ハードコアなプレイにしか反応しない40代のチャラついた男のように、フトGTXは確かな対応をしなければ最高のパフォーマンスを引き出せません。必要なのはドライバーとしての技量より厳格さと言っていいでしょう。合言葉でプレイを中断することはできないので、乗車は自己責任で。
(Southern San Andreas Super Autoでの解説)
「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加されたフトGTX。峠の伝説はここから始まりました。ドリフターの夢である1台を見ていきましょう。
車両データ
メーカー:カリン(Karin)
名称:フトGTX(Futo GTX)
分類:スポーツカー(チューナー)
駆動方式:FR
乗車定員:2人
購入価格:$1,590,000(名声レベル上昇で$1,192,500に割引)
モデル車の考察
フトの型違いということでこちらのモデルはトヨタ スプリンタートレノ(AE86型)ですかね。クーペのカローラレビンをモデルにしたフトに対して、ハッチバックのトレノをモデルにしたフトGTXは、ユーザーが待ち望んでいた“ハチロク”と言っていいでしょう。同じAE86でもハッチバックのトレノは群を抜いて人気が高いですからね。
見た目はほぼほぼハチロクトレノですが、リアのテールランプはフトからの流用でAE85のもの。リトラクタブル式のヘッドライトはモデルの真四角なものではなくちょっと斜めに傾斜があるタイプで、恐らくトヨタ セリカ(T180型)がモデルだと思われます。でも言われないと分からないような細かい違いしかないですね。
ボディーペイントの元ネタ
デリバリーボーイは漫画「頭文字D」の主人公、藤原 拓海が乗るトレノがモデルだと思われます。このペイントを選ぶとリアの「FUTO」と書かれたステッカーが「TOFU」に変化します。
チーム「auto exotic」はD1グランプリに出ていたUP GARAGEのトレノ(ドライバーは片岡 龍也)がモデルだと思われます。
伝説レーサーはJTC(全日本ツーリングカー選手権)に出場していたTRDのハチロクがモデルですかね。所謂「N2仕様」です。
ローリング・デュードNo.8はレースゲーム「首都高バトル」に登場したローリング野郎1号のハチロクがモデルですかね。中でも首都高バトルXtremeに登場したモデルが直接的な元ネタでしょうか。フトの方は「ローリング・デュードNo.7」という名前で同様のペイントが用意されています(画像)。
ドリフトキングはD1グランプリに出ていたGARAGE SIFTのトレノ(ドライバーは植尾 勝浩)がモデルだと思われます。特にチャンピオンを獲った2002年バージョンがモデルでしょう。
タンデムバトルはD1グランプリに出ていたUP GARAGEのトレノ(ドライバーは前田 健)がモデルだと思われます(画像)。
走行性能
流石に値段が圧倒的に違うのでフトよりも性能は上。とは言っても、あくまで“フトより”はなのでスポーツカー全体でもチューナー全体でも性能は低め。速く走るよりも楽しんで走るための車でしょう。
加速性能は素の状態だと遅めですが改造によって大幅に改善されスムーズな加速が期待できます。しかし最高速は低めでストレートスピードは伸び悩みます。直線勝負では他のスポーツカーに勝ち目はないでしょう。
ではコーナリングはどうかというとトラクション性能が低いので安定しません。オーバーステアが強くコーナーを曲がる度にリアが流れてはスピードをロスするので、コーナーで他車に差をつけられていきます。フリーセッションで走る分にはそこまで気にならないんですが、レースジョブ内だと車の挙動が変わって悪い部分がより過敏に出てしまうため、この車でストリートレースに出るとリアがズルズルでビックリします。
レースを走るには向かない性能ですが悪いことばかりではありません。カーミーティング場限定で装備できるローグリップタイヤを履かせると、タイヤが4輪とも滑るようになります。このゲームでは以前からグリッチで車の車高を下げてグリップ力を落とし、ドリフトをするという技がありましたが、今回のアプデでローグリップタイヤが追加されたことによりグリッチを使わなくてもドリフトが出来るようになりました。
今回追加されたチューナーカテゴリーの車はどれもローグリップタイヤを履かせることができますが、挙動の関係もあり有識者によると綺麗なドリフトが望めるのはフトGTX、レミュス、RT3000の3台だという話です。GTAの車の挙動は癖がありローグリップタイヤを履いたからといって簡単にドリフトは出来ません。しかし、興味を持った方はこれを機にこの車でドリフトを始めてみるのもいいかもしれません。
この車に限らず今回追加されたチューナー車両に共通することで、ボディの強度が初期の車と同等かちょっと高い程度になっています。そのため、何度もぶつけるとすぐに車体がベコベコになってしまいます。アーマーを付ければ多少マシになるので綺麗に走る自信が無ければアーマーで補強しましょう。
カスタマイズ
フトから流用されたパーツもありつつ、非常に豊富なパーツが揃い多彩なカスタムが出来ます。エアロパーツが一通り用意されているのは勿論のこと、ヘッドライトを半開きにしたり、ナンバープレートに日本の仮ナンバー風な斜線を入れたり、ルーフにタイヤを載せてみたり正統派なパーツからイロモノなパーツまで様々なものが揃っています。ハチロクでやりたいカスタムは大体できますね。
ボディーペイントはフトのものを流用しつつ、新しいものがいくつか加えられています。その内、上で挙げたようなD1車両のものが入っているのが良いですね。特に自分が大好きな植尾選手のハチロク仕様が再現できるのは非常に嬉しいです(ボディーペイント解除までまだまだ先だけど)。イニシャルDの藤原とうふ店っぽくも出来ますし、「分かってるな〜」と言いたくなるラインナップですね。
「ロスサントス・チューナー」アップデートで追加された車両は、アクションメニューの「車両」から「車両のスタンス→下げる」を選択すると車高がグッと下がります。どの車でもシャコタンに出来るのでシャコタンが好きな人は試してみましょう。なお、その状態のまま走るとハンドリング性能がかなり悪化するので要注意。
感想
まず一言。値段が高ぇよ!フトが9,000ドルだったのにこっちは一体何があったんだ。1億円超えのトレノってどういうことだよ。まぁここのところのインフレからすると妥当な値段なんですが、改めて過去の車やリアルの車と比べると異常な値段ですよね笑。
車の内容については性能もカスタマイズもハチロク感がしっかりと出ていて素晴らしいと思います。ハチロク好きなら絶対に満足できる出来だと言えるでしょう。ZR350同様、既に同じ車や同型車種をモデルにした車が実装されている中、フトGTXを追加してくれたことに感謝したいですね。
フォトギャラリー
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