効果は大きく、操作性が格段に良くなりました。
ただし、リアが多少滑りやすくなっているので、雑な運転をすると大事故に繋がります。慣れれば上手くスライドさせられるんですけどね。
サルタンと比べてほぼ上位互換と言っていい性能ですが、4ドアから2ドアになっているので、乗せられる人数が減ってしまいました。他人を乗せる機会が無ければあんまり関係ないことなので、そこまでデメリットでもないかもしれません。プレイスタイルにもよりますが、GTAオンラインで複数人数を乗せる機会ってそんなにないと思うので。プレイヤーでもNPCでも。
乗っていて楽しい車に仕上がっているのは嬉しいのですが、RSになって分類がスーパーカーになってしまったので、レースには向きません。速くなったとは言っても、あくまでスポーツカーレベルでの速さですね。
カスタマイズ
ベニーズ系なので、外装も内装も非常に細かいところまで弄れます。ラリー仕様のパーツもストリート仕様のパーツも沢山あるので、好みの仕様を作りましょう。ゲーム中のテレビでやっているアニメ番組「プリンセス・ロボット・バブルガム」の痛車ペイントも用意されています。
ちょっと不満なのが、マフラーがサイド出し以外に選べないこと。あくまでオプションとしてサイド出しも選べる、というのなら別にいいんですが、サイド出ししか選べないのはイマイチな点ですね。
車両取引のビジネスではミッドレンジ枠の車で登場するので、そこでカスタマイズを試したり試乗したりするのもいいでしょう。なお、車両取引のビジネスやボスジョブにて、ストリートレーサーがこの車に乗って襲ってくることがあります。ワイルド・スピード仕様のサルタンRSなので、映画のファンとしては嬉しいのですが、こちらの利益をゴリゴリ削ってくるので、ビジネス的には全く嬉しくないです。
感想
個人的にこの車の扱いに色々困っているというか、モデルがごちゃごちゃしすぎて何の車として見ていいのか……みたいなところがあります。
フロントから見たら、紛れもなくアルテッツァ。でもリアから見たり、ボディーペイントのネタを見るとランエボ。と思いきや、インプレッサ仕様なパーツもある。どれやねん。まぁ、「これはサルタンだから!」で終わることなんでしょうけど。
しかし、速くて扱いやすいし改造範囲も非常に広いと、1台の車としてとても良い車だと思います。弄っていて楽しいですね。お金は飛ぶけど。エレジーレトロと共に、GTAでは「大改造できる日本車」として貴重な存在ですね。
モデル車について
トヨタ アルテッツァ
初期はコンパクトなFRセダンとして開発が進められていたが、同時期に開発されていたスポーツセダンとの統合や、レクサスのエントリーモデルとして欧州メーカーのセダンタイプへの対抗馬とする指令が与えられたことで、スポーツセダンでありプレミアムセダンという2つの顔を求められるようになった。プレミアムセダンとしては、目論見通り欧州マーケットを中心に人気を博したが、スポーツセダンとしては物足りない部分が多く、半端な立ち位置となってしまった。
三菱 ランサー エボリューション
三菱がWRCでの勝利を狙うために開発し、文字通り進化させてきた看板モデル。第1世代の1〜3は粗が多く、未完成な部分が多かった。第2世代の4〜6は熟成が進み、AYCの装備もあり高い戦闘力を手に入れ、WRCを始めとする様々なカテゴリーで好成績を残す。そして、第3世代の7〜9で、更なる性能向上とデジタルデバイスでの武装を強化し、各レースで「ランエボ」の名前を轟かせた。そして、最終モデルとなる10にバトンを渡した。
スバル インプレッサ(GDB-C/D/E型)
GDB型インプレッサの登場から2年、スバルはインプレッサのマイナーチェンジを敢行。不評だったフロントマスクを含め、エクステリアを大幅に変更。更に内部も大きく手を加えられ、完成度の高いスポーツセダンへと進化を遂げた。しかし、エキゾーストマニホールドを非等長タイプから等長タイプに切り替えたことで、インプレッサの代名詞であったボクサーエンジンのサウンドが聞こえなくなり、残念がるファンもいた。WRCでは、2003年にインプレッサをドライブしたペター・ソルベルグが年間チャンピオンとなり、これがスバル車最後のWRCタイトルとなっている。
フォトギャラリー
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