目を閉じて、10代の頃を思い浮かべましょう。あなたはベッドに寝そべり、手をベッドカバーの下で激しく動かしています。視線は、懐中電灯で照らしたクローゼットのドアに貼られたピンナップ。絶妙なカーブを描く豊満なボディに、熱い排気を吐き出すマフラー。では、目を開いてください。手は相変わらずズボンの中ですが、この夢は現実のものになります。さあ、フィニッシュを。
(Legendary Motorsportでの解説)
「カーディーラー」アップデートで追加されたペネトレイター。エンジニアの夢をそのまま形にしてしまったような車です。技術者冥利に尽きる1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:オセロット(Ocelot)
名称:ペネトレイター(Penetrator)=貫くもの(英語)
分類:スーパーカー
駆動方式:AWD
乗車定員:2人
購入価格:$880,000
モデル車の考察
ボディの形状やメーカーを考えると、モデルはジャガー XJ220でしょう。
XJ220は当初AWD車として制作されていましたが、車重の関係で泣く泣くMRレイアウトに変更されました。ペネトレイターはAWD車となっていますが、XJ220の理想を体現しているのかもしれませんね。
初代GTAでもペネトレイターは登場していますが、その頃はポルシェ 911をモデルにしていたので名前以外に関連性はなさそうです。
(初代GTAのペネトレイター)
走行性能
追加車両のスーパーカーとしては価格が安めで、性能もそれなりといった感じです。突出して凄いところはないですが、全体的にバランスの取れた車です。
評価できる点は走りの安定感で、簡単に姿勢が乱れないので落ち着いた高速走行ができます。見方を変えるとクイックな姿勢制御はできないので、連続コーナーを軽やかに走り抜ける車ではありません。高速を流すような走りに向いた車ですね。
また、結構なワイドボディなのですり抜けは難しいです。無理せず余裕を持って走らせましょう。
カスタマイズ
大きく見た目を変えるパーツはありませんが、パーツの種類は豊富です。細かいエアロパーツで装飾していきましょう。
感想
最初に見た印象は「なんだかのっぺりしてて安っぽい」とイマイチ好きになれなかったのですが、メタリックのペイントで艶を出すと一気に化けました。中々伸びしろのある車でした。
この車の造形は、なんとなくXJ220がモデルであることは分かるんだけど、XJ220と似ているとも言い切れない不思議なデザインですね。全体を見るとXJ220なんだけど、部分ごとで見ると全然似てないような。GTAの車はみんなそうなんですが、中でも「そっくりさん感」が強めな車ですね。
モデル車について
ジャガー XJ220
1988年、ジャガー社内の熱狂的な技術者たちが集まり、幻のレースカーXJ13をモチーフとしたプロトタイプカーを制作。同年のバーミンガムモーターショーでその車を発表した。すると、XJ220を目の当たりにした人々から注文が殺到し、市販する予定のなかったXJ220は市販化が決定。様々な人間の夢が詰まったスーパーカーが誕生しようとしていた。
しかし、夢の実現は簡単ではなかった。当初、V12エンジンを積んだミッドシップ4WDシステムを想定していたXJ220は車重が重くなりすぎるため、V6エンジンを積んだMRシステムへ変更せざるを得ない事態に陥る。同時期に販売されていた同社のXJR-15はV12エンジンを積んでいたため、本来XJ220に買うはずだったマニア層はXJR-15に流れてしまった。そのため、フラッグシップスポーツとして華々しく世に出るはずだったXJ220はXJR-15にその座を奪われ、販売面でも苦戦を強いられることとなった。
車名のXJ220は「最高速度220マイル/h(354mk/h)」を示し、実際は僅かにその数字には届かなかったが、216マイル/hで当時の世界最速記録だった。
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