ラリーに必須のペースノート。DiRTシリーズに限らずラリーゲームではペースノートを頼りに走行をするわけですが、実際にペースノートの内容を完璧に理解しながら走っている人は少ないのではないでしょうか?画面上に表示されるアイコンを見たり、なんとなく分かりそうな単語を聞くだけでも大体の内容は分かりますが、どうせならしっかり理解したほうが走りやすいでしょう。
ということで、ペースノートで出てくる単語をしっかり理解していきましょう。ただ、自分もペースノートを完璧に聞き取れているわけではないので、全ての単語は網羅できていないと思います。それでもここに書いてあることを全て頭に叩き込んでおけば全く問題なくペースノートからの情報は処理できると思うのでご安心ください。
コーナーに関する基本的な単語
ペースノートで最も基本となる指示はコーナーのきつさ。このゲームでは数字+左右でコーナーが表され、最もきついコーナーが1、最も緩いコーナーが6、その中間が2〜5で表されています。それとは別にスクエア(直角:Sq)とヘアピン(U字:Hp)はそれぞれ個別に単語が用意されていて、これらの単語で次のコーナーが分かるようになっています。
ちなみに、コーナーのきつさは数字で表されていますが、これはステアリングの切れ角を表したものです。現実のラリーではステアリングに数字を書いたテープを貼り、「このコーナーでは2のところまでステアリングを切れば曲がれる」といったようにコーナーの評価をしてペースノート作りをしたりします。
コーナーについては上記の数字(きつさ)+左右をベースに様々な情報が付加されていきます。その1つ目は長さで、コーナーの長さによってショート、ロング、ベリーロング、エクストラロング、エクストラエクストラロングと表されます。ややきつめでもショートなら直線的に走ることができますし、緩めでもロングならしっかりと向きを変えなければいけないので長さも大事です。
また、コーナーのきつさが途中で変化することを表す単語もあります。オープン(<)とタイトゥン(>)がそれで、オープンは出口にかけてコーナーが緩めに、タイトゥンは出口にかけてコーナーがきつめになります。オープンは問題ないにしても、タイトゥンのコーナーは数字以上にきつく感じるのでこれはしっかり聞き取らないといけませんね。
コーナーのアイコンには右下と左上に何らかのマークがつくことがあります。多いのはドントカット(DC)で、これは「内側に障害物があったりして危険だからインをカットするな」という意味になります。ラリーではインカットを頻繁に行うので、その流れでインカットしてはいけない場所もあるということを教えてくれます。カットしてもいいコーナーはカットと言われることがあるので、その指示が出たら積極的にインカットしましょう。
コーション(!)もよく使われます。コーションは「注意」という意味でざっくりとした単語ではありますが、ともかくコーションが付いたコーナーは目で見るだけでは予測しづらい危険が潜んでいるのでペースを落として進んだほうがいいですね。
コーナーそのものの評価は上記の単語で行われ、コーナーとコーナーの繋がりはイントゥ(→)とアンド(+)で表されます。どちらもコーナーが連続することを表しますが、イントゥはすぐに次のコーナー、アンドはイントゥよりも少し距離を開けて次のコーナーがやってくることを表します。
コーナー以外の基本的な単語
ここからはコーナー以外で頻繁に使われる単語を説明していきます。1つ目はストレートについてで、これは単純に数字で表されます。ストレートが50mあるなら50(フィフティ)、100mなら100(ワンハンドレッド)と指示されます。この指示が出たらナビゲートを信じてアクセルを踏み込みましょう。
ストレート以外でもアクセルを踏み込んでいい場面はフラットと言われます。緩いコーナーなどもフラットと言われたらアクセル全開でいけるということなので、ラインを見極めて全開で突っ走りましょう。
路面の起伏を表す単語も頻出します。最も大きな起伏はジャンプで、これは名前のまま通過するとジャンプしてしまうほどの起伏を表しています。ジャンプ中は当然操作不能となり、着地に失敗すれば大クラッシュに繋がるのでジャンプそのものだけでなくジャンプの前後についても気を配らないといけません。
路面が盛り上がっていて先が見通せない部分はクレストと呼ばれ、その大きさによってスモールクレストやオーバークレストとも呼ばれます。路面の起伏を表しているのでその点はジャンプと似たような単語ですが、この単語で大事なのはジャンプするかどうかではなく先が見通せないというところ。ジャンプスポットでなくとも先が見えないところを走り抜けるのは危険ですし怖いので、しっかりこの単語を聞き取って先が見えなくてもアクセルを踏み込んでいいのかを判断しましょう。
と言っても、やっぱりジャンプスポットやクレストのあるところをアクセル全開で駆け抜けるのは怖い。そんなときに助かるのがキープの指示で、キープミドル(中央)、キープレフト(左)、キープライト(右)とどのラインで走れば安全に駆け抜けられるかを教えてくれます。視野だけでは安全が確認できないようなところでは大抵キープ〇〇の指示が用意されているのでしっかり聞き取りましょう。
車体が跳ねるような凸凹が路面にある場合はバンプと言われます。凸凹の上を通ることになるので車体が浮き上がり予期せぬ動きをしやすいです。猛スピードでバンプの上を走るとコントロール不能になることもあるので、目視による情報も加味してスピードとラインをコントロールしましょう。凸凹ではなく窪みがあるところはディプと言われますが、こちらも車体の動きに要注意。
最後はナロー。道幅が狭くなることを示す単語です。後述しますが、道幅が狭くなるところは障害物が置いてあることも多いので気をつけないといけませんね。
細かい状況を表す単語
ここからは時折出てくる細かい状況を表す単語を紹介していきます。
スローは減速した方がいい状況を表します。ヘアピンの前など見りゃ分かるわいといった状況で使われることも多いですが、あまり危険性を感じないところでスローの指示が出たら要注意。
下り坂になっていて自然とスピードが上がってしまう場所はダウンヒルと言われます。スローの指示と合わせてしっかり聞き取りたいですね。
シケインはその先に人工的なシケインが用意されていることを表しています。シケインはパッと見でどちらから侵入すればいいのか非常に分かりづらいですが、ナビを聞いていると右か左かどちらから侵入すればいいか教えてくれるのでしっかり聞いておきましょう。
ジャンクションは交差点があることを表します。ちゃんと指示を聞いておかないと目に入った道を直進すべきか曲がるか迷ってしまうのでよく聞いておきたいですね。
コース上にはシケイン以外にも通り抜けに注意しなければいけないものがあります。ブリッジ、ゲート、グリッドなどがそうですね。これらの単語はナローと一緒に使われることが多いので、しっかりと道の真ん中を走りましょう。
道の途中で水の中に突っ込む場合はウォータースプラッシュと表されます。ウォータースプラッシュはまっすぐ侵入する分には何の問題もありませんが、スライドしながら入ってしまうと前輪が水の抵抗で一気に持っていかれてスピン状態になってしまうので侵入時の姿勢は気をつけましょう。
路面状況が途中で変わる場合、グラベルやターマックなどと次の路面がどうなっているかを教えられます。路面が変われば挙動も全く変わるので、突然挙動が変化して戸惑わないよう準備しましょう。
路面状況の変化などで滑りやすくなっているところはスリッピーと言われます。4WDなら多少スリッピーなところでも4輪のトラクションでなんとかなることが多いですが、2輪駆動だとスリッピーな路面状況でモロに影響を受けやすいので気をつけましょう。
道が傾いている場合はキャンバー、バッドキャンバーと表されます。キャンバーはイン側が下に沈んでいて、バッドキャンバーはアウト側が下に沈んでいます。キャンバーならむしろ曲がりやすいので問題ありませんが、バッドキャンバーはライン選択と進入スピードを誤るとアウト側に簡単に流されてしまうので危険ですね。
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