見た目は人を欺きます。ブリスタは小さく、醜いハッチバックです。しかしボンネットの下に秘密があります。それは、V6前輪駆動。事故を起こさずに、街中で乗り回しましょう。その間は、生涯の伴侶に会おうなどと考えないことです。…相手がラリってない限りは。
(Southern SanAndreas Super Autosでの解説)
ライトウェイトスポーツの新ジャンルを作り出したブリスタコンパクト。80年代は元気に動き回るこの車があちこちで見られました。小さく元気いっぱいな1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:ディンカ(Dinka)
名称:ブリスタ コンパクト(Blista Compact)
分類:スポーツカー
駆動方式:FF
乗車定員:2人
購入価格:$42,000
モデル車の考察
モデルはホンダ バラードスポーツ CR-Xですね。角ばっていて、テールエンドがストンと切り落とされたような独特のスタイルが再現されています。
解説文ではV6エンジンが搭載されているような話が書かれていますが、モデルやエンジンのグラフィック、エンジン音などの要素からするとどう考えても直4エンジンにしか思えません。リアには小さく「1.4injection」と表記されているので、1.4Lの直4エンジンでしょう。
過去作ではバイスシティから登場し、軽くてコンパクトで軽快に走るこの車を気に入っていた人は多いと思います。GTA3ではミニバンタイプの車で「ブリスタ」が登場しており、ブリスタコンパクトは文字通りブリスタのコンパクトモデルとして登場しました。
(VCのBlista Compact。小柄で軽快な走りが楽しかった)
今作のブリスタはシビックをモデルにしたコンパクトカーで、ブリスタ コンパクトと車体のタイプは同じです。モデルからすると、ブリスタの旧バージョンがブリスタ コンパクトという設定に思えます。「カジノ強盗」アップデートで歴代シビックをモデルにしたスゴイ、ブリスタ・カンジョも登場しましたが、これらのブリスタシリーズを並べるとまるでブリスタ・コンパクトまでシビックみたいですね笑。
「犯罪事業」アップデートではEJ型のシビッククーペをモデルにしたカンジョSJが登場。ブリスタの名は入っていませんがブリスタ・カンジョから派生した名前なのでこちらもブリスタシリーズに入れて問題ないでしょう。年式を考えるとブリスタ・コンパクトからカンジョSJ、そしてブリスタ・カンジョ、ブリスタ、スゴイという並びでしょうか。CR-Xからシビックへ、という並びですが、シビッククーペはアメリカでのCR-Xの立ち位置を引き継ぐために登場した車なので、ある意味上手く繋がっている並びですね。
派生モデルで特殊なペイントが施されたゴーゴーモンキー・ブリスタが存在します。オフラインではモンキーモザイクイベントをクリアすることで入手できるレア車ですが、「アリーナウォーズ」アップデートでオンラインにもゴーゴーモンキー・ブリスタが登場しました。なお、入手条件はえげつなく厳しいので、談合するかチートでも使わないと入手は不可能でしょう(入手条件はアリーナの記事で)。
走行性能
スポーツカーカテゴリーに分類されている車ですが、見た目も性能も間違いなくコンパクトカークラスの車です。スポーツカーだと思って乗ると遅いですが、コンパクトカーだと思って乗れば楽しくドライブできそうです。
トラクション性能が低めで加速もイマイチ。最高速も伸びません。しかし、甲高い音を出しながら唸るように回るエンジンのフィーリングが気持ちよく、速くはなくても踏んでて楽しいです。
かなりの軽量なので回頭性が良く低中速域ではコーナーも軽やかに侵入していけますが、高速域になると動きがかなりナーバスになります。アクセルオフでオーバーステア、アクセルオンでアンダーステアが顕著になりますが、コンパクトカーは得てして高速域が苦手なのでしょうがないですね。
カスタマイズ
外装パーツは少なめですが、カーボンボンネットやロールケージなどスポーツ走行用のパーツは揃っているので、ヤンチャな走り屋仕様にすることが可能です。初期の車なのでこれくらいできれば十分でしょう。バンパー類のエアロもあったら良かったですけどね。
感想
バイスシティではよくお世話になりました。サンアンドレアスでもちょくちょく乗ってましたね。過去作と比べると性能はかなり下の車になってしまって、アシとして使える車ではなくなってしまいましたが、古めかしい独特なデザインが好きでたまに乗っています。エンジンをぶん回して、レトロなタコメーターが回っていくのがなんとも言えない楽しさなんですよ。
モデル車について
ホンダ バラードスポーツ CR-X
初代CR-Xは、シビックの姉妹車バラードの派生車種として生み出された。ホンダはCR-Xについて説明する際、「FFライトウェイトスポーツ」という言葉を持ち出し、CR-Xが新たなジャンルを開拓する車だと語った。テールエンドを切り取ったような独特のファストバッククーペスタイルは全長を伸ばさなくとも空気抵抗を低減させられる効果があり、極端なショートホイールベースはクイックな操作感覚を生み出した。車重はたったの800kgで、CR-Xはライトウェイトスポーツの名に恥じない飛び跳ねるような走りを見せた。
フォトギャラリー
関連コンテンツ
ブリスタシリーズ→カンジョSJ、ブリスタ・カンジョ、ブリスタ、スゴイ
他のディンカ車について→GTA5/GTAオンラインに登場する企業「ディンカ(Dinka)」
今作に出てくる日本車→【GTA5/GTAオンライン】日本車がモデルの車まとめ
復刻車のまとめ→GTA5/GTAオンラインで復活したPS2時代の乗り物たち
これまでのGTA5/GTAオンライン車図鑑まとめはこちら