レトロフューチャーなアメリカ製ジェリービーンカーほど脱皮肉的なものはありません。小さなボディにサムライ風ヘアを見せつけるワイドなリアウィンドウが装備され、360度のスナップマティック撮影を可能にします。
(Southern Sanandreas Super Autosでの解説)
「アンチヒップスター」アップデートで追加されたラプソディ。語り継がれるような生き方をしたいなら、車も特別な物を選ぶべきです。前衛的すぎた1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:デクラス(Declasse)
名称:ラプソディ(Rhapsody)
分類:コンパクトカー
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$140,000
モデル車の考察
モデルはAMC ペーサーですかね。フロントマスクはフォルクスワーゲン ゴルフ(初代)に見えます。
名前の由来など、多くの部分でモデルのペーサーが登場した映画「ウェインズ・ワールド」を思わせる要素が含まれています。改造パーツにはウェインズ・ワールドのペーサーに似せられるパーツが用意されていますし、名前のラプソディはペーサーでのドライブシーンでクイーンのボヘミアン・ラプソディが流れていたのが由来でしょう。
過去作ではザ・ロスト・アンド・ダムドで登場していました。この時のラプソディも車内にウェインズ・ワールドの主人公ウェインと友人ガースを思わせる2人組のツーショット写真が貼り付けられていて、元ネタが匂わされていました。
走行性能
落ち着いた走りで扱いやすいコンパクトカーです。それなりにボディサイズもありますし、ライトウェイトFRというよりファミリーカー的なゆったり感があります。
加速性能は並。最高速は意外と伸びますが、最高速に至るまで長いストレートを走る必要があります。トラクション性能も意外と高めで、コンパクトFRとは思えないほど急勾配をしっかり登っていけますね。
コーナリング特性はニュートラルで操作に対して素直に動いてくれるのが好印象。動き出しはマイルドで、キビキビと方向転換を繰り返すような走りはできませんが、中高速コーナーでは安心感を持って攻めることができますね。
カスタマイズ
パーツは多くありませんが特徴的なものがいくつかあっていいですね。
フェンダー部には小さなファイヤーパターンを入れることができます。相当控えめなのでワンポイントという感じですが、ちょっとしたオシャレに使えるかも。
ボンネットでは太い一本線のストライプに、マッスルカー的な大きいバグキャッチャーを追加することができます。これが中々の迫力。
ボディーカラーは上下で分かれたツートンにすることができたり、純正ホイールはホワイトリボン付きだったり、パーツが少ないなりにも抑えるべきポイントは抑えているあたり侮れない車ですね。
感想
レトロで独特なデザインがなんとも可愛らしい車です。フロントマスクのデザインがボディに良く合っていて、これはこれでモデルとは違う味があっていいですね。GTA的なニコイチデザインがハマっていると思います。
走りも安定感があって乗りやすいのが好印象。価格も安いですし、旧車好きならのんびりドライブ用に1台持っておいてもいいかもしれません。
モデル車について
AMC ペーサー
1970年代初頭、深刻な経営難に陥っていたAMCは事態を打開するべく、ライバルたちの10年先を行くことをコンセプトにしたモデル「ペーサー」の開発に取り掛かる。前衛的と言われた同社のグレムリンを更に先鋭化させたペーサーは、全長がサブコンパクトで全幅がフルサイズという「ワイドスモールカー」として作られた。更にその中身もバンケルロータリーエンジンを搭載する前輪駆動車という革新的なデザインであったが、第一次オイルショックの煽りを受けロータリーエンジン計画は中止。コスト面からドライブトレインも旧来のリジッドアクスルを用いたFRという凡庸なものとなり、その雲行きは怪しくなっていく。1975年に発売されたペーサーは発売直後こそ斬新なスタイリングから女性を中心に爆発的なヒットを記録するが、AMCの経営悪化は止まらず品質やアフターサービスの質が徐々に低下。また、デザイン優先で大幅に増えたガラス面積がもたらす重量増や燃費の悪さが響き、トドメに他社からライバル車たちが登場したことで武器であった斬新さも薄れていくと販売数は急落。一時は時代を引っ張るかに思えたペーサーだったが、資金難とデザインに追いつけない当時の技術力を前に儚く夢を散らせていった。
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